「カドック、今日は転校生が来るみたいじゃないか」
「そうらしいが、別にどうでもいい。そもそも次期生徒会長様なんだからどうせどんな奴が来るのか知ってるだろうが、ヴォーダイム。」
「興味ないフリして、本当は興味津々なんだろう?嫁さんに怒られるぜ」
「黙れベリル・ガット、そもそも彼女は「あらカドック、私がどうかした?」そんなんじゃ…」
「ほーれ図星だ」
キーンコーンカーンコーン
「ああああああもうホームルームだからさっさと席に着いておけ!!!!!!!!!!」
「カドックは私じゃ駄目なの…………?」
「いや、駄目とかじゃなくてええと、その…………」
そうして散っていったのを見てアナスタシアへの弁明を始めたカドックの視界の端に映ったのは
「よし、これで完璧だな」
…………嬉々として
「馬鹿なのかお前は!?」
「馬鹿とは失礼な。これはやらない方が無作法というものだろうに。」
「断じてそんな作法は存在しないからな」
「いや席に戻るな、すぐにアレを元の場所に」
カドックに落ち度があったとするならば、それは速やかに自分の手で黒板消しを戻さなかったことだろう。
「――――――全く騒がs」ボフッ
入ってきた
「…………まだ新入生気分の生徒がいるようね。」
「よし逃げるぞカドック。」
「センセー、キリシュタリアとカドックがやりましたー!!」
「いや俺はやってな……って本当に逃げるなヴォーダイム!!!」
「あっはっはっはっはっは!!!!!!!」
「待ちなさいヴォーダイム、ゼムルプス!!!!!!!!!!!!」
嵐の様な展開の後に教室を出ていった3人と残された生徒達、そして
「………………………えっと、どうすればいいのかな」
頼りになるはずであった担任の不在により廊下で放置されたままの
―――――――――たとえ叶わぬ夢だとしても、今だけは。
多分続かない