BLEACH Xoversoul   作:カチドキホッパー

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第16話

 卍解の修行を始めてから3ヶ月がすぎた。

 あの時乱入した副隊長の息子さんは別任務とかでしばらく滞在して旅立っていった。

 まさかあの人たちがあんなところで繋がりがあったなんて…

 おっと、これはあんまり大きな声で言うなって言われてたんだっけ。

 そして俺たちはというと

 

『各隊対抗新人隊士トーナメントぉ⁈』

 

 副隊長たちから言われた催しに俺と武と隼人は声をそろえる。

 

「やっぱ仲良しじゃねーか。

 お前らはじめ、有望な新人やらが多いらしくてな。

 新しい戦いの前に、似た世代の連中で競わせてみようって魂胆らしい。

 ちなみに3人制の団体戦らしいから、うちの隊はお前らな。」

 

 そこにツナがおずおずと手を挙げる。

 

「あのー、副隊長?

 因みに優勝できなかったら…?」

 

「あ?

 んなもん、鍛錬50倍に決まってんだろ。」

 

 ですよねー!

 どうしよう、と涙目で頭を抱えるツナに一護が肩を叩く。

 

「ったく、相変わらずびびりだな。

 確かにきたばからの頃のお前らなら無理だ、だけどな。

 今はお前らを認めてるやつがたくさんいるんだ、自信持っていけ。

 ルキアや俺、それに、な?」

 

 そこに守護者たちも乗っかる。

 

「そうそう、自信がないのはお前の悪いところだぜツナ?

 見せてやろうぜ、俺たちの新しい力をよ。」

 

「野球バカのいう通りです十代目。

 今の俺たち3人だったら、なんでもいけますよ!」

 

 守護者たちに励まされ前を向くツナ。

 

「…うん。

 やろう、目指すは優勝だ!」

 

「あー、盛り上がってるとこ水刺して悪いんだけどよ。

 因みに開会式30分後だからな。」

 

『はぁ⁈』

 

 どうやらこの催し、前々から連絡が来ていたが稽古を付ける方に意識が行きすぎて忘れてしまっていた一護。

 急いで会場の一番隊訓練場へ向かう。

 

 

 

 

「うはぁ…遅刻3分前だぁ

 中学の時思い出したぁ。」

 

 なんとか滑り込みで開会式に間に合ったツナたち、そこへ

 

「おーいツナ!3ヶ月ぶりだな!

 遅刻ギリギリかよ!」

 

 そう言って笑いながら手を振るのは9番隊の列の後ろに並んでいたセカイだった。

 

「あ、セカイ!

 副隊長が教えてくれるの忘れてて30分前に知らされてさ、慌ててきたよ…」

 

 へたり込みながらいうツナ

 

「まぁイチゴの兄貴はアレで抜けてるからなぁ。」

 

 なんて語っていると同じ列から金髪の男が出てきた。

 

「ふん、自分のスケジュールすら人頼みとは。

 よき副隊長の下についても、部下がダメでは隊の名を堕とすという実例だな。

 沢田綱吉、私は貴様を認めぬ。

 試合で格の差を見せつけてやろう。」

 

「いきなり出てきて誰だテメェは?

 10代目になんて口利きやがる。」

 

「今回は獄寺にゼンメンドーイってやつだな。

 それに、ツナはすげーやつだ。

 ダメダメなんて言わせねーぜ。」

 

 武と隼人も流石に頭にきたようで喧嘩腰だった。

 

「ふん、私の名は春日飛鳥。

 9番隊の18席だ。

 貴様らと隊士になった時期は5年も変わらん。

 そして私は貴様らが気に食わん。

 獄寺隼人、山本武。

 そして沢田綱吉よ、あの英雄黒崎一護の部下としてふさわしいのはこの私だと、見せつけてくれよう。」

 

 正面からの宣戦布告だった。

 理由が単なる妬みなのは気に食わないが。

 それだけ言うと春日は元の列に戻っていった。

 そして開会式が終わり、伊勢副隊長から組み合わせとルールが説明される。

 

「本試合は3対3の勝ち抜き戦で行います。

 ルールは唯一、相手の命を奪わないこととします。

 それでは皆さん、奮闘を期待します。

 みなさんお待ちかね、最初対戦は…」

 

 ドラムロールが聞こえる。

 え、そこ凝るところ?

 

「9番隊対13番隊です。」

 

 うちかい!

 

「ほほう、なら先鋒は私が出るとしよう…」

 

 そう言って前に出る春日だったが

 

「春日18席、あなたが出るまでもありません。

 私がいきましょう。」

 

 そして前に進み出てくるのは

 

「幻騎士⁈」

 

 武が驚く。

 確かに幻騎士にそっくりだ。

 

「いえ、我が名は霧幻。

 霧咲霧幻(きりさき むげん)です。

 あなた方を我が迷宮に招待しましょう。」

 

 どうやら別人のようだが油断はできない。

 それに

 

「おう、ツナ!

 修行の時の決着、つけようぜ?」

 

 向こうにはセカイがいる。

 あれからどれだけ強くなったんだろう。

 考えるだけで身震いがする。

 だけど、負けられない理由はこっちにもある。

 

「おれが」

 

「一番手は俺が行く、譲ってくれツナ」

 

 珍しく武がツナの言葉を遮る。

 

「あいつ幻騎士っぽいだろ、なんか疼いちゃってさ!

 それに、生きてる時も切込隊長は俺だったろ?

 任せとけって、勝つからさ!」

 

 かくして初戦第一試合

 

9番隊       対     13番隊

先鋒 霧咲霧幻         山本武

中堅 司波セカイ        獄寺隼人

大将 春日飛鳥         沢田綱吉

 

の対戦が決まったのだった。

 

 

 

 

 

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