上原家に引き取られる話   作:清らかクッキー

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ゆったり投稿2回目、頑張っていきます!


2話 本当の家族

「.......という訳で、この子が新しい家族よ!」

「...よろしく、お願いします」ペコッ

 

 

上原家の一員となった次の日、病院を退院した僕は上原家にて、昨日はいなかったもう1人の姉になるひよりさんに挨拶をしていた。

 

 

「何この子!めっちゃ可愛い〜♡よろしくね雪ちゃん♪」ダキッ

「...っ!」ビクッ

「こら!いきなり抱きついたらびっくりするでしょ」

「あはは、ごめんごめん。びっくりしちゃった?って、なんで泣いてるの!?痛かった!?」

「..えっ?」ポロポロ

 

いきなり抱きしめられたので驚きはしたが、なんで涙が出てくるんだろう。

 

「ッ!ごめんね!いきなり怖かったよね!?」ナデナデ

 

(違う、怖いんじゃない。嬉しいんだ)

母親は死んでしまい、父親には虐待される毎日で忘れてしまっていたが、本当は抱きしめられるのも、頭を撫でられるのも嬉しいんだ。

 

「違う、.....抱きしめられたの....久しぶり、だったから...」

「「っ!」」

(こんな可愛い子を虐待するなんて.......。私がたっぷり愛してあげなきゃ!)

(お姉ちゃんとして、この子を可愛がってあげなくちゃ!)

「ふふっ、それじゃあこれからはたくさん抱きしめてあげるからね、私の可愛い妹ちゃん♡」

 

(あれ?)

 

「.......ひより、この子は男の子よ?」

「へっ?.......え〜〜〜!?」

 

(またか.......)

 

「雪ちゃんが男の子?それじゃあ、雪くん?」

「まあ、そういうことになるわね」

「ん〜〜、まあ、いっか。可愛い子には変わりないし♪」

(いいんだ.......)

「これからよろしくね、雪くん!」

「....はい」

 

 

 

~~その日の夜~~

 

「それじゃあ、雪くんが新しい家族になったことに、カンパーイ」

「「「カンパーイ!」」」

「かっ、かんぱーい?」

 

上原家に来て初めてのご飯は、僕の歓迎会ということで、ご馳走だった。

 

(僕のために.......嬉しいけど、迷惑じゃないのかな?)

 

引き取って貰えただけでもありがたいのに、その上こんなにもてなしてくれていいのかと考えていると

 

「雪くん、雪くん!私のことは、ひまりお姉ちゃんって、よんでね!!」ニコッ

「あっ、ずるいよひまり!それじゃあ、私のことはひよりお姉ちゃんね!」

「あらあら、2人ともすっかりお姉ちゃんね〜♪」

「いいことじゃないか、仲良くしてくれた方が雪も嬉しいだろ?」

「ッ、.......はい、嬉しい、です」

「もう、雪くんは家族なんだから敬語は無しよ〜」

「...ごめん、なさい」

「いいのよ、謝らなくて。でも、敬語は家族には使わないこと。約束ね!」

「....うん!」

 

(そうだ、家族になったんだから......甘えたっていいよね?)

 

「....お母さん、後で...ギューって、してもいい?」

「ッ!もちろんいいわよ!いくらでもしてあげる!」

「あー、ずるい!私も〜」

「私も、私も!!」

「...ひよりお姉ちゃんも、ひまりお姉ちゃんも、いい?」

「「ー!もちろん!!」」

「はは、打ち解けたみたいで嬉しいな!雪、後で、お父さんともしような」

「.......うん!」

 

 

 

この日、僕は上原家の本当の家族になれた

 

 

 

 




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