「ちょっとここで待ってなさいよ」
「わかった」
アスカに連れられ、カミーユは非常階段に来ていた。どうやら使徒が来たようで、艦隊が砲撃や魚雷攻撃を行っているが効いてないようだ。
赤いバッグを抱えたアスカが降りてゆくと、服を脱ぐ音が聞こえてきた。
恐らくプラグスーツに着替えているのだろう、カミーユはそのまま待つ事にした。
「さ、行くわよ」
着替え終わったアスカがプラグスーツを渡してきた。予備の物だろう。
「・・・俺も行くのか?」
「あんたバカァ?私達二人であの使徒を倒すのよ!」
「勝つ見込みはあるのか?」
「なんとでもなるわよ」
そう言うと、アスカは自信満々にエントリープラグのハッチを開いた。
「さ、私の見事な操縦を目の前で見せてあげるわ。ただし、邪魔はしないでね」
「そっちこそ。よく見せてもらうからな」
ついにエントリープラグが挿入され、シンクロが始まるもののすぐにアラートの文字が周りを覆った。どうやらバグのようだ。
「思考ノイズよ。邪魔しないでって言ったでしょ」
「どう言う事だ?」
「アンタ日本語で考えてるでしょ、ちゃんとドイツ語で考えてよ」
「難しいな、俺はドイツ語を知らないんだよ」
「いいわよもう!思考言語切り替え、日本語をベーシックに!」
すると周りの画面が正常に映し出された。シンクロ自体は成功のようだ。
「エヴァンゲリオン弐号機、起動」
かけられたシーツを引っ剥がしながら、ゆっくりと身体を確かめるように動く弐号機。だが今の装備はB型装備。ビームサーベルしか持ち合わせていない。
「どうするんだ?水中戦のデータは無いぞ」
「落ちなきゃいいのよ」
ここでお相手さん登場。海を切り裂きながら水飛沫を上げてこちらに向かってきている。
「来た!」
弐号機は飛び上がり、そのまま突進をかわした後に近くのイージス艦へと着地した。足場となっている船は、今にも沈没しそうな程悲鳴を上げている。
「何処?」
「あそこだ」
モニター内には先程の使徒と、制限時間が表示された。
「5分程か・・・ミサト、甲板に非常用の電源ソケットを用意しておいて!」
幸い、改修により弐号機の制限時間は伸びている。落ち着いて戦えばなんて事ないだろう。
「さぁ、飛ぶわよ」
「飛ぶっていっても、この装備じゃ・・・」
「見てなさい!」
すると弐号機はあっという間に空は飛び上がり、次々と船を踏み台にしながら非常用電源へと向かう。その動きはまるで牛若丸。シンクロ率の高さとアスカのセンスが生み出す動きだ。
「来るぞ!左舷二時方向!」
「外部電源に切り替え」
無事外部電源に切り替えることが出来た。
「でも武装がないぞ、どうやって戦う?」
「アンタの作ったこの武器で充分よ」
ビームサーベルを構えながらアスカは答える。そこへ使徒がついに水に覆われたその姿を現した。
「デカい・・・」
「思ってた通りよ」
使徒が弐号機に襲い掛かり、船の甲板にダイブしてきた。それを何とか受け止めるがさすがに重さが違う。あっさりと水中に引き摺り込まれてしまった。
だがビームサーベルはまだ手に握り締めている。
海の中をみると、かつての横浜が見えてきた。だが観光している時間は無い。弐号機は、必死に暴れる使徒にしがみついたままだ。
何とか離れるものの、今度は弐号機の身体がほぼ動かなくなってしまった。
「何よこれ、全然動かないじゃ無い!」
「B型装備だからな。とにかくスラスターを吹かすんだ!来るぞ!」
使徒がその大きな口を開け、こちらへと突進して来た。
「口ィ⁉︎」
虚しく弐号機はそのまま釣りの様に食われている。
その衝撃に耐えていると、無線からミサトの声が聞こえてきた。
「アスカ、聞こえる⁉︎絶対離さないでね!」
大人達もただ見ているわけでは無いのだ。
「艦長、ご協力お願いします」
ミサトの作戦が艦長に提案される。
「生き残った戦艦二隻による、零距離射撃・・・」
「そうです、アンビリカルケーブルの軸線上に無人の戦艦二隻を配置し、罠を張ります。その間に、エヴァ弐号機が目標の口を開口。その先に戦艦二隻による主砲含めた全砲撃の後に自爆。目標を撃破します」
「そんな無茶な」
「無茶かもしれませんが、無理では無いと思います」
「・・・分かった」
渋々答えた艦長の命令により、全艦への撤退命令が出された。
「しかしエヴァはどうする」
「心配いりません、あの二人でしたら」
ミサトは無線に切り替える。
「二人とも作戦良いわね?」
「やれるだけやってみます!」
「こんぐらいやってみせるわ!」
ケーブルが巻き取られ、弐号機と使徒はみるみる上昇していく。
「とにかく思考を集中させるのよ」
「言われなくても、分かってる!」
二人で操縦桿を握り、使徒の口をこじ開けるイメージを思い浮かべる。するとどうだろう、少しずつだが口が開いてきた。
「開けえええぇぇぇえええええ‼︎‼︎」
「うおぉぉぉぉおおおおお!!!」
エントリープラグ内に二人の叫びが響く。弐号機の四つ目が輝き、使徒の口をガパッとこじ開けた。そこに見えるコアへとビームサーベルを突き刺し、使徒の動きを止める。後ろから迫り来る戦艦が次々と突っ込んで来た。
「撃てぇ!」
口に盛大に突っ込んだ戦艦により、使徒の口へと全射撃が撃ち込まれる。
使徒は内部から爆発し、水上へと大きな水飛沫を上げた。
彼らはまた、やってのけたのだ。
「既にここまで復元されています、硬化ベークライトで固めてありますが、生きています。間違いなく。人類補完計画の要ですね?」
「あぁ、最初の人間。アダムだよ」
HR前 教室
「それにしてもホンマ、いけすかん女やったなぁ」
「ま、もう会う事も無いだろうさ」
「カミーユは仕事やからしゃぁ無いわな。同情するでホンマ」
だがそんなトウジの同情虚しく、アスカはこの学校へと転入してくるのだった。
「惣流・アスカ・ラングレーです。よろしく♪」
急いで書いたので、所々描写不足かもしれませんし、カミーユらしく無いセリフがあるかもしれません。
そう言う時は迷わず教えて下さい。その方が助かりますので。
ではまた、三月ごろに投稿再開すると思うのでそれまで。
エンディング
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バッドエンド
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ビターエンド
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ハッピーエンド