艤装提督~提督と艦娘の不思議な物語~   作:yrtohoyr

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どうもみなさんこんにちは、作者です。
GWも過ぎて長期的な休暇がまた無くなったなぁという感じですがいかがお過ごしでしょうか。
最近健康診断の結果を見て驚きましたね。
体重です。この一年でめちゃくちゃ太りました。
やはり不摂生はいけませんね。

ということで第1話と第10話に書いた注意書を一読してそれでも読もうと決意した提督の皆さま方は抜錨を許可します。
生活習慣病にならないようお気をつけてください。


第十六話 衝撃の日

翌日のことである。

 

提督「...」

パパパァン!キキキィン!

訓練場にて射撃訓練をしている提督。するとそこに大淀が入ってくる。

 

大淀「提督、お客様がお見えになっています。」

 

提督「...」

パパパァン!キキキィン!

射撃訓練で耳栓をしている外の音はほとんど聞こえていないようだ。

 

大淀「...スゥッ...て い と く!」

戦艦からの砲撃と同じような大声で提督を呼ぶ。

 

提督「のわぁぁぁぁっぁあ!?なな、どうしましたか!?」

耳栓をはずし、やっと大淀の方に向く。

 

大淀「お客様がお見えになっています。」

 

提督「私に?わかりました、すぐ向かいます。」

 

数分後、客間に着いた提督。

コンコンガチャッ

提督「お待たせしてしまい申し訳ございませ...ん?」

 

長篠「やあ、元気にしてたかな?」

 

提督「長篠提督長!?」

 

長篠「し、しーっ!!」

思わぬ客人に驚きを隠せないでいる提督。

 

提督「し、失礼しました...大淀さん、オールシークレットにお願いします。」

 

大淀「了解しました。」

そういうと大淀は外に出て、扉にあるスイッチを押す。直後、ゴゴゴゴゴという音と共に部屋が金属壁に囲まれる。

 

オールシークレット。それは客間に設置された防音防電波が施された極秘任務などに用いられる部屋へ簡易改装できる鎮守府客間の機能である。

スイッチひとつで解除も簡単に行える。

 

長篠「流石元エリートの優等兵、やることが全然違うねぇ。私ももうちょっと若ければ出来るのだが...」

 

提督「それで、本日は如何されましたか?」

 

長篠「その事なんだが、君もしや艤装を着て艦娘たちの前に出てはいないだろうな?」

 

提督「っ...しかし、あの艤装は工作艦の明石に新たにつくってもらった物でして...」

 

長篠「提督くん、君は艤装に関する根本的なことを忘れているようだ。いいか、艤装は適正がなければ装着できない。単に重量とかの問題ではない、体が拒絶するんだ。」

 

提督「はっ...!」

 

長篠「だが一般人はおろか、艦娘たちはそれを知らん。そもそもこれは中々の機密情報だ。君はその機密情報を露にしているというのだよ?それは艤装提督としてどうなのか、今一度考えるべきではないのだろうか。」

 

提督「し、しかし」

 

長篠「君の言いたいことはわかる、先の大戦の事であろう。」

 

提督「ぐっ...」

 

長篠「守りたい気持ちはよく分かる。艦娘とて中身は普通の人間。轟沈判定でまだ生きる事が出来るのに沈んでゆくのは本人も周りも辛いことだ。だが、一人の事情で国を滅ぼすことはもっと酷ではなかろうか。」

 

提督「...」

 

長篠「まあ決して使うなとは言わぬし、言ったところで君は使ってしまうだろう。そこで、今回の本題に入ろう。」

 

提督「そ、それはどういう...」

これまでのことが本題だと思っていた提督は素っ頓狂な声を出してしまう。

 

長篠「今回は君にこれを渡しておきたくてね。」

そういうと長篠は持ってきたカバンから一枚の写真を取り出し、提督へ手渡す。

 

提督「これはいったい...?」

 

長篠「君、自分の親がなぜ亡くなったかはもう聞いているかね?」

 

提督「ええ、母は私が1歳の時に重度の白血病を診断され2歳になってまもなくに亡くなり、父は私と同じ提督業を営んでおりましたが同じく私が3歳の時に戦火に呑まれ戦死と叔父である元帥から聞いております。」

 

長篠「ふむ、元帥殿はやはりまだ隠していたか。君に渡したそれは君のお父さんが最後に君に残した、まあ形見みたいなものだ。」

 

提督「父と母と一緒に写っている...深海棲艦!?」

 

長篠「ああ、その通りだ。実を言うと君は深海棲艦と人間のハーフなんだ。」

 

提督「う、嘘だ...私が...あいつらと同族...!?」

 

長篠「というのは冗談だ。」

 

提督「...」

チャキッ

銃口を長篠に向ける提督。

 

長篠「おーい、提督君?なんで銃を構えているんだね?」

 

提督「...」

グッ

 

長篠「て、提督君!!私が悪かったから!!お、落ち着くんだ!!」

 

提督「...」

パン!!

 

長篠「っ...あれ?」

 

提督「騙し銃です。」

銃口からは日本国旗が飛び出していた。

 

長篠「く、くそう、一杯食わされた...まあ写真の真実なんだがな、実はハーフとまではいかないが君には深海棲艦の血筋が流れている。」

 

提督「提督長、さすがにもうだまされませんよ?」

 

長篠「いや、これは本当の出来事だ。そこに移っている戦艦級の深海棲艦は君のお母さんのお母さん、つまり母方のおばあさんだ。」

 

提督「あの、いつまで冗談言ってるつもりですか?」

流石に疑心暗鬼になってくる提督。

 

長篠「これはマジのマジだ。軍の情報部隊が調べ上げた結果だからほぼ確信してもらって構わない。」

 

提督「...艤装を使いこなせるのも、体がタフなのも全てそこがルーツであると?」

 

長篠「おそらくそうであろう。」

 

提督「...」

 

長篠「ショックだとは思うが、これが真実だ。だからこそ余計人前では艤装を着ていてほしくないのだ。わかるかね?」

 

提督「...ええ。今回のお話でよく分かりました。」

明らかに落ち込んでいる提督。

 

長篠「大丈夫だ、君は人間の血が明らかに強いからな。深海化する確率は極めて低いとも情報部隊から聞いている。」

 

提督「そうですか...」

 

長篠「さて、私はもう戻らなければならない。いいか、たとえ自分が異端児だと感じても物事の優劣を考えることだけは決して忘れぬようにな。」

 

提督「...ええ。では玄関までお送りいたします。」

カチッガガガガガガガガゴン

扉のスイッチを押すと応接室は元に戻る。

 

ガチャッ

提督「わざわざありがとうございました。」

 

長篠「ああ、また何かあったら言ってきなさい。その時は何でも応対するからな。」

 

提督「ええ、それではお気をつけて。」

 

バタンブロロロロロロ...

その日の夜、提督は父と母の写真を前に呆然とするしかないのであった。

続く...

 




いかがでしたでしょうか。
流れ的にシリアス路線に書いてしまうのは癖なのでしょうか。
どうしても楽しい方向にいかないとお話がつまらなくなってしまうので頑張って楽しい方向に向かわせようと思います。
ということで次回もお楽しみに!!
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