「ML-55輸送ヘリ!こんな事でもなけりゃあ一生乗る機会無いよ!全く、持つべきものは友達って感じ♪」
ケンスケが心底嬉しそうに感想を述べた。よっぽど嬉しいのか、機内の彼方此方を食い入るように見ている。ミサト、カミーユ、トウジ、ケンスケの4人は輸送ヘリで太平洋へと向かっていた。
「毎日、同じ山の中じゃ息苦しいと思ってね。たまの日曜だからデートに誘ったんじゃないのよん♪」
「えぇっ⁉︎それじゃホンマにミサトさんとデートっすか⁉︎この帽子、今日のために買うたんですミサトさん!」
「普通の帽子だろそれ。で、どこに行くんです?」
カミーユの言う通り、トウジが被っている帽子はなんて事ない普通の白いキャップだ。強いて違うとするなら逆向きに被っているところだろうか。
「豪華なお船で太平洋をクルージングよん♪」
ミサトがウインクをしながら伝えると、丁度よく眼下の船・・・艦隊が見えてきた。
「おぉ〜!空母が5、戦艦4!大艦隊だ‼︎ホント、持つべきものは友達だよなぁ」
「これが豪華なお船?」
トウジが残念そうに項垂れる。思っていたのと違ったようだ。
「まさにゴージャス!流石国連軍の誇る正規空母、オーバーザレインボー!」
「よくもあんな老朽艦が浮いていられるものね」
「いやいや〜、セカンドインパクト前のヴィンテージ物じゃないっすか?」
酷評されたヴィンテージ物も受け入れ準備は済んでいるようで、着陸地点へトラブル無くつく事が出来た。
「おおぉお!‼︎スッゴイスッゴイスッゴイスッゴォォォォイ‼︎」
どうやらケンスケは周りの化石物に夢中らしく、船員からちょっと引かれながらも、おもちゃを手に入れた子供の様にはしゃぎ続けている。彼の目からすればここは宝石箱なのだろう。いや真珠か?
トウジはご自慢の帽子が風にとばされているし、カミーユとミサトは硬いシートに何時間も座っていたせいで肩と首を痛めたようだ。
「くっそぉぉお!止まれ、止まらんかい!」
必死に逃げ回る帽子を追いかけていると、トウジの目の前で赤い靴を履いた少女に軽く踏み潰されてしまった。可哀想に。
「ハローミサト!元気してた?」
「まぁね、あなたも背伸びたんじゃない?」
「そ、他の所もちゃーんと大人らしくなってるわよ♪」
未だトウジは踏まれたままの帽子を引っ張っている。そのままやってたら千切れるぞ。
「紹介するわ、エヴァンゲリオン弐号機パイロット。セカンドチルドレンの、惣流・アスカ・ラングレーよ」
そう、帽子を踏み潰した赤い靴を履き、風でパンツが見える黄色のワンピースを着たブロンド髪の少女。彼女がアスカだ。
そして今、パンツを見た代金として男にビンタをかましていく。第一印象は最悪だ。だがなぜかカミーユだけは食らわなかった。
「で、噂のサードチルドレンは誰?まさかこの痴漢野郎じゃないでしょうね」
そう指されたトウジはどこか遠いところを見つめている。今日は彼にとって厄日のようだ。
「違うわ、この子よ」
「ふーん、私が言うのもなんだけど、中々の美少女じゃない」
「あっ」
その時、場が凍りついた。カミーユの額に青筋が立っている、よっぽど怒っているのだろう。アスカは知らなくて当然、カミーユは容姿や名前がコンプレックスなのだ。
「舐めるなッッ‼︎」
「危なッ!何すんのよ!」
「俺は男だよッ!」
この喧嘩が後々、長い長い因縁になるとはこの時誰も思っていなかった。
お久しぶりで(ryすまんかった。
実は私受験生でして、勉強しなきゃならんのです。アスカの来日だけは最後まで書くのでオナシャスセンセンシャル。
エンディング
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バッドエンド
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ビターエンド
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ハッピーエンド