東方寄流録   作:無意識の妖怪

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また新しいの描き始めてしまった。
やめといたほうがいいってわかってるのに。
他の作品も更新頑張るから許して。


プロローグ

自分はいつも一人だった。

 

趣味が人とは合わなかったし、

だからといって、人に合わせることを無理してやるのは嫌だった。

 

やりたいことも特に無かったのでいつも一人でいた。

最初は一人でなんの問題もないと思っていた。

 

暇つぶしに図鑑をよく読んでいた。

その時何故か目に入ったのが寄生虫だった。その虫は自分勝手に生きていて、ただそこに居るだけ自分で動く事はあまりなく、でも一人ではない。

 

その生き方は自分の理想に近かった。

それからは一人で寄生虫について研究した。

大学も行ったし、研究所にも入った。色々な成果がでたが結局人間は人間としてしか生きれないと気付いたのはかなり歳がいってからだった。

 

本当は気づいていたかもしれないが何処か見て見ぬふりをしていたのかもしれない。

 

自分は67でガンを患った。

抗癌治療は受けなかった。あまり苦しむ時間を伸ばす気にはならなかったから。

 

入院もせずゆっくりと余生を楽しむ事にした。

好きだった虫の本を読んだり、資料を読んだり。

知らないうちに身体はどんどん弱っていたらしく、一回倒れた。

 

目を覚ましたら病院に居たので何があったかはよく分からなかったが。

 

そろそろ終わりかと思った自分は遺書を書く事にした。

自分は一人っ子で家族もいない。

ならばどうしようかと考え、自分の世話になった大学と研究所に残りの金を全部寄付することにした。

 

あとは葬式と墓を買っておいた。もう悔いはない。

退院して家に帰ると、あとから何人かの研究所の後輩が訪ねてきた。話を聞くと彼らは自分の書いたものから興味を示してうちの研究所に来ていたらしい。自分の雰囲気的になかなか話す機会が無かったらしく、今回は見舞いのために来たらしい。

 

折角だからと自分は家に彼らを招き入れた。

家にある本や、虫の標本に彼らは見入っていたが、私から話しかけた。ここにある本や欲しいものがあったらもらって欲しいと。彼らは驚き、そんなことできないと言ってきた。

遠慮はしないでくれそろそろ自分は死んでしまうだろうと話すと彼らはなんとも言えない表情になってしまった。

 

彼らはなかなか面白い研究をしていた。久しぶりに人と話し込んだ。

 

自分は寄生虫の生き方に憧れて研究していたのに人生の最後は後輩とこんなに話すなんて思わなかったからすこし笑ってしまった。

 

後輩達はキョトンとしていたが、なんでもないと言っておいた。

 

後輩達にこれでもかと本などを持たせて帰らせる。

 

その夜、視界がぼやけて息が苦しくなってくる。

あまり神やらなんやらは信じていなかったが、最後に次に生まれ変わるのだとしたら、寄生虫になりたいと考えながら自分は長い眠りについた。

 




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