「さて、獄寺も目覚めたことだし医務官と沢田たちも呼んでやんないとな。」
「な、10代目もいらっしゃるんですか?」
「いるよ、てか横で寝てる。」
そして横のカーテンをずらすとツナが寝ており、武がつき沿っていた。
「沢田、寝すぎだ。
ぼちぼち起きれるか?」
「あぁ、副隊長おはようございます。
ちょっときついです。」
体を起こすのもやっとの様子だった。
「まぁ俺らの稽古見ながら気絶してたしな。
俺は担当医務官呼んでくるからしっかり休んでろ。
今日はここに泊めてもらえるように手配しているから、宿舎に入るのは明日だな。
山本は今日は帰ってもう休め、明日はこいつらの手伝いしてもらうからな。」
「了解っす。
ツナ、獄寺、また明日な。」
そういうと武は宿舎の方に帰って行った。
「10代目、ここは…」
「あぁ、ここは4番隊の救護所らしいよ。
俺もこの医務室の方に入るのはさすがに初めてだけど。
それより隼人、頭は冷えた?」
「はい、副隊長には色々と教えられました。
明日、隊長の方にも詫びを入れてきます。」
うちの忠犬は素直でよろしい。
なんて内心思っているとパタパタと足音が聞こえた。
「あぁ、2人ともちゃんと起きれてるね。
怪我はそこまでひどくないけど隊長たちの霊圧をもろに受けているから今日はゆっくり休まないとね。」
そう言いながら入ってきたのは茶髪の優しげな女性死神だ。
死覇装の上からでもわかるナイスバディでその穏やかさからみんなに慕われている。
本名は知らないが姫ねーさんと呼ばれている。
「あ、姫ねーさんだ。
ありがとうございます。」
「綱吉くんは少し凍傷にもなっちゃってるからしばらく痛いよぉ。
えっと、横の子が獄寺くんだったっけ。
君も傷は浅いけど擦過傷だったり、頭を打ったりしてるからね。
傷は治したけど、頭打ったのまでは直せないから何か異常があったらすぐ言ってね。」
「え、えぇ
ありがとう、ございます…」
隼人はこの勢いに驚いている。
見た目はおっとりしているがその早口な喋りに驚いていた。
「全く、一護くんのことも叱っといたからね。
いくら新人くんが強いからってやりすぎだよ。
大怪我したらどうするんだか。」
ぷんぷんと聞こえそうな感じで怒っている姿に和んでいたが、ふと気になったことがある。
「姫ねーさん、一護君って?」
「ん?
君たちのところのフクタイチョーさんだよ?」
「あ、あの黒崎副隊長とあなたは、お親しいのでしょうか?」
隼人も気になってつい聞いてみると、ちょうど渦中の人物がやってきた。
「おぉ、2人とも起き上がってたのか。
織姫、2人がうちの新隊員だ。
もし任務で怪我をしたら頼むぜ。」
「もう、副隊長さんなんだから気をつけてよねー。
綱吉君は雲雀さんとの特訓でよく怪我をしていたから知ってたよ。
獄寺君はよろしくね。」
ツナは思い切って聞いてみる。
「副隊長は姫ねーさんと結構お親しいんですね。
どれくらいのお付き合いなんですか?」
「姫ねーさん?
あぁ織姫そういえばそんなあだ名で呼ばれてたな。
てか、ちゃんと沢田に自己紹介してねーのか?」
「あ、そういえば。」
思い出したかのようにクスクス笑い出す姫ねーさん。
呆れたようにため息を吐いてからツナたちに一護がむきなおる。
「あぁ、こいつは4番隊の第5席でな。
名前は黒崎織姫、俺の嫁さんだ。」
「はぁーい、私が一護くんのお嫁さんでーす。」
あまりの衝撃に固まるツナと隼人。
それに構わず「ゆっくり寝ろよー」と軽く手を振って腕を組んで出ていく黒崎夫妻。
美男美女でお似合いすぎてなんともいえない気持ちになるが、なんとなく腑に落ちて安心したのかすぐ2人とも眠りにおち、そして夜は老けて行くのだった。