「待っておったぞ、貴様らが沢田と獄寺だな!
山本も逞しくなって帰ってきたな。
うむうむ、期待しておるぞ。
隊舎に入ってすぐ死覇装に着替え会議室に通されたところ死覇装の上に白い羽織を纏った女性が待っていた。
艶やかな黒髪をサイドテールにし、顔は凛々しい美人だが
「んだ?このちんちくりんは?」
そう、かなり小柄だった。
獄寺の言い放った一言に山本が凍りつく。
ついでに空気も物理的に凍りだした。
そこで爆笑しながら一護が突っ込む。
「バッカおまえ、こいつが隊長の朽木ルキアだよ‼︎」
「よいよい、生意気で生きがいいのは強くなるからな。
そこは副隊長が証明しておるからのぅ、一護?」
笑いながら一護を見るルキア。
どうも昔の一護はヤンチャだったらしい。
それを裏付けるように脂汗を浮かべる一護。
「そ、それでルキア。
恒例のアレ、やんのか?」
一護が話題転換のように話を振る。
「おう、当然ではないか。
2人とも炎熱系の斬魄刀らしいからな、楽しみだ。」
ツナが思い切って切り出す。
「あのー隊長、さっきから一体なんの話を?」
「うむ、良く聞いたな沢田。
新入隊士恒例、隊長の私との手合わせだ。」
そしてあれよあれよという間に隊舎裏にある訓練場に連れて来られ斬魄刀を抜かされる。
「さて今回は2人の新入隊士がいるのでな。
先ず沢田と私、その後に獄寺と一護の手合わせを行う。」
「えぇ⁈
俺と隊長がですか⁈」
そう叫ぶツナの肩に一護が手をかける。
「まぁ肩の力抜いて行け。
あいつも見てくれはあんなんだが実力は隊長の名前に恥じないからな。
思い切って自分の力を試してみろ。」
一護の言葉で少しだけ吹っ切れたツナ。
そして斬魄刀をルキアに向けて構える。
「それでは行くぞ、沢田‼︎」
そして瞬歩でお互いに距離を詰めつば競り合う。
「ん、初手は及第点をくれてやろう。
だがここからだぞ。」
そしてルキアの剣戟をツナがどんどん受け手に回る。
やばい、このままじゃ推されて終わる。
超直感で太刀筋を予想、大振りの一瞬の隙に背後に回るが
「破道の33、蒼火墜」
後ろに手だけを伸ばし、霊圧の炎をぶつけ近づけさせないルキア。
「ほぅ、新人にしてはなかなか戦い慣れているではないか。
沢田、貴様始解ができるのであろう?
よもや、隊長の私相手に始解を出さず迫れるとでも?」
そこでルキアから感じる覇気と殺気が跳ね上がる。
この人は隊長なんだ。
改めて感じる隊長の力のデカさ。
ならば
「超えろ『獅炎丸』」
始解と同時に霊圧が炎となりツナを包み込む。
あまりの熱気に視界が潰されるルキア。
そして炎の中から伸びてきた拳を斬魄刀で受け止めるルキア、だが
「ぬぉ、」
あまりの勢いに吹き飛ばされるルキア。
「アレが沢田の始解か。
ルキア吹っ飛ばすなんてやるじゃねーか。」
一護がひとりごちる。
そしてルキアが飛び出してくる。
「やるではないか沢田‼︎
あまり長引かせるのもなんなのでな、一撃勝負と行こうではないか。」
そして静かに刀を構え
「舞え『袖白雪』、次の舞・白蓮」
始解したルキアの斬魄刀は純白に染まり、柄に長い布が出現する。
そして切先から莫大な冷気の塊がツナを目掛けて迫る。
やばい、これは逆噴射でも避けきれない。
直感で悟ったツナは修行の成果を試すことにした。
「獅炎丸、攻めの型
一式、炎獅子」
右手のグローブに炎が集中し、一世のガントレットに似た形状に変形し、莫大な炎の塊を生み出す。
「バーニングアクセル」
そして冷気と炎の塊がぶつかり合い、あたりを閃光が染め上げた。