IS<化物は教室の隅っこで>   作:書人

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オリ設定の説明が多くなってしまった……。
そういうの無理と言う人は**の間を飛ばしてもらって構いません。

一応この物語自体が、オリジナル色の強い物であると言う事はご留意ください。


五話 行動する青少年

 

この学園は……いや、この世界は『転生者』で溢れている。

 

なので、結構男性操縦者は存在しているのだ。日本人限定ではあるが。

 

 

**

 

 

そもそも、この世界は『あいつ等』の娯楽目的で作られた、ライトノベル『IS<インフィニット・ストラトス>』を模した世界であり、『原作』そのものでは無いのだ。『転生者』の有無に関係無く。と言う事を三歳に死にかけた時、私をこの世界へ送ったあの神様に教えられた。

 

そう、例えばの話。

 

《ISは、女にしか使えない》

 

と言うのは、『転生者』の中で《チートIS》《高いIS適正》と言う特典を望んだ男は多い。それを開発者である束さんは認識している。ISの発表と同時に世間一般に公開された以上、この話は成り立たない。

 

《篠丿之束博士が製造したISは、女性にしか使えない》

 

と言うのが正確な所である。

ちなみに、転生者達の思惑通りであれば前記の女性の前に「基本的に」が付くはずだったのだが、転生者嫌いになった束さんが、《高いIS適正》でISを動かせると言う特典があると知った時『織斑一夏以外の男は動かせない』と全ISを設定したのだ。

ただ『織斑一夏が動かせる』様にした訳ではないので、彼が何故ISを動かせるのかは依然として不明だ。

 

よって現在存在している男性のIS操縦者は、産まれながらに神様特典としてISを持っている者に限定されている。男性である彼らは自分の持っているISしか使えない。幸運な事に、彼らの持っているISも持ち主しか使えない。存在を束さんは全世界に公開し多と時、篠丿之束製で無いIS乗りこう呼ぶと提唱した。

 

《無いもの強請り(ねだ )のウィストフル》

 

英語表記が本人から提示されることは無かったが、これに一番近いものとしてwistful(ウィストフル)と教科書では表記されている。この言葉は日本語に訳すと「物欲しそうな・もの足りなそうな」と言う意味らしい。「無いもの強請り(ねだ )」とは少しニュアンスが違う気がしないでもない。

 

ちなみにこのISとIS操縦者はこの言葉を略して『ウィスト』と呼ばれる事が多い。

 

ISが軍事力として注目されることで、『ウィスト狩り』なるものが各国で行われたのは公然の秘密だが、現在確認されているウィストの9割は日本人である。そして、その中に『織斑一夏』より二歳以上の差がある人物は確認されていない。

 

ちなみに男子生徒の為の寮が一度建設されたのだが、内部から事故による爆発音が確認されたため立ち入り禁止。と表面上はなっている。

しかし実際は去年冬頃に、謎のハッキングによって機能が全停止。内部で小規模爆発が起こり、火災は防がれた物の内線が壊れたらしく全ての機能がうんともすんとも言わない。

しかも貴重な男子を守る為に、いざと言う際の為の最新式のシールドバリアーによる防衛機能が仇を成し、元男子寮は開かずの間と化してしまったらしい。

 

ちなみに犯人を心経由で私は知ってしまったが、通報するつもりは無い。

 

 

**

 

 

現在は寮内に男子区画が存在し、そこに男子生徒達が暮らしている。ただ、元々入学しても一週間は入る予定の無かった織斑一夏の部屋は未だ存在せず、当然のごとく篠丿之箒と同室になったと追記しておく。

 

 

で何を言いたかったのかと言うと。

 

《織斑一夏は変わらず希少な男性操縦者である》

 

 

 

 

ひんやりと冷たい風が肌をなでる夜中。雲間から覗く月光の元、その純黒のISは立っている。腕を組んで威風堂々と立つその様は、さぞ格好良かった。

 

そこが女子区画のベランダ側でなければの話だが。

 

自分を見つける事は誰にも出来ないさ。とか思っているんだろうな……。

 

私は医療区画のベランダでそんな事を考えながら、純黒のISを本当に誰にも気付かれる事無く見ている。

 

「……魔法系の認識阻害、か」

 

見呆れた視線を送りつつ、ぽつりと感想を呟く。

 

『……あれ人の認識しかごまかせて無いよね』

 

『……コアネットワークから探られたらおしまいですね』

 

その馬鹿馬鹿しいと言うか清々しいというか、自信満々感を出しているISへ、早速忍び寄る影があった。

 

あ、見つかってる。

 

背後の森から現れた三年の先輩は、ISの背後へ忍び寄り素手で(・・・)首根っこ掴む。するとISが強制解除され、フルフェイスマスクの下から、隣のクラスの男子生徒が現れた。そして足を引きずっているのも気にせず、そのまま先輩に強制連行され森へと引きずられて行った。

 

ーうわあぁぁぁあああああああ!?

 

私が入学当初懸念していた、『転生者』による『主人公狩り』や『原作崩し』の心配も無く、今日もIS学園はおおむね平和だった。

 

 

とりあえず少年を見送った後の報告を、お茶を飲みつつのんびり

しながら心に聞いていた。青少年のお年頃な欲望が、異世界という舞台で暴走しただけだったらしい。風呂場は無理だったから、ISセンサーで私服を……とか言ってたらしい。

 

「まぁ、今回で()りるだろうし、彼は見送りでいっか」

 

一人の女子として、思う所が全くない訳では無いけども。

 

『そうだね』

 

『……それって、どういう基準で決めているんですか?』

 

「現地人に対して、チートを用いた凶行、殺人、蹂躙をするかしないか」

 

 

 

 

盗聴?私自身は一切内容を聞いていないし、心は基礎人格が女性寄りではあるけども、男性人格も入っているし。生物的に両性か無性にあたるので問題は無い。

 

ー悪戯な風が噂話を運んで来ただけだからね。

 

……自分で言ってみて恥ずかしくなった。

 




前回記載していた予定日より、かなり遅くなってすみません。
現在リアルが忙しいです。

新しく書き下ろしたから更に投稿が遅くなったと言う……。
ISだけじゃなくて、普通に青少年として欲望叶えたいと思うやつだっていると思うんだ。
最初は転生者狩りの回にするつもりが、いつの間にかこうなった。

当分投稿出来ない可能性があります。

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