ダンジョンで正義の味方を目指すの間違っているだろうか 作:ミズキ1627
「どこに行ったベルのやつ」
俺はベルを探して走り回っている。リュー姉と久しぶりの再会で色々あって追いかけるのが遅くなったがぜんぜんもいつからない。
(もしかしてあいつ、ダンジョンに行ったのか?)
まさかと思うが今のあいつならありえるかもしれない。そう考えた俺はダンジョンを目指して全力で走った。
俺は5階層をも超えて6階層まできた。さすがにここにはいないだろうと思っていたがベルを見つけた。ベルはモンスターと交戦している。影のようなモンスター」と交戦している。あれはたしか『ウォーシャドウ』。エイナさんが言っていた新米殺しと呼ばれているモンスターだったはず。今のベルにはキツいはずだから援護に入ろうと思ったがやめた。あいつは絶対に負けない。確証はないがそんな予感がした。少ししてベルはモンスターを全滅させたが今にも倒れそうなほど満身創痍だ。
「大丈夫かベル!」
「あ、シロウ。大丈夫」
「絶対大丈夫じゃないだろお前。送ってやるからホームの場所と神様の特徴を教えてくれ」
「いや、いいよ」
「人の親切心は素直に受け取っておくべきだぞベル」
「じゃあお願いするね。ホームはボロボロの教会で神様はツインテールで背が低めの女神だよ」
「そうか。お前はもう寝ておけ」
「‥うん」
そう言ってベルは眠った。
「さあ、行くか」
俺は地上を目指して走っていった。
「‥‥あれか?」
ダンジョンから出た俺はまず豊饒の女主人を目指して走っていきそこから迷いながらもなんとかベルのホームと思わしき場所までやってきた。扉を叩くとドタバタ音を出しながら誰かがやってきた。
「ベル君おかえり‥‥ってどうしたんだいその怪我!?それと誰だきみ!?」
「すみません、神様。ダンジョンに潜っていました」
「俺はベルとパーティを組んでいるシロウ・エミヤです。ベルがダンジョンでボロボロだったのでここまで一緒に来ました」
「ああ、ミノタウロスから助けてくれたって言ってた子か。ありがとう何回もベル君を救ってくれて」
「いえ、ミノタウロスの件は俺は時間稼ぎしかできなかったですし。これからもベルのパーティメンバーとしてよろしくお願いします」
「ああ、よろしくするよ冒険者君」
「では俺も帰ります」
「ちょっと待ってシロウ」
「ん、なんだ?」
「神様にもシロウにも聞いて欲しい。‥‥僕、強くなりたいです」
「!」
「俺も正義の味方になるために強くなる。いっしょにがんばろうベル」
「では今度こそさよなら、ヘスティア様」
その後急いでホームに帰ったが黒い笑みを浮かべたアストレア様達にお説教されたのは言うまでもない。またリューさんのことを話したらすぐにでも豊饒の女神へ向かおうとする興奮した団長を止めるのに疲れた。