前回のあらすじ
見知らぬ人(多分家主)にハサミを突き出された…
怖ッ
??「たくっ、こんな昼間から泥棒とは間抜けなヤツらめ!」
香澄「えっー!?違います!蔵があったので面白いものないかなーって、入っただけです!」
??「不法侵入に窃盗未遂だ!」
ダメだ、完全にこっちが悪い
雪「.......あの.....ほんとうになにも、取る気はないんです.......」
??「あぁ!?って、キレイな顔…。って、ちがーう!!そんな顔に騙されるか!」
香澄「確かに雪さんって、キレイな顔だよね〜」
??「そうやって、今まで切り抜けたんだろうがそうわいかないぞ!」
雪「.......話しが、通じない.....」
その後、落ち着いた女の子に事情を説明し、なんとか誤解は解けた。彼女は市ヶ谷有咲。一応花咲川学園に通う女子高生のようだ。
有咲「んだよ、泥棒じゃなかったのかよ」
雪「.......勘違い、させて.......ごめんなさい」
有咲「いや、こっちも悪かったな。疑って」
香澄「有咲〜。これ、触ってもいい?」
有咲「名前呼びすんな!あと、触んな!片付けるんだから」
香澄「それじゃあ手伝うよ!!3人なら早いでしょ!?」
有咲「いや、いいよ。お前とやるとぎゃくに遅れそうだし」
雪「.......僕も、手伝うよ.......」
有咲「大丈夫だぞ。すぐ終わると思うから」
雪「.......皆でやった方が、早いよ?」
有咲「…なら、頼むわ」
香澄「私も!私も!!」
有咲「はいはい、分かったから。頼まれたことだけやれよ!」
香澄「はーい!!」
有咲「ん〜、終わった〜。ありがとな2人とも」
雪「.......ん」
香澄「有咲、有咲!さっきのギター触ってもいい!?」
有咲「3秒だけな…。3、2、1、はいっ、終了ー」
香澄「えー。もっと〜。お願い!」
有咲「ダメだ。それはネットで高く売れるからな」
香澄「えー!?売っちゃうの!?」
有咲「私にはガラクタだけど、なかには欲しいって人もいるしな。ほらよ」
香澄雪「「ん?」」
スマホにはネットオークションで19万円で売られているギターがあった。
有咲「お前が買ってくれるなら話は別だけど、払えんのか?」
香澄「うぅ〜。お小遣いじゃ、足りないよ〜」
確かに普通の女子高生じゃ買えない値段だ。
有咲「分かったら、帰んな。あっ、手伝いは助かったわ。ありがとな」
雪「.......大丈夫、お疲れ様」
香澄「うぅ〜。じゃーね。また来るから!」
あれから香澄は、何日も有咲の家に通いつめて。手伝いを行い、有咲の友達になる為の活動を行っていた。すると、有咲にも変化があったようで遂には、
有咲「…お前、本当にギターが欲しいんだな」
香澄「ん〜、ギターも欲しいけど…。今は、有咲と友達になりたいかな?あっ、勿論、雪さんともだよ!」
雪「.......ありがと♪」
有咲「そっか…。友達か…。よし!終わった〜。これで、全部完了だ!2人ともありがとな」
雪「.......完成?」
有咲「おう!後は、私がレイアウトとかして部屋にして完了だけどな」
香澄「ホント!?やったね、有咲雪さん!!」
有咲「…香澄、ほらよ」
有咲が香澄に売る予定のギターを差し出した。
香澄「えっ!?どうしたの有咲?」
有咲「やるよ、それ。390円な。キャンセル料の。大事にしろよそ れ」
香澄「ん〜、ありがとう有咲ー!!」
有咲「だ〜!抱きつくな〜!!」
香澄はギターを手に入れ、有咲は友達を手に入れた。お互いにいい結果となって良かった♪
有咲「雪さんもありがとな。…その、雪さんも友達に、なってくれるか?」
雪「.......いいよ」
有咲「ッ、ほんとか!?よろしくな!!」
香澄「有咲、雪さんと友達になりたくてウズウズしてんたんだよ」
有咲「ちょま!香澄ー!!」
香澄「わ〜、有咲が怒った〜」
有咲「てか、ずっと思ってたんだがなんで雪さんは、ズボン履いてるんだ?」
雪「.......男だから、だよ?」コテッ?
「「え〜!?」」