1話
「疲れた…もう、限界だ…」
「おい廃世《ハイセ》うだうだ言ってないで早く働け、人手がないんだ…」
隣の席の同僚に声をかけられるあ〜はいはい
「君さ、よくこの仕事苦もなく出来るよね尊敬するよ。」
僕もう胃腸限界よ?
「いや、正直に言うと今すぐ帰りたい、だけど給料が減るのは嫌だ。」
「だよなあ〜その精神に漬け込んで労働時間17時間ってブラック企業にも程があるだろ!」
「仕方ないw諦めようwww」
同僚が壊れたよ、うん
「まぁ、いいか仕事仕事」
………それしかやることないし
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「………ここ、どこ?」
いつの間にか居たのは派手な格好した爺さんの前だった
「よく来てくれた。勇者よ」
…………は?ゆうしゃ?何それぇ〜
えっと状況を整理しようたしかあのあと………
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「やっと終わったぁ〜帰ろ帰ろ」
確か会社出て帰ろうと思ったら
「………眠いな、なんか起こす前に帰ろ」
ドゴォン
あ、思い出したあのあと派手に轢かれたんだー良かったぁ思い出して
…………良くねぇよ!なんで寄りによって問題起こす前に帰ろうとしたら逆に問題起こしてんだよ!てゆうかそもそもなんで生きてんだよォ!!!!!生きてるのいいことだけどやっぱ人間だから理由知りたいじゃん!!!!!
「勇者よ頼みがある。」
フル(・_・ 三・_・)フル
「お主しかおらんじゃろ」
僕しかいないらしい。少し待って!状況飲み込むの早い方だけどこれは予想外に過ぎるわ!
……………なんて言う勇気ないんだけどね?
「は、はぁ、なんでしょう?」
「頼む、魔王を倒しこの国を救ってくれ!」
………は?
「お主も分かるようにこの国は魔王軍の進軍で大分苦しくなっておる」
いや、分かんねぇから首傾げてんだよ、爺さん
「だから頼む!!!!!この国を救ってくれ!」
「…………ちなみに拒否したらどうなります?」
「その時はやむを得ん、お主を殺すしかない。」
お願いという名の強制労働じゃねぇか
「……ちなみに給料はいくらですか?」
「きゅうりょう?なんだそれは」
えぇ、給料すらないの?
「まぁいい、どうか頼む!!!!!この国を救ってくれ!」
『お願いします!!!!!』
外堀固められたね、うんって言うかいつの間に居たお前ら
拒否したら死ぬし周りの期待は厚い、さすがにこの国空気で拒否できるほど勇気ない
…………詰んだね
期待されて辛いことなんて初めて。これなら期待されないブラック企業の方がまだ良かった…………いや、どっちもどっちか。
「………はい、分かりました…………」
こうして僕の旅が始まった…………