今回Fateシリーズで出てる魔術をもじってるヤツありますが、考えるのが面倒臭いとかそんな感じです。だったらまんま使えやと思わないでもないですが、家系違うので個人的にアレかな、とか思って無理くりやりました。
「せあっ!」
目の前にいる
鋼線とは俺がメインで使っている武器で、魔術によって織り込まれた特別製の鋼の糸を使っている。元々、HELLSINGのウォルターを見ててカッコイイと憧れたことがキッカケで、今では自在に操れるようになった。また、生成も自分で出来るようになっている。
「怪我とか治したはいいが、これじゃあ休む暇も無い!」
辺り一面燃え盛る地獄と化した街、冬木市。この街に降り立った時、一先ず魔術での傷の治療を行い少しだけ休んでいた。まぁ、すぐに襲われて休憩どころではなくなったが。
「うじゃうじゃと湧いてきて!」
結構な数破壊してきたが、それでもあっちこっちに居てきりがない。
「こういう時は英霊召喚がベストなんだがな‥‥」
元々の計画ではマシュの力を使って英霊を呼び、特異点の調査をする手筈だった。だが肝心要のマシュが居ないから、英霊召喚なぞ出来るはずもなくジリ貧が関の山なんだよな現状。
「通信も未だなし。‥‥正直そろそろ限界なんだがな」
誰か居ないかと探し回ったが誰とも会わないし、敵との戦闘もしんどくなり始めた。治療したと言っても治癒魔術は元々苦手な部類だ。外傷は治せても、体内の傷は治せていない。
まぁ、気絶しそうな状態から脱しただけマシだった。
「ゴホッ!」
咳と共に血が出てきた。痛みとかは無いが内蔵がどっかしら傷ついているらしい。‥‥ダメだ、一旦休憩しよう。
近くの瓦礫の山に身を潜めて全身に治癒魔術を行き渡らせる。魔力と体力は時計塔の中でもずば抜けて高い方だから、そっちが無くなる心配はない。
「けど、魔術のレベルが低いんじゃな」
今使っているのだってウチの魔術刻印を使っての治療だが、高位の術とかではなく俺が使えるものより少し強い程度。つまり重症であろうこの身には焼け石に水の結果にしかならないがやらないよりマシだろう。
「せめて戦闘の肩代わりをして貰えれば負担も減るんだが‥‥」
無い物ねだりしてもしょうがないが、肩代わりが居てくれたらと思わずにはいられない。そもそも、魔術師が前衛やってる事が可笑しいのだが。
「‥‥い」
ん?今なにか聞こえたような。
「おーい!そこの人ー!」
幻聴とかではなく、ハッキリと聞こえたな。
「よかった。まだ無事な人がいた!」
「待ってください!まだ安全の確保が‥‥あっ!貴方は」
「アンタたち、特に藤丸!人を見つけたからって突っ込むな!そんな危機感の欠片も無い行動してたら死ぬわよ!」
「それは‥‥いや、でも無事な人がいたんですよ!?」
声を掛けてきたのは見知った人物、オルガマリーとマシュ、そして藤丸立香の3人。
「貴方も来ていたんですね、アルさん」
「俺も、と言うよりは俺しか来れなかったって所だがな」
「アルも来てたのね。コイツだけだと不安しか無かったから安心だわ」
「期待しすぎだ。それに今の俺は余り使い物にならんぞ」
「えっと‥‥」
「おっと、そういえば初対面だったな。俺はアルヴァス・ドラクレア。好きに呼んでくれ。一応Aチームのマスターをやらせて貰ってる」
「あっ、どうも。藤丸立香です。色々あってマシュのマスターをやらせて貰ってます。藤丸でも立香でも好きなように呼んでもらっていいです」
お互いの自己紹介もそこそこに情報交換やら俺の現状やらを話す。‥‥オルガマリーのこと、指摘するべきなんだろうな。本来マスター適正を持たないものはレイシフト出来ない。それはつまりオルガマリーは
それが出来てるという事は‥‥。少し考えれば簡単に結論に行き着く。何があってもレイシフト出来ない、これは肉体に依存する適正だ。ならその肉体という檻がなくなれば?
あくまで仮定の話だが、あの爆発だしオルガマリーは外にいてあの時その姿は見受けられなかった。
「そろそろ移動しませんか?ここに留まり続けるのはあまり良くないと判断します」
「そう、だな。霊脈地も近いんだろ?そこでなら通信も復活するかもしれない」
マシュの呼びかけで霊脈地へと向かう。特に襲撃もなく目的地へとたどり着き、マシュの持っている盾を使って召喚サークルの設置が完了すると即座に通信が入った。
『あー、あー。聞こえているかい?やっと通信が安定して、即座に掛けたんだ。藤丸君、マシュ。良くやってくれたよ。これで物資の補給やこれからの通信も』
「ちょっと待ちなさい!なんで貴方が取り仕切っているのよ!?レフは?もしくは他分野のトップは!?」
『うぇひゃあああ!?え、所長?本物?何か特殊な映像とかではなく?いやそれよりもあの爆発を受けて無傷とか、何者なんですか!?』
「それどういう意味よ!いえ、今はそれ所ではなくて。なんで貴方がその席にいるのロマニ!貴方は医療部門のトップでしょ!?」
『何故、と言われるとボクも困る。けど、これは仕方がないんですよ。オルガマリー。あの爆発事故によって、カルデアの機能の約八割は停止。人員もボク含めて20人も満たない人数しか生き残っていないのですから』
「そん、な‥‥。じゃあレフや他のマスターたちは?」
オルガマリーは、原作ほどレフに傾倒していない。何故かは分からないが、レフを精神の拠り所にしていなかった。
『レフ教授はあの爆発の中心地に居た。それに殆どのスタッフも。その生存は絶望的でしょう‥‥。マスターたちについては、奇跡的にAチームのメンバーがまだ息があり即座に保護。いつ目覚めるかは分かりませんが命の危機は脱しました。ただその他については、危篤状態です。この内何名かは助けることが出来ても全員は‥‥』
「なら、今すぐ凍結保存に移行しなさい!蘇生法は後回し、死なせないのが最優先よ!」
『そうか!コフィンにはその機能があったか!至急手配します!』
本来、本人の同意無しの冷凍保存は犯罪行為だ。だがオルガマリーはそれを迷いなく実行した。なんだかんだと言い訳しているが、根は優しい事が分かる。
「‥‥お願いだから死なないでよ」
『んん!さて、次はキミからの話を聞こうかな。アル君』
まぁ、次に聞くとなればこっちだよな。マシュたちにした説明と同じことをロマンに伝える。
『‥‥随分と無茶したもんだね。他のAチームメンバーのように生きていた事は喜ばしいけど、まさか意識を保っていたなんてね。だからこそ弾かれずにレイシフトも出来たんだろうけど‥‥』
他のメンバーの状態を知っているから、俺の状態も何となく察しているのだろう。苦虫を噛み潰したような顔をしてるし。
『所長。これからの事なんですが』
オルガマリーとロマンの2人がこの後の予定を決めていき、通信が終わる。
「オルガマリー。少し話があるがいいか?」
「?別にいいけど‥‥あの二人には聞かせられなかったりするのかしら」
「そう、だな。その辺は君が聞いてから判断してくれ」
マシュたちに声を掛けて、少しだけ離れた場所に行く。どうもロマンもオルガマリーも気が動転しているから何故レイシフト出来たのかを考えてはいないみたいだった。
伝えるべきかどうかを少し迷ったが、これは事実として避けては通れない現実だ。それに、今伝えればまだ受け止められるだろうから。
「それで?話って一体何なのかしら」
「オルガマリー。君の現状についてだ。‥‥結論から言おう。キミはもう現実では死んでいる」
「‥‥‥‥それは」
「マスター適正が無く、レイシフト出来ない。それはオルガマリー、君自身が一番よくわかっている事だ。それはどんなイレギュラーが起きても変わらない。けど、レイシフト出来ている。出来てしまっている。それが意味するところはもう、それしか考えられない」
「‥‥やっぱり、そうなの?この街に降り立って考えない訳じゃなかった。でももしかしたらって‥‥」
「‥‥‥‥」
「けど、ありがとう。敵に言われたら取り乱して死ぬかもしれなかったりとかしてたかもしれないから。ちゃんと気持ちの整理が出来そうよ」
「なら、いいが」
正直かなり無責任な行動だと自覚している。何が出来る訳でもないのに、本人に向かって君はもう死んでいるなんて。‥‥聖杯に受肉を願ってもらえば生き返る可能性も無きにしも非ずって所だろうけど。
「藤丸たちには、そうね。私から伝えます。受け止められたって訳じゃないけど、一先ず無理やりにでも納得しておくわ」
「分かった」
「あ、そうだ。最近言おう言おうと思っていたけど、私のことはオルガ、もしくはマリーって呼んで。オルガマリーって呼ばれるの、他人行儀っぽくてちょっと気になってたのよ」
「‥‥了解、オルガ」
俺の言葉に頷き、オルガは立香の元へと向かう。多分、今話していた事を伝えに行ったんだろう。2人共、顔を顰めているし。
「ここでこの話はおしまい!貴方たちも納得しろとまでは言わないわ。けど、私がそういう状態であると理解だけはして起きなさい。そうすれば心にちょっとだけ受け入れるための余裕が生まれると思うから。さて!これから貴方たちにやって貰うべき事を伝えます」
「やって貰うべき事?」
「‥‥あっ!サーヴァントの召喚ですね!」
「それもあるわね。それとこの特異点の調査、この2つよ」
「サーヴァントの、召喚?(え、なにそれ。そもそもサーヴァントってなに?何もわかんないデスケドォ!誰かタスケテ!)」
本当に何も分からないであろうことが表情から読めること。頭にハテナ浮かべながら顔に何も分からないので一から説明が欲しいって書いてあるのが見えるな。
「あー、立香?サーヴァントっていうのは、簡単に言うと過去に存在したとされる神話や伝説の存在、そして実際に存在した過去の人物を使い魔として呼び出した存在のことだ」
ここで詳しいことを説明する時間も無いし、何よりそれらは雑学に近い専門的知識だ。彼らに対しての認識は過去の英霊、神霊であり、こちらの呼び掛けに応えてくれた存在ぐらいでいいだろう。
(一般枠で、魔術の知識も何も無く連れてこられてあれよあれよとレイシフトして。これでカルデアに関することやサーヴァント、魔術世界のこととか知っておけって方が無茶だな)
「へー。じゃあ神様とかを呼べたりするの?」
「出来ないことは無いだろうな。あくまで分霊だろうけど」
「なるほど〜。で、そのサーヴァントを召喚ってどうするの?」
「それについては私の盾と先程のベースキャンプとなるレイポイント。これらを使って召喚します。召喚されるサーヴァントは土地によるものだったり先輩との縁だったり、何かしらの触媒を頼りにした方たちが呼ばれます。これはカルデア本部で召喚する場合も変わりません。そして、英霊という存在は過去、現在、未来から。はたまた並行世界から呼び出されます」
(先輩、ね)
こう改めて聞くと、俺は、俺たちAチームはマシュにとっての先輩にはなり得なかった事がよく分かる。友にはなれたと思う。特にペペ、オフェリア、ヒナはよく女子会を開くぐらいだしキリシュ主催のゲーム大会だったり色々と遊んだりするし、個々人で付き合いもあるぐらいには親しかった。
でも、彼女にとっての友にはなれど先輩にはなれなかった。何を基準に立香を先輩としたのか詳しいことは分からない。
けど、俺たちはその在り方の前提に必ず、魔術師であり(ヒナはちょっと違うけど)一般人とは根底からして違う生き物であるというものがある。どうしても考え方が魔術を識らない人たちとは違うものになる。これが立香と俺たちの差、なんだろうな。
「じゃあ今から召喚される人は誰になるか分からないんだ」
「そうなりますね。でもきっと、協力してくれる人たちが来ますよ!」
「そうだといいね」
「それじゃあ、最初は藤丸。その次にアルが呼ぶって事でいいわね?」
「はい!」
緊張した面持ちで召喚のための詠唱をする立香。流石に覚えている訳でもないのでマシュがサポートに入っている。
「聖杯の寄るべに従い‥‥えっと」
「この意、この理です」
「この意、この理に従うのならば応えよ!」
「‥‥流石にいきなりの召喚は無茶があったかしら。召喚の詠唱も覚えてないし」
「詠唱は仕方がないだろう。そもそも一般枠なんだから詠唱を覚えてる訳でもないだろ?」
「それもそうね」
オルガと共に見守っている中、ついにその時が来た。
「汝、三大の言霊を纏う七天。抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
辺りが一瞬光るとそこには一人の男が立っていた。
「サーヴァント、アサシン。風魔小太郎。このようなナリですが、どうぞよろしく」
「アイエエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
「えっと‥‥」
「ど、どうしましょう!?先輩がいきなり壊れてしまいました!」
「初対面でいきなりその叫び声はいくら何でも酷すぎるわ‥‥」
「うーん、カオス」
ここ日本だし、日本ゆかりの風魔小太郎が来てもおかしくは無いが、立香の発言で空気感とかそういうのが消し飛んだ。というか、割とネタ的な発言をしていくんだな‥‥。キリシュと気が合いそうだな。
「‥‥‥ハッ!ご、ごめん。取り乱してた。えっと、俺は藤丸立香。一応、キミを召喚したマスターって事になるのかな?」
「なるほど。貴方がマスターでしたか。短い間ですがよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
握手を交わす2人を尻目に俺も俺でサーヴァントの召喚に入る。ふと思ったんだが、マシュとの2人同時契約を何の負担もなく成せるってやっぱりカルデアヤベェな。
聖杯戦争において、サーヴァントを一人一騎というのはルールというのもあるが最大の理由はその維持だ。
英霊が現界し続けるために必要な魔力、コイツは意外と馬鹿にならず一騎だけならまだしも二騎以上になったら並の魔術師では維持だけで限界であり、戦闘されようものなら魔力が欠乏するし宝具のしようなんて以ての外。マスターである魔術師は死に、サーヴァントは退去する事になるから。
じゃなきゃ相手マスターを殺してサーヴァント最大2人まで奪い、戦力を増強。からの最後は令呪を使って自害させるなどの外道戦法をする奴が居てもおかしくはない。
「我は常世総ての善と成るもの。我は常世総ての悪を敷く者。(ま、その恩恵にあやかってるからどうこういうつもりも無いけどな)」
「汝、三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
「おぉ‥‥!(スムーズに言うとあんなに様になるんだ‥‥)」
一瞬の光の後に現れたのはフードを被った女性だった。
「サーヴァント、キャスター。召喚に応じ参りました。思ったよりも可愛らしいマスターじゃない。これからよろしくね?」
「あぁ。よろしく頼む。‥‥真名を教えてもらってもいいか?」
「構わないわ。私はメディアよ」
「‥‥!!メディア、コルキスの魔女ね。これはかなり頼りになる戦力じゃないかしら」
「ふふ、まぁ頼りにしてもらっていいわ(あら、この
「そうだ。まだ自己紹介をしていなかったな。俺はアルヴァス・ドラクレアだ」
うん。場違いな程に顔が緩んでるぞメディア。他の皆は気がついてないっぽいけど。
「さて、戦力も整ったことだし街の探索へと行きましょうか」
キャスターとアサシンとはいえ、サーヴァントが仲間になったことで余裕が生まれ、探索を行うことになった。小太郎は偵察へと向かい、残りのメンバーで探索を行う事になった。そして、協会や港などを調べて鉄橋に向かうことになった。
「偵察から戻りました。敵対エネミーは居ませんでしたが、どうにも静か過ぎます。余り深入りするべきでないと判断し、一時帰還しました。マスター、どうしますか?」
「えっと‥‥ど、どうすればいいと思う?」
小太郎からの報告を受け、立香はこちらに意見を求めてきた。
「全く。もう少し自分で考えてからこっちに相談しなさい。今はまだ初めてということで大目に見れるけど、これから先、貴方とアルが中心でやっていくという事を自覚なさい」
「‥‥‥はい」
おいおい学んでいくべきこととはいえ、今のうちから考えをしっかりとしておかないとこっちに任せっきりになるかもしれないしな。
「それにしても街全体がこんな事になっているなんて、一体何が起こったんでしょうか‥‥」
「2004年の冬木市といえば、聖杯戦争が行われたって事ぐらいだがこの惨状の説明には繋がらないよな」
「そうね。人間が石化して、街が破壊されて、辺りには一般人には絶対に勝てないエネミーが居る。神秘の秘匿をかなぐり捨ててるし。それに生体反応が無いということはマスターが居ないということでもある。なら聖杯戦争の真っ最中とかでは無いはずよ」
「‥‥??えっと、魔術での戦闘って隠さなきゃいけないの?」
「はい、先輩。本来魔術協会によって魔術等の神秘は秘匿し、これを一般社会に漏洩してはならないと決められています。詳しいことは後でお話しますが、このように一般社会に対して事件どころか災害を巻き起こすのはあってはならない事なんです」
「そうなんだ。なら、この街がこんな事になった原因って‥‥」
『マスター!伏せなさい!』
唐突にメディアから警告され、それでも身体はしっかりと反応することが出来しゃがむと頭上を複数の鎖が通過していた。
「ッ!マスター!」
「マシュ!こた‥‥アサシン!」
鎖の音に敵襲と理解した立香は小太郎とマシュに指示を送る。カルデアならいざ知らず、こうした特異点で真名を口にすれば敵に弱点を教えているのと同じ。それを注意しておいたが、しっかりと守っているみたいだな。
「おや、確実に不意をついたつもりでしたが‥‥なるほど。そこの女、予想以上に警戒範囲が広いですね」
「ふん。そう易々とマスターをやらせるものですか。それよりもこちらは3、そちらは1。この状況で勝てるとでも?」
現れた女は身の丈ほどの鎌をたずさえ、辺りに張り巡らされた鎖の上に立っていた。
一目見た瞬間に理解出来た。アイツはサーヴァントであると。鎌使いだが恐らくランサーのサーヴァントだな。
「そんな‥‥!どうしてサーヴァントが!」
「ふふふ、あなた達は私の狩り場に迷い込んできたか弱い子羊。それに見たところそちらはアサシンとキャスターの様だし、何も問題は無いわ。そう、何もね!」
「やあ!」
突っ込んでくる敵をマシュが盾を使って防ぎ止めると、その横か小太郎が確実に急所を狙った一撃を見舞う。が、あっさりと避けられる。だが避けた先にメディアが魔術を展開して待機していた。
「避けられるものなら避けてみなさい!」
「ふふ、ふふふふふふ!普通ならここで詰みでしょうね。けれどこの程度、どうということはありませんよ」
鎖を近くの柱に巻き付けて即座に回避することで魔術の弾幕をあっさりと避けるか!
「ふむ。これは確かにジリ貧になりかねませんね。ですがそれは私一人の場合です」
『突然すまない!藤丸君!アル君!所長にマシュも!最悪な事が起きてる。今君たちの周りには目の前のサーヴァントとは別の反応が複数ある。そして戦闘も避けられそうにない』
「さ、最悪じゃないですか‥‥」
「えぇ、本当に。絶体絶命のピンチってやつね」
「あの!所長やアルの魔術とかで何とかなりませんか?」
「無茶言うわね。私たち魔術師の魔術なんてサーヴァントに対して有効打になるものなんかあるわけが無いわ。辛うじてできてもそれは足止めが一瞬だけ。即座に追いつかれてお陀仏よ」
「それに個人で身につけてる武術だって役たたない。本気のサーヴァント相手にはサーヴァントしか原則的に勝負にならないんだ」
まぁ、一応ガンドやら
「クク、ハハハ、ハハハハハハハハハハハハ!!コノ程度デ張リ合オウナド、片腹痛イワ!」
「っ!(防ぐだけで精一杯で、反撃が上手く出来ない。このままだと!)」
「たいした強さもないくせにちょこまかと鬱陶しいわね!こちとらランサーも相手にしてるのよ!アサシン!何とか出来そうにない!?」
「宝具使えれば或いは、という所ですがその隙があるかどうか。人数的にも不利ですから」
そう、新たに出現したサーヴァントは同じ姿をしたアサシン4体。元から居たランサー含めて5体を現在相手取っている。メディアがランサーとアサシン一体。小太郎がアサシン二体。マシュがアサシン一体と退治しており、立香はマシュのサポートを。俺とオルガが小太郎とメディアのサポートをして何とか戦況を保たせている。
どうも相手側のステータスが低くなっているせいか、二対一が成り立っている現状は奇跡に近い。これ以上増えられたら無理だぞ!?
「シィィッ!」
「ッ!しまった!マスター!」
「ソノ首、モラッタ!!」
まだサーヴァントとしての戦闘になれていないマシュが抜かれ、立香にアサシンが迫った時横合いから複数の火球が飛んできた。
完全な不意打ちとなり、相手全員にぶち当たりアサシンに至ってはそれだけで消滅していった。
いやいくら何でも脆すぎだろアサシン。
と思ったが、ステータス下げられて複製されてって状態みたいだったし仕方がなかったのかもしれない。
まぁ、そうは言ってもサーヴァント。一体なら何とか俺たちだけでも対処できないこともないが、複数になれば確実に無理だがな。
「ちぃと見守らせてもらったが、全員いい
「貴様‥‥キャスターか!何故漂流者の肩をもつ」
「へっ、そりゃあテメェらよりましだからに決まってるだろ。それとまあ、そこの嬢ちゃんしかりそっちの坊主しかり、見どころのあるガキは嫌いじゃないからな」
現れたのは青髪のキャスターだった。
一応wikiなり見て説明文作ってるけど解釈合ってるか若干不安です。
今回呼び出したサーヴァントはメディアは明確に理由がありますが、小太郎は単純に主人公が呼ぶから藤丸も呼ばないとおかしくね?とか思って目に付いた日本鯖が小太郎だったからです。なので、この特異点での小太郎の扱いが雑で描写ほとんど無いです。すみません