(・・・心配だなぁ)
先の爆発で吹き飛ばされた車を何とか応急処置し、目的地に向かっているが、ガムテープで止めたせいかあちこちからギシギシと今にも壊れそうな音が響いている。
そんな中、ミサトは片手で運転しながら連絡を取っていた。
「ええ、心配ご無用。彼は最優先で保護してるわよ。だからカートレインを用意しといて、直通の奴。そう、迎えに行くのは私が言い出した事ですもの。ちゃんと責任持つわよ、じゃ」
(しっかしも〜、最低。折角レストアしたばっかなのに、以下略)
「ミサトさん、聞いてますか?」
「何?」
「いくら非常時とはいえ、いいんですか?こんな事して」
そういうカミーユの視線の先には、周りの車から拝借してきたバッテリーが繋がれていた。
「あ〜いいのいいの、カミーユ君のお陰で予定よりバッテリーの数少なく済んだし、動かなきゃしょうがないでしょ?それに私、国際公務員だしね。万事OKよ」
「大人のやり方ですね、小賢しいですよ」
「うっ・・・可愛い顔して、意外と落ち着いてるのね」
「・・・車の中じゃなかったら、今頃殴ってますよ」
「ごめんごめん♪男の子だもんね〜」
「ミサトさんこそ、もっと大人らしくいてくださいよ」
その言葉がミサトの逆鱗に触れたのか、車は有り得ないスピードでジグザグに動きながらトンネルの中へ入っていくのだった。
カートレインに乗り込み、目的地へと向かう。
「特務機関NERV?」
「そう、国連直属の非公開組織」
「・・・あの人のいる所ですね」
「まぁね〜。お父さんの仕事知ってる?」
「知りませんよ、人類を守るとかそういうのしか聞かされてません」
(こりゃ、相当嫌ってるわね)
「これからあの人の所へ行くんですか?」
「そうね、そうなるわね」
カミーユの脳裏に捨てられた時の記憶がフラッシュバックする。
(アイツ・・・会ったら修正してやる・・・!)
「そうだ、お父さんからID貰ってない?」
「ありますよ・・・ほら」
そう言ってカミーユが渡してきたのは、プロフィールとゲンドウからのメッセージが書かれた一枚の紙だった。そのメッセージとは
『来い』
(こんなんじゃ嫌われても当然ね・・・)
「じゃあ、これ読んどいてね」
ミサトが渡してきたのは、『ようこそNERV江』と書かれた冊子だった。
「で、何かしろっていうんですか?僕が」
ミサトは答えてくれない。
「そうですよね、用もないのにあの人が手紙をよこす筈ないですから」
「嫌いなのね?お父さんが」
「あんなの親じゃありません!」
「ちょっち言い過ぎなんじゃない?」
「いけませんか⁉︎こんなこと言って!」
「まぁまぁ落ち着いて。・・・私と似てるわね」
「・・・どこがですか」
少しすると、長いトンネルを抜けて、巨大な地下空間がその姿を表した。
「あれがジオフロント・・・」
「そう、アレが私達の秘密基地、NERV本部。世界再建の要、人類の砦となる所よ」
森に包まれた地下空間は夕焼けに染まっていた・・・
カミーユ君ぐらいなら車の修理もお手のものなんじゃ無いでしょうか。大会にも優勝してましたし。
エンディング
-
バッドエンド
-
ビターエンド
-
ハッピーエンド