道化の元仲間は天寿に囚われる   作:時雨シグ

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オリジナルストーリーって大変。
ガバガバ設定で、グダグダになってます。例によって、駄文です。

今回は、5000字ほどです。

編集しました。



第9話* 小人族の少女 とあるナイフ

side:ベル

 

 

翌日。まだ眠っている神様に、行ってきます。と言い、ダンジョンに向かう。今日はどうしようかな、と。だがその前に、

 

 

 

「サポーターか...」

 

 

 

以前、エイナさんにパーティは組んだ方がいいよ、といわれた。正直に言うと、自由に動けないのであまり組みたいとはおもっていない。

でも、言われている以上組んだほうがいい。それに、仲間の良さを知っているから。なので、まずはサポーターと組みたいと思っている。まぁ、すぐに見つかるとは思っていないけど。

 

 

 

「お兄さん。お兄さん。白髪のお兄さん。 」

 

 

 

ん?白髪?僕のことかな?と思い声のした方をむくと、大きなバックが見える。ん、バック?

視線を下に向けると、いた。

 

 

 

「えっと...、僕?」

 

 

「はい、そうです!初めまして、お兄さん。突然ですが、サポーターを探していませんか?」

 

 

「え...。あー、うん。探しているけど、それがどうかしたの?」

 

 

「それはですね。冒険者さんのおこぼれに預かりたい貧乏なサポーターが、自分を売り込みにきてるんです。どうですか?」

 

 

 

もう見つけたわ。それにしてもこの子...、昨日の子だよね。

 

 

 

「そ、そうなんだね...。えっと、その前に聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

 

「何ですか?」

 

 

「君って、昨日追いかけられていた小人族(パルゥム)の子だよね?」

 

 

小人族(パルゥム)....?リリは獣人..シアンスロープですよ」

 

 

「...ごめん。ちょっとフードとってもらっていいかな?」

 

 

「構いませんけど」

 

 

 

フードをとる、リリと言う子。昨日はなかった耳があった。

 

 

 

「...本当だ。小人族(パルゥム)じゃ、ない...」

 

 

 

耳を触ったり撫でたりする。あ、ちゃんと触れる。幻覚なのに触れるんだ。いや、幻覚じゃなくて変身魔法かな?

にしても、さわり心地がとてもいい。モフモフしていて、サラサラしてる。癖になりそうた。

あ、別に獣人族の幼女趣味とかじゃないですから!

 

 

 

「あぁう....んぁあっ...!.....お兄さぁん.....」

 

 

「あ!ご、ごめん!...えっと、人違いだったみたい」

 

 

くだらないことを考えていたら、迷惑をかけてしまっていた。.....なかなか色っぽかったな...。

 

 

 

「ふふ......」

 

 

 

聞こえない程度に笑う、リリという子。騙せたことに笑っているのだろう。

 

はぁ...何故こうも、姿形を偽り近づいてくる人がいるのか。この先、不安でしかない。

 

 

それで、だいたいこんなふうに近づいてくる者は、盗みをする場合だ。今まで、何度もされたことがある。制裁したけど。

この子の企みが終わるまでは、ダンジョン探索は''あのナイフ''を使うか。

 

_______________

 

 

「えっと、それでリリルカさんは、どうして僕に?」

 

 

「はい、見た所おひとりでしたし、バックパックを持っていらっしゃらなかったので。おそろくは...と」

 

 

「なるほどね」

 

 

「それで、どうですか、サポーターはいりませんか?」

 

 

「うーん、そうだね...。出来るなら欲しい、とちょうど思ってたところだったし...」

 

 

「本当ですか!?なら、リリを連れていってくれませんか!...リリ、貧乏で、手持ちのお金も心もとなくて....」

 

 

 

随分と貧乏を強調してくるなぁ。サポーターって、こんなふうに慈悲をかけて貰えるように、売り込むものなのか?いや、そういう風にしないと雇ってもらえないのか、リリだけなのか。そう、考えていると爆弾発言をしてきた。

 

 

 

「それに....、男性の方にあんなにも私の大切なところを弄ばれて...、責任を取ってもらわないといけませんね?」

 

 

「ぶっ!い、言い方!?言い方が悪いよ!?ただ、耳を触っただけだよね!?」

 

 

「女の子の身体を弄んだことには変わらないです」

 

 

「うっ.....」

 

 

 

やられた。あー、くだらないことなんて考えなかったらよかった。はぁ...仕方がないか。僕が悪いことには変わりはないんだから。

 

 

 

「わ、わかりました...。それじゃあひとまず今日一日、よろしくお願いします」

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

 

そういった顔は可愛かった。

 

 

おっと、忘れるところだった。

 

 

 

「僕の名前はベル。改めてよろしくお願いしますね、リリルカさん」

 

 

_______________

 

 

ダンジョンに入り、モンスターを倒していく。魔石やドロップ品など、今まで自分自身で拾っていて面倒だと思っていたが、なかなか助かるな。と思った。

 

 

 

「ベル様って、凄いんですね!新人冒険者とは思えない強さです!」

 

 

「ありがとう。でもそれは、リリがいてくれたから戦闘に専念出来たおかげだよ。だから、ありがとう」

 

 

 

名前で呼んでるのは、サポーターに敬語なんて使わないでください。と、言われたからだ。

 

 

 

ここまでダンジョン探索してきたが、リリの働きはとても良かった。僕の邪魔にならないように、素早く魔石やドロップ品などを回収してくれて、いつもより何倍も早く先に進められている。とても優秀だ。

 

 

 

「いえいえ、これだけのモンスターを全て一人で倒してしまったベル様の方が、ずーっと凄いです!...まぁ、ベル様の強さは武器のおかげの所もあると思いますが...」

 

 

「あー、それはそうかもね...。とてもいいナイフだから、ついつい頼り過ぎちゃうんだよね...」

 

 

 

とてもいいナイフ。という言葉に目を光らせるリリ。新人冒険者だと思ってるからだろうけど、油断禁物だよ。丸分かりだ。

だが、このナイフが標的になるのは一向に構わない。いや、むしろもっと狙ってくれ。と内心勧める。なぜなら、リリがこのナイフを盗んだ瞬間、いや、獲物にした瞬間、リリの負けが決まるのだから。

 

_______________

 

「そういえば、リリってどこのファミリアに入ってるの?」

 

 

「《ソーマ・ファミリア》です」

 

 

 

へぇ〜、《ソーマ・ファミリア》なんだ。あそこの酒は本当に上手いんだよね。噂で、市場に出回っているのは失敗作だと聞いたことがあるけど、あれが失敗作なら成功作はどれほどのものなのだろうか。と気になっていた。

 

 

 

「今更なんだけど...他派閥の手伝いなんてしていいの?」

 

 

「全然大丈夫です!ソーマ様は、他の神様達のことは未来永劫無関心なので」

 

 

「そうなんだ」

 

 

「はい。...それよりベル様、あの壁に埋まっている魔石を取っちゃいませんか?今日は、それで上がっちゃいましょう」

 

 

「そうだね。そろそろ終わろうか。じゃあ、取ってくるよ」

 

 

「あ、ちょっと待ってください!そのモンスターは、このナイフでやったほうがいいですよ」

 

 

「そ、そう...?なら、貸してもらおうかな。...これは、魔石をとる用のナイフなのかな?」

 

 

「はい、そうですよ。それと、いつものナイフでやると消耗する場合があるので...」

 

 

「ありがとうね」

 

 

「いえいえ!あ、そのナイフは邪魔になるかもしれないのでもっておきますよ?」

 

 

「そう?なら、お願いするよ。....じゃあ、取ってくるね」

 

 

「はい。お気をつけて」

 

 

ニヤリと笑う''二人''。盗めた、というリリ。引っかかってくれてありがとう、という僕。なかなかこの茶番劇は楽しい。

今回、盗まれることになるナイフには、とある仕掛けがある。見た目は、名工が作ったかのような凄いナイフ。だが、それは見た目だけであって、中身は結構丈夫だけという、 ただのなまくらなのだ。これは、とある鍛冶師が遊び心で作ったものを気に入り買ったものである。なまくらに過ぎないので、モンスターを斬るのは大変なのだが、そこは僕の力でカバーした。どさくさに紛れて盗むだろうから、気づいてないふりでもして、あとから追いかけよう。

 

 

_______________

 

 

ダンジョンから出てすぐにリリと別れた。換金して、ヴァリスは分けないのかと聞いたが、急ぎの用事があるらしい。...はぁ。このような手口で冒険者達は騙されてきたのかな?と、危機管理が心配になった。

 

 

 

リリと別れた僕はらエイナさんに《ソーマ・ファミリア》についてきいた。だが、何かに必死、だということしか分からなかった。

 

 

 

さて、行きますか。

 

_______________

 

 

side:リリ

 

 

「1000ヴァリスじゃな」

 

 

「えっ!?そ、そんなことあるわけないじゃないですか!?ちゃんと査定してください!」

 

 

「そんなことを言われてものぉ〜、ただのなまくらじゃしなぁ...。どうする?売るか?」

 

 

「....いえ、やめときます」

 

 

 

(冗談じゃない!あれほどのモンスターを倒しても刃こぼれ一つしない業物が、たったの1000ヴァリスだなんて!)

 

 

 

と、内心叫ばずにはいられないほどに納得出来なかった。

 

 

 

(そうだ。鞘さえあれば、確固たる証拠として高値で買い取ってくれるはず....)

 

 

 

と、次はどうやって盗むか考えるのだった。

 

 

______________________________

 

 

次はどうしましょうか。そう考えていたら、人が近づいていることに気づかなかった。咄嗟にナイフをしまう。

 

 

 

「待ちなさい。そこの小人族(パルゥム)。今、袖に隠したナイフ、それを見せてほしい」

 

 

 

やってしまいました。盗んだ物なので、咄嗟に隠してしまいました。まずいですね。何とか言い逃れないと。

 

 

 

「あ、生憎ですが、これは私の物です。何故、見せる必要があるのでしょうか?」

 

 

 

「貴方の物なら、何故隠したのですか」

 

 

「そ、それは...、い、以前盗まれそうになったことがありまして...。それで、隠したというわけです」

 

 

「抜かせ....。そのような戯言で...騙せるとでも思ったか...」

 

 

______________________________

 

side:ベル

 

 

ここの路地にいるな。それも、シルさんとリューさんのおまけ付きで。

リリだけなら、外套を被って取り返そうと思っていたけど、二人がいるなら演技でいこう。

 

 

 

ん?リリが走ってきてるな。いや、追いかけられてる?....リューさんが何かしたのだろうか。まぁ、いいか。せっかくだし、これを使おう。

 

 

 

「「わっ!」」

 

 

 

走ってきたリリとぶつかり、尻もちをつく。

 

 

 

「いってててて....ん?り、リリ!?」

 

 

「ふ、ふぁ....ベル様?」

 

 

「ん?シアンスロープ?」

 

 

 

走り出てきたリューさんが、リリを見てそう発言する。

 

 

 

「ハァ....ハァ.....、リュー速いよ〜。....あ、ベルさん?」

 

 

 

シルさんも来たようだ。かなり疲れているが。

 

 

 

「リューさん、シルさん....。あ、そうだ!あの二人とも、刀身が黒で柄が紅のナイフを見かけませんでしたか!?」

 

 

「これですか?」

 

 

「っ!はい!これです!ありがとうっ!本当にありがとうございますっ!」

 

 

 

あ、やば!エルフに触ってしまった!殴られる!と思い、身構える。

 

 

 

「ち、近いです....」

 

 

 

ん?

 

 

 

「あ、すみません。嬉しくてつい....」

 

 

「むぅ....」

 

 

 

おかしい。エルフの人に触ってしまったのに、何もなかった。前に触ってしまったときは、殴られたことがあったから身構えたんだけど。なんでだ?と、疑問に思う。こういうところも、リュールゥに似ている。

それと、シルさん。頬を膨らませないでください。絶対に反応しませんから。

 

 

 

ふぅ...、もうちょっと続けようかな。

 

 

 

「それで、これどこに落ちてましたか?」

 

 

「落ちていた?」

 

 

「はい。その、落としちゃったみたいで」

 

 

「落ちていた、というより....、ある小人族(パルゥム)が所持していました」

 

 

小人族(パルゥム)?」

 

 

「はい。でも、逃げられたみたいです...」

 

 

「は、はあ。そうですか...」

 

 

 

安心してください、リューさん。ここにいますよ。逃げられてないです。なので、申し訳なさそうな顔しないでください。心が痛みます。それと、可愛いです。

 

 

 

「とにかく、無事でよかったです。私たちは店の事があるので、これで」

 

 

「あ、はい。改めて、ありがとうございした」

 

 

 

リューさんと会話している時に、シルさんはリリに近づいて囁く。あんまりおいたしちゃダメよ....?と。なかなか威圧がある。流石女神といったところだ。僕、身震いしちゃったよ。

 

 

 

そして、リューさん達は店に向かっていった。僕はリリに言っておきたいことがあるので言う。

 

 

 

「実はリリに言いたことがあってね。リリのことも探してたところだったんだ。ちょうどよかったよ」

 

 

 

前置きをして。

 

 

 

「えっと、明日も僕とダンジョンに潜ってくれないかな?」

 

 

「え?」

 

 

「どうかな?」

 

 

「.....いいですよ...。では、明日もよろしくお願いします!」

 

 

「うん。よろしく。」

 

 

 

言いたいこととは、明日も一緒に潜ってくれるか、ということ。正直、リリとの探索はとてもよかった。それに、根はとてもいい子なのだ。なので、これから組むであろうパーティにリリを入れておきたかった。何の蟠りがあるか分からないけど、リリが救われるのなら全力で排除しよう。

それと、明日は適当なナイフでやろう。あのナイフは、一本しかないので壊れたらまずいからだ。それに、もう盗ますわけにはいかない。めんどくさいから。

 

 

_______________

 

 

《ヘファイストス・ファミリア》で、安くてちょっといいナイフを買い、ホームへと帰った。神様に今日のことを報告する。神様は、またベル君に女が....と、嘆いていたのだが無視した。こうなっては、長くなってしまうからだ。

 

 

 

そうしてまた、日が過ぎていく。

 

 

 

 

追記

エルフを触って殴られなかったことに、何か感動しました。リューさんとリュールゥの似てないところ...むn(あ、関節が......まる。

 

 

 

 




ありがとうございました。


ナイフのやつ、ストーリーに出てきたので設定に追加しときます。


次回は、決めてません。

では、さようなら。
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