以前の投稿と出来事の時系列が多少入れ替わっています。
吉田要の証言
「正直に言うと、まさか原作キャラとは思ってなかった」
第二整備室に私は来ていた。それは参ちゃんを改造したかったから。けどそれより先に、作業道具の機械を作らないといけない事が判明……。
心
なんと言うか、バックアップが無いから好き勝手出来るし、学園に道具はあるからラッキーと思ってたけど、思いの他大変になりそうだよ本当に……。
そんな整備室に、気配が一つ近づくのを感じていた。その気配はまっすぐにここへ向かうと、中に入って来る。
「……誰?」
振り返った私は、音の鳴らないヘッドフォンを取る。私の後ろに居たのは一風変わった水色の髪を持った子だった。さすがラノベ。眼鏡をかけた彼女は、何所か物静かな印象を受けた。
「私のこと?」
私の言葉に彼女は首を軽く縦に振った。まあこの部屋には私達しか居ないけど。
「私は一年一組吉田 要。あなたは
私と同じ専用機持ち、クラスは四組。機体は『打鉄二式』。私の名前を聞いた時、少し目を見開いたから、おそらく同じ打鉄持ちとして話は聞いているのだろう。……そういえば、生徒会長と同じ苗字だ。
「……私に、何か用?」
「同じ打鉄持ち同士、一応会っておきたかったって言うのもあるけど」
私は後ろにある
「この子を改造したかった。って言うのが一番の理由かな。まぁ、今は何にも弄ってないけど。しかもこれから周辺機器を作らないといけないらしくてさ」
苦笑いを向けた。
入学式してから二日目の放課後。私は、織斑先生を訪ねた。
「朝早くにすみません、織斑先生。一年一組吉田です。お聞きしたい事があるのですが」
「何だ」
「整備室の使用って許可要りますか?」
私はいよいよ、『打鉄参式』こと『さんちゃん』の改造に取り掛かることにしたのだ。ちなみにテーマは二つ決めていて、『ISをいかにして宇宙に飛ばすか』『神様が創ったチートISにいかに迫るか』と言うものである。
「いや、要らないが」
「そうですか、ありがとうございます」
「『打鉄』か。整備するといっても手伝って貰う当ては在るのか?」
「いえ、作業自体は一人でやろうと思っています」
「……機材に関してと改造が出来るだけの知識は在るのか?」
意外にも反対はされなかった。
『テストで100点取ったし、そっちの知識もあると思ったとか?』
「基礎程度には。細かい部分に関しては、通信機を通じて、知り合いに助言を貰う約束はしています。学園からも許可を頂きましたし」
本当に私自身には基礎程度の知識しかない。なので心から助言を貰うことは初めから決めていた。しかし、それだと改造した内容の詳細な原理を私が答えられないと不味いので、きちんと表向きも助言を貰っているという形にしておこうと決めた。
「そうか……」
「はい。それでは失礼しました」
頭を下げて、出て行こうとすると引き止められた。
「第二整備室へ行け、そこに居る更識 簪に設備の使い方を聞くといい」
「更識 簪?……ああ、私と同じ『打鉄持ち』の人ですか?」
「そうだ。学年が同じだし話しかけやすいだろう。それに更識も一人でやっているそうだ」
「もしかしてそれ、整備科とか誰の補助無しで、ですか?」
「あぁ」
すごいねそれ、私は心の助言無しでなんて到底無理だろうし。
「……そうさせてもらいます。私も個人的に更識さんとは何時かお話しようと思っていたので」
『打鉄二式』をどんな風に改造しているかとか見てみたいな。
『二式さんはぅむぐ!?』
『危ない危ない……せっかくの楽しみなんだから奪っちゃだめだよ?』
あれ?2人は知ってるの?
『学園内のISは他と比べても、比較的交流が多いんですよ』
「と言う感じなので、すみませんが教えて下さい」
「……分かった」
さんちゃんをしまい、今日はひたすら機材の位置を覚えることに費やした。結局彼女の一日を、私の覚える手伝いにつぶしてしまった。
ねぇ、心。お礼に簪さんのサポートも頼みたいんだけど、いいかな?
『それ位なら全然いいよ』
あ、原作。
と思った方。正解です。
次はまさかのIS視点の予定。