「貴方がカミーユビダン君ね?」   作:クソザコぎつね

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今回の話は、カミーユ視点となっています。是非原作も一緒に見てください。


白き闇の中で 壱

 

「遅いな……」

 

自分の爪を噛みながら、カミーユは電話に出ない事にイラついていた。そろそろ切ろうかと言ったところで、相手は受話器を取る。

 

「なんだ」

 

「それが一言目に言う言葉か?」

 

相手は髭面の強面 碇ゲンドウである。本来なら電話するほど仲がいい訳では無いのだが今回に至ってはとある用事があった。

 

「早く要件を言え」

 

「来週、こっちで進路相談の面接があるんだよ。親が同伴しなくちゃいけないんだ」

 

「そういう事は葛城君に一任してある。そんな事で電話するな」

 

「そうかよ!」

 

勢いよく受話器を戻してやると、カミーユは自分の頭に血が昇る感覚がして来た。はなから期待などしていなかったが、流石にこれはムカついたのだ。

今からでもぶん殴りに行こうかと思い、電話に入れたテレフォンカードを取ろうとするも一向に戻ってこない。

 

「まさか故障か?」

 

さっき叩きつけたせいで壊れたのならマズイが、実の所もっとマズい状態にあった。エレベーターは止まり、電気は消え、今日行われていた零号機の実験も中止。……決して金髪がボタンを押したからでは無い。

 

第三新東京市は停電したのだ。

 

 

 


 

 

 

「それはまぁ、災難だったけど。碇司令も忙しかったんじゃ無い?」

 

「そんな事ないぞ。きっと副司令に丸投げだ」

 

結局あの後テレフォンカードは出てこなかった。特に思い入れがある訳でも無いので見捨てたが、後46回は使えたから少しもったいない気もするが。

何はともあれ、現在はアスカとレイと一緒にNERV本部へと向かっている……筈だった。

 

「何よこれ!壊れてんじゃないの⁉︎」

 

本部へ行く入り口の一つとしてID認証の改札があるのだが、アスカがカードをくぐらせても何も反応しなかった。試しにレイとカミーユもやってみるが、ピコンとも言わない。

 

「どうなってるんだ?」

 

「とにかく、あっちから行きましょう!」

 

アスカについて行くと指紋認証セキュリティのドアが見えて来た。だがボタンを押してみるもこっちも全然動かない。

こじ開けようと思いっきり引っ張って見るものの、やはりダメだ。

 

「これも動かない。おかしいわ」

 

「どの施設も動かない」

 

レイがちょっぴり俯いてボタンを押し続ける。そんなに押しても動かないだろうに。

こう言う時は本部に直接連絡するのが一番だが……、ダメだ。非常用の有線回線も繋がらない様だ。

 

「とにかく、本部に行きましょう」

 

手早く緊急マニュアルを読んだレイの指示に従って、ここは別のルートから行くべきだろう。

 

「それならあっちのドアが一番近いわね」

 

「俺がやるのか?」

 

「こういうのなら、カミーユが適任でしょ?」

 

「どうだか」

 

アスカが指差したドアは手動の非常用ドアだった。カミーユがハンドルを回すと、若干の錆びついた様な音と共に鉛製のドアが開いた。

だが電気が通っていない為、道の先は真っ暗だ。

 

「……誰か懐中電灯持ってる?」

 

「これ」

 

「なんで持ってるんだ」

 

「こんな事もあろうかと」

 

レイが誉めて欲しそうにしているのを横目に、カミーユは一足先に闇へと足を踏み入れた。

 

エンディング

  • バッドエンド
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  • ハッピーエンド
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