何100年経っても・・・   作:ひゃん吉

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第2話

 

 

 

名前:横島 聖人

 

容姿:黒曜石のような黒髪とサファイアのような青い瞳

 

補足

元から高い霊力と超能力で将来的にGSになれるようにGS協会に支援されている

横島がいる時はまだ普通だが普段は絵に描いたような軽薄であり一緒に居る人が不憫

 

美神事務所で働く理由

兄が働いているのとGS協会からここで働けば支援金を更に出すと言われたから

 


 

 

No side

 

 

旅館に着くと温泉へと向かう美神にあった聖人

 

そこにいつもならどこかしらで見てそうな正男がいない事に気づいてどこに行ったか聞くと

 

「今回の除霊で雪山に埋まってる男の死体を雪山に見つけに行ったわよ」

 

「えっ・・・1人で大丈夫なんですか、それ」

 

「さぁ?霊本人が言うには死体さえ見つけて貰えば成仏するってさ。心配だったら見に行ってきたら?」

 

「そうします」

 

その会話を終えるとすぐに雪山に向かった

 

雪山に向かう姿を後ろからそっと見ている少女が居る事に気づかずに

 

重力は通常、地面に向いている

その重力の方向を進みたい自分が見ている方向に向けるとその方向へと進むのを利用しながら雪山の方に進む

 

そして横島(兄)を見つけると

 

「おーい、兄さ「嫌だー!男は嫌だー!死んだ方がマシっ!でも死にたくないっ!!」

 

突然変なことを言いながら男の幽霊から走って逃げ出している

 

もう1人の幽霊はというと木の影から

 

『昼間はやり方がまどろっこしすぎたんだわ。次はもっとストレートに死んでもらおう!』

 

物騒な考えをしている

 

兄と幽霊の奇行を見てポカンっとしていた聖人だが、途中で我に帰り横島を追いかけようと重力の向きを変えようと着地しようとした瞬間

 

「えいっ!実力行使!!」

 

「ぐへっ!?」

 

つけもの岩程度の大きさの岩で頭を叩かれた聖人

 

とっさに霊力で頭を守るように固めたが、一撃でもかなり痛いし下手したら死んでいるだろう

額から血を流してはいるが幸い軽症である

 

「お願いします!お願いします!私の為に死んでください!!」

 

何度も何度も岩で叩かれる頭

 

聖人は内心

 

『なんで、俺はこんなに殺されそうなんだろう?』

 

流石に疑問を抱いていた

 

「あっ!君は昼間の・・・!」

 

その言葉で少女は手を止めた

 

お互いの間に沈黙が流れる

 

聖人は少女が幽霊であることに気付いたからだが少女は気不味いのだ

 

「捕まえた・・・もう離さない」

 

そう言って少女の幽霊の手を掴んだが、この寒さに先程の頭に対する暴挙

 

体がぐらりと揺れた時に少女を押し倒すような形になった

 

「キャー!!」

 

そう叫んで横島の進んだ方向へと行く

 

「あっ・・・!そういえば、死体を探すんだった!」

 

そう言って兄を追いかける聖人

かたや聖人から逃げる少女の幽霊は他の人からみれば男の幽霊を追っているように見える

横島は男の幽霊から逃げている最中でまさに状況はカオス

 

そして、聖人が横島に追いついたのは横島が温泉で裸の美神に飛び付こうとした瞬間

 

殴られた事により宙を舞っていた時だった

 

美神が着替えを終え、それぞれが落ち着いた時にそれぞれの事情を聞こうという流れに至る

 

「女がいいんやーっ!男はいややーっ!」

 

何故か泣き喚く横島

 

「友情っスよーっ男っスよーっ!」

 

こっちも何故か泣き喚く幽霊の男

 

全く、聖人は理解していない

 

「そっちの事情は何となくわかったわ」

 

だが、美神は理解したようである

 

簡単に言うと幽霊の男に襲われると思った横島はそれを拒否

拒否されたことによって幽霊は必死になったといえばわかるだろう

 

「で、あんたはなんなの?」

 

「はい。私はキヌといって、300年ほど前に死にました。山の噴火を収める為に人柱になったのですが普通そういう霊は地方の神様になります」

 

そう話しているおキヌだが、1つ聖人は疑問を持つ

 

今、聞いてる感じだと殺されそうになった意味はなさそうだと

 

おキヌは続けた

 

「でも、私才能なくて・・・神様にもなれないし成仏も出来ないし」

 

「たしかに他人と入れ替われば地縄は溶けるけど・・・何で横島くんなの?」

 

そう言って美神は聖人を指さす

普段、霊力を垂れ流している状態ならばわからなくも無いが一般人レベルに抑えている聖人

 

選ぶ理由がわからないのだ

 

「こき使われてる人と好んで変わってあげる程、優しい人なら喜んで代わってくれかなって」

 

「なるほど」

 

「悪かったなっ!!」

 

3人の間で共通の話題があるのに1人、よくわかっていない聖人は首を傾げている

 

そして、結果的に男の幽霊と少女の幽霊の地縛を入れ替えた美神

 

「ありがとうございました。これで私も成仏できます」

 

「いーのよ。こっちも手間が省けたし」

 

お礼を述べるおキヌに美神はそう答えた

 

聖人は今から初恋の相手が成仏すると言うことで残念に思っているが表に出してはいけないと仕事モードに切り替える

 

だが、どうにも悲しさが抑えきれそうに無いのだ

 

そんな時におキヌがそばに来て

 

「聖人さんも・・・幽霊を押し倒した男として次の人生でも語り継ぎたいと思います」

 

「事故だからそれは!というか語り継がなくていいからね!?」

 

何か考えていると自分の考えを乱すこのおキヌ

 

成仏する前にと聖人は

 

「叶うことなら君と結婚してみたかった」

 

そう言っておキヌの唇にキスをした

 

「なっ・・・!?なにを!?」

 

そう言って赤くなるおキヌの頬

 

聖人も赤くなっているが照れてる場合じゃないと捲し立てるような早口で

 

「俺の初めての接吻。死ぬ前にこういう事した事ないでしょ?お別れのお土産にはなんないけど思い出に」

 

そう言った

 

この2人がそういう雰囲気になっていた時

 

「なるほどその手があったか!美神さん、僕にキスを!!」

 

そう言って美神に飛びつく横島

対して手慣れたような手つきで横島をボコボコにする美神

 

「何がその手があったかよ!?アンタとキスなんて死んでも嫌よ!」

 

雰囲気をぶち壊すような横島と美神の言動にずっこけた聖人とおキヌ

 

空気が冷めた後すぐに

 

「さようなら」

 

そう言って天に登っていって成仏しようとしてるおキヌ

 

「あのつかぬことをうかがいますが成仏ってどうやるんですか?」

 

再び聖人は横島と共にずっこけた

 

「長いこと地脈に縛り付けられてて安定しちゃったのね。こりゃ、誰かにお祓いしてもらうしか無いわ」

 

冷静に事態を分析している美神

 

「あの、お祓いしてもらうことは?」

 

「あんた、お金もってる?」

 

結果的にはいつものあこぎに戻り日給30円でおキヌを雇い始めた美神であった

 

 

 

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