「うわぁ!?」
一人のオレンジ髪の青年は何かに追いかけられていた。
「うわ…!?」
だが、その青年は転び…怖気ついた。
「お願いだ…!助けてくれ…!」
少年の夢は『正義の味方になる事』。
だけど…今の目は恐怖だった。
すると、その青年の周りに赤い魔法陣が走った。
「まさか…坊主、お前魔術師か!」
青い髪の男性はその槍を構え…前を見た。
青年の前に立ったのは…黄色の髪と騎士の姿ではなく…一人のカードを持った少年だった。
「問おう。君が、俺のマスターか。」
その声は…若々しく、何か…思いを詰めた目だった。
「お前…何もんだ?」
青い髪の男性は…にやけていた。
「俺のクラスはセイヴァー。お前を殺したくないんだ。」
少年は、男性を救う様に問い掛けた。
「何言ってやがる?お前は…俺の敵だ!!」
銀の槍は、少年の腹を突き刺そうとした。
「
男性の槍は、謎の空間に吸収され、少年に攻撃は通らなかった。
「ッ!?」
男性はその気味の悪さに戸惑い、足を後ろに下がった。
「
「この効果は、俺の
少年は…オレンジの髪の青年を守る様だった。
「その効果は…相手の
「ぐっ!?」
男性は炎の渦に飲み込まれ…
「す、すげぇ。」
青年は…その言葉しか言えなかった。
オーバーキルにも過ぎる魔法と罠の連発。
だが、青年には…それが凄く思えていた。少年に何か…親近感が湧いてくる様に。
「そしてチェーン。」
鎖の様な繋がりが、魔法ともう一つのカードに繋がった。
「俺は…
「がああ!?」
男性は海と稲妻に狩られ…はぁはぁ。っと疲れが見えていた。
「おい。ボーズ…。そして、カードを使うサーヴァント。ここでお暇しておくぜ。」
「待て!!」
少年は男性が逃げていくのを追いかけようとした。
「俺も戦いてぇが…俺の主人が命令しているもんでね。それに本気で闘うなら…ここでは窮屈なんでね!」
そして、男性は…何処かへ去った。
「大丈夫か?マスター。」
少年はオレンジ髪の青年に手を差し出した。
「あ、有難う」
青年は…少年の手を取った。
その時、何かのノイズが青年の脳内に通った。
『俺は…お前を信じるぜ…!』
『よし!お前に、俺の魂のカードをやるよ!お前なら…俺のヒーローを使える』
『行くぞ!俺たちの…絆のカードを!』
『カッとビングだ!俺たち!』
『行こう。僕との最後の
幾つもの記憶。それは仲間との絆、そして友情の印だった。
青年はいつの間にか…涙が流れた。
「お前は、何なんだ?」
「俺か?俺は…ただの
青年が前を見ると、少年の後ろに何かの眼差しが見えた。
「と、遠坂…?」
「え、衛宮くん?」
その時、何かを感じた。少年・新崎遊貴と衛宮士郎との物語の開始を…。
榊遊矢の話は前の話にしよう。