オルガマリーの心情とか考えてたら結構時間かかってしまった。登場シーンこの特異点Fだけだから難しいのなんの
最後だけ三人称で書きました。
そして、有難いことにお気に入りが100を超えていました。ありがとうございます
そして、ネットという手段がある事でその担い手たるアーサー王も同時に知られる事は必然と言えた。結果として、アーサー王と聖剣
まぁ、サブカルチャーの内容はあくまでフィクションで伝承には関係ないし、それが伝承の様に残っている訳でもないのでそちらの内容が取り込まれることはこの先も無いだろう。
そんな事もあり、アーサー王はここ日本でも知名度はかなりありその影響で知名度による強化補正、つまり伝承に近い力を持っているという事になる。端的に言えばかなり不味い。何がマズイって、こちらの戦力に近接攻撃型が居ないのだ。
マシュにセイバーを抑えろというのは流石に無茶がすぎるし、残りの2人もアサシンとキャスターだから真っ向からの打ち合いは確実に負ける。
だからといってやらないとどうしようも無いので、3人同時に挑んでもらいつつ援護もしているのだが‥‥
「どうすっかな、これ」
「いくら何でもおかしすぎでしょ。英霊3人が相手してるのよ?それを平然と相手取ってるって‥‥」
「遅い!」
「‥‥チッ!」
「私が防ぎます!」
「これならどう!?」
「その程度の弾幕、受けきれないわけが無いだろう!」
剣で切ったり、魔力放出で強引にぶちかましたり、流石大聖杯に接続してるだけの力技だ。それに元の技量が加わってるから手に負えなさすぎる。
「むっ」
「そこ!吹き飛びなさい!」
「ふむ。今のはなかなかな手だったな」
「アレだけの攻撃を受けてかすり傷程度ってどんな防御力してるのよ、貴方」
これが聖杯によるバックアップってやつか。チート所じゃないな。
「こうなっては仕方なし。マスター!」
「えっ?な、なに?」
「‥‥あぁ。宝具の許可よ。基本的に宝具がバレると相手に自分が何者かがバレてしまうからサーヴァントは事前に宝具の扱いについてマスターと取り決めておくのよ」
「今回は宝具どうするか決めてなかったな、そういえば。とりあえず許可出しとけばいい」
「分かった。使っていいよ!」
「総員集合!秩序を揺るがすが我らの
現れたのは忍者の軍団。それは嘗て、日本において北条に仕えた風魔一族。総勢200を超える人数の忍びたちが現れた。
「かの黒騎士こそは我らが主の行く手を阻まんとする敵である。我らはただ主の敵を尽く討ち滅ぼすのみ。いざ!」
号令と共に散らばり闇夜に紛れると、四方八方からあらゆる攻撃が仕掛けられる。
「数が増えた程度で!」
「あら、それだけじゃないわよ?」
「‥‥!これは、貴様の魔術か。キャスター!」
セイバーが数人の忍者を斬るとその忍者は霞のように消えるが、斬った感触がなかったのだろう。更に、実体のあると思われる者たちには強化の魔術が掛けられ容易に攻撃を当てられなくなっていた。
「これ、押してますよね。所長!」
「いいえ、あくまでそう見えるだけよ。どうしても決定打が欠けているわ。このままじゃジリ貧で押し返されるのが関の山。どうにかして手立てを見つけないと‥‥」
「とはいっても、小太郎の宝具がおそらく火力としては最大。ウチのメディアは接近しないと宝具使えないし、俺らの魔術じゃもう支援とかも出来ないしな」
一応周りに潜ませてはいるが、そんなもんセイバーの魔力放出に耐えきれず近づく前に消し飛ぶのが目に見えている。
「そんな‥‥!」
「目を逸らさない!例え絶望的な状況だとしても、マスターである貴方がサーヴァントを、マシュを信じないでどうするの!それに、対策は貴方が考えることなのよ!」
「でも」
「でもじゃない!いい?藤丸。彼らはあなたの為に戦ってるの。なら、貴方もせめてそれに応えようと努力なさい。たとえ不格好でもいい。失敗して逃げ延びることになってもいい。でも、ただ現実から目を逸らして逃げようとすることだけは許さないわ!分かった!?」
「‥‥っ!はい!」
オルガの叱咤激励は厳しいがそれ故に立香の心に響いたようで、まだ恐怖心などは残っているが先程のもう見てられないといった表情はなくなっていた。
「いい加減鬱陶しいな。キャスターの魔術でどれが本物か分からない。ならば諸共吹き飛ばすまで!」
「魔力が剣に集中している‥‥間違いなく宝具を撃ってくるぞ!」
「この一撃を手向けとしてやる。護りたいと言うのなら、その盾で防いで見せろ。名も知らぬ娘」
「------来ます!マスター!」
「
「これはさすがに不味いわね」
聖剣から放たれた魔力放出による攻撃、有り体に言えばビームは尽くをなぎ払いながらこちらに向かってくる。
「私が、防ぎます!仮想宝具
正面から受けたマシュは最初こそ耐えていたものの、次第に膝をつきそうになっていた。
「あ、ちょっと!」
唐突にマシュの元へと立香が駆け出す。流石に咄嗟のことで俺もオルガも反応出来なかった。
「!?ま、マスター、どうして‥‥」
「‥‥大丈夫。俺を信じて。マシュならやれるよ」
「せん、ぱい‥‥。はい!」
壊れている、と言えなくもない。だが、その行動は間違いなくマシュに立ち上がるだけの気力を分け与えていた。
「ふせ、げた。‥‥でも、これ以上は」
「
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める
そこに現れたのは、入口で別れたキャスターだった。‥‥何故に上半身裸になっているかは知らないけど、何かあったんだろう
「倒壊するは”
「なっ、これは!」
完全に不意をつき、かつ宝具をマシュの特訓の時まで使うことが無かったのだろう。セイバーは対応しきれずに、宝具を防御無しで受けることになった。
キャスターの宝具の威力は凄まじく、マシュとの特訓の時など目じゃない威力で炎が洞窟の上を貫いている。
「護る力、個ではない群の力の勝利か‥‥。フ、聖杯を守り通すことも叶わぬとは。結局どう運命が変わろうと、私一人では同じ末路を迎えるということか。或いは‥‥いや、今更だな」
「あ?そりゃどういう意味だ。テメェ、何を知っていやがる?」
「いずれ貴方も知る。アイルランドの光の御子。グランドオーダー、聖杯を巡る戦いはまだ始まったばかりという事をな」
「おい、そりゃあどういう‥‥ぉおお!?このタイミングで強制帰還かよ!?」
2人の体がどんどん消えていく。セイバーが倒され、聖杯戦争が終わったから当たり前といえば当たり前か。
「‥‥そうだ。私を乗り越えた褒美だ。これはもう、私には必要のないもの。一応、魔力は注がれている。何に使うかは貴様たち次第だ。‥‥そこのキャスターがいれば如何様にも使えよう」
セイバーが投げ飛ばしてきたものをキャッチしてすぐにそれが何なのかを理解する。
「ちょ、おま、これ聖杯じゃねえか!」
そんな軽く扱っていいものじゃないぞ!?
と、思ったのもつかの間、既にセイバーは居なくなっていた。いくら何でも強引だな、おい。
「最後の最後に荒らすだけ荒らして行きやがったなセイバーのヤロウ。納得いかねえがしょうがねぇ。お前さんら、後は任せた。次があるならそん時はランサーで呼んでくれや。やっぱ俺には槍の方が性に合うからな」
キャスターも退去していく。
これならまだ、オルガに蘇生の目があるか?
【メディア。この聖杯、願望機として機能させることってできるか?】
【そうね‥‥そのままだとちょっと厳しいけど少し弄れば問題なく使えると思うわ。‥‥あの子に使うつもりなのね?】
【あぁ。魂がここにあるって事は英霊の受肉に近い事が出来るはずだ。可能性があるなら試しておきたい。頼めるか?】
【他ならない、マスターからの頼みだもの。断る理由がないわ】
念話で会話し、聖杯をメディアに預ける。これで成功するといいんだが‥‥
『よくやってくれたよみんな!所長もさぞ喜んで‥‥あれ?所長?』
「‥‥‥
カルデアにおいて中核となる人物にのみオルガはオルガの前任、マリスビリー・アニムスフィアの出した計画について伝えていた。
その内容は、レイシフトを使い人類の守護及び聖杯探索を行うこと。これの総称を
そういえば、そろそろだよな。アイツが出てくるのって。今のうちに大聖杯付近に潜ませておくか。
前世でFGOをやっていた時、あのシーンは衝撃的だった。何せ絶対メインキャラだろとか思ってた矢先に退場だもの。一応、2部5章の件はあるけどさ、もう色々と流れ変わってるし開き直ってアレコレやってくつもりだ。
剪定事象になるのが怖くて生きていけるか!って事だ。
「所長?どうかしました?」
「え、‥‥あぁ、いえ何でもないわ。それより、これで今回のミッションは完了とします。それで、アル。さっきの聖杯は?」
あ、やっべ。キャスターに預けたはいいけど、その為の理由考えてなかった。そもそも使用すること自体、オルガが素直に受け入れるかどうかって事もあるし‥‥。
もしかして、この行動割とガバってる‥‥?
「えっと、聖杯なんだけど」
「いやいや、まさか君達がここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容さの許容外だ。そして、それ以上の予想外はキミだ。アルヴァス・ドラクレア。よもや生き延びるどころかレイシフトをして邪魔してくるとは‥‥!」
そこに現れたのは、全身を緑の服装で固めた男。レフ・ライノールだった。
「貴様は、貴様たちAチームは確実にころs」
とりあえず時間稼ぎも兼ねてレフの頭を潜ませていた針金蛇で吹っ飛ばした。自分の方が格上だと慢心し油断しまくっていたお陰であっさり成功してちょっと拍子抜けだ。
「ちょっ!アル!何やってるの!?」
「‥‥いえ、所長。今のはナイス判断です。アレは私たちが知っているレフ教授ではありません」
「‥‥どういう事よ」
「先程の発言もそうですが、身にまとっているモノが明らかに違います」
『な、何がどうなったんだい!?こっちの観測だと、英霊二騎が居なくなった後に大聖杯付近に反応がひとつ増えたと思ったら速攻で無くなったんだけど!?』
おや、あの程度なら即座に復活してくるかと思っていたんだが反応無くなるんだ。まぁ、分離して行動してるみたいだし、意識は本体へ戻り肉体だけが死んだって所かな。
「実は、ドクターの言う反応というのはレフ教授のモノでして‥‥」
【マスター。聖杯の調整、終わったわよ】
【早かったな。もっと時間がかかるものだと思っていたんだが】
【魔力リソースとしての役割がほとんどで、英霊召喚だったり簡単な願望を叶える程度の機能しかない事が幸いしたわ。調整する作業は殆どなかったもの】
【何にせよ、助かる。ありがとう】
【ふふ、どういたしまして】
キャスターからこっそり聖杯を受け取り、それをオルガに受け渡す。
「オルガ、これ」
「えっ、あ、そ、そういえばその話の途中だったわね‥‥これが聖杯‥‥」
「あの、所長。聖杯って確か願望機なんですよね?それを使って‥‥」
「そんなの‥‥ダメに待ってるじゃない。これ一つで莫大な魔力をリソースとして得られるのよ?」
『‥‥ごめん。話が見えない。どういう事かな?』
「それが‥‥」
マシュがオルガの現状を伝える。
『そっか、それで‥‥。うん、そうだね。僕としては使ってもらって良いと思ってる』
「な、何言ってるのよロマニ!聖杯よ!?私なんかの命より」
『なんか、なんて言うものじゃないですよ所長。キミには生き返って欲しい。その願いはそこに居るみんなは勿論、僕達生き残ったスタッフの総意でもある』
「‥‥でも」
『それに、魔力リソースはあればまぁ嬉しいことには変わりないですが、無くても別にどうとでもなります。現状、リソース的には補えてますし』
「うぅ‥‥」
「あんまり悩むようならこっちで無理やりにでも聖杯使うつもりだからな、オルガ」
『そうだね。特異点における以上は解決された。もう何時そこが崩壊してもおかしくない。後は所長の気持ち次第です』
「私の気持ち‥‥‥私は死にたくない。(カルデアに来て、初めて認めて貰えて嬉しかった。でも、これから先私に出来ることなんてたかが知れてる。それでもいいのなら、私は)‥‥分かったわ」
オルガは聖杯に願い、成就されたからかその身体は透けていく。
「多分、これで大丈夫よね。先に戻ってるわ。貴方たちも無事に戻りなさいよ」
オルガの姿が完全になくなると、まるでタイミングを見計らったように洞窟が崩壊を始める。
『こ、このタイミングで来る!?すまない。特異点の崩壊が始まったみたいだ!』
「‥‥!ドクター、私はともかく先輩やアルさんを至急レイシフトしてください!」
『分かってる。もう実行してるとも。でもゴメン。そっちの崩壊の方が早いかもだ。その時は諦めてそっちで何とかしてもらうしかない』
「何とかってどうすれば!?」
『ほら、宇宙空間でも数十秒なら生身でも平気らしいし!とにかく意識を強く持ってくれればいい!意味消失さえしなければサルベージは可能だから!』
「先輩!こっちに」
「小太郎たちは!?」
「どうやら僕たちはここまでみたいですね。崩壊が始まったことで退去し始めてるみたいです」
「予想通りといえば予想通りね。今回はここまでだけど、また機会があれば呼んでもらって構わないわ」
「ああ!その時はまたたの‥‥おわぁ!」
洞窟が崩壊し体が浮遊感に包まれると同時に落ちていく感覚を感じる。それと同時に、急速に意識が沈んでいく。これが意味消失ってヤツかな。自分というものがあやふやになっていくのを感じる。
そうして意識が完全に途切れた。
〇☆〇☆〇☆〇☆
立香、マシュ、アルヴァス、オルガマリーの四人が無事に帰還してから数日、未だアルヴァスだけが目を覚ましていなかった。
あれからオルガマリーは聖杯の力で蘇り、その後の検査で完全な健康体、但しマスター適性は変わらずないという状態が判明した。この件もあり、ロマニの中で聖杯を正しく使えればマシュの寿命を伸ばすことが出来るはず、と確信めいた考えが生まれた。実際どうなるかはまだ誰にも分からない。
立香は割と早く目覚め、検査後特に異常が見られない事もあってスタッフたちの手伝いを行っていた。マシュもまた、立香と共にスタッフたちを手伝い、カルデアの復旧に尽力していた。
未だ目覚めないアルヴァスは、治療室で他Aチームメンバーと同じようにベットに寝かされていた。
「ドクター。アルさんの容態はどうなりましたか?」
「多少の回復は向こうでも行ってたみたいで他のAチームメンバーほど酷いものではないよ。けど、大分無茶を押し通してたみたいでね。体内の至る所を損傷してたよ」
「そんな‥‥!でも、向こうじゃそんな素振り全く見せなかったのに」
「正規のレイシフトじゃない事が災いしたんだろうね。バイタルチェックが出来てなかった。恐らくは痛覚遮断をしていたんだろう」
「痛覚遮断‥‥そんな事ができるんですか?」
「普通は居ないね。でも、彼は錬金術の名家出身で本人の才もあり使い手としてはトップクラスだ。そのお陰か人体構造も知り尽くしているみたいで、魔術による感覚の遮断もできるみたい。まぁ、出来るからってやるもんじゃないけどね」
立香とマシュはロマニから容態を聞いていた。オルガマリーは既に聞いており、所長という立場もありたまにではあるが様子を見に来ている。
「あの、アル以外の人たちって‥‥」
「ああ、そうか。藤丸君はまだ面識がなかったんだっけ。彼らは本来グランドオーダーにおいて中心となるはずだったAチームのメンバーだ」
「Aチーム。それってマシュが所属していたチーム?」
「はい。私、アルさんを含めて合計六人で構成されたトップチームです。皆さん、本当にすごい実力の持ち主なんですよ」
「へぇ〜」
「詳しい紹介は彼らが起きてからでもいいかな。あの爆発で重症だったけど、何とか容態は安定させることが出来たからもう暫くすれば起きる、と思う。アル君は、体の方は粗方治療できたから後は自然治癒と意識の回復を待つだけ。心配しなくてもすぐに起きるさ」
ロマニの言葉に二人は安堵した。特異点の後、意識不明の重体で運ばれ未だ目覚めていない事に不安を覚えていたから。
数日後、アルヴァスは目覚めた
特異点Fが終了。次回はサーヴァントの召喚になります。主人公はともかく立香が召喚するサーヴァントをどうするかが難しい。
出来るだけ向かった特異点までのメンツを出したいところ