きまぐれで滅茶苦茶な連中の謎語り集   作:schwarz Fuchs

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レミン(リーダー)
性別:女性。基本無表情な青系に白系のメッシュがかかったような髪を持つ黄色の眼の少女。幼女では無い。二つ名「狂人」と割と全世界公認レベルのヤベー奴。一人称はボクで二人称は名前orあなた。身内以外には無口っ娘属性も増える。自称永遠の16歳で肉体年齢は16歳。
物理的な全知と能力方面限定の全能に加えて全能の幅を広げた結果事実上の全知全能が出来上がった。


何か書きたくなっちゃった奴[多分オリジナル]

 

 遥か過去、ボクが生まれた時。ボクは産声を上げた。

 

 普通、赤子の最初は泣く事から始まる。自身の生誕に対して何かを思って泣くのか、母に守られた安心できる箱庭から出た事で泣くのか、或いはただただそういう機能として出来ているから泣くのか。他の子がどうなのか、ボクには分からない。

 

 ただ、ボクの場合は、

 

 

 生まれた事、ひいては、この力を生まれ持った事に対する後悔からだった。

 

 

 

 ボクたちの種族は生まれながらに強靭に出来ている。と言っても種族としての上限は他の種族とそう大差ある訳じゃない。言うなればちょっと他の種族より速く成長し、他の種族よりちょっと強く成長しやすい。それだけの話。このボクたちの種族の数少ない我らの始祖に感謝する事のある要素。

 

 種族としては始祖の直系、という表現では...まあ事実としては正しいのだが信じられているという意味では少しズレのある表現なのだが。まあそこの事情は良い。

 この種族の話の要点は、強靭な存在の祖先だからその血を引き継ぐ自分達も少し強靭に生まれやすい、という話だけなのだ。

 

 だから、生まれた直後から少々ボヤけながらも周囲を認識する事が出来た。

 

 始めに見たのはボクを分娩台から抱えだしてボクのお母さんに抱きかかえさせようとした助産師さんだった。

 

 

 ──産声を上げた。片親で母と二人だった。父と母の仲は良好でこちらも嬉しく思った。おままごとをしたり、アニメの可愛いキャラクター達の真似をしたりして遊んだ。時には母に我儘も言った。父に楽しい事を教えてると連れ出してもらった。誘拐された。色々な事を学んだ。自分を人質に母に金銭を要求しているみたいだ。そしてその間に自分で楽しむつもりのようだ。それがとても怖かった。自分の服を剥がれ、髪を触られ、胸を、首を、そして女性器も。怖い人達がその人を殺して、赤くてぬるくて、そんな液体が体を汚して。痛くて辛くて苦しくて、何より気持ち悪かった。その怖さで自分は意識を閉ざし、眼が覚めた時には警察に保護されていた。あの人は捕まったようだ。その怖い人を追ってきた警察の人たちから母の下に帰ってこれた。嬉しくて、怖くて、宥めて欲しくて泣いた。成長して趣味が変わっていき子供を好きになった。成長してもあの経験の感覚が体を離れない。だからそれを産む母親の偉大さを知った。少しでも忘れたくて自分の体に傷を与えた。成長してもその経験が忘れられなかった。父は少し寂しそうだった。そこから溢れる血が暖かかった。異性が怖くなった。誰かのためになる事をしたかった。血が体を伝う感覚が。血が怖くなった。だからそれを補助するために助産師になった。異性が怖くて逃げてしまった。膝を擦りむいた子供を助けたかったけど血が怖くて助けられずその場から逃げ出して泣いた。そんな自分が嫌になった。少しでも自分の心を理解したくて心理学を学んだ。結局そのままその日暮らしみたいな事をした。やがて同じように何かが怖い人のためにと思って精神科に行った。そうしてボクを分娩した。他の子の分娩もした。そうしている中で少し気になる人が出来た。そうやって少しずつ良くなって会話くらいなら辛うじて出来るようになった。向こうもこちらに少し気があったらしく関わりが増えていった。そうやって普通の仕事が出来るようになった。気になる人と付き合う事になった。両親は応援してくれた。両親は反対した。お祝いに母と一緒に少し豪華な料理を作った。母は自分を心配しているらしい。彼と共に料理を食べた。父は彼と二人きりで話すらしい。そして結婚した。その後彼の子供を宿し、分娩される側になった。子供を育て、また仕事に復帰してその経験をまた仕事に活かしていった。寄り添ってくれた両親に少しでも親孝行をした。子供はすくすく成長した。自分はみるみる老化して。そして引退した。仕事を引退して両親の世話をした。老後に孫が会いに来て可愛くて仕方がなかった。ついつい甘やかしてしまったがそれでもダメな事をしたら止める事もできた。両親を見送った。そして年老いて、ゆったりと彼の後を追うように死んだ。やがて一人のまま自分も息を引き取った。──

 

 吐き気がした。これだけじゃなかった。助産師さんから見えた彼が、助産師さんの両親が、助産師さんの出会った全ての人をボクが助産師さんの記憶から、もしもから、全て見てしまった。助産師さんの彼の両親が、その両親がただ偶然町ですれ違っただけの人が、その悉くが。全て。

 狂ってしまいそうだった。狂ってしまいたかった。どうにかしたくて、どうにもできなくて、能力で自分を圧し潰した。潰れなかった。己の頭が潰れるように時空と次元を捻じ曲げた。潰れなかった。ならせめて記憶を消そうとした。消えなかった。死にたかった。死ねなかった。成長して両親が眼を放した瞬間に呼吸器部分に息を詰まらせる何かを詰めて呼吸を塞いだ。苦しかった。気絶もした。眼を覚ました。云十時間も経ってから両親が気が付き何とか試みようとしたが無駄で泣いていたところで眼を覚ましたのだから暑苦しいくらいに引っ付いて撫でまわしてきた。父さんは気狂いの癖にこういうところでちゃんと悲しむのだなと思った。スムーズに理解出来た。命の危機に対応するために自分の体は呼吸をしなくても生きられる種族にまで進化してしまったらしい。今も問題なく動けるだけで呼吸は出来ていない。もう無駄なので呼吸器部分に詰めていたものは能力で消しておいた。能力は異様な程強くスムーズに働いた。今まで見えない程の可能性が見えた。私は後悔した。私は絶望した。

 

 狂ってしまうくらいに何かが分かるのなら、せめてその全てに多大な好奇心を向ける事にした。そうしなければ狂えない事に狂ってしまいそうだから。勿論、狂えない事に狂ってしまう事も出来ないのだが。でもそうしていれば少しは気がマシだった。その末路も既に知っているが。飽きてしまう自分を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、なんだ。そういう事だったんだ。ここはボクには四次元、或いは五次元に見えてたけど、所詮二次元、ひいては三次元スケールの中なんだ。

 

 

 

 なら、行くべきは向こうの手が届かない程遠いところ。この世界はいつか滅びる。それは知ってる。父さんも母さんも嫌いじゃないけど、きっと何を言っても伝わらないだろう。ボク自身は兎も角ボク以外は向こうの手で最悪調整されるだけだから。さようなら。せめて良い選択をする事を祈って。

 

 

 そうしてボクは世界の軛を超えて世界の外、或いは世界同士の狭間に行った。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「それが今はこうなってるのはちょっと不思議」

 

「そう?所詮私もお前もアイツのキャラクター。アイツが知らない事はお前も完全に正しく知る事は出来ないのは当然の事だろ。だからお前は諦める事を一時だけでも辞めてるんだろ」

 

「うん」

 

「なら、それで良いんじゃないですか?」

 

「そうだね。偶に戻って父さんと母さんの様子を見たり手出ししたりもするし」

 

「実家に未練ある組は偶に帰省するよな。もうとっくに一巡はしてるから代替品がその席を埋めてるのに」

 

「嫌味?」

 

「勿論」

 

「ボクは、まあ。父さんがこっちに来れる程になる前に狂ったのちょっと寂しかったし。母さんは性格じゃないから諦めてたけど」

 

「だからまあ、正直ただの感傷だよ。意味ないのは知ってるし」

 

 

 

 






くろぎつね「いつになく饒舌じゃん」
レミン「んーそう?多分料理の味見でアルコール飛ばし損ねたんだろうね」
くろぎつね「おい未成年」
レミン「肉体だけだからセーフ」

くろぎつね「...科学方面の実情としては肉体だけな方が不味くない?」
レミン「...確かに!」

※※未成年者の飲酒は法律で固く禁じられています※※

くろぎつね「取り合えずこれ置いておくか」
レミン「草。じゃあボクはChatGPTに更なるビッグデータ注ぎ込んでくるね」
くろぎつね「うーい...ん?妙な事にハマってないあの子????」
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