「貴方がカミーユビダン君ね?」   作:クソザコぎつね

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ワルツ・アタック 壱

アスカが転校して来てから数日、学校中は彼女の話で持ちきりだった。帰国子女でスタイル抜群、誰にでも明るく分け隔てなく接する性格という武器を持つ彼女は正に無敵。

いくつもの男が勇敢にもアタックしたが、結果は…。学校というコミュニティでの噂の広がり具合は凄いものだ。あっという間に尾ひれがつき、事実とは荒唐無稽な彼女の過去が語られている。

そんなんだからケンスケが盗撮したブロマイドは売れるに決まってる。別にアスカだけでは無く他にも人気がありそうな女子もいくつか撮ってはいるんだが、結局はアスカの方が売れ行きが良い。

一枚300円とちょっと中学生には高く感じるが、一度彼女という炎に焼かれた彼らは燃え尽きるその時まで進み続けるだろう。

だが当の本人は決してそんな憧れの存在ではない。ただの我儘な中学二年生ということをケンスケとトウジはよく知っていた。

今日も暑い夏の中、彼らはブロマイドを売る。心の中で彼らを可哀想に思いながら。

 

 

セミが命の合唱を鳴らす中、カミーユは歩道橋を人混みの中渡っていた。そこで後ろから声が掛かる。

 

「Hallo!カミーユ。Guten Morgen!」

 

「…」

 

「ちょっと、無視しない。この私が話しかけてるのよ?ちょっとは嬉しそうにしなさいよ」

 

「なら、その喋り方をやめてくれ。耳障りだ」

 

「はいはい、アンタはほんっと繊細よねぇ」

 

学校ではアスカのあの性格は鳴りを潜め、誰にでもこんな感じに挨拶する様になる。恐らく帰国子女らしさを全面に出してるんだろうが、カミーユにとってそれは卑怯な感じがしてままならなかった。

 

「で、ここにいるんでしょ?」

 

「誰がだ?」

 

「アンタバカァ?ファーストの事よ」

 

「ああ。レイならあそこに」

 

そう言ってカミーユは木陰のベンチに座った綾波を顎で示した。そう言えばアスカはレイと直接話した事は無かった。そんな事を思っていると、アスカは早速読書中のレイに話しかけようと降りていった。

 

文字を追いかけていくと、突如左端から大きな人影が入って来る。読むには邪魔に思い本を右に寄せると影の主から声がかかってきた。

 

「Hallo!貴方が綾波レイね。零号機のパイロット」

 

それに対して綾波は何をいうでも無く、ただ邪魔だと訴える視線を弍号機パイロットに注ぐ。

 

「私は惣流・アスカ・ラングレー。弐号機のパイロット。これから仲良くしましょう」

 

「命令ならそうする」

 

それだけ言うと、彼女はまた知識へと興味を移してしまった。その変わった態度にアスカはちょっと拍子抜けする。

 

(変わった子ね〜)

 

これから一緒やっていくのがちょっと不安になった矢先、ポケットにしまっておいた携帯のアラーム音が鳴る。

何事かと思い手に取ると、画面には非常召集の文字が写されていた。

使徒の襲来だ。

 




お久しぶりです。
いやはや、遅くなってしまい申し訳ありません。
こちら無事に受験が終わりましたので更新を再開したいと思います。

エンディング

  • バッドエンド
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  • ハッピーエンド
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