【WR】虹ヶ咲RTA_称号『虹の楽園』獲得ルート   作:一般紳士君

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初投稿って初めての投稿だから初投稿って言うんだよホントはね。


サイドストーリー Part5/m

 今日はもと君の家に勉強を教えに行く日。男の子の家に行くのは初めてだから、少し緊張しちゃうなぁ……。精一杯のオシャレはしてきたけど、可愛くないって思われちゃったらどうしよう……。もと君は仲のいい後輩であって好きな人とかではないけれど、それでもやっぱり可愛いと思われたい。

 

 最初璃奈ちゃん達から話を聞いて、もと君はただの勉強嫌いなのかなって感じた。けど、昨日のもと君の姿を見て、もと君ってすごい子だなぁって思うようになった。苦手なこと、それもすっごく嫌いなことを頑張って克服しようとするのってすごく難しいことだと思う。克服すると口では言えても、それを実行するのはなかなかできることじゃない……と、私は思う。

 もと君は勉強会から絶対逃げようとするって璃奈ちゃんは言ってたけど、昨日の部室での勉強会ではもと君は逃げようとしなかった。むしろ自分から勉強に取り組んでいて、わからないところも積極的に聞いてくれた。途中購買に行きたいと言い出して、もしかして逃げるつもりなんじゃ……と思ったけど、侑ちゃんがついていくって言いだしたから、逃げ出さないように監視してくれるんだと思ってOKを出した。……後から考えると、多分侑ちゃんは普通に購買に行きたかっただけなんだろうなぁ……。

 話を戻すけど、私の心配とは裏腹にもと君は少し遅かったけどちゃんと戻ってきてくれた。戻ってきたもと君は何故か最初よりもやる気が増していて、何故か侑ちゃんももと君と親しくなっていた。本当に何があったんだろう……。でももと君が一生懸命問題を解いてくれるのは嬉しかったし、教え甲斐もあって楽しかったけどね。

 けれど、途中でとんでもない事件が起きてしまった。あろうことか、侑ちゃんがもと君の膝を枕にして寝てしまったのだ。侑ちゃんはすごく気持ちよさそうに寝ていて、もと君も当たり前のように受け入れていた。それだけでなく自分の上着を寝ている侑ちゃんにかけてあげていて……。

 正直に言うとすごく羨ましかった。侑ちゃんに膝枕をしているもと君も羨ましかったし、もと君にあんなに優しくしてもらえる侑ちゃんも羨ましかった。

 もと君に褒められるとどうしようもないくらい嬉しくなったり、手を握るとすっごく安心できたり、もと君のことが気になって目で追っちゃったり、話してると妙にドキドキしちゃったり……そして昨日侑ちゃんに嫉妬しちゃったこと。私はもと君に恋しちゃったのかな? 確かにもと君は頼りになるし、かっこいいし、誰にでも優しい。好きになる要素としては十分だと思う。それにもと君のことは好きだけど、それはあくまでも友達としての好きであって、異性としてもと君が好きということではない……はず。私自身今まで恋をしたことがないから確証は持てないけれど、会ってまだ1週間も経っていない男の子を好きになるのはさすがにないと思う。

 

 そんなことを考えながら歩いていたら、あっという間に目的の場所に到着した。

 

「ここが、もと君の住んでいるマンション……」

 

 目の前に建つのはとても大きなマンション。ここで合ってるよね……?

 と、とりあえず中に入ろう。もと君に入口を開けてもらわないと……。インターホンでもと君を呼び出して、入口を開けてもらって中に入る。

 そういえば、もと君の部屋に行くまでの間璃奈ちゃんに気を付けないといけないんだよね? 見つかっちゃうともと君が怒られちゃうから。璃奈ちゃんも呼んであげたらいいのにという気持ちと、もと君と2人っきりの方がいいという2つの気持ちが混在していて、自分でもよくわからない。……やっぱり最近の私は少しおかしい。これがもと君の影響なのか、それとも全く別の何かなのか、それはわからないけれど……。

 

「もと君の部屋、ここで合ってるよね?」

 

 そうこうしているうちにもと君の部屋の前まで来てしまった。うぅ、やっぱり緊張する……。か、髪とか崩れてないよね……?

 できればこのままインターホンを押すのを先延ばしにしたいけど、あまりウダウダやっていると璃奈ちゃんに見つかっちゃうかもしれないから、覚悟を決めてインターホンを押す。大丈夫、後輩に勉強を教えてあげるだけだから。こんな緊張する必要はないから……。

 

『はい』

 

 少しして返事が返ってきた。もう逃げることはできない。

 

「上原です。もと君……じゃなくて元樹君いますか?」

『今開けますね』

 

 通話が切れ、少ししてからドアが開いた。

 

「……あっ、もと君。おはよう」

「おはようございます、歩夢先輩」

 

 中から出てきたもと君がじっくりと私を観察する。何か変なところでもあったのかな……?

 

「その服、似合ってますね。すっごく可愛いです」

「あ、ありがとう……そんなに褒められると照れちゃうな……」

 

 そこまでストレートに褒められるとは思ってなかったから、どうしても照れてしまう。

 ……なんだかもと君の視線が胸の辺りに集中してる気がする……。でも嫌な感じはしないから咎めたりしないであげよう。もと君も男の子だもんね、そういうことにも当然興味あるよね。

 

「ま、とりあえず上がってくださいよ」

「うん、お邪魔します」

 

 家に上げてもらい、もと君の部屋まで案内される。

 

「ここが俺の部屋ですね」

「ここがもと君のお部屋? すごく広いね」

 

 大きなテレビが置いてあって、その周辺にゲーム機がいくつか。それから本棚には漫画がたくさん入れてあった。可愛らしいぬいぐるみだとかは一切なくて、男の子の部屋ってこんな感じなんだろうなぁと思った。

 

「今日は家族がいないんで、ある程度は騒いでも大丈夫ですよ」

「そうなの?」

「親父は出張、母さんは友達と北海道旅行中です」

 

 出張に旅行……多分1日で帰ってくるようなものではないよね。

 

「もしかしてしばらくの間もと君1人なの?」

「そういうことになりますね」

「そっか……もしよかったらなんだけど、学校行く日とかお弁当作ってきてあげようか?」

 

 家事とかを1人でやって、その上弁当を作ったりするのはかなり大変だと思う。だからもと君が少しでも楽になるように助けてあげたい。

 

「あー、お願いしてもいいですか?」

「うん、わかった。料理には少しだけ自信があるから、期待しててね」

「それは楽しみだなぁ」

「それとね、昨日頑張ったらご褒美をあげるって言ったのに忘れちゃってたから……だからね」

 

 カバンからあるものを取り出し、もと君に渡す。

 

「クッキー、焼いてきたんだ。ご褒美としては少し弱いかもしれないけど……」

「クッキーですか。ありがとうございます。では、いただきます」

「どう? 美味しいかな……?」

「うん、美味しい!」

「えへへ、よかった……」

 

 笑顔でクッキーを食べてくれるもと君。お世辞じゃなくて本当に美味しいと思っているのが伝わってくる。焼いてきてよかった。

 

「もしまた食べたくなったら言ってね? また焼いてきてあげるから」

「ん、ありがとうございます」

「あとこれ、昨日言ってた参考書。ちゃんと勉強してね?」

「5冊も……本当にありがとうございます。マジで助かります」

「困ったら私を頼ってくれてもいいからね」

「できる限りそうならないように頑張ります……」

「じゃあそろそろ勉強始めよっか」

「その前に飲み物とか取ってきますね」

「手伝う?」

「いえ、俺1人で大丈夫ですよ。ここで待っててください。そこにある漫画とか好きに読んでていいので」

「うん、わかった」

 

 もと君が部屋を出ていったので手持無沙汰になる。もと君もいいって言ってたし、漫画でも読ませてもらうかな。見たことがない漫画がたくさんあって少し気になってたし……。

 どれを読もうか悩んでいると、端の方に1冊の漫画が落ちているのに気付いた。多分戻し忘れたんだろうなぁ。戻してあげようと手に取ると、可愛い女の子の表紙が見えた。トゥ、ラブ、る、ダークネス……? 何て読めばいいのかわからないタイトルだけど、見たことない漫画だなぁ。気になるし少し読んでみよう。

 

「……こ、これは……ごくりっ」

 

 これはエッチな漫画だ! 男の子が女の子の胸に顔をうづめたり、女の子のあそこに顔を突っ込んだり、それ以外にも人前ではできないような行為がたくさん……本番だけはしていないけれど、これはエッチな漫画に違いない!

 本棚の方を改めて見ると、この9巻以外の巻、1巻~18巻までが揃っていた。ちゃんと揃えてる……。

 

「やっぱり、こういうの好きなんだ……」

 

 もと君も男の子だから仕方ないのかもしれないけど……も、もと君もこんなことしてみたいって思ったりするのかな……? 私のことをそういう目で見たり、私とそういうことをするところを想像したり……でもこの本はさすがにプレイが特殊すぎるよね……。でももと君とこういうことを……もと君が私のここを触ったり……舐めたり……そしてそれ以上のことも……。

 

「んぅ」

 

 思わず声が出てしまった。慌てて自分の口を手で覆い、やってしまったと後悔する。さすがにもと君には聞こえてないだろうけど……。人の家ですることではなかった。反省しなきゃ。元はと言えばこんな本を読んだのが悪いんだ。大人しく本棚に戻してあげよう。

 

「……でもやっぱり気になっちゃうなぁ……」

 

 ヒロインの子達が可愛かったり、エッチなことをしちゃう主人公の男の子とヒロイン達の恋模様が繰り広げられたりでどうしても気になってしまう。きっとこの漫画はそういう要素抜きにしても人気が高いのだろう。でもそういう要素があるし読むのはなぁ……。

 

 なんだかんだ言いながらその漫画を読んでいると、もと君の足音が聞こえた。別にやましいことをしていたわけではないけれど、この本を読んでいるところを見られるのはさすがに恥ずかしいので、慌てて本棚にしまい、元居た場所に戻る。少しだけ火照った体を手であおいで冷ます。顔とか赤くなってたりしないよね……?

 

「お待たせしました。ジュースとお菓子です」

「おかえり。ありがとね」

 

 なるべく平静を装う。もと君に何をしていたか知られたくない。もと君以外にも知られたくないけど……。

 

「好きなだけ飲み食いしていいですからね」

「食べるのもいいけど、勉強も頑張らないとダメだよ?」

 

 それにカロリーも気になるし……。

 

「それじゃあ、まずは国語からからやろっか。教科書出して」

「はーい」

 

 本題の勉強で気を紛らわせよう。さっきのこともお菓子のこともなるべく頭から離れるように……。




感想とか評価とかいっぱいほしいな。


次回以降の投稿がしばらくの間不定期になりそうなので、いい感じのところで区切って投稿しました。このことをお知らせしなきゃなので。次回はサイドストーリーでこの続きからですね。
最近はほぼ毎日投稿できてましたが、多分できません。
3日に1回くらい投稿できるといいなぁ。
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