「貴方がカミーユビダン君ね?」   作:クソザコぎつね

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ゲンドウ君の内心

(おかしいな・・・シナリオ通りならあんな凶暴な筈がない・・・。まぁエヴァの操縦上手かったし、誤差の範囲だろう。意外と痛かった・・・)


見知らぬ、再会 参

あれから日は暮れ、もうすっかり夜になったものの、無事ミサトのマンションへ着いた。

 

「カミーユ君の荷物はもう届いてると思うわ。実は私も先日この街に越してきたばっかりでね?」

 

「にしては、結構馴染んでますね」

 

「まあね♪」

 

部屋のロックが解除され、ドアが開く。

 

「さぁ、入って」

 

「お邪魔します」

 

そう言ってカミーユはスタスタと家に入って行ってしまった。

 

「ちょっと、今日から貴方の家なんだから!」

 

「分かりましたよ・・・ただいま。これで満足ですか?」

 

「良いわよ♪」

 

不機嫌ながらも、カミーユは答えてくれた。

 

「うわっ!なんですかこのゴミ屋敷」

 

その部屋には足の踏み場も無いほどゴミが散らかっていた、明らかに先日越してきた量ではない。

 

「うっ、なかなか効いたわよ今の・・・取り敢えず食べ物冷蔵庫に入れといて」

 

「はいはい、分かりましたよ」

 

肝心の冷蔵庫の中身はというと・・・

 

一段目

 

「氷・・・」

 

二段目

 

「つまみ・・・」

 

三段目

 

「ビールだけ・・・、ミサトさん!あんたどんな生活してるんです⁉︎」

 

「ハハハ・・・」

 

その言葉にミサトは苦虫を噛み潰したような顔で答えた。

 

「はぁ・・・、ん?あっちの冷蔵庫は何です?」

 

カミーユが指さす方には、灰色のもう一つの冷蔵庫が鎮座していた。

 

「あぁーそっちは良いの、まだ寝てると思うから」

 

「寝てる?ペットかなんかですか?」

 

「おっ、鋭いわね〜。似たようなものよ」

 

ミサトが着替え終わると、レンジで食べ物を温めてテーブルに並べる。

 

「いっただっきまーす!」

 

「・・・いただきます」

 

ミサトがビールをゴクゴクと音を立てて飲み干す、随分美味しそうだ。

 

「ぷっはぁぁ〜、くぅ〜!やっぱ人生この時の為に生きてるもんよね〜」

 

「分かりますけど、もう少し静かに食べて下さいよ」

 

「わーってるわよ。ところで・・・楽しい?こうして他の人と食事するの」

 

「悪くはありませんね・・・行儀が良ければ」

 

「もうッ!」

 

 

食事を終えた後、生活当番を決める為にじゃんけんが行われていた。

 

「それじゃ行くわよ・・・じゃんけん、ぽん!」

 

「・・・案外弱いんですね」

 

「も〜、なんで〜⁉︎ひとっつも勝てないじゃない!」

 

まるで何を出すのか分かるかの様に、カミーユはじゃんけんで全勝してしまった。よって、当番はミサトオンリーとなったのだ。

 

「ま、良いわ。やな事はお風呂に入って、パーッと洗い流しちゃいなさい♪風呂は命の洗濯よ♪」

 

「んじゃ遠慮なく使わせてもらいます」

 

そういうと、カミーユはさっさと風呂場に行ってしまった。

 

(ほんとに遠慮無いわね・・・)

 

 

 

 

「・・・なんだお前」

 

「クエッ?」

 

浴槽の扉を開けると、そこにはペンギンが立っていた。

 

「もしかして、君がペットか?」

 

「クエッ⁉︎クエッ!」

 

何か抗議している様だ

 

「ん?・・・もしかして違うのか?」

 

「クエッ!」

 

カミーユには何が言いたいかなんとなくわかったが、念の為ミサトに聞いてみることにした。

 

「ミサトさん、このペンギンペットじゃないんですか?」

 

ドア越しに尋ねると、返事が返ってきた。

 

「あぁ、彼は新種の温泉ペンギンのペンペン。同居人よ♪」

 

「そうなのか?」

 

「クエッ!」

 

(もしかしてだけど・・・ビーちゃんって動物の言葉がわかるのかしら・・・)

 

 

 

 

 

 

 

風呂の後電気を消し、新しく与えられた部屋で静寂の中、カミーユは考え事をしていた。

 

(俺がここにいるって事は、使徒はまた来るんだろう・・・)

 

「だとしたら、あのままのエヴァじゃ不安だな・・・」

 

運ばれて来た荷物の中からコンピューターを取り出して机に設置する。

 

(リツコさんにでも頼めば・・・なんとかなるかもしれない」

 

机に向き合い、プログラムをいじっていると、背後からミサトの声が聞こえてきた。

 

「カミーユ君?開けるわよ」

 

襖が静かに開けられる。

 

「一つ言い忘れていたけど・・・貴方は人に褒められる立派な事をしたのよ・・・胸を張って良いわ」

 

「はる胸ないですよ」

 

キーボード片手間に短く答える。

 

「そういう事じゃないわよ・・・、んじゃおやすみ」

 

(ちょっち心配だったけど、大丈夫そうね。でもあの画面、映っていたのは何かしら・・・エヴァの様に見えたけど)

 

襖が閉まり月明かりに照らされた部屋の中、キーボードをせわしなく叩く音が響いていた・・・

 




補足 NTが動物の頭の中を見る事が出来るかは分かりませんが、カミーユ君だったら言いたい事が少し分かるんじゃないでしょうか。
若干のオリジナル要素ですみません。

エンディング

  • バッドエンド
  • ビターエンド
  • ハッピーエンド
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