やっと終わったはいいけどアルセウスにドハマリして続きを書くのが全然進まない。もうすぐエルデンリングも出るし時間が取られる取られる。
さて、召喚を行って二日。自己紹介もそこそこにゲームしたり料理したり、立香たちとも交流をしたり結構仲良くなった。
なったのだが‥‥
「?どうしたんだいマスター。私の顔をじっと見たりなんかして」
メリュジーヌがメチャクチャベッタリになっていた。それに最近は、こちらを見る目が獲物を狙う様な目になってきているのは気のせいか‥‥?
「いや、俺と君はまだ知り合ったばっかりだろ?なのに何でここまで懐いてくるのかな〜と」
「フー‥‥」
そんなヤレヤレ、みたいな声を出さないで貰えませんかフォウさんや。彼女がどういう人物かはある程度は知ってるけど、流石に懐かれる期間が早すぎる。
「あー‥‥私が貴方と既に縁を結んでいた事は置いといて、貴方の記憶を見たからっていうのが大きな理由かな」
「?」
「まぁ、そんな顔になるよね。簡潔に言うと夢を見たんだ」
「夢?」
「うん。内容としては‥‥」
メリュジーヌから聞く話は、ゲームをしていた時の俺だった。というか、ゲーム内の事とリアルの事を混同して知ってるって感じだ。
「‥‥‥‥」
「フォー‥‥」
「本来、サーヴァントは夢を見ない。見たとしたらそれは過去の経験だけ‥‥の筈なんだけどね」
まさかの展開だ。いや、サーヴァントの過去をマスターが夢として見る事もあることは知ってたけどその逆もあっりするのか‥‥。そしてあっさりと受け入れてるんだが。
「サラッと流してるけど変に思わないのか?」
「別に?異世界の前世があるってだけでしょ?それに私たちの世界がゲームとしてあったって言っても今マスターはここがゲームの中だとは思ってないでしょ?」
「まぁ、そうだが」
「なら、特に気にすることでも無い。要はマスター自身の捉え方次第。それに、ちゃんと私たちを一個人として接してるしね。要は平行世界の未来を知っているって事と変わらないでしょ?」
その言葉にとても納得出来た。確かに、原作知識ってのは俺がいない世界線の未来の話だし後は俺自身の気持ちの持ちようだから。
とはいえ、未来の話をゲーティア辺りに聞かれたら目も当てられないから細心の注意は払うべきだな。
「ありがとう。気持ちが楽になったよ」
「そう?マスターの助けになったなら良かった(FGO?だっけ?私が出た時の喜びようは凄かったけど、それだけ私のことを好いているって事。まあ、当然だよね。私だし)」
少しだけ静寂な時間となったが直ぐに俺の部屋へ訪問者がやってきた。
「マスター、いるか?」
「エミヤか?入っていいぞ」
「失礼する。‥‥おや君もいたのか。ならば丁度いいな」
「?私にも用があったの?」
「なに、用という程のものでもない。ちょっと料理を振舞ったら厨房を任される事になってな。リクエストを聞いて回り、マスターたちが最後という所だ」
あぁ、やっぱり厨房を担当することになったのか。エミヤがエミヤである限りこうなる事は決まってるようなもんだけど。
「なんだ、その”あぁやっぱり”と言ったような視線は」
「いや召喚された初日から厨房借りて食事作ってたし、その時オルガやロマン達にも好評だったからそうなるんだろうなって思っててな」
「あ、それは私も思った。君の料理美味しかったし、皆も君にこれから料理作って欲しいと思ってたと思うよ」
「フォウ!フォフォウフォーウ!」
ほら。フォウも肯定してるし。
「それは‥‥‥何とも照れくさいな。‥‥話がそれたな。先程の質問の返答を頼む。基本なんでも作れるから遠慮なく言ってくれ」
「んー、私は何でもいいよ。妖精國だと、まぁ美味しかったと言えば美味しかったけどそれは味の旨味だけ。バリエーションも少なかったしね」
「俺はそうだな。‥‥あ、和食が食べたいかも」
転生してから殆ど洋食だったし、和食が無かったわけじゃないけど食べに行く事自体少なかったし。やっぱり元日本人としてはどうしても恋しくなるのだ。
「ふむ、和食か。それは全般でいいのかね?」
「あぁ。和食なら基本なんでもいい感じだ」
「了解した。ならばその要望どおりのメニューを加えられるようにしよう」
エミヤにリクエストを言ったあと、お昼まで時間もあるし少し体を動かそうと思ったがオルガから呼び掛けがあり、そちらに向かうことにした。
「さて。今回集まってもらったのは主に藤丸のためね」
集められたのは俺、ロマン、マシュ、立香。他に着いてきたメリュジーヌとクー・フーリンも居る。
「俺のため、ですか?」
「そうよ。今いる面子で貴方だけは圧倒的に知識不足だもの。それにこれからは特異点に向かう貴方たちにはレポートも書いてもらうつもりだしね」
「?レポートって見たことをそのまま書けばいいんじゃないんですか?」
「大体はそれで合ってます。けど、それに合わせて魔術的な観点から書かないといけませんから」
「‥‥なるほど」
「理解が得られたみたいで何よりよ。あ、サーヴァントの2人も分からない事があれば質問してね」
オルガは部屋のホログラムを起動させる。
「まず、根本的なことからいきましょうか。そもそもカルデアはどういった組織か分かる?藤丸」
「え、え〜っと特異点と呼ばれる場所に行って聖杯を回収。それによって特異点を解消し正しい歴史に戻す、でしたっけ」
「んー、合ってるといえばあってるわね。けど、それはあくまでも現状におけるもの。本来の目的ではないわ。じゃあアル。説明してみて」
ここで俺にくるのか。まぁ、いいけど。
「簡単にいうと観測レンズ”シバ”を使って100年先までの未来を観測し、それをカルデアスに投影。未来の人類史が存続している事を保証する事が目的、で合ってるよな」
「ええ。カルデアは本来存続の保証を行うことを役割とした組織で、さっき藤丸が言ったのはその中の一部って事になるわ。で、なんでこの事を確認したかというと、この事態が解決した後のことのためよ」
「後のこと、ですか?」
「えぇ。ウチは国連の認承が降りているという有難くも面倒な組織なの。今回の事は確実に報告しなければならない。さっきの目的も様々な制限の元行わなければならないのだけど‥‥もうとっくにそんなの無視してる。なら目的だけはちゃんとしてましたってポーズが必要なの」
今のイレギュラーな事態を目の前に規則やら契約やら守っていても解決出来るわけがないのでそんなものクソ喰らえと、決まり事をぶん投げているが国連や魔術協会側からは”契約は契約。破ったのはそっち”と言われて責任の追求となる。
なら、条件こそ破ってしまったが目的だけは達成している。また契約を守らなかったこともきちんとこれこれこういった事情があったと伝えて罰を受けるにしてもその重さを極力軽減していかないとだ。
「で、この報告で重要となってくるのがあなた達レイシフトするマスターのレポート、報告書よ。一応私やロマニといったスタッフも書くけど重要視されるのはやっぱり現地でのこと。本当に契約違反が必要だったのかをそれで判断するの。ま、だからってそんなに気負わなくていいわ。最後はこっちで確認するから」
「そ、そうですか‥‥」
オルガの言葉に安心したのかホッとする立香。その気持ち、分かるぞ。俺だって他の人の添削無しにそんなもん書くとか嫌だしな。
研究の論文とかじゃないんだ。少しでも突っ込まれそうな穴を出してしまえばそれをぐうの音も出ないほどの回答じゃない限り罰の対象としてくるだろうし。
「ウチについては一先ず終了。次はサーヴァントについてね。これは流石に分かるでしょ?」
「そりゃあもちろん。マシュにも教わりましたし。えっと、サーヴァントは過去の英雄を使い魔として呼び出した存在でセイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの7つにクラス分けされる。あと、一人一人に叶えたい願いがある。ですよね」
「そう。サーヴァントは基本的に聖杯によって願いを叶えてもらうために呼び掛けに応じるわ。カルデアの召喚方法は願いを叶えるんじゃなくて今の異変を解決するのを協力して貰えないか呼びかけてそれに応じて貰った形ね。まぁ、全員がそうだとは言えないけど」
「どうしてですか?」
「単純に強い人と戦いたいとか、現代の人間や文化に興味があるとか英霊によって呼び掛けに応じる理由は様々なんです。あとは先輩との縁を頼りに先輩になら協力してもいいと考える方たちですかね」
「俺を‥‥、え、俺のこと知ってるとかあるの?」
「そこは英霊の座の特性だな。サーヴァントは基本的に座へと帰ると経験したことは全て還元される。だから座にいる本人は知ってるって事になる。代わりに座から呼び出される時、生前の記憶しか持ちえないけどな」
「‥‥あれ?でもクー・フーリンたちって」
まぁ、そこに行き着くよな。本来サーヴァントは過去に召喚された時のことは覚えていない。同じサーヴァントでも他人みたいな感じだ。だが、カルデアは例外で過去の事を覚えている。
「そのあたりは、大体予測できてるわ。外を調べてみたのだけど、完全に観測不能。ここカルデアだけが時間軸から弾かれて存在していて、その結果特異点的存在となった事でその辺りの条件があやふやになったと思われるわ。‥‥それだけで説明できない子も居るけどね」
「‥‥?それってあの子と事ですか?」
「そう。まずもって妖精騎士なんて単語聞いたこともないし、文献とかもない。そして伝承にある姿とも一致しない。どう考えても人類史に存在しない英霊なのよ」
「そ、そうなんですか!?」
「そうよ。というか、メリュジーヌって妖精の部類であっても騎士では無かったし。どんな理由で英霊となったのか、そしてどんな存在なのか。それを教えてくれたりは‥‥」
異聞帯の存在だから伝承とかある訳ないしな。‥‥ふと思ったんだが、どうやって呼び出してるんだろ?結局ゲームでも説明されてないし謎のままなんだよな
「別にいいよ。隠してることでもないから」
「そう?なら聞かせてもらうわ。貴方は本当にメリュジーヌなの?」
「そうとも言えるし違うとも言える。その名前は私にとってとても特別なものだけど本来の名前ではないんだ」
ウィンと後ろで音がしたのでそちらを見ると、そこに居たのはエミヤとアルトリアだった。
「あら丁度いいタイミングに来たわね。あなた達も聞いていったら?」
「ふむ?なにかの発表の時に来たようだな」
「じゃあ改めて。私はとあるドラゴンの左手。それが色々あって今の私になったんだ」
「とあるドラゴン?」
メリュジーヌはチラッとアルトリアの方を見てからドラゴンの名を告げる。
「その名はアルビオン。世界が滅び、楽園に帰り損ねて妖精國で骸となった竜。それが私」
「アルビオン!?それに妖精國って‥‥いえ、詳しいことは後にするわ。貴方はドラゴンだった。それさえ分かれば今はいいわ」
「アルビオン‥‥、確かヴォーティガーンの力の元となった竜でしたか」
「あの‥‥最初どうしてランスロットと名乗ったのですか?」
「ああ。それはその名を陛下から授かった役割みたいなものだから。陛下から逸話について聞いてるけど、彼の騎士の名を拝命できたことは誇りさ」
「その陛下というのは?」
「妖精國の女王。モルガン陛下の事だよ。そこのアーサー王と顔が凄く似てるね」
「モルガン‥‥だと!?そんなバカな!ありえない」
「有り得ないも何もないよ。私の居た妖精國ではモルガン陛下が女王として君臨し、私は陛下に任命された妖精騎士。それが事実」
あー、うん。そんな反応になるよね。だってメリュジーヌが言ってるのは異聞帯のこと。アルトリアが思い浮かべているのは人類史のこと。決定的にズレてるから話自体噛み合ってるようで噛み合ってない。
流石に口を挟むべきだな。話がまとまらなくなりそうだし
「ちょっといいか?」
「‥‥どうぞ」
「2人の話は噛み合ってないから言うけど、まずメリュジーヌが言う妖精國ってのは人類史には存在していない。それはつまりメリュジーヌが並行世界辺りの存在ってことだ。つまり、アルトリアのモルガンとメリュジーヌのモルガンは違う存在という事になる。だからって訳じゃないが、あまり考え込まない方がいいと思うぞ」
「‥‥‥確かに、そうですね。私の知るモルガンは女王になったりなどしていないし、ましてやあの時代に妖精國なんてものは存在していなかった。私の知るモルガンとは違う人物というのが妥当でしょう」
アルトリアは落ち着きを取り戻したようだ。メリュジーヌは”何を当たり前な”といった様子だが、それはキミだから分かることであって、前世がある俺以外には分からない事だからね?
「あ、そういえば召喚された時から気になってたんだけど、私の出力が極端に落ちている気がするのは気の所為?」
えっ、そうなのか?
「いえ、気のせいでは無いわ。そうね、丁度全員集まってるし話しておきましょうか。あなた達英霊にはここカルデアに召喚される時三段階に分けたリミッターを掛けさせて貰ってるわ」
「そうなんですか?じゃあ俺やアルさんがあの時召喚した2人も?」
「いえ、そっちは特に制限をかけていないわ。まさか戦闘時に全力を出せないなんて状況は作りたくないもの。けどここじゃそんな事はないでしょ?それに今後も召喚を行っていく予定ではあるからそこも踏まえた上でのモノよ。私たちはこれを霊基再臨と呼んでいるわ」
再臨ってそういう感じなるんだ。これは俺も知らなかったな。
「具体的にはレイシフト先では最初は第二再臨。これが通常状態ね。後はマスターもしくはサーヴァント自身の判断で霊基再臨を行えるわ。で、カルデア内では基本第一再臨ね。何でそんなことをしてるかって言うと、リソースの節約の為よ」
「リソースですか?」
「ええ。聖杯戦争ではマスター1人に対して英霊一騎が普通。それだってマスターの才能次第で英霊の強さに変化が出る。それを最高で維持しながら、マスター自身も十全に動けるようにする為にカルデアで魔力を供給してるんだけど、普段からそれを維持なんてことわざわざする必要はないでしょ?」
「確かに‥‥」
「だから力が落ちてるって感じるのは仕方ない事なの。事後承諾って形になるけどね。他に質問ある人は‥‥いなさそうね」
多分召喚の時に霊基をいじってるんだろうけど、前所長がやった事なんだろうなぁ。
「じゃあ次ね。あなた達3人のやっていくべきことを‥‥マシュ、説明してみて」
「はい。私たちの最優先目標は特異点の調査及び修正です。その時代における人類の決定的なターニングポイント。それが無ければ私たち人類がここまで至れなかった、決定的な事象。その時代に飛び、それが何であるかを調査・解明、そして修正をしていかなければなりません。これがなされなかった場合2017年は訪れず、2016年に人類は破滅することになります」
「人類の破滅‥‥あれ?さっき外は観測出来ないって所長が言ってましたよね?だったらもう人類も俺たちも破滅してるんじゃ‥‥」
「普通はね。でもそれなら私たちがまだ生きていられて、カルデアが存続してるのはおかしいでしょ?」
「そういえばそうですね‥‥。んん??」
「あまり深く考えなくても大丈夫よ。簡単に言えばここカルデアは異空間にあるから特異点を修復しきるまでは無事なの。詳しくいえば独立した時間軸に存在していて、時間的概念がほぼ存在しないと言ってもいい。既に経過した日数で証明されているわ。そして私たちの身体的成長も影響を受けてるから髪が伸びたり身長が伸びたりしないだろうけど多分慣れるわ」
チラッと自分の爪を見てみたが確かに伸びていなかった。まぁ、普段気にしてないしそこまで違和感のあるものでもないしな。
「後は魔術的見解によるものだから、今の藤丸には理解できないでしょうし省くわ。マシュ、続きをお願い」
「は、はい。私たちには先程の目的の他にもう一つ、聖杯の回収も行わなければなりません。聖杯とは願いを叶える願望器みたいなものです。一つあるだけで莫大な魔力を手に入れられて大抵の事は叶えられます。例えばアルさんが行った所長の蘇生。他にも英霊を完全に受肉させて第二の生を与えるなどですね。‥‥えっと」
「あぁ、ごめんなさい。そこから先の推測は私たちしか知らなかったわね。私たちはあのレフっぽいやつがどこかで聖杯を入手して特異点を生み出していると考えているわ。じゃなきゃ歴史改変とか時間旅行とかできる訳が無いし。そして、聖杯を残したままにしておけば今度は別の誰かの願いを叶えて新しい特異点が生まれる事になるから必ず回収、もしくは破壊すること。この2つがあなた達の目的よ。後は‥‥」
『話してる中すまないね。行くべき特異点を特定出来たから管制室に来てくれないかな』
何ともタイミングのいい時に連絡を入れたな。
「分かったわ。全員でそっちに向かうから待ってて。‥‥じゃあ残りはあちらで話しましょうか。後、このままブリーフィングを行って特異点にレイシフトすると思うから着替えてくるように」
「「はい!」」
部屋にいる全員がオルガの指示に従って動き出す。俺も部屋に戻って着替えをする。最初、部屋で着替えているところに堂々とメリュジーヌが居座っていたから外に追い出す。なんてこともあったが、無事?に全員が管制室に集まり、ブリーフィングが始まった。
無事再ピックアップで弊カルデアに来てくれたメリュジーヌがもうすぐあるバレンタインイベでどう来るのか楽しみで仕方ない。