今回は…原作改変があるのかな。
では、どうぞ〜
「に…人間の姿!?」
リントの発言に、その場に居た全員が叫んだ。
「ら…ラルト君、今までにそういうメギドは居たのかい?」
「いや、居なかった。…多分、そのズオスってメギドが特殊なんだと思う。」
これではっきりした。
彼の言うズオスは、セイバー原作のズオスと同じ能力を持つのだ。
つまり…
「なあ、もしかしたら、他にもそういう人間態を持つメギドが居るんじゃないか?」
「…確かに。そういう奴が一人だけとは考えにくい…」
俺の意見にキリトが呟き、他の皆も同調する。
「…リント君、そのズオスと今回のメギド、どっちが強かった?」
ディアベルの質問に、リントは
「それなら、ズオスのほうが断然強かったです。本当に…比べ物にならないくらいの違いでした。」
「そ…そんなにか…」
その言葉に、思わず気圧されるメンバーたち。
「…これは、そのズオスってやつは注意したほうが良さそうだな…」
俺がそう呟き、その後にディアベルが
「うん、そのほうがいいだろうね。───ともかく、そのズオスを始めとしたメギドたちからの被害を減らすためにも、早くアインクラッドを…この城を脱出しよう!みんな、今から休憩の後、第二層迷宮区のマッピング及び攻略に向かう!」
その言葉で、突発的メギド情報共有会は終了した。
◆◆◆◆
「あ、リント!」
俺は会議が終わった後、リントに声をかけた。
「あ…ラルト君。どうしたんですか?」
「…これ、渡しておこうと思って。」
そういって、俺は青い一冊の本を渡す。
「これは…!ワンダーライドブック!?いいんですか!?」
「ああ。多分、そのブックは君のほうが使いこなせる。」
俺が渡したのは、この前手に入れたピーターファンタジスタライドブック。
この本は彼の持つ聖剣と、ライオン戦記ライドブックのどちらとも相性がいいため、彼に渡しておこうと思ったのだ。
「だから、それはいつでも使ってくれ。」
俺はそう言うと、ウィンドウを開いた。
「?」
「ああ、とりあえず…な。」
そう言って、俺はウィンドウを操作する。
メインメニューから複数の階層を潜り…
その目当てのコマンドが目に入った時、俺はそれを迷いなく押した。
俺がそのボタンを押すと同時に、リントの目の前に一つのウィンドウが出現した。
「これって…」
「一応剣士同士だしな。やっといて損はないだろ。」
俺が選択したコマンドは、フレンド申請。それをリントに送ったのだ。
この先、メギドの攻撃が激しくなり、街が異変に合う確率が多くなれば、連絡を取って連携を取ることが大事になるだろう。
そう考えて、俺はリントにフレンド申請を送った。
「…そうですね、確かにやっておいたほうがいいかもしれません。」
そう言うとリントは、右手をウィンドウに近づけ…
「じゃあ、よろしいくお願いします!」
yes/no確認ダイアログの、yes側を押した。
同時に、俺の通知領域にフレンドが増えた事を伝える通知が入る。
「よし、俺はとりあえず迷宮区に行くけど…君はどうする?」
そう俺が聞くと、彼は数秒黙考したのち、
「…いや…僕は街に残ります。まだ僕は、攻略できるほどのレベルじゃないんです。」
「そうか…分かった。じゃあ、また異変が起きたら伝えてくれ。」
「わかりました。」
◆◆◆◆
63:炎の剣士
ってことで水の剣士居たんですけどどういうことですか
64:名無し
いやー、やっぱ居たかぁ…
65:鬼殺隊の柱
前々から居るんじゃないかとは言っていたけどな…
ほんとに居たとは…
66:平成の化身
彼の反応を見る限り、イッチと同じ転生者というわけではないだろうしな…
67:フォートしないナイトさん
そもそもさ〜、そのセイバーとかのシステムってどうなってるの?
68:名無し
ああそっか、フォートニキライダー知らなかったね。
69:平成の化身
なら私から説明しよう。
セイバー原作において、仮面ライダーが使うワンダーライドブックは、その世界を作った全知全能の本の1ページだ。
その本には神獣などの空想、生物や物語、科学技術などの人類が発展するためのすべてが書いてあった。
まあ文字通りの全知全能だな。
70:名無し
うーん。考えたらとんでもねえな。
71:炎の剣士
なので、このSAOの世界だと存在しないはずなんですよ。
今持ってるのは、転生特典で例外的に持ってる僕だけ…のはずだったんですけど…
72:鬼殺隊の柱
なぜかもう一人、仮面ライダーが現れたって訳か…
73:名無し
うーん…一体全体どういうことなんだ?
これが世に言う不可解全開…
74:名無し
>>73 ゼンカイ脳はドンブラトピアで喫茶店のマスターしてもらって。
しっかし、ここまで来るとわからんな…
75:炎の剣士
いやほんとに…
あ、そろそろ迷宮区につくので、いったん抜けます。
76:名無し
ウィー
ちなみに誰と行ってるの〜?
77:炎の剣士
>>76 キリアスです
◆◆◆◆
「いや…来ないで…近づかないで…」
可憐な体躯の少女に、のっしのっしと迫るたくましいシルエット。
ここで終わっていれば、ホラー物かサスペンスと思えるシーンだが、この次のシーンからそのシナリオからは少し…いやだいぶ逸脱する。
「来ないでって…言ってるでしょ!」
少女は後退からその逆、前進へと動きを変え、そのシルエットに向かっていった。
これに巨体は動じることなく、手に持った巨大なハンマーを振り上げる。
対する少女は、手に持ったレイピアを構え、まるで流星のような速さで巨体の胸板に打ち込んだ。
その衝撃で巨体が震え、ハンマーを振る速度が鈍る。
普通なら一度飛び退くところを、少女は再びレイピアを引き絞り───逞しい胸板に、今度は二発、続けて打ち込んだ。
「ブッ…ブモオォォォォォ!」
巨体───牛頭の男は身体を仰け反らせると、不自然な位置で静止し…その体をポリゴンの欠片と変え、爆散。
計三発で大男を屠った少女は、シャキン!といい音を立ててレイピアを納刀し、俺ともうひとりの方に振り向くと…
「牛じゃないでしょ、あんなの!」
顔を赤く染めながら、そう叫んだ。
◆◆◆◆
俺たち三人は、現在アインクラッド第2層迷宮区2階…まあ早い話が最前線に来ている。
ディアベルたちとは別行動をし、一層でたんまりチェストで装備品やコルなどを稼ぎ、二階でとうとうこの塔の住人たるトーラス族にお目にかかった…のだが…
「ねえ、アレのどこが牛なのよ、牛っぽいの顔だけじゃないの」
「あー…まあそうなんだけど…なあ、ラルト…」
「ああ…、ゲーマーじゃああのミノタウロス系は牛って呼ぶのがもはやデフォだし…」
「ミノタウロス…って、ギリシャ神話の?」
お、食いついた。
「あ、ああ。ミノタウロスって、神話じゃあラビリントスって迷宮で勇者テセウスに退治されるだろ?それがいかにもゲーム的だからだろうな…いろんなゲームでよく出てくるんだよ。まあSAOじゃなぜかミノをとってタウロスを英語読みしてるからトーラス族だけどさ…」
「ならそれは妥当ね。ミノってミノス王のミノでしょ、とって正解だわ」
「まじか…じゃあミノタウロスをミノって略すのは不適当?」
「でしょうね。ミノス王は死後冥界の番人になったらしいから、もしかしたら裁かれるかもね。」
「まじか…」
これは俺も初耳。え、原作でも言ってたって?
いやそのへんうろ覚えなんすよ許してくださいニキたち…
「それで…そのトーラス族のどこがお気に召さなかったので…?」
もう聞いても大丈夫だと判断したのだろう、キリトが口を開きアスナに訪ねた…のだが。
「それは…だってあいつ、き…着てないじゃないのほとんど!腰のとこにちょっと布巻いただけなんて…あいつをハラスメントコード違反で通報してやりたいわよ!」
そんな現実がうまくいくわけなく、聞いた瞬間アスナは再び顔を赤く染めると、そう叫んだ。
「さ、さいですか…」
どんまいキリト、俺はこの展開は覚えていたから何も言わなかったのだ、すまんな。
「そ、それで、ミノ…じゃなかった、トーラス族の『ナミング・インパクト』には対応できそうか?」
「ミノでいいわよ───ええ、もう2、3回見ればなんとかなると思う。」
「そうか。ボスのナミングは範囲がおっそろしく広いけど、タイミングは雑魚ミノと一緒だからな。つーことで次のブロック、行ってみますか。」
「うい」
その会話を最後に、俺たちはこのブロックを後にした。
◆◆◆◆
「はー、結構長居しちゃったわね。」
あの後、俺達はさらにミノ達と戦闘を続け、しばらくたった頃に迷宮区を後にした。
「しっかし、他の攻略集団は見なかったな。もう帰ったのかな…」
「かもな。もう夕方だし、たしか迷宮区に入ったのが14時とかだろ?多分補給かなんかで出たんだろ。」
「かもね。───そういえば、迷宮区に入るときから気になってたんだけど…あれ、なに?」
アスナが指し示す「あれ」とは、迷宮区にあしらわれた二本の湾曲した巨大な装飾。
「ああ、あれ?…牛のツノ」
その言葉を聞いた途端、アスナの目が少し曇り、
「ねえ、ミノタウロスが出てきたときから思ってたんだけど、もしかしてこのフロアって…」
「そ、牛がテーマ。まあ、エリアでだいぶうまさは変わるかもだけど。」
そのキリトの言葉に俺も頷く。…たしかに、あのミノどもの肉は北エリアの「トレンブリング・カウ」よりうまそうには見えない。
「へえ…私、出来たら早めにこの層はクリアするわ。牛はもううんざり」
その言葉を聞いたキリトは我慢できなかったのか、禁断の一言を放った。
「…牛だけに」
その言葉の意味するところを理解したのだろう、アスナはキリトの足の甲の真上に己の足を持ち上げると、なんとも器用に、ダメージが出ない程度に踏み潰した。
「───ともかく、ひとまず街に戻りましょう。夜にもう一回出るとしても、補給と食事ぐらい済ませておきたいわ。」
アスナのその言葉に俺とキリトは───キリトはやや怯えたように───頷き、最寄りの村───アインクラッド第2層最後の村である「タランの村」を目指し、歩みを進めた。
俺達が村についた頃には、もうすっかり城全体が残照に照らされ、昼の終わりを告げていた。
「よし、じゃあ───」
飯と補給どっちから行く?と聞こうとした時、俺達三人の耳に、一つの
キン、キン、キン、と周期的に響く金属音は─
俺達は顔を見渡せ、足音が響かないギリギリの速度でその音の方へ駆け出した。
俺達がその音源に着くと、そこには一人の、まるでドワーフにも似た男性プレイヤー。
「あいつ…この前の…」
キリトがそう呟く。
───あいつは、昨日アスナ強化詐欺を仕掛け、彼女の愛剣ウインドフルーレを奪いかけた者。名前を───ネズハ。
「昨日あんな事があったのに、営業自粛どころか最前線にまで来るなんて、見上げた商売魂ね。」
そんなアスナの声にキリトは
「いや…どうだろうな。
「でも…結局やるってことでしょ彼は…」
強化詐欺を。
その一言は、言わずとも俺達は理解できた。
「やる…だろうな。…ん?誰か来たな、客か…!?」
「ど…どうしたキリト?」
ネズハの元に5人のプレイヤーが訪れ、その顔をキリトが視認した時、キリトは驚愕の表情を浮かべた。
「な、なあ、あのグループの真ん中…あのバシネット被った奴、見覚えないか!?」
「ええ…?俺はないけど…」
「あ、私あるわ。」
「…!本当かアスナ!?どこで見たんだ!?」
どこか焦ったように尋ねるキリトに、アスナは少し不思議がりながらも、
「たしか…フィールドボスの、ブルバウ・バウの攻略の
「オルランド…
首をかしげるアスナに、キリトが素早く解説を入れる。
「オルランドってのは、シャルルマーニュ伝説って話に出てくる人物だ。聖剣を振るって戦う、無敵の英雄さ。」
「伝説…ああ、そういう事。」
アスナはどこか納得したように呟くと、
「他の人達もどこか聞いたことのある名前をしてたの。キリトくんが解説してくれて思い出したんだけど、確かあの人達は全員英雄の名前を使ってたわ。それにチーム名が
「「うーん…う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…」」
俺達は唸った。それ以外にどう反応すればいいかわからなかったからだ。
実際のところ、ネトゲにおいて英雄の名前をキャラネームにすることは珍しくない。俺も、
────しかし、現実と同じ容姿で有り、もはやもう一つの現実とも言えるこのアインクラッドでその名を名乗ることは、それなりのプレッシャーを感じるのではないだろうか。
「…そういえば、リザーブになるはずだった、って言ってたよな、本番じゃならなかったのか?」
「ああ…うん、あの時にメギドの襲撃が合ったでしょ?あの時一層に居たらしくて、二層に登れなかったんですって。攻略の後にディアベルさんから聞いたわ…っていうか、あの人達とは前に攻略会議で会ったはずでしょ?なんで二人とも覚えてないの?」
「俺は多分出席してない。リザーブが来るってのは聞いてたけど…あれ待って、キリトって出てたって聞いたんだけど…」
「…すまん、顔覚えてなかった。」
確か会議って3日前とかだよな…?
アスナは呆れた表情を浮かべると
「…ともかく、あの5人について知ってるのはそれぐらいだけど…キリトくんは、どうしてあの人が気になるの?」
「…」
キリトは、言うか否か迷ったのか、数秒黙り込んだ後に、口を開いた。
「…ネズハは…オルランドの…『レジェンド・ブレイブス』の一員だ。」
「え…それって…!」
「ああ…ネズハの強化詐欺はブレイブス…そのリーダーのオルランドの指示によるものだと思う。確か、あの会議のときにディアベルが確認した限りじゃあ、彼らはレベルの低さを武装の強化度で補っていた。レベルは戦闘しないと上がらないけど、武具強化は…」
「「
そう俺とアスナが呟くと、キリトは頷き、顔を向こうに向けた。
そのころには、もう
と言うわけで、今回の原作改変はブレイブスの視認のタイミングでした。
今回はちょっと内容薄かったかな。
では、予告をどうぞ。
次回、セイバーアート・オンライン。
「今、剣が…」
「そうか…そういう事だったのか…!」
「謝って…許されることじゃないですよね…」
第9節 明かされる真実、少年の苦悩。
オリジナルのブック組み合わせを出そうと思ってます。基本は赤いブックとの組み合わせです。
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