BLEACH Xoversoul   作:カチドキホッパー

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第8話

「新人隊士か…面白い男が来たものだ。」

 

ルキアが呟いてみる先には痛がりながらも立ち上がる綱吉がいた。

いくら多少手加減したとはいえ隊長相手に始解させ気絶もせず痛がるだけで終わる新人など稀を通り越してありえない。

しかし、現実は目の前に拡がるものだけだ。

 

「さて、俺らもやるか獄寺。」

 

「テメェ黒崎、10代目のご無事を確認するまで稽古なんかできるわけないだろうが⁉︎」

 

一護が稽古を切り出すもあいかわらず10代目バカは予想通りかみついてきた。

 

「お、おい獄…」

 

武が嗜めようとするのを一護が手で制した。

 

「獄寺、お前死んだときいくつだ?

 いくら見た目が若返ったっつっても外見に引っ張られすぎだ。

 それにお前のボスだった沢田は礼儀を教えないような恥知らずだったのか?

 右腕に一から十まで心配されないといけないような奴なのか?」

 

「ふざけんな、10代目はそんなお方じゃねえ‼︎」

 

「お前の一挙手一投足が沢田に恥かかせてんのがわかんねーのかって聞いてんだよ。

 それに黒崎じゃねえ、黒崎副隊長と呼べ。

 サシなら気にもしねーが、ここは13番隊でお前は俺やルキアの守るべき部下だ。

 俺らが指導不足で恥かくのはかまわねーが、さっきも言ったように周りで見ている奴はお前が誰と親しいかみてんだよ。 

 沢田だけじゃなく、先輩隊士である山本まで恥かくのが目に見えるぜ。」

 

そう言って一護はツナのところまで歩いっていった。

 

「沢田、怪我はねーか?

 ルキアとあそこまでやれるなら上々だ。」

 

「黒崎副隊長、大丈夫です。

 それより隼人がすみません。」

 

「なんだ聞こえてたのか…すまねえがちょっと獄寺にはきつくいって聞かせねえといけないから手荒くなるぜ…」

 

一護はツナに断りを入れるとルキアが立っていた位置まで移動し斬魄刀を構えた。

 

「来いよ獄寺。」

 

「んにゃろう。

 目にもの見せてやる…は、10代目お怪我は?」

 

一護への敵対心で我を忘れかけたがツナを見て平静に戻った隼人…

 

「うん、隼人はちょっと痛い目を見ておいで…

 俺は武と観戦してるから」

 

そういって冷たくあしらうツナ…

割とツナが怒ったときは塩対応なのだ。

冷や汗をかきながら訓練ばへ向かう隼人。

稽古は稽古と切り替える。

 

『爆ぜろ『紅豹』」

 

素早く始解してアーチェリーから炎の矢を射る、が一護は一刀の元に切り捨てる。

 

「あんたは始解してくれねーのか」

 

多少言葉遣いは反省し直す隼人。

 

「ん?

 ああ、俺の斬月は常時始解した状態なんだ。

 能力も他の奴らみたいに器用なもんじゃねーよ。

 俺の斬月は振る時に霊圧をくって斬撃を飛ばすんだ。

 こんなふうにな。」

 

そして一護は刃先から斬撃を飛ばす。

あまりの速さに見ていたツナと武は直撃の爆炎が見えるまで何が起きたかわかっていなかった。

 

「しまった…

 流石に加減ミスったか?」

 

一護の心配は

 

 

現実のものにはならなかった。

爆炎が晴れた先には傷一つない隼人が立っていた。

 

「紅豹守型・紅骸盾」

 

そこにはシステーマCAIを赤くした盾が浮いていた。

 

「それもお前の始解か?

 なかなかユニークだな。」

 

「見た目だけじゃないぜ。

 一撃を切られるならこいつだ、ガトリングアロー‼︎」

 

連続で炎の矢を放つ、が切られるか避けられるかで全て袖にされてしまう。

 

「はっ、そのいきおいは口だけじゃねーみたいだな。

 なら、こっちも連続だ。」

 

そして瞬歩で高速移動し様々な角度から連続で斬撃を飛ばしてくる一護。

だが

 

「紅骸盾だけじゃねー。

 守型・蒼・翠・黄・紫骸盾」

 

さらに四つの盾が現れ斬撃を防ぐ。

 

「てめーまだ盾を隠し持ってやがったのか。」

 

「俺のこの盾たちは俺の前世の戦い方による影響を受けている。

 盾ごとに強度が違ったりするが特性もそれぞれ異なる。」

 

それを聞いたツナと武は色と大空の属性の特徴が一致していることに気づいた。

そしてそれは正解だったようで隼人も一護に説明した内容と同じだった。

曰く、蒼は鎮静

紅は分解

翠は硬化

黄は活性

紫は増殖だそうだ。

 

「器用な斬魄刀だな、だが肝心の攻めは一辺倒かよ?」

 

「そいつはどうかな?」

 

そこからの隼人の攻めは変幻自在だった。

矢は思わぬ軌道で曲がったり、それまで弾き飛ばれていた弓の威力や速度、数までもが掴めなくなり、ついには一護が放つ斬撃を押し返してしまった。

 

「へっ、どうだ。

 これが俺の怒涛の攻めだぜ。

 これで終わりだ、フレイムアロー・クインテット」

 

その矢は5種類の死ぬ気の炎を一本に纏めたもの、赤炎の矢・五重奏。

5種類の炎を纏った矢をつがえ放とうとした瞬間、一護が頭を下げた。

 

「すまねぇ獄寺、俺はどっかでお前のこと見くびっちまってたみたいだ。

 お前がただのチンピラじゃねーってのはわかった。

 俺も加減はするが全力は出させてもらう。」

 

そういって斬月を上段に構えると

 

「月牙天衝」

 

これまでとは比べ物にならないほどの圧縮された斬撃が飛んできた。

隼人も迎え撃つが矢は一瞬の均衡を保つもすぐに敗れた。

そして全ての盾を重ねて防いだが…

 

「グァっ」

 

殺しきれずに吹き飛ばされ壁に叩きつけられた隼人は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

隼人が目を覚ますと病院のベットのような場所だった。

 

「よう、目が覚めたか。」

 

隣にいたのは一護だった。

 

「すまねえな、俺も熱くなっちまって最後は月牙まで出しちまった。」

 

「一つ聞かせてくれ…

 最後の一撃、あれはそれまでの斬撃とはものが違った…

 ありゃなんだ?」

 

隼人は稽古の中で気が付いたことを聞いてみた…

 

「あれは月牙天衝つってな、斬月の斬撃の中でもいわゆる必殺技みたいなもんだ。

 それまでのはただの剣圧に霊圧込めてたくらいだからな。

 新人であれを出させたのはお前と山本くらいか。」

 

「はぁ、結局俺はあんたに手も足も出なかったわけか。」

 

凹む隼人に一護は力強い言葉をかける。

 

「んなことねーよ。

 最初俺はお前に稽古をつけるつもりで行ったが、途中からそんな考えはどっかいっちまってた。

 力加減はしたが、手加減はしてねーんだわ。

 胸を張れよ獄寺、お前は副隊長をその気にさせたんだぜ。

 お前みたいに強い奴が来てくれるのは素直に頼もしいよ。

 これからよろしく頼むぜ、獄寺。」

 

一護が右手を差し出し、隼人がためらいながらも握り返す。

 

「あ、あぁ。

 よろしく…お願いします。

 黒崎、副隊長…」

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