「貴方がカミーユビダン君ね?」   作:クソザコぎつね

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決戦の日 弐

「しかし、また無茶な作戦を立てたものね。葛城作戦部長さん?」

 

リツコがからかう様に言う。

 

「無茶とはまた失礼ね、残り九時間以内で実現可能。それにもっとも確実なものよ」

 

「これがねぇ〜」

 

目の前に流線型の形をした大型の銃らしきものが保管されている。

その横には一目で銃と分かるであろう大型のライフルが置かれている。

 

「うちのポジトロンライフルじゃそんな大出力には耐えられないし、片方の試作ライフルもまだ使える代物では無いわ」

 

「借りるのよ」

 

「借りるって・・・まさか」

 

「そ、戦自研のプロトタイプ」

 

 

 

 

戦略自衛隊 つくば技術研究本部

 

研究員達の目には、堂々と徴発令状を突きつけているミサトの姿が。

 

「しかしそんな無茶な」

 

「可能な限り、原型を留めて返却しますので」

 

「・・・分かりました協力しましょう。ですが一つ頼みがあります」

 

「なんでございましょう?」

 

「私達もエヴァの武装研究に参加させて下さい」

 

それは予想外なものだった。

 

「検討しておきます。ではご協力感謝致します」

 

「頼みますよ・・・」

 

「良いわよーレイ、持っていって!」

 

ミサトが声を張り上げると、天井をひっぺ返して零号機が顔を覗かせた。

 

「精密機械だからそ〜っとね?」

 

「しかし、ATフィールドをも貫くエネルギー算出量は最低1億8,000KW。それだけの大電力を何処から集めてくるんですか?」

 

ミサトが自信満々に答えた。

 

「決まってるじゃない、日本中よ」

 

 

 

 

都内の電光掲示板やテレビに臨時ニュースが伝えられる。

 

「本日午後11時30分より、明日未明にかけて全国で大規模な停電があります。皆様のご協力をお願い致します」

 

全国に向けて、それは発信された。

 

 

 

夕の刻、NERV本部では作戦の準備段階を確認し総出で取り組んでいた。

 

全国から集められる電気 借りたポジトロンライフルの組み立て 加粒子砲用の盾 狙撃地点の確認

 

全てを異常なく確認し、本作戦は開始に向かう。

 

「作戦開始時刻は明朝0時。以後本作戦をヤシマ作戦と呼称します」

 

(後はパイロットの問題ね・・・)

 

 

 

 

 

医療用ポッドが開かれ、カミーユは重い瞼を静かに開いた。

 

「初号機パイロットが目醒めました。検査数値に問題なし」

 

「では、作戦は予定通りに」

 

「でも彼、もう一度乗るかしら」

 

「・・・問題無いわ」

 

 

カミーユの病室に、ひぐらしの鳴き声が寂しく届く。

 

ドアが開き、ワゴンを運んで誰かが入って来た。

 

「レイ・・・」

 

「明日午前0時より発動されるヤシマ作戦のスケジュールを伝えます」

 

綾波が手帳を見ながら書いてある通りに伝える。

 

「・・・分かった、念の為その手帳借りていいかな?」

 

「良いわよ、それと新しい奴」

 

綾波レイがカミーユに新しいプラグスーツを差し出す。

 

「・・・寝ぼけてその格好で来ないでね」

 

今カミーユは全裸だった。

 

「・・・出て行ってくれるか?」

 

「食事は置いて置くわ。じゃ、また会いましょう」

 

病院食を置いて綾波は廊下へと戻って行った。

 

(・・・あの使徒!許せない・・・!!)

 

カミーユは使徒への怒りをさらに強めていた・・・

 

エンディング

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