【WR】虹ヶ咲RTA_称号『虹の楽園』獲得ルート   作:一般紳士君

82 / 99
何故私は異次元フェスにいなかったのか……何故1145141919年ぶりに披露した決意の光と哀温ノ詩を現地で聞けなかったのか……命、夢、希望、どこから来て、どこへ行く……そんなものは、りなりーが破壊する!


Part51/n

 この辺にぃ、なんかちいさくてかわいい幼馴染、来てるらしいRTA、はーじまーるよー。

 

 前回はせつ菜ちゃんのお話し中、玄関先に凸してきたりなりーのあまりの可愛さに心停止してしまいました。今回はその続きからで、まずりなりーにおかえりいただくところから始めましょう。

 

 というわけでりなりー、ラボにおかえり。そもそもですが、どうしてノートPCを持ってきてるんですかねぇ……。相談があるとのことでしたが、一体どんな相談なのか想像がつきません。

 ほも君はこれからせつ菜ちゃんと電話〇ックスを楽しむ予定、というよりは確定事項がありますので。ほも君とせつ菜ちゃんのリモートちゅっちゅちゅきちゅきラブラブリンを見てしまったら、りなりーの脳が破壊されてしまいます。じゃけんりなりーはお家に帰りましょうね~。

 

「その、少しだけでいいから……ダメ?」

 

 もちろん、ウェルカムバッカモーンですよ。なんたって大事な大事な、この世でたった1人の幼馴染からのお願いですから。少しだけとは言わず、1時間でも2時間でも、日が変わるまででも、なんならお泊りしてくれていってもいいんですよ。

 

「そこまでは考えてなかったけど……でも元樹が言うなら、今日はお泊りする」

 

 よし来た! さぁ上がって上がって。ご飯はもう食べました? お風呂は? ほも君はまだお風呂に入ってないので、ぜひ一緒に入りましょう。

 

「ご飯はさっき食べた。お風呂も入ったし、それに元樹と一緒に入るのは少し恥ずかしい……」

 

 そうですか、それは残念です。まぁ入浴済みなのは仕方ないですね。とりあえず入って、どうぞ。

 

「お邪魔します。……今日も1人?」

 

 もちのロンです。だからりなりーが遊びに来てくれてオラすっごく嬉しいゾ~。

 

「私も、元樹と一緒に居られて嬉しい。……最近同好会の皆と一緒にいることが楽しくて、1人でいることが少し寂しいから」

 

 ほも君もです。1人でいると(画面映えもしないし、親密度が稼げずRTA的にも)寂しいです。

 あ、でも今せつ菜ちゃんと通話で談笑してるので、1人でいる、とは言えないかもしれないです。

 

「え、せつ菜さんと?」

 

 はい。ねー、せつ菜ちゃん。

 

『あ、元樹さん! おかえりなさい、どなただったんですか?』

「せ……」

 

 りなりー、しっ。折角ですから、誰が来訪者だったのかせつ菜ちゃんに当ててもらいましょう。

 

「……うん、わかった

 

 というわけでせつ菜ちゃん、突然の来訪者兄貴は誰だったと思いますか?

 

『えっと……多分あの方だとは思うのですが、念のためヒントをもらってもいいですか?』

 

 うーん、そうですねぇ……ほも君にとって大事な存在、ですかね。

 

「……」

『なるほど。では璃奈さんで確定ですね』

 

 その心は?

 

『先程戻ってきたときの元樹さんの声音が少し嬉しそうでしたから。それに元樹さんにとっての大事な存在と言われたら、普段の様子を見ていても璃奈さんしか思い当たりません。少し悔しいですが……』

「……せつ菜さんも、元樹にとって大事な存在だと思う。じゃないとせつ菜さんのことであんなに必死になったりしない」

 

 そうですよ。せつ菜ちゃんもほも君にとっては大事な存在です。もちろんせつ菜ちゃんだけでなく、同好会の皆も同じくらい大事な存在ですよ。

 

『あ、ありがとうございます。少し複雑な気持ちではありますが

 

 さて、しっとりせつ菜ちゃんも解決しましたし、本題のりなりーの件を片付けましょう。なんでほも君宅に来たんでしたっけ、ほも君とおせっせしたいとかでしたか?

 

「少し元樹に相談したいことがあって、電話するよりも直接話した方が早いと思ったから」

『相談……もしかして私はいない方がいいですか?』

「ううん、そんなことない。むしろせつ菜さんの意見も聞きたい」

『私の、ですか?』

「うん。経験豊富なせつ菜さんの意見が聞きたい」

 

 せつ菜ちゃんの豊富な恋愛経験ですか?

 

『れ、恋愛経験のことではないと思いますが……』

「……ううん、恋愛の話」

『えぇっ!? わ、私に恋愛経験なんてないですよ……もし恋愛経験豊富なら今困ったりしてないです。むしろ私の方が璃奈さんに恋愛相談をしたいくらいです……』

 

 えっ、せつ菜ちゃん恋愛してるんですか? 少し意外ですね(すっとぼけ)

 

『えっと、その……』

「私、せつ菜さんからアドバイス聞きたい。好きな人が私の気持ちに全然気づいてくれなくて、すごく困ってる」

『そう言われましても、璃奈さんもご存じの通り、私も全く同じことで困ってますし……私が消極的すぎるのがいけないのでしょうか……』

「……ごめんなさい、元樹のイタズラに乗っただけだったけど、こんなに真剣に考えてくれるとは思わなかった」

『え……も、元樹さんっ!』

 

 おっとっと、せつ菜ちゃんに怒られてしまいました。顔を真っ赤にしながら怒る表情が可愛くていいゾ~コレ。

 

「せつ菜さん、ごめんなさい」

『大丈夫ですよ。悪いのは元樹さんですし、それにさっきのに比べれば……』

「さっきの?」

 

 そ、それにしても今日のりなりーはなんだかノリがいいですね。何かいいことでもありました?

 

「……うん、あった。すごく嬉しいこと」

 

 ふぅ、何とか誤魔化せましたね。せつ菜ちゃんにセクハラしていたことを知られてしまったらほも君が社会的に死んでしまいますからね。まぁ2人からジト目で見られてしまっていますが、そんなことは些細なことです。りなりーに真実さえ伝わらなければ何でもいいのです。

 

「それと、なんだか元樹が楽しそうだったから、私もつい乗っちゃった。あんなに楽しそうだったのはせつ菜さんと話してたから?」

 

 そうだよ(便乗)

 

『えへへ、照れちゃいますよ~』

「……本題に戻るけど、今日相談したかったのはスクールアイドルのこと、ライブのことについてなんだ」

『ライブ、ですか』

「うん。ライブ経験のあるせつ菜さん、それから元樹の意見が聞きたい」

 

 りなりーはゴソゴソと服の中を探って、璃奈ちゃんボードを取り出しました。わざわざそんなところに隠す必要はないと思うんですけど(名推理)

 

「これ」

『璃奈ちゃんボードですね』

「うん。私はうまく気持ちを表情に出せないから、普段はこの璃奈ちゃんボードを使って気持ちを表現してる」

 

 おや? もしかしてこれは噂に聞く『オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボード製作イベント』ですかね。視聴者兄貴の中にもこのイベントのことを知らない方もいらっしゃると思いますので、ここは少し解説をしましょうか。

 

 このイベントはイベント名の通りりなりーがオートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードを作る、より正確に言えばそのアイディアを発想するイベントです。発生確率がめちゃくちゃ低く、まさしく激レアイベントです。巷ではクソマズ激レアイベントと呼ばれています。

 このイベントがそんな不名誉な名前で呼ばれている原因は大きく2つ。1つ目が発生条件、2つ目がイベント成功によって得られる報酬です。

 まずは1つ目、このイベントの発生条件は2章突入時点でりなりーの親密度がすごく高い、かつりなりーと同じマンションに住んでいることです。このすごく高いというのは具体的な指標を言うと、告白イベント発生ラインと大体同じくらいです。そんなの2章開始時点で満たすのはかなり難しいですし、同じマンションに住んでいるとなるともはや幼馴染以外では達成不可能な条件です。

 そして問題は2つ目、成功報酬についてです。まずこのイベントは成功失敗の判定があり、その成功確率は大体50%くらいです。そして成功報酬として、りなりーがちゅーをしてくれます。もう一度言います。りなりーが、ちゅーをしてくれます。ほっぺにキスが95%、口へのキスが5%、そして0.1%の確率でエッチに派生するらしいです。

 こんなイベントがクソマズなわけないだろ、いい加減にしろ! と思う兄貴もいるかと思いますが、おっしゃる通り視点によっては超うま味なイベントです。ですがタイムアタック的な視点から見た場合、失敗した場合とほっぺにキスの場合の2パターン、合わせて97.5%のケースで何もプラスな効果を得られない時間の浪費、口にキスの2.5%の確率でキス1回分告白イベント発生率上昇、エッチに派生した場合はただただ時間の浪費となります。はい、これがクソマズ激レアイベと呼ばれる所以です。

 

 さて、発生してしまったものは仕方ないので、適度に期待しつつイベントを消化していきましょうか。

 

「ライブでもきっと表情に出せないから璃奈ちゃんボードを使いたい。けどこのままだと片手が塞がってうまくダンスとかできる気がしなくて……」

『なるほど、確かにそうですね。片手が塞がったままダンスをするのは少し危険ですし……』

 

 では紐とかで頭に固定するのはどうですか? これなら両手ともフリーになりますよ、

 

『でもそれだと目の前が全く見えなくなりませんか』

「うん。それに固定するとページを変えられないから、表情が固定されちゃう。ボード自体を頭に固定するのはいいアイディアだとは思ってるんだけど、さっきの課題2つを解決する方法が見つからない……」

『うーん、そうですね……』

 

 ふむ……ではカメラを使うというのはどうでしょう。例えばボードの上の方にカメラを装着しておいて、その映像をなんかすごい技術でボードの裏側に投影するとか。これなら視界の問題は解決しそうな気がしますよ。

 

「その方法なら解決できるかも。ボードと目の距離が近いから、少し目が悪くなりそうな気もするけど……それにそこまでするなら、ボード自体機械化した方が見た目がいいかも」

『機械化……あっ! 機械で璃奈さんの感情を読み取って、ボードの表情に自動で反映するというのはいかがでしょうか! この方法であれば頭に固定しても表情を変えられますし、自動ですから両手もフリーになります!』

「確かに、課題を全部解決できる……!」

『その、技術的に実現可能なことなのかは私にはわからないですが……』

「……うん、実現できる……はず。少し前に論文で……」

 

 アイディアが閃いたのか、ぶつぶつと呟きながらPCで作業を始めました。これはイベント成功、でいいんですかね? 今はイベント成功確定演出中でしょうか。パチンチ〇コで例えるならば、信頼度1919%の激アツ演出です。

 

『璃奈さん……?』

 

 すごい集中ですね。せつ菜ちゃんが声をかけても、ほも君が後ろから抱きしめても反応を示しません。変に邪魔をして集中力を途切れさすのも悪いので、抱きしめたまま大人しくしていましょう。

 

「……できた」

『えっ、もうですか!?』

「うん、すごく大まかなロジックだけだけど」

『それだけでも十分すごいですよ! さすが璃奈さんです!』

 

 相変わらず素晴らしい技術力ですね。現実では未だに謎技術のオートエモーションコンバート機能ですが、いつになったら本当のオートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードが開発されるのでしょうか……。

 

「ロジックはできたけど、作るのが大変。開発しながら、練習しながらだとライブまでに完成するかかなり不安……」

『なるほど……ではものづくり同好会に依頼してみるのはいかがでしょうか』

 

 ものづくり同好会? なんですかそれ。

 

『文字通りものづくりが好きな方が集まっている同好会です。機械工作から電子工作までなんでもござれ、生徒会も時々依頼しているのでその技術力は保証しますよ』

「ありがとう、せつ菜さん。生徒会長のお墨付きなら期待できる」

『よければ私の方から璃奈さんのことを紹介しましょうか?』

「ううん、大丈夫。私のことだから、私自身でやりたい。それに私とせつ菜さんが一緒にいたら、せつ菜さんが生徒会長ってバレちゃう気が」

『ふふっ、心配無用です! 変装には慣れていますので……生徒会長の中川奈々です。……と、こんな感じです。璃奈さんと一緒にいたとしても、すぐに切り替えられますよ!』

「すごい……」

 

 さすがの演技力、というか変装力ですね。声音も表情も一瞬でキリッとしたものに変わりました。ほも君もやろうと思えば紳士から獣へのジョブチェンジは一瞬でできます。この場でりなりーを押し倒してエッチなことだってできちゃうんですよ?

 

『ですが璃奈さんが自分でやってみたいというのであれば、その気持ちを尊重します。もし私の力が必要でしたら、遠慮なく言ってくださいね』

「うん。ありがとう、せつ菜さん」

 

 さてと、話もまとまりましたし、りなりーからのキスをいただいてからお風呂に向かうとしますかね。

 

「うん、いってらっしゃい。このまませつ菜さんと話しててもいい?」

 

 もろちんいいですけど……あれ、キスはしてくれないんですか?

 

「……どうしたの?」

 

 どうしたも宮下も何も、イベント成功報酬のキスは? もうほも君お風呂に行っちゃうけどいいんですか? 後ろからぎゅーってしてあげてるのも終わるけどいいんですか? キスするなら今が最大最高のチャンスですよ。

 

「抱きしめられるのは嬉しい。でもせつ菜さんが見てる前だと恥ずかしいから……」

 

 やんわりとりなりーに拒絶されてしまいました。なんてことを……(憤怒) とは言いつつも振り解こうとしないあたり、貧弱ほも君のことを気遣ってくれているのか、それとも本心では離してほしくないのか、少し判断しかねますね……ま、えやろ。どうせ風呂には入らないといけませんし、ここで離しても誤差ですよ誤差。

 というわけで、うだうだやってましたけどそろそろお風呂にイキますよ~イクイク……あっ、そうだ(唐突) りなりーのことは当然信頼していますが、念のため、メッセージアプリや写真フォルダは見ちゃダメですからね? せつ菜ちゃんとのあられもない会話の履歴や、せつ菜ちゃんのあられもない写真が山ほど出てきてしまいますから。

 

「大丈夫、そんなことはしないから。このせつ菜さんとの通話画面からは切り換えない」

『はい、私も璃奈さんとお話ししたいですから。元樹さんはゆっくりお風呂を楽しんできてください』

 

 (RTAなのでゆっくりとはしてられ)ないです。どのみち一瞬でお風呂は終わるので、ほも君が長風呂しようが関係ないですが。

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。




次回はサイドストーリーの予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。