道化の元仲間は天寿に囚われる   作:時雨シグ

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更新遅れました。少し前から忙しくなかなか書けませんでした。

駄文です。

5000字ほどです。

編集しました。


第10話* リリ 新しい魔法

side:ベル

 

 

ナイフ騒動があった翌日。今日もダンジョンに来ている。昨日、改めて正式に誘ったリリも一緒だ。外套を被り、大きなバックパックを持つリリは、笑顔で元気な声でお礼を言う。

 

 

 

「ベル様。改めて、正式に雇っていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします!」

 

 

「うん。こちらこそよろしくね」

 

 

 

一人のときよりも早く探索が進む。そんな僕は今、昨日の帰りの途中に買った、Lv.1の鍛冶師が作ったナイフを使っている。刀は、''本当の意味でパーティになったとき''から使うことにしているし、対盗人用騙しナイフは、消耗していましうといけないので、別のナイフを用意したのだ。昨日とは違うナイフを使っている僕に、リリは疑問に思い聞いてくる。

 

 

 

「ところでベル様?昨日使っていたナイフはどうしたんですか?」

 

 

「あー、それはね。いい武器に頼り過ぎちゃっていると、実力がつかないかなって思って、グリーンサポーターに収納してるんだ」

 

 

「そうですか...」

 

 

 

そう言って分からない程度に落胆するリリ。今日も何か企んでいたのだろう。流石に、二度も同じことをするつもりはない。

 

 

 

「それより、本当に契約金とかいいの?」

 

 

「ええ。ベル様はお一人ですから、配分がややこしい事にならないので」

 

 

 

本来、他のファミリアのサポーターを雇う場合、契約金がいるのだが、リリがこう言っている以上気にしないでおこう。

 

 

 

「それに...、ベル様もその方が都合がいいでしょう?」

 

 

「?」

 

 

 

リリの言葉がどう言った意味を持つかは、いろいろありすぎてまだ分からない。そんなリリが、今までどんな扱いを受けてきたのか、想像できるものでは無い。だから、僕は君に優しくするつもりだ。僕のパーティで良かったと思ってくれるように。

 

_______________

 

 

「今日はこれくらいにして、帰ろうか」

 

 

「はい!」

 

 

 

帰る道中、ベル様呼びはどうにかならないのか聞いてみたけど、僕のためとか、サポーターであるリリ達のためとか、言われどうにも出来なかった。様呼びされるのって、結構気恥しいんだよね。

 

 

ダンジョンから出た僕達は、魔石やドロップ品を換金する。その額は、

 

 

 

「260000ヴァリス!?」

 

 

「そうみたいだね」

 

 

「いやいや!なんでそんな冷静なんですか!?」

 

 

「え?あー、いや、なんか実感わかなくて。あはは〜」

 

 

 

このくらいの額で興奮する事なんてないから、反応がおかしくなってしまった。でも、凄いなとは思った。一人のときは、腰巾着だから全然なのに、サポーターがいるだけでこうも稼ぐことができるとは思わなかった。

 

 

 

「呑気過ぎますよ!ベル様!でも、さすがです!おひとりでLv.1の五人組パーティを上回る稼ぐなんて凄いです!凄すぎます!」

 

 

「そ、そうなの?それは、嬉しいな」

 

 

「はい!...ではベル様、そろそろ分け前を...」

 

 

「あ、そうだったね。はい」

 

 

「え...?160000ヴァリス?」

 

 

「うん。そうだよ」

 

 

「べ、ベル様!何故リリが、ベル様よりも60000ヴァリスも上なんですか!?こんなにも稼いだのに、独り占めしようとか思わないんですか!?」

 

 

 

独り占め?何故逆に独り占めしようとか思うのだろうか?これ程稼げたのは、リリがいてくれたからであって、僕だけの功績ではない。

そして、この口ぶりからすると、今までそういうことがあったのだろう。だから、こうやって言ってきたんだと思われる。

 

 

 

「独占しようとか思うわけないよ。それと、60000ヴァリス上なのは、昨日の探索で60000ヴァリス稼げたんだけどね、リリは先に帰っちゃったじゃない?今回の稼ぎを100000と160000ヴァリスに分けたのは、昨日の稼ぎを全部貰ったからだよ」

 

 

「...そんなの...、おかしいです!」

 

 

 

混乱するリリ。おかしいと声を上げる。

 

 

 

「おかしいことなんて何もないよ?これは''普通''のことだよ」

 

 

 

そう、普通なのだ。リリの今までが''異常''だったに過ぎない。まぁ、今はこんなこと考えても何も出来ないので置いておく。

 

 

 

「今日もありがとう。明日からもよろしくね」

 

 

「...はい」

 

 

 

変な人、とでも思われただろう。でも、それでもいい。この人は悪い人だと思われない限り。

 

 

 

親睦を深めるためにも今日は、『豊穣の女主人』で夜食を食べることにした。リリはパルゥムということもあり、幼い子を相手にするかのように接してしまう。現に今、手を繋ぎながら歩いている。

その道中、神様の神威を感じた。僕達に気がつくのもそろそろだろう。そして、『ベルくぅぅぅ〜っん!!』という神様の声が響いたのだが、無視をした。ごめんなさい、神様。

 

 

_______________

 

 

ご飯を食べ終わったあと、ホームに帰った。神様はおらず、どこに行ったのか気になるのが、そのうち帰ってくるだろう。と思い過ごしていた。

 

 

 

「だだいまぁーー」

 

 

 

帰ってきたようだ。だか、酔いのおまけ付きで。なんで酔ってるの?と思ったが何となく分かるので、聞くのをやめておいた。

 

 

 

「おかえりなさい。神様。はい、水です」

 

 

「ありがとう、ベル君...、それじゃあ、おやすみ」

 

 

「はい、おやすみなさい」

 

 

 

一口飲んで、ベットによこになった神様。すぐに寝息が聞こる。僕は、お疲れ様です。と囁きながら布団をかけた。

 

 

 

「これは、二日酔いだよね....」

 

 

 

ふぅ。と息をはき、僕もベットに横になった。

 

 

 

翌日。神様は、二日酔いの頭痛で呻き声をだしたり浮気者と言われたり

、いろいろ大変だった。でも、こんなときはデートにでも行きませんか。と言うと復活するのだ。正直、ちょろい。最近、神様の扱いを悪くしているとかじゃないからね。からかってるだけだから。と誰に言い訳しているか分からないけど、今はデートを楽しむとしよう。

 

 

 

デートの最中、何故か女神様達に揉みくちゃにされました。何があったの、神様?と聞きたかったが、神様は跳ね除けられていたので聞けなかった。そして僕は、その楽園(エデン)と刺さる視線とともに、また虚無ったのだった。

 

 

 

それにしても...、女神様達いい匂いだしやわr........

 

 

______________________________

 

 

 

この数日、いつも通りダンジョン探索をした。そして、リリにソーマの酒のことを教えてもらった。ソーマ様の成功作を飲むために悪行を辞さない人がいるということ。それほど美味しのなら、一回飲んでみたいと思った。

そして、集会があるようで休みが欲しいとも言われた。

 

 

もうそろそろだろう。どういうシナリオになっているかは分からない。だけど、リリが助けを求めるのなら何があってもは必ず助ける。だから、助けを求めてね、リリ。と願うのだった。

 

 

_______________

 

 

最近はリリのことを考え過ぎて、厄介なことをしてしまった。正直、この人とは喋る機会を減らしたいと思っている。

 

 

 

「すみませんでした」

 

 

「いえいえ、別に大丈夫ですよ」

 

 

 

今の状況を説明すると

 

朝、たまにシルさんから弁当を貰う。

 

いつも返すのだが、リリのことを考え過ぎて返すのを忘れる。

 

謝る。←今ここ

 

 

シルさんは気にしなくても大丈夫だといってくれたので、甘えておこう。そこでふと目に入ったものを聞いてしまった。

 

 

 

「あれ?前にこんなものありましたっけ?」

 

 

「ああ、それは、お客様のどなたかが忘れてかえってしまったようです」

 

 

「へぇ〜、そうなんですか」

 

 

あー、やってしまった。あの本よく見たら『魔導書』じゃないか。と言動に後悔する。明らかに、僕の目に止まるように置いてあった。

 

 

 

「はい。それで、どうしようかと思ってたんですけど。ちょうどよかったです。ベルさん、受け取って貰えます?」

 

 

「え、いや....」

 

 

「取りに来る様子もないようですし、処分に困ってるんです。それに、処分するくらいなら誰かにあげた方が、本もいいと思うんです」

 

 

 

よくもまぁ、つらつらと話せるものだ。自分が仕掛けたのだろうに。流石、女神。恐ろしい。

それにしてもどうしよう?

 

 

「読み終わったら返してくれればいいので」

 

 

逃げれないですね、諦めましょう。

 

 

 

「わ、分かりました。ありがとうございます」

 

 

「はい!」

 

 

 

シルさんの笑顔に苦笑いになる。今日は、ダンジョンに行く気にもなれないのでホームへと帰る。神様は、今日もバイトでいない。

 

 

 

「魔導書か...」

 

 

 

魔導書というのは、一度見たことがある。その時は、神の恩恵(ファルナ)を持っていなかったのでさして興味はなかったが、今は神の恩恵(ファルナ)を持っているで、正直魔法が手に入ると思うとワクワクしている。

今回限りは、あの女神に感謝した。

 

 

 

「『ゴブリンにも分かる魔導書』って、もう少しいい題名なかったのかな...」

 

 

 

そう思いながら、魔導書を開き読む。少し読んでいくと、途端に意識が途切れた。

 

 

_____________

 

 

『それじゃあ始めようか』

 

 

なんか始まったよ?

 

 

『僕にとって魔法って何?』

 

 

なるほど、そういうことね。それにしても、魔法は何か...か。それは、

 

 

「世の理を覆すもの、かな。それと、奇跡の一手」

 

 

『僕にとって魔法はどんなもの?』

 

 

「獄炎.....地獄を彷彿させるような絶望(あつい)もの、かな...」

 

 

『魔法に何を求める?』

 

 

「雷霆のような、圧倒される輝煌」

 

 

『それだけ?』

 

 

「うーん、そうだね....。強いて言うなら、想い人(あのひと)に認められたい」

 

 

_____________

 

 

 

「....君!...ベル君!!」

 

 

「ん....」

 

 

「あ、起きた!大丈夫、ベル君!?」

 

 

「か、神様?...おかえりなさい」

 

 

「うん、ただいま。って!それどころじゃなくて!大丈夫なの!?」

 

 

「え、ええ。大丈夫だと思いますよ?」

 

 

 

どうやら眠っていたらしい。この『魔導書』の能力だろう。

 

 

 

「なんで疑問系なんだい....。はぁ、ベル君が大丈夫だと言うんなら大丈夫なんだろうけど。心配させないでくれよ、ベル君」

 

 

「はい、すみませんでした」

 

 

「それで、なんでここで寝てたんだい?」

 

 

「それは、この本のせいだと思います」

 

 

「本?何の本を読んでたの?」

 

 

「魔導書です」

 

 

「....ま、魔導書!?そ、そんなのどこで手に入れたんだい!?」

 

 

「以前話した女神様からの貰い物です」

 

 

「な、なるほど。前に、どこかの女神に狙われてるって言ってた、その神からか...。あはは〜、僕混乱してるよ」

 

 

「それは仕方ないと思います」

 

 

「よし!じゃあ、どんな魔法が発現したか見てみようか!」

 

 

上半身裸になり、ベットに寝転ぶ。神様が血を垂らし、ステータスを浮かばせる。

 

 

______________________________

 

 

ベル

 

Lv.1

 

 

力 : D 523

耐久 : G 273

器用 : E 487

敏捷 : D 585

魔力 : I 0

 

 

《魔法》

 

【ヘル・フレイム】

【フレイムボルト】

 

・速攻魔法

 

 

《スキル》

 

【道化仲間】

 

・仲間を想うほどステータス大補正。

 

・仲間と冒険するば耐久大補正。

 

・仲間と冒険するば獲得経験値大。

 

 

【憧憬一途】

 

・早熟する。

 

・懸想が続く限り効果持続。

 

・懸想の丈により効果向上。

 

 

 

______________________________

 

 

「【ヘル・フレイム】と【フレイムボルト】か...

 

 

 

なかなかかっこよさそうな名前をしている。(絶望的ネーミングセンス By作者)どれほどの威力か今すぐにでも試したい。だけど、なんで2つあるんだ?

 

 

 

「ベル君、今すぐにでも試したい。なんて思ってると思うけど、明日になってからね」

 

 

「......」

 

 

 

流石神様です。僕のことをよく知ってらっしゃる。でも心外ですよ。僕がそんな子供みたいに我慢出来ないわけないじゃないですか。ちゃんと明日になってから行きますって。

 

 

_______________

 

 

はい。今、ダンジョンに来てます。夜中に抜け出してきました。え?明日まで待てれてない?ちっちっち、ちゃんと明日にはなってるので、問題ないです。さぁ、行きましょう!と、一人で言い訳をする。これほど、虚しいことなんてあまりないだろう。

 

 

 

早速モンスターが出たので魔法を試す。

 

 

 

「フレイムボルト!」

 

 

 

シュゥゥボォオンっ!!

 

 

 

赤黒い炎と雷霆の輝煌が、モンスター瞬殺する。あまりの強さに驚いていた。

 

 

 

「す、凄い.....」

 

 

 

そこからは、興奮して何も考えずに撃ち続けた。だが、その時間は直ぐに終わった。魔力切れである。約七発ほどだろうか。と、呑気に考えているが、今かなりやばい状況である。魔法を使い過ぎると起こるといわれている、『マインドダウン』中なのだ。朦朧とする意識のなか、モンスターに襲われませんように。と神頼みをするのだった。

 

 

_______________

 

 

「うーん....」

 

 

 

少しずつ覚醒するなか、頭が、何やら柔らかいものにのっている感じがしている。意識が途切れる前に、ふにぃふにぃしてるものをひいた記憶がない。じゃあ、これはなんだろう。と思いながら目を開けると....

 

 

 

「.....起きた?」

 

 

「.....」

 

 

へ?

 

 

「...どうしたの?」

 

 

この声、この姿は!?

 

 

「.....う」

 

 

「う...?」

 

 

「う...、うぅわあぁぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁあっ!!」

 

 

 

やばいやばいやばいやばい!!ヴァレンシュタインさんに膝枕してもらった!!と内心歓喜に叫ぶ。いろいろ疑問が浮かぶが、嬉しさで思考ができない。

 

 

そう、そこにいたのは、ヴァレンシュタインさんだった。それも、膝枕をしてもらっていたという状況付きである。こんな状況に、混乱して逃げてしまうのは仕方がない事だと思う。思うよね?

 

 

 

「!.えっ、ちょっと待っ....」

 

 

 

ヴァレンシュタインさんの制止の声は、当然聞こえるはずもなく、連続前転しながらダンジョンを出たのであった。

 

 

なんかとてもいいシチュエーションでした!ありがとうございました!!と内心嬉しさが爆発した帰り道だった。

 

 

当然、神様には怒られました。はい。

 

 

 

こうしてまた、日が過ぎていく。

 

 

 

 

追記

ヴァレンシュタインさんありがとうございました。最高の目覚めでした。それと逃げてすみませんでした。変態とかではないですけど、とても柔らかかったです。まる。

 

 




ありがとうございました。

いつも投稿し終わったあとに、誤字やおかしい所を直してるんですけど、何変なこと書いてるんだろうと思いながら編集してます。

次回は リリのことです。
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