艤装提督~提督と艦娘の不思議な物語~   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。
最近は随分と暖かくなって参りましてとても気持ちの良い日が続いております。
部屋の中も暖房をつけなくてもそれなりに気温が高くなるので電気代もかからなくて良いです。

といったところで第1話と第10話に書いてある注意を理解した提督方は抜錨を許可します。
風邪を引かない程度にお楽しみください。


第十四話 訓練の日

ザザーンザザーン...

 

砂浜の波打ち際に一人、少女が佇んでいる。

中学1年生くらいの少女の手には一丁の14年式拳銃が握られていた。

その少女の元に向かい純白な軍服を着た男性が一人、走り寄ってきている。

少女は男の方に顔を向ける。

その顔には涙がつたっていたが、同時に笑顔も浮かべていた。

 

ドゴォン...

 

次の瞬間、彼女は手に持っていた拳銃で自身のこめかみを撃ち抜いた。

力無く崩れ落ちる彼女を、男が庇う。

無気力に遠くを見つめる彼女を抱きかかえた男の純白の軍服は赤く染まりだし、男の目からは大粒の涙が溢れる。

 

ピピピピ...ピピピピ...ピピピピ...

 

提督「んがはっ!?...また、あの夢か...」

ガチャッ

 

電「おはようなのです!司令官さん...?どうしたのです?」

提督の寝室に入ってくる今日の秘書艦「電」。少し臆病な性格ではあるが、小さな異変にも気づく出来る子だ。

 

提督「どうかしましたか?」

 

電「司令官さん、怖い夢でも見たのですか?」

 

提督「え?」

提督は自身の顔に手を当ててみる。なにか液体が目の下から頬を伝っていた。

 

提督「涙?」

 

ポフン

電「大丈夫なのです、何かあっても電は司令官さんをお守りするのです。だから安心してください。」

提督を抱き締める電。他の艦娘が目撃していればヤキモチものであろう。

 

提督「ありがとうございます。さて、まだ私も寝巻きのままですから着替えてから食堂へ行きましょう。」

 

電「では電は外で待っていますね。」

 

ガチャッパタン

 

提督「...あの日から7年、長いようで短いですね。私は今でも忘れることはできませんよ、源さん。」

 

数分後、純白の軍服を身に纏い寝室を出た。

 

提督「お待たせしました。」

 

電「では朝ごはんを食べに行くのです!...あれ?司令官さん、いつも腰につけている拳銃はどうしたのですか?」

(提督は常日頃右腰のホルスターに14年式拳銃、左腰にカートリッジ式に改造を施したコルトM1851が装備されている。今回の場合14年式が装備されていないことになる。)

 

ポスンポスン

腰のホルスターに手を当ててみたが確かに拳銃がなかった。

提督「本当ですね、ちょっと待っていてください。すぐ取ってきます。」

 

1分後、拳銃を装備し戻ってくる。

 

電「今日の朝ごはんはさばの味噌煮なのです!」

 

提督「楽しみですね。」

 

そんな雑談をしているとあっという間に食堂に到着。

すると既に食堂にいた天龍田コンビが話しかけてくる。

 

天龍「よお提督!今日のシュチュゲキはどうすr...っっっ///」

 

龍田「あらぁ...?」

 

提督「ん?しゅちゅげk...」

 

天龍「わー!わー!言うな!言うなって!」

 

龍田&提督「(かわいいなぁ...)」

 

提督「今日はほとんど遠征と演習の任務ですのであまり気張る必要もないと思いますよ。」

 

天龍「そうか...まあ平和っていうのが何よりだな!」

 

龍田「最近はあまり平和とは言えない日が続いてるけどね~」

 

提督「全くです。ただ今のところ海軍や鎮守府に恨みを持っている者の襲撃だけですから皆さんは少し気を楽にしてもらっても構わないと思います。おそらくは私を含めた人間への報復ですので。」

 

天龍「俺たちも深海側に恨み持たれてるし、今更気を楽になんて言われてもなぁ」

 

提督「そうだ、今日の予定では確か二人とも何もなかったはずですよ。」

 

龍田「えぇ、久々のお休みよぉ?」

 

天龍「まあたまの休みも嬉しいな!」

 

嬉しがる二人。

だが...

 

提督「えーっとですね、実はお二人に頼みたいことがありまして...」

 

天龍田「?」

 

朝食後...

天龍「な、なあ提督?本当に提督は人間なんだよな?」

 

龍田「こ、これはすごいわね...」

 

提督は前日、明石に頼み込んで提督用の艤装を作ってもらっていた。

そう、今提督は艤装を装着して海の上に立っているのである。

場所は鎮守府訓練場。

艦娘達が日々の訓練をここでしている。

 

提督「こ、これは結構不安定ですねノワッ!?」

バシャーン

不安定になってしまい転んでしまう提督。

 

天龍「ほら、立てるか?」

手を差し伸べる天龍。おっぱいの付いたイケメンとは当にこの事であろう。

 

提督「いやはや、難しいですね。皆さんを見ているとススっと出来そうなイメージがあるのですが...」

 

龍田「私たちも訓練をしてるから簡単にできるだけよぉ、提督もこの分だとすぐ上達しそうねぇ。」

 

天龍「ああ、俺たちが初めて艤装をつけた時なんざ全く立てなかったからな」

 

龍田「天龍ちゃん、最初の頃は全然上手く出来なくてよく泣きべそかいてたわぁ、懐かしぃ」

 

天龍「なっ...///」

カオマッカ

 

提督「皆さんもそのような時期があったとは驚きです。さて、話は戻りますが私がなぜこのようなことをし始めたのかお話だけしますね。」

少し真面目な顔になる提督。それを見た二人もまた真面目な面持ちになる。

 

提督「ここ数か月、私たちの鎮守府は相当なダメージを負うことになりました。海軍が全面援助をしてくれ、更に町の皆さんにも相当なご支援をいただきましたね。」

 

天龍「ああ、何度襲撃を受けても立ち直る姿からこの鎮守府は最近「不鎮守府(不沈と鎮守府を掛けた言葉)」なんて呼ばれているぜ。」

 

提督「艦娘の皆さんにもとてもお世話になっているのに私は全方面から守られてばかりでいます。」

 

龍田「提督なんだから当たり前なんじゃないのかしら?」

 

提督「そう、その考え方なんです。皆さんがそういった考えを持たれているため私は守られてばかりなのです。」

 

天龍「だけどよ、いきなり「俺を守るな!!」なんて言ったら逆に一部からは過保護気味な支援をされるのは目に見えてるぞ?」

 

提督「そうです。天龍さん達はやはりうちの主力なだけあって頭が冴えてますね。そうして考えた末に行き着いたのが」

 

龍田「自分も出来る範囲で私たちのような行動をして自分で自分の身を守りたい、だったのね。」

 

提督「その通りです。」

 

天龍「まさかとは思ったが、そのまさかだったな龍田。」

 

龍田「えぇ。私も正直提督がなぜこんな行動をするのか、理由を聞いても理解できないもの。」

 

提督「で、今回お二人にやっていただきたいのは砲戦です。」

 

天龍田「「え?」」

予想だにしない提督の言葉に耳を疑う二人。

 

提督「私を敵だと思って訓練弾を撃ち込んできてください。」

 

天龍「ちょ、ちょっと待て!?いくら提督が艤装に守られているからって訓練弾でも一発当たれば木っ端みじんに吹き飛ぶぞ!?」

 

龍田「そうよ、危ないわぁ!」

流石の二人も提督の発言に度肝を抜かれた。

 

提督「安心してください。船上射撃の腕は海兵時代誰にも負けませんでしたから。」

そう言うと腰に装備してあった14年式拳銃を抜く。

数分後、訓練は始まった...

 




今回はいかがだったでしょうか。
最近地デジチューナーを買い換えまして、録画が出来るタイプの物になりました。
早速気になっていたドラマを録画して見てみました。HDDが生きていたのでこれからジャンジャン使っていこうと思います。

ということで次回もお楽しみに!
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