【WR】虹ヶ咲RTA_称号『虹の楽園』獲得ルート   作:一般紳士君

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やっちゃいなよ、そんな初投稿なんか!


Part19/n

 せつ菜ちゃん好き好き!なRTA、はーじまーるよー。

 

 前回は果林さんと侑ちゃんが同好会に入ってくれました。今回はその続きからで、せつ菜ちゃんを同好会に連れ戻します。

 

「あとはせつ菜ちゃんを呼び戻すだけだけど……一体どこに行っちゃったんだろう……」

「誰に聞いてもわからないもんねぇ~」

 

 せつ菜ちゃんの件は僕に任せて!

 

「元樹君にですか?」

「もと男1人で探すよりも、皆で探した方がよくない?」

「私もそう思う。元樹は頼りになるけど、この学校の中から1人を探し出すのは大変」

 

 せつ菜ちゃんを探し出す必要はありません。正体はすでにわかっているので。

 

「正体……?」

「せつ菜ちゃんは変装だったってこと?」

 

 変装というにはあまりにも簡単なものですが、その通りです。優木せつ菜という名前も芸名ですね。優木せつ菜という生徒はこの学校には存在しないのです。

 

「だから誰もせつ菜ちゃんを学校で見たことがなかったんだ……」

「……じゃあ、せつ菜ちゃんの正体は誰なの?」

 

 それは……まだ秘密です。

 

「秘密ぅ!? なんで!」

 

 一度せつ菜ちゃんと濃厚接触しましたが、その時にせつ菜ちゃんの思いを聞きました。せつ菜ちゃんは責任を感じていて、もうスクールアイドルを続ける気はないと言っていました。優木せつ菜だけが消えて、新しい虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が生まれることが最後のわがままだとも……。

 

「そんな……」

「せつ菜ちゃん、そんなことを考えてたなんて……」

 

 なのでもし説得に失敗した場合、せつ菜ちゃんの気持ちを尊重するためにその正体は秘密にしておきたいのです。もちろん戻ってきてほしいという思いはありますが、それだけでせつ菜ちゃんを止められるとは限りませんからね。皆さんご存じの通り、可愛いダンプカーですから。

 本当はきっと皆で行くべきなのでしょう。皆でせつ菜ちゃんに戻ってきてくれと言うべきなのでしょう。ですが、ここはほも君1人で行かせてください。ほも君に任せてください。きっと連れ戻してみせますから。せつ菜ちゃんと一緒にこの部室に帰ってきますから。

 

「そっかぁ……うん、わかった。もと君にお任せするね~」

「元樹君がその思いをちゃんと伝えれば、きっと大丈夫だよ!」

「元樹君は気持ちをぶつけるのも、相手の気持ちを受け取るのも得意だもん」

「せつ菜先輩と一番仲がよかったのはもと男だったし、きっとわかってくれるから」

「侑を勧誘した時みたいに情熱的な言葉で伝えれば大丈夫よ」

「愛さん達の思いも一緒に伝えてよね!」

「もと君、頑張ってね。私、応援してるから」

「私の分まで思いをぶつけてきてね!」

「……元樹。私、せつ菜さんに会ってみたい。かすみちゃん達がすごいってあんなに褒めるせつ菜さんに会って、いろんなことを教えてほしい。一緒にスクールアイドルやってみたい。元樹は頼りになるってことは、誰よりも私が知ってる。だから心配しないで待ってる。だから元樹も頑張って。璃奈ちゃんボード『むんっ』」

 

 皆がほも君の背中を押してくれました。皆の期待、思いを背負って生徒会室に行きましょう。私の思い、ほも君の思い、皆の思いを余すことなく、全部せつ菜ちゃんにぶつけましょう。

 では、生徒会室にイクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)

 

 

 

 生徒会室前に着きました。そして私の予想通りイベントが始まり、ドアをノックしました。イベント発生場所が生徒会室で合っててよかった……。

 

「どうぞ」

 

 失礼シャス。センセンシャル。

 

「……もと……いえ、堀口元樹さん。何かご用ですか?」

 

 生徒会長、もといせつ菜ちゃんオッスオッス。まずうちさぁ……スクールアイドル同好会……あんだけど、戻らない?(唐突)

 

「……前にも言ったでしょう。私はもうスクールアイドル同好会には戻りません。スクールアイドルはもうやめたんです」

 

 嘘つけ絶対まだスクールアイドル続けたいんだゾ。戻ってきてくれよ頼むよ頼むよ~。

 

「っ! あなたに……あなたに、何がわかるんですか!」

 

 せつ菜ちゃんが机に手を叩きつけ、勢いよくイスから立ち上がりました。……手が痛かったのか少し顔をしかめていたのは内緒。

 

「……私は、自分の理想を……自分の大好きを皆さんに押しつけていました。そのせいで同好会は自然消滅してしまう流れに……。私が……私が同好会を壊したんです! ……あなたが大好きだったスクールアイドル同好会を壊してしまった。あなたが大好きだった皆を傷つけてしまった。同好会に戻っても、きっとまた皆を傷つけてしまいます。……そんな私に同好会に戻る資格も、スクールアイドルを続ける資格も、元樹さんと一緒にいる資格もありません」

 

 せつ菜ちゃんが自分を責めているのはわかっていましたが、ここまでとは……聞いているこちらも辛くなってきました。このイベントを考えた運営許すまじ。

 

「……元樹さんに無理やりキスをしたあの日、あなたから同好会のことを聞いたあの時から、あなたを見ると、あなたのことを考えると心が苦しくなるんです。あんなに楽しそうに嬉しそうに同好会のことを話すあなたを見て、あなたが同好会を本当に大切に思っていることを知って、私はなんてことをしてしまったんだろうと改めて気づかされました。……辛いんです。元樹さんとこうやって会うことが。あなたの顔を見ることが。同好会を壊してしまった私に優しくしてくれることが! だからもう放っておいてくださいっ!」

 

 せつ菜ちゃんが涙を流しながら生徒会室を飛び出してしまいました。勘ではありますが、せつ菜ちゃんの行き先はおそらく屋上です。走って追いかけましょう。走って……あっ(察し)

 

 

 

 屋上で1人で夕日を眺めるせつ菜ちゃんを発見しました。

 

「元樹さん……あなたの体力では私を見失うと思いましたが……。どうして……どうして追いかけてきたんですか? どうして私を放っておいてくれないのですか? どうして……優木せつ菜を、終わらせてくれないのですか……?」

 

 それは……。

 

「新しいスクールアイドル同好会が生まれて、皆さんが自分の理想のスクールアイドルを追求することができれば、私はそれでいいんです。それが私の願いなんです」

 

 ちょっと待って。ほも君がスタミナ切れなので喋ることができません。回復するまでお待ちを。

 

「え、あっはい……」

 

 あのさぁ……今シリアスなところじゃん。それなのにスタミナ切れで喋れないってどうなの? せつ菜ちゃんもきょとんとしちゃってるじゃん。はーつっかえ。

 

「あの……」

 

 ……ふぅ、もう大丈夫です。お待たせして申し訳ない。

 

「では、先程の質問に答えてください」

 

 何故せつ菜ちゃんを終わらせないか、ですね。答えなんて決まっています。せつ菜ちゃんが大好きだからです。

 

「私が、大好き……」

 

 楽しそうなせつ菜ちゃんが好き。嬉しそうなせつ菜ちゃんが好き。無邪気に笑うせつ菜ちゃんが好き。自分の大好きに素直なせつ菜ちゃんが好き。そして何よりもスクールアイドルとして輝いているせつ菜ちゃんが大好きだから。一番近くでせつ菜ちゃんを応援したい。だからせつ菜ちゃんに同好会に戻ってきてほしいんです。だからせつ菜ちゃんにスクールアイドルをやめてほしくないんです。

 

「でも! 私がいたら皆のためにならないんです! 私がいたら! また同好会が壊れてしまうんですよ!!」

 

 そんなことありません。かすみんもしずくちゃんも彼方さんもエマさんも誰もせつ菜ちゃんのことを責めていませんよ。むしろなんで来ないのか心配していました。

 

「えっ……」

 

 旧メンバーだけではありません。新しく入ったメンバーもせつ菜ちゃんのことを心配していました。せつ菜ちゃんに会いにくる前に、皆からその思いを託されました。ほも君の幼馴染のりなりーはせつ菜ちゃんに会いたい、いろんなことを教えてほしい、一緒にスクールアイドルをしたいと言っていました。

 せつ菜ちゃんの本当の気持ちを教えてください。本当はスクールアイドルを続けたいんじゃないですか? 同好会でまた皆と一緒にスクールアイドルをしたいんじゃないですか? スクールアイドルが大好きなんでしょう?

 

「私は……」

 

 同好会を作った時せつ菜ちゃん言ってましたよね、大好きを世界に溢れさせるスクールアイドルになるって。そのせつ菜ちゃんが自分の大好きを隠してどうするんですか。

 

「私は……」

 

 さぁ、大好きを叫びましょう。せつ菜ちゃんの大好きを、この空に向かって。

 

「私は! スクールアイドルを続けたい! 皆さんと一緒に、またスクールアイドルがやりたいです!!」

 

 ようゆうた! それでこそせつ菜ちゃんや!

 

「私の本当のわがままを……大好きを貫いても、いいんですか……?」

 

 もちろん。せつ菜ちゃんの大好きを貫き通しましょう。大好きが溢れる世界にしましょう。ほも君が全力でサポートしますから。またせつ菜ちゃんが暴走するようなことがあってもほも君が全力で止めてあげますから。

 

「……ふっ……わかっているんですか? あなたは今、自分が思っている以上に、すごいことを言ったんですからね!」

 

 眼鏡を外し三つ編みをほどくせつ菜ちゃん。せつ菜ちゃん……っ!!

 

「どうなっても知りませんよ? これは、始まりの歌です!」

 

 せつ菜ちゃんの屋上ライブ、『DIVE!』が始まりました。うおぉおおおお!

 本作ではライブシーンのスキップが可能であるため、当然スキップ……しません! 誰がスキップするか! こんなエモエモライブをスキップすることなんて私にはできない! 急いでVRゴーグルを装着し、サイリウムを振ってせつ菜ちゃんを応援します。うぉおおおお! せつ菜ちゃぁあああん!

 

 

 

「はぁ……はぁ……虹ヶ咲学園スクールアイドル! 優木せつ菜でしたっ!!」

 

 無事せつ菜ちゃんのライブが終わりました。感動しました。最高でした。このイベントを考えてくれた運営に感謝感激雨あられ。

 感動のあまりこの時は思わず適当にボタンを連打してしまいました。VRゴーグルを外している途中だったため、選択肢などは特に見えてません。……後は言わなくてもわかるな?

 

「えっ、うわぁ!」

 

 VRゴーグルを外してびっくり、ほも君がせつ菜ちゃんに抱きついて押し倒していました。汗だくではぁはぁ言っている女の子を押し倒す絵面は完全に事案です。事案っていうか完全に事後です。

 

「ちょ、ちょっと……」

 

 感動のあまりついついやってしまったと言っておきます。嘘ではないからね。

 

「元樹さん……」

 

 せつ菜ちゃんから離れようとしたら、首に手を回され逆に抱き寄せられてしまいました。

 

「んっ……」

 

 なんと、せつ菜ちゃんがキスをしてくれました! ほも君のファーストキスだけでなくセカンドキスまで奪うとは……りなりー泣いちゃうよ?

 

「んぅ……」

 

 ちょっと待って。キスが濃厚すぎませんか? こんな密着した状態でこんな濃厚なキス、そしてここは学校。風紀乱れちゃ^~う。でもいくら風紀が乱れようと生徒会役員でも風紀委員ではないほも君には関係ないので、たっぷりと舌を絡ませてせつ菜ちゃんにお返ししましょう。ホラホラホラホラ(鬼畜)

 

「ぷはぁ……元樹さん、ありがとうございました」

 

 たっぷりと1分以上キスをしました。何に対してのありがとうなんですかねぇ?

 

「先生方に見つかる前に退散しましょう!」

 

 さっきの絵面を見られるのはヤバイですからね。今の絵面も十分ヤバイですが。

 

 

 

 スクールアイドル同好会部室前に帰ってきました。

 

「久し振りの部室……うぅ、緊張してきました……」

 

 さっきも言った通り皆受け入れてくれるので大丈夫ですよ。

 

「……そうですね。では……せつ菜、行きます!」

 

 勢いよくドアを開けて部室に入っていきました。

 

「皆さん、すみませんでした! ……ってちょっと!」

 

 部屋に入った瞬間に飛びつかれて抱きつかれるせつ菜ちゃん。あら^~。完全にせつ菜ちゃんは押し潰されていますが。重そう。ほも君なら死んでた。

 

「せつ菜先輩!」

「戻ってきてくれて嬉しいよ~」

「おかえり、せつ菜ちゃん」

「皆待ってたんですよ?」

「皆さん……はい、ただいま!」

 

 ええ話や。かすみんもしずくちゃんも彼方さんもエマさんも、そしてせつ菜ちゃんも、皆最高の笑顔です。

 

「……そうだ。元樹さんにも謝らないといけませんね」

 

 ん? 何かせつ菜ちゃんに謝られるようなことされましたっけ?

 

「あの日、そして今日も……2度も勝手にキスをしてしまい申し訳ありませんでした」

 

 この子いきなりとんでもない爆弾を投入しましたよ。自分、逃走いいっすか?

 

「「は?」」

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。




感想とか評価とかいっぱいほしいな。


Part11であんな深刻な感じにしておきながら、あっさりと戻ってきてくれたせつ菜ちゃんですが、とりあえずはこれで1章完結です。
次回からサイドストーリー、それから2章に入りたいと思います。
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