「おっかしいなぁ〜、確かこの道の筈よね」
あれから施設に入ったは良いものの、ミサトの言うように進んでも一向に目的地へ着かないのだ。
いわゆる迷子である。
「ごめんね?まだ慣れてなくって」
「さっきもここ通りましたよ」
「でも大丈夫、システムは利用する為にあるものね」
「使う側が駄目ならダメですよ」
カミーユは渡された冊子に目を通していた。
8-28
あれからエレベーターにのっていると、ドアが開き、金髪の女性が姿を現した。
「うえぇっ⁉︎あ、あらリツコ・・・」
リツコと呼ばれた女性がエレベーターに乗ると、ドアが閉まり、更に下層へと向かう。
「何やってたの葛城一尉。人手も無ければ、時間も無いのよ」
「ごみんっ!」
リツコは、呆れたように溜息を零す。
そしてカミーユへと視線を移す。
「例の男の子ね?」
「そう、マルドゥックの報告書によるサードチルドレン」
「よろしくね」
「・・・はい」
冊子から顔を上げると、カミーユは不機嫌そうに返事をする。
「これまた父親そっくりなのよ、可愛いげの無いところとかね〜」
「・・・何か言いましたか?」
「いやっ、何も言ってないわよ(汗)」
(これが碇司令の息子・・・少し凶暴ね・・・)
(このリツコとかいう人・・・何処かで聞いた事ある声だな・・・)
先程とは違うエレベーターに乗り、スピーカーからの知らせの中目的地へと向かう。
どうやら第一種戦闘配置らしい。
「・・・ですって」
「これは一大事ね」
「で、初号機はどうなの?」
「B型装備のまま、現在冷却中」
「それ本当に動くの〜?まだ一度も動いた事ないんでしょ?」
「初号機?動く?一体なんの話ですか?そんなの聞いてませんよ」
「大丈夫、この後分かるわよ」
自動ドアを抜けると、周りの電気が消え、自分がどこにいるかも分からなくなる。
「あの、停電ですか?真っ暗ですよ」
かなり広いのだろうか、声が辺りに響き渡る。すると一瞬にして電気がつき、目の前には巨大な鬼の様な顔が現れた。
「顔?・・・なんなんですこれ、巨大ロボットの様に見えますけど。しかもこの資料に載ってないですし」
「人の創り出した究極の汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン、その初号機。建造は極秘裏に行われた。我々人類の最後の切り札よ」
「まさか・・・これがあの人の仕事ですか?」
「そうだ」
声が聞こえ、咄嗟に上を見ると、そこには髭を生やした親父が突っ立っていた。
「久しぶりだな」
「父さん・・・」
口元に笑みを浮かべ彼の父親 碇ゲンドウが一言命令を下す。
「出撃」
「出撃ぃ⁉︎」
「零号機は凍結中の筈でしょ⁉︎、まさか初号機を使うつもり⁉︎」
「他に道は無いわ」
「ちょっとぉ、レイはまだ動かせないでしょ?パイロットがいないわよ!」
「さっき届いたわ」
「・・・マジなの?」
「・・・つも・・・そうだ・・・」
「カミーユビダン君?」
リツコの言葉が耳に届いていないのか、カミーユはゲンドウへ叫んだ。
「いつもそうだ!いつもそうだ!いつもそうやって、あなたは何やってんです!そんなとこで!」
「「「えっ」」」
「今すぐ降りてこい!この卑怯者!修正してやる!」
そう言いながらカミーユは階段を登り、ゲンドウのいる部屋へと突撃する。
「おおお落ち着くんだカミーユ!」
「うるさいっ!歯ぁ食いしばれッッッ‼︎」
その一言ともにゲンドウは殴り飛ばされ、コンクリートの壁に背中をうちつけるのだった。
その後、ゲンドウは静かに語ったという・・・
「これが若さか・・・」
エンディング
-
バッドエンド
-
ビターエンド
-
ハッピーエンド