超異世界要塞マクロス   作:サモアオランウータン

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とりあえず短いですがプロローグです


プロローグ

──ビーッ!ビーッ!ビーッ!

 

「座標設定数値、全て0!再入力…受け付けません!」

 

「船体、下方へ45度傾斜!姿勢制御出来ません!」

 

「バイオプラント艦、接続部破断!…ダメです!"アーク"からもぎ取られます!」

 

空から落ちてきた異星人の宇宙船を人類が手にしてから半世紀。

人類同士による『統合戦争』、異星人と間で勃発した『第一次星間大戦』を乗り越えた地球人類と巨人型異星人『ゼントラーディ人』は手を取り合い、新天地を求め大規模な移民船団を率いて果てしない星の海へ漕ぎ出した。

そんな移民船団…新マクロス級超長距離移民船団の中で16番目に宇宙へ漕ぎ出した『マクロス・アーク』は今、消滅の危機に瀕していた。

 

「首相…もう、この船団は終わりです。フォールド断層から脱出出来た例はありません。我々はこのまま、5000万の市民と共に時空の狭間に…」

 

「あ…諦めるんじゃない!まだ出来る事はある筈だ!」

 

移民船団の中核であり、多くの人々が暮らすシティ艦のほぼ中央部に位置する首相官邸の危機管理対応室では、アーク船団代表である首相が顔を青くした官房長官へ励ましの言葉を投げかけていた。

 

──ガゴンッ!

 

「きゃぁぁぁぁぁ!」

「うぐっ!っぁぁ!」

「た、助けてくれぇぇぇ!」

 

部屋全体が大きく揺れ、機材と各所へ対応を指示していたオペレーター達が宙を舞う。

どうやら人工重力発生装置が損傷し、無重力状態となってしまったようだ。

 

「くっ…まさか短距離フォールドでフォールド断層に出くわすとは…!」

 

ふわふわと浮かび上がる体を必死に制御し、どうにかデスクに戻ろうとする首相だがその顔には濃い後悔の色が浮かんでいる。

フォールド断層…それは移民船団の天敵である。

各移民船団は居住可能な惑星を探索する為に通常航行の他にもフォールドと呼ばれるワープを使用し、遠く離れた宙域へ移動するのだが、そのフォールド航行中に通る空間に稀に次元の裂け目が現れる事がある。

これこそがフォールド断層であり、これに飲み込まれて帰還出来た者は居ないとされているのだ。

 

──ウーッ!ウーッ!

 

「しゅっ…首相!大変です!」

 

「今度は何だ!これ以上大変な事なぞあるか!」

 

先程までのブザーとは違うサイレンが響き、額から血を流すオペレーターが驚愕の表情のまま首相に顔を向ける。

 

「デフォールド反応です!フォールド断層から抜けます!」

 

「なっ…それはどういう…」

 

「シティ艦底部、温度上昇!これは…断熱圧縮!?馬鹿な…た、大気圏に突入してます!」

 

「重力が…戻ってる…?…はっ!重力観測システム、重力を感知!地球相当の重力を感知しています!」

 

「な…何が起きて…」

 

「分からん!だが、フォールド断層から抜け出せたようだ!大気圏と重力があるなら一か八か降下するしかない!」

 

どうやら絶体絶命の危機は脱したようだが、いきなりどこぞの惑星へ降下する羽目になってしまった。

しかし、フォールド断層に飲まれたままよりは遥かにマシであろう。

そう判断した首相はオペレーター達へ指示を出した。

 

「総員、大気圏突入に備えよ!」

 




因みに年代はフロンティアから少し後ぐらいです

異世界国家との関係について

  • 積極的に介入して強化する
  • 介入は民間レベルに留める
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