超異世界要塞マクロス   作:サモアオランウータン

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sigure4539様・sx2様より評価9を頂きました!

まだプロローグしか書いてないのに、少々気が早すぎるのでは…?

ともかく、書けたので投稿します


1.ファーストコンタクト

この世界にはいくつもの国があり、それには明確な序列が存在する。

先ずは『列強国』と呼ばれる誰しもが認める5つの先進大国。

次に『文明国』と呼ばれる中小先進国。

そして『文明圏外国』と呼ばれる雑多な取るに足らない後進国。

この序列は絶対的なものであり、如何に文明圏外国が束になろうとも文明国には太刀打ち出来ず、また文明国が束になろうとも列強国に対抗する事はほぼ不可能である。

そういった事もあり、この世界では格下の国家から財産や人材を搾取する事が当たり前とされており、それを実現する為に日夜骨肉の争いが繰り広げられていた。

そんな血生臭い争いの空気は、東の果ての海に浮かぶ『ロデニウス大陸』をも飲み込もうとしているのだった。

 

 

──中央暦1639年1月24日、ロデニウス大陸東方の海上──

 

「んー…。本当にこの方角でいいのか?」

 

ロデニウス大陸北東部を治める農業国家『クワ・トイネ公国』の竜騎士であるマールパティマは、"愛騎"のワイバーンに跨って凪いだ海の上空500m辺りを飛行していた。

 

「星が落ちたのは10日ぐらい前だった筈…。となると、やはりもう海に沈んでしまっているのだろうな」

 

ロデニウス大陸から東は果てしない海だと信じられており、行けども行けども小島の一つも無いとされている。

普段ならそんな海へ視線を落とす必要も無いのだが、今回ばかりは勝手が違った。

 

「むぅ…。何も見当たらないな。やはり、ロウリア王国は関係ないのか…?」

 

去る1月14日の深夜。

日付が変わる瞬間に、夜空が急に明るくなるという現象が各地で観測され、そのすぐ後に空から幾つもの星が東の海へと落ちて行くのが目撃された。

これを受け、クワ・トイネ公国政府は古くからの敵国であり近年更なる軍拡を推し進めている隣国『ロウリア王国』が何らかの大規模魔法を使用したと推測。

その正体を確かめる為、クワ・トイネ公国及び同盟国である『クイラ王国』はワイバーンや軍船を繰り出して東の海で哨戒活動を行っていた。

しかし、政府の推測とは別に民間人の間ではとある噂が囁かれている。

 

「隣のオヤジは"魔帝が復活した!"だの、"あの星の落下は復活した魔帝に対して神々が下した神罰だ!"だの言ってたが…。本当に魔帝が復活したら10日も沈黙してる訳ないだろ。それに、神話によれば魔帝が復活した時は世界が闇に覆われるらしいが…。今回のは光だったよなぁ…」

 

それこそが魔帝…『古の魔法帝国』或いは『ラヴァーナル帝国』が復活したという噂だ。

神話に語られるその国は圧倒的な技術力とそれによる強大な軍事力を振るって文字通り世界征服を果たし、帝国民である『光翼人』以外の種族を奴隷にした恐るべき帝国なのである。

さらに魔帝はそれだけでは満足せず終いには神々にまで弓を引いたとされ、それに激怒した神々が"星を落とす"という最終手段に出たとされている。

しかし、魔帝は国土である『ラティストア大陸』に結界を張り大陸ごと未来へ転移して滅びを回避し、その跡地には遠い未来で魔帝が復活する事を予言する不壊の石版が残されていたという。

その事から人々は、空が明るくなったのは魔帝復活の証であり、星が落ちたのは神々が復活した魔帝を攻撃したものと推測していた。

 

「…?何だ、あれ…?」

 

ずっと下ばかり見ていたせいで首が凝り固まってしまったマールパティマが顔を上げ、首筋を揉みほぐそうとした瞬間だった。

雲一つない青い空にポツンと小さな黒点が見えた。

 

「鳥…じゃないな。ロウリアのワイバーン…いや、ロウリアからここまでワイバーンが飛べるとは思えん」

 

目を細め、それの正体を確かめようとするがよく分からない。

だが、少なくとも陸地が無いとされる海の果てから鳥が飛んでくるとは考え難い。

かと言ってロウリア王国軍のワイバーンによる偵察ではないだろう。

何せワイバーンの飛行距離ではここまで飛んで来る事なぞ出来ない。

 

「司令部。こちら、マールパティマ。東の海上に謎の飛行物体…未確認騎を発見。どうやら鳥やワイバーンでは無いらしい。指示を頼む」

 

ワイバーンの鞍に取り付けられた魔導通信機、通称『魔信』を使って所属基地の司令部へ指示を求める。

 

《こちらマイハーク司令部。可能であれば接近し、正体を確かめてくれ。ただし、くれぐれも無理はしないように》

 

「了解」

 

そう指示を受けたマールパティマは手綱を握り直し、徐々に接近してくる飛行物体へワイバーンを向かわせた。

 

(これならすれ違いざまに"あれ"の正体を確認出来るな。それにしても…何だあれ?鏃に皿が乗っているような…。ん?何でこんなハッキリ見え…)

 

ふと気付けば未確認騎の姿がハッキリ見える程に近付いていた事に驚く。

確かに未確認騎も此方も互いに接近するコースを取っているため想像よりも早く接近する事は承知の上だが、それを考慮しても早すぎる。

だが、マールパティマは更に驚く事となった。

 

──キィィィィィィン…

 

「なっ…!」

 

まるで矢の先端に取り付ける鏃のような物に大皿が乗ったような"それ"は、暴風の中で無茶苦茶に回る古びた風見鶏が発するような甲高い音を立て、高速でマールパティマが乗るワイバーンを抜き去って行った。

 

「は、速い!?」

 

未確認騎の圧倒的スピードに目を見開くが、マールパティマとて素人ではない。

すぐさまワイバーンを反転させ、マイハーク方面へ向かう未確認騎を追尾しにかかる。

 

「くっ…馬鹿な!追い付けない!」

 

しかし、追い付けない。

ワイバーンは最高で時速235kmを発揮出来るが、それでも追い付くどころか寧ろどんどん引き離されてゆく。

 

「司令部、緊急事態だ!未確認騎はワイバーンより速いスピードでそちらへ向かっている!至急、迎撃準備を!」

 

《なっ…ワイバーンより速いのか!?何かの間違いでは…》

 

「間違いなくワイバーンより速い!鏃に皿が乗っている妙な奴だ!奴に敵意があればマイハークに被害が及ぶぞ!」

 

《わ、分かった!こちらは迎撃準備を整える。そちらは可能な限り未確認騎を追跡してくれ!》

 

「了か…クソっ!もう見えなくなった!」

 

慌てふためく司令部からの命令を実行に移そうとしたマールパティマであったが、未確認騎は既に遠くまで飛び去り、その姿を見る事は出来なくなってしまっていた。




因みにいつもの如くノリと勢いで書いてるので、ノープランです
ですので、良ければアンケートの回答をよろしくお願いします

異世界国家との関係について

  • 積極的に介入して強化する
  • 介入は民間レベルに留める
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