織姫さんの「人生が後5回あったらよかったのにな〜」のくだりが最推しでその原画の前で泣きそうになり、モチベーション上がったのでぼちぼち書きます。
「オイ、ダメツナ。
話が進まねえからシャキッとしやがれ。」
クローム、もとい凪の沢田姓名乗りの衝撃から回復しないツナの後頭部に土踏まずがフィットし、ツナは宙を舞った。
隊の朝礼に乱入してきた男を見た一護が盛大にため息をつく。
「リボーン、沢田はお前の元生徒なんだろうが、ここではそいつも一応席官っつー幹部だ。
あんまりぞんざいに扱うんじゃねーよ、下の奴らに示しがつかねーからな。」
「わかってるぞ一護。
だがこいつはこういうことでフリーズすると復旧までなげーんだ。
クロームのことで手一杯だったこいつには他の守護者のことと持ってきた土産についても話しとかねーとならねえ。
3ヶ月しか時間がねえなら、なおさらにな。」
そうリボーンがいうとツナに向き直る。
「いいか、よく聞けツナ。
死んでこっちにきたのはクロームだけじゃねえ。
了平、ランボも来て今は雲雀のところで始解の修行を始めさせてる。
もちろんこの後からクロームも参加だぞ。」
衝撃を受けたツナ。
他の、ファミリー最高幹部までも命を落とし、この死後の世界での新たな戦いに巻き込まれようとしている。
そして、この因果の鎖に巻き込んだのは、自分だ。
「そんな…俺のせいでみんな…」
そう呟くツナの胸ぐらを掴み鼻と鼻が触れ合うほどの距離まで顔を近づけるリボーン。
「悲劇のヒロイン症候群か?
変わらねーなダメツナ。
確かに、あいつらは守護者の宿命で引き寄せられた関係で命を落としたのかも知れねえな。
だが、獄寺も山本も最近こっちにきた奴らだって誰も後悔なんてしてねえ。
なんなら新しい戦いに備えて修行を始めてるぞ。
今お前がやるべきなのは悲嘆に暮れることじゃねえ。
ボスとして、あいつらの信頼に応えることだぞ。
昔俺が言ったことを忘れやがったか?
お前は物語の主人公になんてなれねえんだ。
京子を守ったミルフィオーレとの戦いで初めて炎をリングに灯した時、何を願った?」
そしてツナは自分の原点へと立ち返る。
「…あの時は、ただ京子を守りたかったんだ。
そうだよな、リボーン。
死んでも、俺のやることは変わらない…」
そして斬魄刀に橙色の炎が灯る。
「俺はみんなを守るんだ。
ガムシャラに、死ぬ気で!」
そのツナの様子を見てニヤリと笑うリボーン。
「多少はマシな顔つきになったな。
さて本題を話す、つもりだったが朝礼が終わるまでは待つぞ。
終わったら隊長室に来い。」
そして颯爽と出ていく家庭教師。
その後何事もなかったように一護が朝礼を終わらせる。
そして一護に連れられ隊長室へ向かうことになった。
「すみません副隊長、リボーンのやつ大体に馴れ馴れしくて。」
「気にしてねーよ、俺も大概だからな。
一応リボーンからこのあとのことはある程度聞かされてる。
まぁ、お前も聞いたらある程度何をするかわかるさ。」
そして隊長室へ着いた2人をリボーンが迎える。
「きたか、2人とも。
隊長殿には席を外してもらったぞ。
そんでまずはおれがきた理由から説明するぞ。」
そしてリボーンはツナの前に持ってきたアタッシュケースの中身を見せる。
そこにはそれぞれの属性の色をした琥珀が置かれていた。
「これは便宜上、虹の欠魂(カケラ)と呼んでる。
説明が長くなるんでかいつまんで説明するが、お前らの火葬が終わってから発見されたもんだ。
一言で言うと一緒に燃やしたアニマルリングとそこに混じったトゥリニセッテの一部、そしてお前らの遺灰やらが混ざって結晶化したもんだな。
お前を皮切りに守護者が後を追うように死んじまってな、クロームの火葬後に骸が気付いたんだ。
そんでまさかと思って全員の遺骨を確認したら各属性分出てきたってわけだ。」
その言葉の中に聞き捨てならない言葉を聞いた。
「骸⁈
今骸が生きてるって言ったのか⁈
じゃあ、あの破面は…」
「そいつはわかんねーな。
炎真も生きてるぞ。
だから、お前らの遭遇した奴らは本人ではないのは間違いねぇ。
だが、聞いた限り全くの偽物でもねーのは確かだが現時点では分からねえことだらけだから考えるだけ無駄だ。
続けるぞ?
そんでこの虹のカケラが見つかってからユニから呼び出されてな。
アルコバレーノの名代として、こいつをお前らに届ける役目と修行を見るように言われたんだ。
元虹の人柱である俺たちは、大空属性のアルコバレーノの要請をソウルソサエティが承諾した場合にこちらで客人として自由に動けるって掟があるようでな。
歴史上履行されたのは初めてらしいがな。
そんで聞く限りの強さだと、例の破面たちがレス・レクシオンした時にツナ達の今の卍解の霊圧だと太刀打ちできねえと見るが、どうだ一護?」
考え込んでから一護は口を開いた。
「無理、だな。
正直あいつらは開放前の状態でも以前戦った破面のトップであるエスパーダレベルの実力だ。
もちろんエスパーダの解放前と比べてだけどな。
今の沢田たちの卍解だと、霊圧を比べてもおそらく総力で1人倒せるくらいか…」
「そうか、まだ卍解を完全習得してないツナ達ではそうだろうな。
だが、骸に炎真が出てきた上でセッテ・ペッカートと名乗ったんだろ?
日本語で七つの大罪、と言う意味から考えればあと5人、そしてお前たちにゆかりのある人物の可能性が高いとなれば、必然的にお前らが戦うべきだと俺は思うぞ。
なら戦うべき時だ、ツナ。
もう一度、俺たちでお前を鍛え直すぞ。
そのためにもこのカケラを持ってきたんだからな。
だが、問題は使い方が分かってねーってことだな。
こいつらはお前らのパワーアップに必要不可欠だが、別に魂に吸収されるわけでもねぇ。
了平で試したが吸収されなくてな、なんとか加工の当てがあればいいんだが…」
そう言ってリボーンはカケラを顎で示す。
「そいつの加工なら、俺にアテがある。
沢田、お前もついてこい。」
「え、どこへ行くんですか?」
首を傾げるツナに、一護は笑って返す。
「王族特務・零番隊。
そしてそこにいる男、刀神・二枚屋王悦に会いにな!」