【WR】虹ヶ咲RTA_称号『虹の楽園』獲得ルート 作:一般紳士君
このサイドストーリーPart7をもちまして1章は完結です。
「あれは……」
ある日の昼休み、印刷室に向かう途中で知り合いの方を見かけた。……いえ、ただの知り合いと言うには関係が深すぎますね。彼……堀口元樹さんは私を、優木せつ菜を一番近くで応援し続けてくれた人だから。
「あっ」
元樹さんと目が合うと、彼は私を避けるように素早く隠れてしまった。私の方が先に見つけていたので、今更隠れたところで無意味なのですが。
わざと意地悪に接していたので自業自得ではありますが、それでもかつての仲間にここまで露骨に避けられると心に来るものがありますね……。ちょうど人手も欲しかったですし、元樹さんに手伝ってもらうことにしましょう。
「気づくなよ……あっちいけ……あっちいけ……」
「何をしているんですか、堀口元樹さん?」
「へっ?」
声をかけると、元樹さんはギギギという音がしそうなくらいロボットのように絶望に染まる顔をこちらに向けた。
「ちゃんと隠れたのにどうして……。菜々先輩のいた場所からここは完全に死角だったはず……もしかして菜々先輩は透視の使い手……?」
「あんなに怪しい動きをしていたら誰だって気付きますよ……」
「そんな……」
私に気づいた途端キョロキョロと辺りを見回して隠れる場所を探していたら目立つに決まってます。周りの方達も元樹さんを変なものを見る目で見ていましたし……。
「あんな露骨に避けられるとは、私も嫌われてしまいましたね」
「別に嫌ってはいませんよ。……あっ、そうだ。用事があるのでもう行きますね。それじゃ」
「逃がしませんよ」
この場を立ち去ろうとする元樹さんの腕を掴み逃走を阻止する。棒読み具合からして、用事というのは逃げるための方便でしょう。
「動けねぇ……」
それでも逃げようとする元樹さんですが、どれだけ頑張ってもこの場から一歩も動けていません。元樹さんの力の弱さは今も変わらないのですね。
「隠れたことといい、逃げようとしたことといい、やはり私は嫌われてしまったようですね。残念です……」
「だから嫌ってるわけでは……」
「まあいいでしょう。少し手伝っていただきたいことがあるのでついてきてくれますか?」
「嫌です」
「そう言うと思ってました。なのでこのまま強制的に連れていきます」
「やめろォ! 放せ!」
必死に抵抗していますが、その抵抗もむなしくあっさりと私に連行される元樹さん。ここまでくると、あまりの力の弱さに心配になります。練習の時に元樹さんにもトレーニングをさせてあげればよかったですね。
「あのですね、俺にも授業というものがあるんですよ、残念なことに。いやー、本当は手伝いたかったんだけどなー。授業を勝手に休むわけにはいかないもんなー。残念だなー」
「大丈夫ですよ。生徒会の手伝いということで公欠扱いにできますから」
「待って、待ってください。勝手に休んだらクラスメイトに怒られるんですよ。多分公欠ってことはそいつには伝わらないんで、怒られること間違いなしなんですよ。そいつ可愛い顔して怒るとめっちゃくちゃ怖いんですよ。正論パンチばっかしてくるし……。だからお願いします。俺を解放してください」
可愛い顔のクラスメイト……それを聞いて思わず腕に力が入り、元樹さんの腕を強く握ってしまった。どうしてでしょう、自分でもわかりません……。
「最後まで手伝ってくれたらいいことをしてあげますから」
「やります。やらせてください。手伝い頑張るのでいいことしてください」
「清々しいほどの即答ですね……」
何かご褒美をあげるなら手伝ってくれるのですね。……もし元樹さんが私が優木せつ菜だと知っていたのなら、ご褒美なんてなくても手伝ってくれたのでしょうか。……いえ、考えたところで意味ないですね。優木せつ菜はもういないのですから。
「では行きましょうか」
「はーい!」
「印刷室……? 俺は印刷の手伝いをすればいいんですか?」
「いえ、印刷はすでに終わっているので、今からその印刷したものを生徒会室に運びます」
「その運ぶやつって……もしかしてこの段ボールの山ですか……?」
「そうです」
部屋の端に置かれた段ボールを指差し、絶望の表情を浮かべる元樹さん。その気持ちはすごくわかりますよ。
「いやいやいや、ちょっと待ってください。こんなたくさんの段ボール2人で運べるわけないでしょ。一体何十往復しなきゃいけないんですか。絶対今日中に終わりませんよ。死んじゃいますよ」
「そう言うと思って台車も用意しておきました」
事前に用意しておいた台車を見せる。さすがにこの量を2人で運ぶのは大変ですからね。
「2台……もしかして最初から誰かに手伝ってもらうつもりだったんですか?」
「最初は副会長さんと一緒に運ぶ予定だったのですが、体調不良で欠席とのことで……」
「なるへそ。そりゃ大変だ」
「それでは運びましょうか。台車があっても一度では全て運べそうにないので、結局何往復かしなければならないでしょうが」
「まぁ素手で運ぶよりは楽だし、多少往復するくらいなら大丈夫ですよ」
心強いですね。さすが元樹さん、頼りになる方です。声をかけてよかった。
「……あれ?」
「……どうしました?」
元樹さんが段ボールを持ち上げようとしゃがんだまま動きません。箱が汚れていたりしたのでしょうか。
「いや、何でもないです」
何でもないとは言うものの、やはり動こうとはしない。……いえ、動こうとはしていますね。箱を持ち上げようとはしていますが、そこから動こうとはしません。
「……もしかして持ち上げられないのですか?」
「……」
元樹さんは何も答えず顔を伏せましたが、むしろその行動が答えになっています。持ち上げられないのですね?
「さすがにこれは想定外です……」
元樹さんに力がないのはわかっていましたが、まさかこれを持ち上げられないとは……。私でも簡単に持ち上げられるというのに……。
「仕方ないですね……台車には私が載せるので、その後一緒に生徒会室まで運びましょう」
「かたじけない……」
「気にしないでください。堀口さんの非力さを甘く見ていた私が悪いので」
申し訳なさそうにする元樹さんになるべく笑顔を見せながら、段ボールを持ち上げて元樹さんの台車に積み上げる。
「ふぅ……とりあえず積み終えたので行きましょう」
「申し訳ないです。運ぶのだけは頑張りますので」
「はい、頑張ってくださいね」
「疲れたぁ……もう無理ぃ……」
1回目を生徒会室まで運び終えると、力を使い果たしたように元樹さんはその場に座り込んでしまいました。今思い出しましたが、元樹さんはスタミナもありませんでしたね……。
「まだ1往復目ですよ? もっと頑張ってください」
「片道10分ですよ? そりゃこんな風になりますって」
逆に10分台車で荷物を運んだだけでこんな風になってしまう元樹さんが心配です。落として怪我をされるのが怖くて元樹さんには段ボールを降ろさせたくありませんので、私が降ろしている間は休んでもらっても構いませんが。
「さて、荷物も降ろしたので印刷室に戻りますよ」
「えぇ……もう少しだけ休ませてくださいよ」
「時間がないのでダメです」
運んだ後もやることがまだまだありますし、休んでばかりでは今日中に終わらなくなってしまうので。そうなれば私も元樹さんも生徒会室に泊まり込みで作業をしなければなりません。
「そんなぁ」
「ゆっくり戻ってあげますから」
「はぁ……」
嫌そうな表情をしながらも立ち上がって私についてくる姿が何だか子供のように見えます。お手伝いが終わった後はちゃんとご褒美をあげなければなりませんね。
「ふぅ……さすがに疲れましたね……」
5往復し、ようやく全ての段ボールを生徒会室に運び終えました。さすがの私も疲れました。元樹さんは……すでに虫の息ですね。最後まで頑張ってくれたので当たり前といえば当たり前ですが。
「ありがとうございました。堀口さんがいなければ倍の時間がかかってましたので」
声は出さず、腕を突き上げてグーサインで応える元樹さん。優しいのか、それとも単にご褒美が欲しかったのか、どちらにせよ最初から最後まで真面目にやってくれて助かりました。まだまだ仕事はありますが、ご褒美ははずまないといけませんね。何がいいでしょうか……動いてお腹も空いているでしょうし、アイスとかがいいですかね?
「……ふぅ。じゃあ俺帰るんで。その前にご褒美ください」
「いえ、まだ終わってませんよ。むしろ本当に手伝ってほしいことはここからです」
「……は? 午後の授業全部休めと?」
「先程も言った通り公欠になるので大丈夫ですよ。もう先生に連絡して許可はもらってますから」
「それはいいんですけど……」
元樹さんは自分のスマホを取り出し、画面を見て少しめんどくさそうな顔をしました。言っていた怒ったら怖い可愛い人から連絡が来ていたのでしょうか。ささっとスマホを操作しておそらく連絡を返し、その後スマホをポケットに戻し、そして元樹さんは立ち上がりました。
「今からは何すればいいんですか?」
嫌そうにしながらもなんだかんだ手伝ってくれるのが元樹さんのいいところです。
「この段ボールの中には明日配布予定の冊子が入っています。厳密にいえば、まだバラバラの状態の冊子ですが。なので今からホッチキスで綴じていきます」
「えぇと……それを何冊分?」
「高等部の全生徒に配布するので、約3000冊ですね」
「冗談はやめてください」
「残念ながら冗談ではありません」
冗談だと信じたいのは私の方です。
「俺帰るんで。ご褒美はいいですから」
「待ってください! お願いですから帰らないでください! 私1人では明日までに終わらないんですよぉ!」
生徒会室から立ち去ろうとする元樹さんの体にしがみつき、逃亡を阻止する。絶対に逃がしません。元樹さんには最後まで地獄に付き合ってもらいます。
「なんで紙媒体で配布する必要があるんですか? 全生徒にタブレット配布してるんだし、電子データで配布すりゃいいじゃないですか」
「それは私に言われても困ります。先生方からお願いされたことなので……」
本当に元樹さんの言う通りですよ。あまり先生方を悪く言いたくありませんが、私にも電子データで配布しない理由がわかりません。紙代も浮くのに……。
「それに明日配布のものをなんで今日やるんですか?」
「お願いされたのが昨日の帰り際なんです……本当は今日の放課後に生徒会全員でする予定だったのですが、私以外体調不良で休んでしまい、仕方なく午後の授業を休んでやることになったのです。それでも私1人では終わるかどうかわからなくて……」
まさか私以外全員休んでしまうとは……。休んだことをもっと早くに聞いていれば朝からできたのですが……。
「なのでどうしても堀口さんに手伝ってほしいんです。お願いします。お礼になんでもしますから」
「なんでも……本当になんでもですか?」
「私にできる範囲内でですけど」
「そうですね……じゃあ菜々先輩を押し倒してもいいですか?」
「おっ、おおお、押し倒す!?」
「菜々先輩って可愛いしスタイルもいいですよね。透き通った目、綺麗な肌、抱きしめたくなる体つき、柔らかそうで吸いつきたくなる唇、そして大きくて揉みごたえのありそうな胸、前会った時から全部が気になってたんです。エッチしてもいいですか? お堅そうな菜々先輩が乱れて喘ぐところが見てみたいです。というか俺の手で乱れさせて喘がせたいです。いいですか? いいですよね? なんでもするって言いましたもんね。ほら、こっちに来てください。逃げちゃダメですよ。ほらほらほらほら」
「そんなことダメです!」
手をいやらしく動かしながらじりじりと詰め寄ってくる。後退りながら、守るように自分の体を抱きしめる。元樹さんの目は本気そうで、でもどこか面白いものを見るかのような目にも見えて、それがより私を混乱させる。
「……ふっ、冗談ですよ」
「確かにこの場所は鍵をかけられて、その鍵も私が持っている1本だけですから誰かが入ってくる心配もありませんし、高い階にありますから外から覗かれる心配もありませんし、中の音が外に漏れることもありませんからそういうことをするのに最適かもしれませんけど、風紀を乱すのはダメです!」
「あの、俺の話を聞いてください。……もしかしてやる気満々だったりします?」
「ち、違います! そんなわけないじゃないですか! だって堀口さんとそういうことをしてしまったら別れが辛くなるじゃないですか……」
スクールアイドル同好会の部員が集まったら活動の再開を許可して、その後はもう二度と元樹さん達に関わらないつもりなのに……それが私にできる贖罪なのに……。それなのに元樹さんとそういうことをしてしまったら元樹さんから離れたくなくなってしまう。元樹さんのことがさらに大好きになってしまう。
「……ですが、堀口さんがどうしてもと言うなら……どうぞ」
元樹さんの発言で自分の本当の気持ちに気がついた。元樹さんとそういうことをするのは嫌ではない、むしろしたい、してほしい。そう思っている自分がいる。私は元樹さんが大好きだったのだ。大好きで大好きで仕方がない。もっと話したい。もっと近づきたい。もっと触れ合いたい。もっと一緒にいたい。……気づくきっかけが元樹さんのセクハラ紛いの発言なのはあれですけど……。
でも私は気づくのが遅かった。もっと早くに気がついていれば、同好会にいた時に気がついていれば、いっぱいアピールして告白もできたのに……。でもそれはもう叶わない。だって私は元樹さんと関わらないと決めたから。……だけど今日だけは……今、この時だけはいいですよね? 大好きな元樹さんと深く繋がってもいいですよね……?
「どうしたんですか……? 早くきてください……」
リボンをほどき、上着を脱ぐ。元樹さんの視線がわかりやすく私の胸元に向いている。恥ずかしいけど……でも元樹さんが見たいのであれば……。
「あのあのあの、やる気満々なのはいいですがせめて仕事が終わった後にしてください。手伝いのご褒美なんですから、終わった後じゃないとおかしいでしょ」
「……えっ? そ、そうでしたね。早とちりしてしまいました……」
気分が高まって暴走してしまいました。
「早く上着を着てリボンもつけてください」
「わかりました……」
元樹さんは本当に冗談のつもりで言ったのでしょうか……私はこんなに本気だというのに……。
「ホ、ホッチキスです。数が多いですから急いでやりましょう。……早く終わればその分楽しめますので……」
「ええ急ぎましょう。マジで今日中に終わらない可能性があるので」
製本作業を開始してから少し経った後、元樹さんの動きが急に止まった。何か考えごとをしているかのように虚空を見つめている。
「堀口さん、手が止まってますよ?」
「……おっと、すみませんでした。ちょっと考えごとを……今からはちゃんと集中してやりますので」
そう言うと元樹さんは私とは比べ物にならない速さで製本をしていく。たまにページを取る順番を間違えたりしているけれど、それを含めても私なんか足元にも及ばない速さです。
「す、すごい速さですね」
「慣れれば菜々先輩もできますよ」
残念ですが私にはできそうにありません……。
「……堀口さん。スクールアイドル同好会の部員集めはどうなってますか?」
「今は、えっと……7人、7人集まってますね。俺込みで」
「もう7人も集めたんですか!?」
元樹さんなら絶対に私の出した条件を達成してくれると信じてはいましたが、さすがに速すぎます。どんな勧誘の仕方をすればこんなに集められるんですか……。
「もうあれから4日ですからね。これぐらい集まって当然ですよ」
「あれからまだ4日ですよ!? いくら何でも速すぎませんか!?」
「知り合いに声をかけてたら簡単に集まりました」
「元々同好会に所属していた方達はどうしてますか?」
しずくさんに彼方さん、エマさんがどうなっているか知りたい。ちゃんと戻ってきてくれたのでしょうか。元樹さんのことですからあの方達を放っておくなんてことはしないでしょうが……。
「かすみはもちろん、しずくと彼方先輩は戻ってきてくれましたよ」
「そうですか、よかったですね」
「はい。戻ってきてくれて嬉しいです。新しい人達も加入してましたし……あっ、そうだ。俺の可愛い可愛い幼馴染も入ってくれたんですよ。小動物みたいに可愛いやつなんで、スクールアイドルやったらきっとすごい人気が出ると思います」
楽しそうに同好会の現状を話してくれる。元樹さんは同好会のことを本当に大切に思っているんですね。それがわかると同時に私に重く伸しかかる罪悪感。元樹さんが大切にしていた場所を私は壊してしまった。決して償うことのできない私の罪。私に元樹さんを好きになる資格なんてない。ましてや元樹さんから愛してもらおうなんて……。
「ただ……エマ先輩とせつ菜先輩は未だに行方すら掴めていません」
「そうですか……昨日その優木せつ菜さんとお会いしたのですが、1つあなたに伝言を頼まれました。彼女に同好会に戻る意思はないそうです。ですから私のいない新しい同好会で頑張ってほしい……と彼女はおっしゃってました」
「戻る気がない……それは本当にせつ菜先輩の意思だったんですか……?」
「ええ。きっと、そうだったと思います……」
「そう、ですか……」
私はもう同好会には戻らない。それは本当のことです。私が戻ったってまた同好会を壊してしまう。また元樹さんの心を傷つけてしまう。それならば私は戻らない道を選びます。大好きな人を傷つけてしまうくらいなら、私は大好きな人と関わることをやめます。
「私から話を振っておいてなんですが、今は口よりも手を動かしましょうか。まだ100冊を超えた辺りですし……」
「……そうですね。頑張りましょうか」
目標まで2900冊。……これ、本当に今日中に終わるのでしょうか……?
「やぁぁぁっと終わりましたー……」
「しんど……」
無事に3000冊製本終わりました。5時過ぎ……始めたのが1時頃だったので、4時間以上も製本をしていたんですね。途中で売店に行って買ったお菓子を食べて休憩しましたが、休憩したのはその時の約30分ほどだけで、それ以外はずっと製本をしていました。最初の頃はお互い話さずに集中していましたが、途中で慣れてきて話しながらでもハイスピードでできるようになっていました。まぁ一生分と言っていいほど製本をしましたからね。上達して当たり前だと思います。
「もうしばらくホッチキスは見たくありません……」
「ですね……」
ホッチキスを見るだけでホッチキスで止める音が頭の中に響いてきます。うぅ、頭がおかしくなりそうです……。元樹さんも同じなのか頭を押さえています。
「さて、最後の仕事をしましょうか」
こうやってずっと休憩している暇はありません。
「最後の……仕事?」
「今作った冊子を全部段ボールに戻して教員室まで運びます」
「ひぇ……また5往復しないといけないの……」
「はい」
「やめてくれよ……」
「これが本当に最後ですから頑張りましょう」
「教員室って印刷室のすぐそばなんだし、最初から印刷室でやればよかったのでは?」
「先生に邪魔になるから生徒会室でやってくださいと言われたので……」
「おのれぇ……!」
私も本当は印刷室でやりたかったですよ……。
「はぁ……文句を言っても仕方ない。頑張りますか」
元樹さんは空の段ボールを台車に置いてから、完成した冊子を中に詰めています。これなら非力な元樹さんでも台車に積むことができますね。降ろすのは私の仕事ですが……。
教員室まで5往復して全ての冊子を運び終えた後、元樹さんには先に生徒会室に戻ってもらい、私は借りていた台車を元の場所に戻しに行きました。
「お待たせしました」
そしてそれも終わり、ようやくご褒美の時間です。
「鍵は閉めたのでもう誰も入ってきませんよ」
「え」
「それでは……し、しましょうか」
リボンはとった。上着も脱いだ。そして今はシャツのボタンに手をかけている。邪魔されることはない。私の裸を見るのは元樹さんだけだから、恥ずかしさもあるけれど安心して脱ぐことができます。
下校時刻まではまだまだたっぷりありますので、2人っきりでたっぷりと特別な時間を愛を育むことができます。
「ちょちょちょ、ちょっと待って!」
「心配しなくても大丈夫ですよ。私も一応……一応ですがそういう知識はありますので」
保健が苦手ではありますが、そういう知識もあることにはあります。夜に1人ですることもたまに……本当にたまぁにですが、我慢できずにしてしまうこともあります。
「……ですが、その……初めてなので、優しくしてくださいね……?」
「ストップ! 菜々先輩ストップ!」
元樹さんは後退って私から逃げていく。どうしてですか……? 私と、したかったのではないのですか……?
「…………せつ菜、先輩……」
元樹さんが不意に呟いた言葉。とても小さな声だったのに私の耳にはっきりと届いた。
「せつ菜先輩……ですよね?」
適当に言い当てたものではない。元樹さんは私がせつ菜だと確信した目で見ている。
「……いつから私がせつ菜だと気付いていたんですか?」
「この学校の情報に詳しい人に聞きました。せつ菜先輩の目撃情報がないこと。それどころか学年や学科でさえも誰も知らないということ。そして優木せつ菜は偽名で、その正体は別の生徒である可能性があるということ。……優木せつ菜という存在しない生徒。そんな人と話ができる菜々先輩は何者なのか……。答えは簡単です。菜々先輩こそがせつ菜だからです。違いますか?」
「そうですか、情報から推察して……」
元樹さんはこういう推察は得意でしたからね。ある程度情報が揃っていれば私=せつ菜だと気付けるということですか……。
「その通りです。堀口さん……いえ、元樹さんの推察通り、私が優木せつ菜です」
眼鏡を外し、髪もせつ菜の時の髪型に変える。
「やっぱりせつ菜先輩なんですね」
「本当は正体を明かすつもりはありませんでした。ですが、バレてしまったものは仕方ありません。こちらの姿で元樹さんとすることにします。元樹さんとの最後の思い出として。せつ菜としての最後の思い出として……」
「最後の……うおっ!」
何かを言い終える前に元樹さんに近づいて押し倒す。頭をぶつけないようにだけ気をつけて……。
「ふふっ、元樹さんは力がないですから、こうやって押し倒せばもう何もできませんね」
「んんーっ!」
抜け出そうと暴れる元樹さんですが、右手を押さえつけて、上に私が覆いかぶさっているため元樹さんの力ではどう頑張っても抜け出すことはできません。空いている左手で殴りかかってこられたらわかりませんが、優しい元樹さんはそんなこと決してしないでしょう。それに殴られそうになったらそちらも抑えればいいだけですし。
「……さっき言っていた言葉、あれはせつ菜先輩の本心だったんですか……?」
「……スクールアイドル同好会に戻らないというのは紛れもなく私の本心です。優木せつ菜はもういません。私はスクールアイドルをやめたんです」
「せつ菜先輩……同好会に戻ってきてほしいです」
「それはできません。私が戻ったら、また同じようなことになってしまいます。部員を集めろと言ったのも、同じ過ちを繰り返さないためです。……優木せつ菜だけが消えて、新しい虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が生まれる。それが私の最後のわがままです」
それを告げると、元樹さんはとても悲しそうな顔になりました。ごめんなさい……ですがもう決めたことなんです。
「……ですが、今日元樹さんと会って、もう1つ、どうしても叶えたいわがままが生まれてしまいました」
「え……?」
「……元樹さん、私の最後のわがままを聞いてください。……これが本当に最後ですから……」
右手で元樹さんの頬慈しむように撫でながら、少しずつ私の顔を近づけていく……。
「んっ……」
そしてとうとう2人の唇が重なった。私は自分を抑えられず、元樹さんにキスをしてしまった……。
30秒ほど経っただろうか。あるいは1分以上、もしかしたら一瞬の出来事だったかもしれない。時間の流れがおかしくなってしまうほど濃密な時間を過ごし、そして2人の距離は離れた。
「……無理やりしてしまって申し訳ありません。どうしても初めては元樹さんとしたかったんです。ですが、わがままはこれが最後ですから……さようなら、元樹さん……」
「せつ菜先輩待って!」
あんなことをしたのに、それでも私のことを思ってくれていることがわかる表情が、優しいその目が私には辛かった。それに耐えきれなくて生徒会室を飛び出してしまう。
さようなら、元樹さん。さようなら、優木せつ菜……。
あれから数日が経った。
あの時の元樹さんの表情は今でもはっきりと覚えている。それだけではなく、同好会で元樹さんと一緒に過ごした楽しい時間。大好きだった時間。私の頭に深く根付いているそれが私の心を蝕んでいく。忘れたいのに忘れられない。忘れようとすればするほど頭の中で思い起こされてしまう。
失って初めて気づく。同好会の皆と、元樹さんと過ごす時間はとても満たされていた。何よりも大好きな時間だった。……でもその時間はもう戻ってはこない。私の手で壊してしまった。私の意志で手放してしまった。だから未練はない。ない……はずなのに……。
『コンコン』
私の思考を断ち切るように生徒会室の扉を誰かがノックした。
思考を中断できたのはありがたいかもしれませんね。きっとあのままだったら泣いてしまったでしょうから。
「どうぞ」
「失礼します」
けれど、入ってきた人がよくなかった。一番会いたくない人が入ってきてしまった。
「……もと……いえ、堀口元樹さん」
「久し振りですね、せつ菜先輩」
「何かご用ですか?」
「改めて勧誘に来ました。せつ菜先輩、スクールアイドル同好会に戻ってきてほしいです」
やめて……。
「……前にも言ったでしょう。私はもうスクールアイドル同好会には戻りません。スクールアイドルはもうやめたんです」
「それが本当にせつ菜先輩の本心なんですか?」
もうやめて……お願いだから……。
「スクールアイドルはやめたくない、まだまだ続けたいって顔に出てますよ」
「っ! あなたに……あなたに、何がわかるんですか!」
感情が抑えられず、思わず机を叩いてしまう。
「せつ菜先輩……」
「……私は、自分の理想を……自分の大好きを皆さんに押しつけていました。そのせいで同好会は自然消滅してしまう流れに……。私が……私が同好会を壊したんです! ……あなたが大好きだったスクールアイドル同好会を壊してしまった。あなたが大好きだった皆を傷つけてしまった。同好会に戻っても、きっとまた皆を傷つけてしまいます。……そんな私に同好会に戻る資格も、スクールアイドルを続ける資格も、元樹さんと一緒にいる資格もありません」
「資格なんて必要ありません」
「……元樹さんに無理やりキスをしたあの日、あなたから同好会のことを聞いたあの時から、あなたを見ると、あなたのことを考えると心が苦しくなるんです。あんなに楽しそうに嬉しそうに同好会のことを話すあなたを見て、あなたが同好会を本当に大切に思っていることを知って、私はなんてことをしてしまったんだろうと改めて気づかされました。……辛いんです。元樹さんとこうやって会うことが。あなたの顔を見ることが。同好会を壊してしまった私に優しくしてくれることが! だからもう放っておいてくださいっ!」
「せつ菜先輩!」
あの日と同じように生徒会室を飛び出す。後ろから元樹さんの足音が聞こえるが、それも少ししたら聞こえなくなった。元樹さんのスタミナなら簡単に撒くことができるでしょう。
どこに行きましょうか。生徒会室に戻るわけにもいきませんし……そうだ、屋上に行きましょう。今の時間なら綺麗な夕陽が見られるはずです。夕陽がきっと私の心を慰めてくれるはずです。
「綺麗な夕陽……」
屋上から見る夕陽はとても綺麗なものでした。これならば元樹さんとの思い出も綺麗さっぱり忘れられそうです。
「はぁ……はぁ……見つ、けた……!」
ですが、また元樹さんが私のところにやってきました。どうしても元樹さんは私を連れ戻したいみたいです。
「元樹さん……あなたの体力では私を見失うと思いましたが……。どうして……どうして追いかけてきたんですか? どうして私を放っておいてくれないのですか? どうして……優木せつ菜を、終わらせてくれないのですか……?」
どれだけ問いかけても答えは返ってこない。
「新しいスクールアイドル同好会が生まれて、皆さんが自分の理想のスクールアイドルを追求することができれば、私はそれでいいんです。それが私の願いなんです」
「ちょ……待って……疲れた……」
「え、あっはい……」
答えないと思ったらスタミナ切れでしたか……元樹さんらしいというかなんというか……。おかげで空気が緩んでしまいました。
「あの……」
「……ふぅ、もう大丈夫です。待ってもらってすみません」
たっぷり1分ほど回復に使い、ようやく元樹さんは復活しました。
「では、先程の質問に答えてください」
「答えなんて決まってます。せつ菜先輩のことが大好きだからです」
「私が、大好き……」
「楽しそうなせつ菜先輩が好き。嬉しそうなせつ菜先輩が好き。無邪気に笑うせつ菜先輩が好き。自分の大好きに素直なせつ菜先輩が好き。そして何よりもスクールアイドルとして輝いているせつ菜先輩が大好きだから。一番近くでせつ菜先輩を応援したい。だからせつ菜先輩に同好会に戻ってきてほしい。だからせつ菜先輩にスクールアイドルをやめてほしくない」
元樹さんの言葉が……一言一言が私の心に響き渡る。
聞きたくない……やめてください……。私はスクールアイドル同好会を壊したんです。大好きな人の大好きな場所を壊したんです。そんな私にそんな優しい言葉をかけないで……!
「戻ってきてください。一番近くでせつ菜先輩のことを応援させてください」
「でも! 私がいたら皆のためにならないんです! 私がいたら! また同好会が壊れてしまうんですよ!!」
「そんなことない! かすみもしずくも彼方先輩もエマ先輩も、もちろん俺も、誰もせつ菜先輩のことを責めていません。むしろ心配していました」
「えっ……」
私は決して許されないことをした。それなのに、そんな私を責めていないなんて……心配してくれているなんて……。
「それだけじゃありません。新しく入った人達も皆せつ菜先輩を心配していました」
高咲さん達が……?
「本当は皆せつ菜先輩に会いに行こうとしてました。でも俺だけで行かせてほしいと頼んだんです。せつ菜先輩との決着は俺自身でつけたかったですから。……生徒会室に行く前、皆からせつ菜先輩への思いを託されました。絶対に連れ戻してほしい……と」
皆さん……。
「俺の幼馴染……天王寺璃奈って言うんですけど、璃奈もせつ菜先輩に会いたがってました。せつ菜先輩にいろいろ教えてほしい、一緒にスクールアイドルをやりたい……ですって。璃奈のお願いを叶えてあげてくださいよ」
天王寺璃奈さん……確か情報処理学科の1年生ですね。そうですか……天王寺さんが元樹さんの幼馴染……。
「せつ菜先輩の本当の気持ちを教えてください。本当はスクールアイドルを続けたいんじゃないですか? 本当は同好会の皆と一緒にスクールアイドルをやりたいんじゃないですか? だってせつ菜先輩はスクールアイドルが大好きでしたからね」
「私は……」
「同好会を作った時せつ菜先輩言ってましたよね。大好きを世界に溢れさせるスクールアイドルになりたい……って。それを言ったせつ菜先輩自身が大好きを心の奥に封じ込めてどうするんですか」
「私は……」
「さぁ、せつ菜先輩の大好きを聞かせてください」
「私は! スクールアイドルを続けたい! 皆さんと一緒に、またスクールアイドルがやりたいです!!」
心の奥に封じ込めていた気持ちを、本当の自分を解き放つ。元樹さんの言葉が、皆さんの思いが私を鎖から解き放ってくれました。
「よく言えましたね。それでこそせつ菜先輩です」
「私の本当のわがままを……大好きを貫いても、いいんですか……?」
「もちろんです。最後まで貫き通しましょう。一緒に大好きで溢れる世界を作りましょう。俺が全力でサポートしますから。そのために俺がいるんですから」
……やはり元樹さんの言葉はすごいですね。元樹さんなら本当にやってくれると、そう思わせるだけの何かが言葉に込められています。
「……ふっ……わかっているんですか? あなたは今、自分が思っている以上に、すごいことを言ったんですからね!」
眼鏡を外し、髪型をせつ菜にする。
「せつ菜先輩……!」
「どうなっても知りませんよ? これは、始まりの歌です!」
元樹さんと一緒に歌詞を考えて、踊りも考えて、たくさんたくさん練習して、けれど一度も披露機会のなかった歌、『DIVE!』を今ここで披露します。1秒たりとも目を離さず、ちゃんと私だけを見ていてくださいね、元樹さん。
「はぁ……はぁ……」
DIVE!を最後まで歌い上げた。しばらく練習をしていなかったせいでうまく踊ることのできなかった場所もあったけれど、最後まで踊りきった。歌いきった。優木せつ菜のリスタートとしては十分すぎる始まりです。
下を見ると、いつの間にかたくさんの人が私の歌を聞いてくれていました。私のことを見てくれた皆さんにちゃんと応えないといけませんね。
「虹ヶ咲学園スクールアイドル! 優木せつ菜でしたっ!!」
『うわぁあああああ!!』
歓声が巻き起こる。これだけ騒ぎになると先生方に怒られてしまうかもしれませんね。
「せつ菜先輩!」
「えっ、うわぁ!」
下にいる皆さんに手を振ったりしていると、急に元樹さんが抱きついてきました。突然のことで踏ん張りがきかず尻もちをついてしまう。
「ちょ、ちょっと……」
「せつ菜先輩大好き! 最高でした!」
褒めてくれるのも抱きつかれるのも嬉しいけど、汗をかいているので今は離れてほしい。変なにおいがしたら嫌ですから……。
「……あっ、すみません……。興奮のあまりついつい抱きついてしまいました……」
元樹さんが離れていく。においが気になるけれど、でもやっぱり離れたくない。もっと元樹さんの近くにいたい。
「元樹さん……」
いろいろ悩んだ結果、元樹さんの首に手を回して抱き寄せることにしました。
「んっ……」
そしてキスをする。もう私は大好きを隠さないって決めましたから。
元樹さんの心に私の大好きを刻むようにたっぷりとキスをする。呼吸のために一瞬口を離したりするけど、すぐにキスしなおす。始めは戸惑っていた元樹さんも、再び私の腰に手を回して抱きしめてくれました。お互いの体がさらに密着する。体を動かすたびに元樹さんの体に擦れる胸が心地いい快感を与えてくれる。
「んぅ……」
元樹さんも興奮してきたのか、私の中に元樹さんの舌が侵入してくる。侵入した舌が私の口内を舐めまわし、とてつもない快感を与えてくる。経験したことのない快感に侵されてどうかしてしまいそうで、私も舌で元樹さんの舌を押し返そうとするが、それが逆効果だった。私の舌と元樹さんの舌が絡み合い、更なる快感となって私に返ってくる。気持ちいい……こんなの経験したことない……おかしくなっちゃうっ……!
「ぷはぁ……」
「はぁ……はぁ……」
もう限界とばかりに元樹さんから離れる。随分と長くキスしていたから、それとも激しくしすぎたからなのか、元樹さんの息もきれています。マイルドなキスであれば私はもっとできたのですが……さっきのはさすがに刺激が強すぎます。あれがディープキスというものなのでしょうか。1人では味わえない快感がとても気持ちよくて、大好きになってしまいそうです。まだあまり長い時間続けられませんが……。
「元樹さん、ありがとうございました」
「どういたしまして。せつ菜先輩も戻ってきてくれてありがとうございます」
「ふふっ、どういたしまして!」
元樹さんの笑顔に私のできる最高の笑顔で応える。
「それにしても……すごい騒ぎになっちゃいましたね」
「そうですね」
私達が濃厚なキスをしている中、下にいる方達はまだ歓声をあげています。さっきの私達が見えていたらどうなっていたのか……別の意味で歓声があがるかもしれません。
「無許可のライブ……先生に見つかったら怒られますね」
怒られるのはまずいですね。スクールアイドル同好会の今後に関わります。
「先生方に見つかる前に退散しましょう!」
「おー!」
感想とか評価とかいっぱいほしいな。
最近感想がいっぱい貰えてウレシイ……ウレシイ……。
1章完結ということで、現時点での皆の親密度などを以下にまとめておきます。ぶっちゃけると備忘録です。
高咲侑
親密度:LikeとLoveの中間
コンディション:なし
ほも君との大きなイベントは現状なし。でも熱烈に口説かれた。
アイスの食べ方がいやらしい。えっちな子。
どういうわけか過去の周回の記憶が一部残っている。そのおかげで若干親密度が高くなっている。この影響がのちにどう響くかは現状不明。
上原歩夢
親密度:LikeとLoveの中間、若干Love寄り
コンディション:母性
膝枕をしてあげたり、お弁当で胃袋を掴んだり、絶賛ほも君の心を掴み中。
ほも君宅のトイレで自家発電をした経験あり。えっちな子。
コンディション『母性』を獲得してしまったせいで親密度が告白イベントラインまで上昇しても告白イベントが発生しない。歩夢ちゃんが本当の気持ちに気がつくことでコンディションが解消される。プレイヤーからはこのコンディションを確認できない。
中須かすみ
親密度:少し高めのLike
コンディション:なし
可愛さの権化。
可愛さでほも君を魅了する。可愛い。
ほも君のことは同好会の中で一番信頼している。
ほも君に頭を撫でてもらうと嬉しくなる。可愛い。
おバカ。可愛い。
桜坂しずく
親密度:Love
コンディション:なし
ほも君に告白しようとしてかすみんに邪魔された。可哀そう。
お尻がでかい。全てがやらしい。やらしい子。
ゲーム開始時点で親密度が告白イベントラインを超えていた。理由は不明。
周回の記憶が若干残っているのか、歩夢ちゃんにほも君がとられる気がして警戒している。でも歩夢ちゃん以外にも伏兵がたくさんいるので警戒が甘い。
朝香果林
親密度:???
コンディション:???
同好会に入ったばかりであまり関わりがない。
ファッション雑誌チャートがどこまで親密度に響いているのか……。
宮下愛
親密度:???
コンディション:???
愛ちゃんなので親密度が低いなんてことはない……はず。
ほも君に勉強を教えるなどした。週末にはほも君と出かける約束をしている。
近江彼方
親密度:???
コンディション:???
ほも君を抱き枕にするくらいなので親密度は決して低くない……はず。
ほも君の弱みを握っている。
優木せつ菜
親密度:Love
コンディション:なし
可愛いダンプカー。ほも君のファーストキスを奪ったし、ファーストディープキスも奪った。
体つきがえっち。たまに自家発電もする。絶対えっち。
現状ヒロインレースで圧倒的首位に立っている。あれだけキスをすれば当たり前。
この世界における『DIVE!』はほも君と一緒に作ったという設定。
エマ・ヴェルデ
親密度:???
コンディション:???
同好会に戻ってきたばかりなのであまり関わりがない。でも初期メンバーなので親密度は低くない……はず。
スイスの有名なお土産って何?
天王寺璃奈
親密度:Love
コンディション:なし
ほも君の幼馴染。本作におけるメインヒロイン……だったはずなのに……。
ほも君Loveだけどなかなか行動を起こせていない。その結果せつ菜ちゃんにほも君のファーストキスを奪われた。
ほも君のクラスメイトとして栞子ちゃんのことを認識しており、ほも君に対して好意を持っていることも察している。
しずくちゃんがほも君に好意を抱いていることも知っているが、ほも君は最終的に自分を選んでくれるだろうと信じているので放置している。
三船栞子
親密度:Love
コンディション:恋愛強者
ほも君のことが大好き。告白する勇気は出ない。
ほも君がスクールアイドル同好会所属であることはまだ知らない。
恋愛強者本を読んだことでコンディション『恋愛強者』を獲得した。プレイヤーからはこのコンディションを確認できない。
恋愛つよつよになった栞子ちゃんはほも君を惚れさせて、向こうから告白するように仕向けようとたくらんでいる。
ほも君と撮ったプリクラは大切に保管している。
自家発電をしている時にほも君から電話がかかってきてびっくりした。スマホで動画を見て発電していたので、びっくりした拍子に通話ボタンを押してしまった。危うく自家発電中の体をほも君に見られるところだった。