「貴方がカミーユビダン君ね?」   作:クソザコぎつね

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アスカの来日 参

 

「ちょっとここで待ってなさいよ」

 

「わかった」

 

アスカに連れられ、カミーユは非常階段に来ていた。どうやら使徒が来たようで、艦隊が砲撃や魚雷攻撃を行っているが効いてないようだ。

赤いバッグを抱えたアスカが降りてゆくと、服を脱ぐ音が聞こえてきた。

恐らくプラグスーツに着替えているのだろう、カミーユはそのまま待つ事にした。

 

「さ、行くわよ」

 

着替え終わったアスカがプラグスーツを渡してきた。予備の物だろう。

 

「・・・俺も行くのか?」

 

「あんたバカァ?私達二人であの使徒を倒すのよ!」

 

「勝つ見込みはあるのか?」

 

「なんとでもなるわよ」

 

そう言うと、アスカは自信満々にエントリープラグのハッチを開いた。

 

「さ、私の見事な操縦を目の前で見せてあげるわ。ただし、邪魔はしないでね」

 

「そっちこそ。よく見せてもらうからな」

 

ついにエントリープラグが挿入され、シンクロが始まるもののすぐにアラートの文字が周りを覆った。どうやらバグのようだ。

 

「思考ノイズよ。邪魔しないでって言ったでしょ」

 

「どう言う事だ?」

 

「アンタ日本語で考えてるでしょ、ちゃんとドイツ語で考えてよ」

 

「難しいな、俺はドイツ語を知らないんだよ」

 

「いいわよもう!思考言語切り替え、日本語をベーシックに!」

 

すると周りの画面が正常に映し出された。シンクロ自体は成功のようだ。

 

「エヴァンゲリオン弐号機、起動」

 

かけられたシーツを引っ剥がしながら、ゆっくりと身体を確かめるように動く弐号機。だが今の装備はB型装備。ビームサーベルしか持ち合わせていない。

 

「どうするんだ?水中戦のデータは無いぞ」

 

「落ちなきゃいいのよ」

 

ここでお相手さん登場。海を切り裂きながら水飛沫を上げてこちらに向かってきている。

 

「来た!」

 

弐号機は飛び上がり、そのまま突進をかわした後に近くのイージス艦へと着地した。足場となっている船は、今にも沈没しそうな程悲鳴を上げている。

 

「何処?」

 

「あそこだ」

 

モニター内には先程の使徒と、制限時間が表示された。

 

「5分程か・・・ミサト、甲板に非常用の電源ソケットを用意しておいて!」

 

幸い、改修により弐号機の制限時間は伸びている。落ち着いて戦えばなんて事ないだろう。

 

「さぁ、飛ぶわよ」

 

「飛ぶっていっても、この装備じゃ・・・」

 

「見てなさい!」

 

すると弐号機はあっという間に空は飛び上がり、次々と船を踏み台にしながら非常用電源へと向かう。その動きはまるで牛若丸。シンクロ率の高さとアスカのセンスが生み出す動きだ。

 

「来るぞ!左舷二時方向!」

 

「外部電源に切り替え」

 

無事外部電源に切り替えることが出来た。

 

「でも武装がないぞ、どうやって戦う?」

 

「アンタの作ったこの武器で充分よ」

 

ビームサーベルを構えながらアスカは答える。そこへ使徒がついに水に覆われたその姿を現した。

 

「デカい・・・」

 

「思ってた通りよ」

 

使徒が弐号機に襲い掛かり、船の甲板にダイブしてきた。それを何とか受け止めるがさすがに重さが違う。あっさりと水中に引き摺り込まれてしまった。

だがビームサーベルはまだ手に握り締めている。

 

海の中をみると、かつての横浜が見えてきた。だが観光している時間は無い。弐号機は、必死に暴れる使徒にしがみついたままだ。

何とか離れるものの、今度は弐号機の身体がほぼ動かなくなってしまった。

 

「何よこれ、全然動かないじゃ無い!」

 

「B型装備だからな。とにかくスラスターを吹かすんだ!来るぞ!」

 

使徒がその大きな口を開け、こちらへと突進して来た。

 

「口ィ⁉︎」

 

虚しく弐号機はそのまま釣りの様に食われている。

その衝撃に耐えていると、無線からミサトの声が聞こえてきた。

 

「アスカ、聞こえる⁉︎絶対離さないでね!」

 

大人達もただ見ているわけでは無いのだ。

 

「艦長、ご協力お願いします」

 

ミサトの作戦が艦長に提案される。

 

「生き残った戦艦二隻による、零距離射撃・・・」

 

「そうです、アンビリカルケーブルの軸線上に無人の戦艦二隻を配置し、罠を張ります。その間に、エヴァ弐号機が目標の口を開口。その先に戦艦二隻による主砲含めた全砲撃の後に自爆。目標を撃破します」

 

「そんな無茶な」

 

「無茶かもしれませんが、無理では無いと思います」

 

「・・・分かった」

 

渋々答えた艦長の命令により、全艦への撤退命令が出された。

 

「しかしエヴァはどうする」

 

「心配いりません、あの二人でしたら」

 

ミサトは無線に切り替える。

 

「二人とも作戦良いわね?」

 

「やれるだけやってみます!」

 

「こんぐらいやってみせるわ!」

 

ケーブルが巻き取られ、弐号機と使徒はみるみる上昇していく。

 

「とにかく思考を集中させるのよ」

 

「言われなくても、分かってる!」

 

二人で操縦桿を握り、使徒の口をこじ開けるイメージを思い浮かべる。するとどうだろう、少しずつだが口が開いてきた。

 

「開けえええぇぇぇえええええ‼︎‼︎」

 

「うおぉぉぉぉおおおおお!!!」

 

エントリープラグ内に二人の叫びが響く。弐号機の四つ目が輝き、使徒の口をガパッとこじ開けた。そこに見えるコアへとビームサーベルを突き刺し、使徒の動きを止める。後ろから迫り来る戦艦が次々と突っ込んで来た。

 

「撃てぇ!」

 

口に盛大に突っ込んだ戦艦により、使徒の口へと全射撃が撃ち込まれる。

使徒は内部から爆発し、水上へと大きな水飛沫を上げた。

彼らはまた、やってのけたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「既にここまで復元されています、硬化ベークライトで固めてありますが、生きています。間違いなく。人類補完計画の要ですね?」

 

「あぁ、最初の人間。アダムだよ」

 

 

 

 

 

 

 

HR前 教室

 

「それにしてもホンマ、いけすかん女やったなぁ」

 

「ま、もう会う事も無いだろうさ」

 

「カミーユは仕事やからしゃぁ無いわな。同情するでホンマ」

 

だがそんなトウジの同情虚しく、アスカはこの学校へと転入してくるのだった。

 

「惣流・アスカ・ラングレーです。よろしく♪」




急いで書いたので、所々描写不足かもしれませんし、カミーユらしく無いセリフがあるかもしれません。
そう言う時は迷わず教えて下さい。その方が助かりますので。
ではまた、三月ごろに投稿再開すると思うのでそれまで。

エンディング

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