さて、この小説も早2年目に入ろうとしております。正直ここまで続いた小説は今までの中で初めてです。
また艦これの二期が放送開始されたこともあり、以前よりもユニークアクセスが増えたような気がします。
皆様の応援あっての小説ですので、これからもぜひよろしくお願いいたします。
という事で改めて注意書きを書かせていただきます。
「提督」。
それは艦隊をまとめる総司令官の呼称である。
語源は清朝の武官から来ており、本格的に使用されるようになったのは黒船来航の際にマシュー・ペリーを「水師提督マツテウセベルリ」と称した時かららしい。
「艤装」。
それは戦艦などに装備や施設を施すという意味の言葉である。艦娘では抜錨の際に装備する武器のようなもののことを指す。
この二つを組み合わせることで生まれたのが「艤装提督」である。艤装提督の装備する特殊艤装は、特殊な訓練を受けた兵士(艤装兵)のみ装備を許可される。その威力は戦艦級の艦娘の艤装に匹敵すると言われているが、それは定かではない。
なぜなら艤装兵及び艤装提督は国家の最重要機密だからである。
彼らはクラスというもので別れており、約50人で構成される「ソルジャー」、その上の階級で約20人構成の「エリート」、そして約10人で構成されていて最上階級である「レジェンド」となっている。
島風「提督、書き終えるのおっそーい!!」
提督「いやまだ前書き...」
島風「そんなことより速さ競争しよ!!」
提督「一応これも仕事なのですが...」
コンコン、ガチャッ
赤城「あのー、提督...」
提督「どうしましたか?お腹でも空きましたか?それとも長期入渠ですか?」
赤城「確かにお腹は減っていますが...その、お客様がいらっしゃいました。」
提督「私に客人とは珍しい。わかりました、こちらにお呼びしてください。」
赤城「承知しました、どうぞ入ってきてください。」
これから始まるのは艤装を装備できる艤装提督と艦娘たちとの不思議な物語である。
※注意※
・世界崩壊レベルのキャラ崩壊
・圧倒的な原作無視
・他提督泣かせの語彙力の無さ
以上のことが許せる心の広い提督方は抜錨を許可します。
心して読んでくださいませ。
ヒンヤリとした空気が鎮守府地下の秘密の部屋に漂う。
現在この部屋には提督、大淀の他に艤装兵と深海棲艦それぞれ15人が居た。
話し合いが始まろうとしているのである。
提督「では今回の作戦の要である"深海鎮守府壊滅"は失敗をしたと?」
隊長「いえ、隊長そういうわけではございません。」
提督「...今は提督だ。で、どういうことなんだ?」
隊長「失礼しました提督殿。今回我々は交渉作戦に切り替えたのです。」
泊地棲姫「マア、ヨウハコチラガテッタイスルカワリニソチラニモアルジョウケンヲツケタワケダ。」
隊長「...提督殿、中川中将はご存じですよね?」
提督「ああ、当然だ。知らないわけがなかろう。中川中将がどうかしたのか?」
提督はいまいち何が起きているのかわかっていない様子でさらに問いを続ける。
隊長「1年ほど前、我々の部隊はある深海鎮守府を撃沈させました。」
提督「ああ、深海鎮守府でもなかなか手強いと言われたあそこか。」
隊長「ええ。しかし私が指揮をしていた部隊にはそこを撃滅せよという命令しか通達されませんでした。」
提督「ああ、それが普通だろう。」
隊長「しかし提督殿、その鎮守府は過去に何かしたのでしょうか。」
提督「何ってそりゃあ...ん?」
徐々に感づいてきた提督。
隊長「我々はもちろん最初は何も疑わずに任務を遂行しました。しかしその任務を成功させた後、今まで以上に深海側の攻撃が激しくなったと、考えたくなくても徐々に数字で明らかになっていきました。」
提督「おいおい、まさか海軍の自作自演なんて言わないだろうな?」
隊長「...そのまさかであろうというのが今回出た結論です。」
戦艦棲姫「オマエタチヲシツヨウニコウゲキシタノハ、ソウイウコトガアッテカラダ。」
中間棲姫「イチネンマエノコウゲキハコチラニダイダメージヲアタエタ。ダカラオマエタチニハソノナンバイモノコウゲキヲヤッテヤロウト、ソウオモッタンダ。ソウシテデキタノガアノウキシズミジザイノチンジュフダ。ショウジキ、ココマデハヤクミツカルトハオモワナカッタンダガナ。」
提督「一年前の撃滅作戦からの深海側の攻撃の増加...海軍の株上げのためだけに中将がやった自作自演というわけか...しかしだな、いくら俺が提督だからってそこまでの権力は保有してないぜ?確かに元帥とは仲は良いがよ...」
隊長「その元帥殿に直談判できるのは周りにも提督殿しかおりません。どうか、我々の交渉作戦、いえ、直談判作戦にご協力いただきたく存じます。」
提督「...大淀。」
大淀「ホットライン、いつでも接続可能な状態です。」
隊長「隊長!!」
提督「いいか、俺はあくまでも主催ではなく協力者の一人だ。失敗してもお前たちの責任とするからな。あと俺は提督だ、て・い・と・く!」
隊長「失礼しました、ありがとうございます提督!」
提督「ったく、世話の焼ける後輩だぜ...」
飛行場姫「スナオジャナイナ。」
提督「っるせえ、第一お前らを入れてやるのも今日限りだからな!?」
隊員A「あ、あのー、提督殿、一つお聞きしたいことが...」
隊員Aが恐る恐る提督に質問をする。
提督「どうした?」
隊員A「提督殿と隊長はいったいどういう関係でいらっしゃるのでしょうか?先ほどから隊長のことを後輩、後輩とおっしゃっておりましたが。」
提督「ああ...まあ、なんだ、その...大淀、これって言ってもいいのか?」
大淀「同じ艤装兵に関してはその後の進路を海軍側が公表しても問題ないと公言しているので大丈夫ですよ。」
提督「あー、なら大丈夫だな。俺は元艤装兵なんだ。今はここで艤装提督として艦隊運用しているんだよ。」
隊員's「「艤装提督!?」」
隊員A「という事は、艤装装着も?」
提督「ああ、当然できる。」
泊地棲姫「ギソウヘイ...キ、キサマモシヤソノカオハ、"シッコクノホウトウ"カ!?」
隊員's「「漆黒の砲塔!?」」
提督「やはり深海側には顔バレしていましたか...」
隊員B「漆黒の砲塔...7年前の深海棲艦側の猛攻を一人で打ち破り、その後も相当な活躍をされ確か2年ほど前から姿を消していたあの伝説の艤装兵...あ、握手してください!」
重巡棲姫「マサカアノトキノヤツガ、カンムスヲマトメテイルテイトクニナッテイルトハオモワナカッタ...ドウモココラヘンノカイキハシンコウガムズカシイトオモッテイタガ、ソウイウコトカ。」
隊員A「というか隊長、なんで教えてくれなかったんですか!?」
隊長「いや、偽装兵に関しては基本的にトップシークレットだからなぁ...まあたった今バレてしまったが。」
提督「おいおい、俺はそんなに誇れるような人間じゃないぜ?二年前もちょっと楽しそうだったから世界一周旅行してただけだしよ...」
一同「「え゛っ!?」」
戦艦棲姫「コ、コイツ、コウゲキダケデナク、シコウモコウドウリョクモバケモノダッタノカ...」
提督「化け物に化け物とは言われたくないな。」
隊長「まあ実際化け物ですから、私は否定しません。」
提督「お前が否定しないでどうすんだよバカ」
軽く隊長を小突く。
隊長「タハハ」
軽く笑う隊長。
提督「まあいい、とりあえず中将をどうギャフンと言わせるかだな...中将は元帥にも見せない裏の顔がある感じだ、早々に尻尾は掴ませてくれんだろう。」
大淀「中川中将...そういえばここに赴任する前、一時的に配属された覚えがあります。まだ大佐の時代なので本当に数年前の話ですが。」
提督「なにか気になる事とかあれば詳しく聞かせてくれ。」
大淀「うーん、言動はあれでしたけど艦隊運用に関してはとても真面目にこなされていましたね。ブラック運用と言われる運用も全くしていませんでしたし。まあここと比べたら待遇は雲泥の差ですが。」
提督「まあな、士気の低下は敗北を招く。」
大淀「あとは...そういえば毎週金曜日のお昼はカレーですよね。」
すこし気になる所がある雰囲気の大淀。
提督「ああ、海軍のルールでな。それがどうしたんだ?」
大淀「あ、いえ、カレーに関しては重々承知なのですけど、中将はカレーを食べた後に必ず1時間ほど休憩と言って執務室に籠っていたんですよ。それも秘書艦も入れず、ドアにもカギをかけて。ですが休憩という割には誰かとお話をしているような感じがありまして、たまたま私はドア越しでそれに気づきまして...」
提督「話の内容とかは流石に覚えていないよな?」
大淀「残念ながらここと同じく防音設備がしっかりした所でしたので何か話してるな程度にしか音は聞き取れませんでしたね。」
提督「ふーむ、俺も1年近く海軍から離れていたからな...後輩よ、お前は何か知らないのか?」
隊長「私も中将とはあまり関りがなかったので...」
提督「おいおい、それじゃあ何も手掛かりがないじゃあないか...流石に深海側は何もわからんだろう?」
泊地棲姫「...ソコノケイジュンヨウカン。」
大淀「大淀です!なにか手掛かりがあるんですか?」
泊地棲姫「オマエガソノチュウジョウトカツドウシテイタノハダイタイナンネンマエダ?」
大淀「ああ、それなら4年前くらいですよ。」
提督「...ん?4年前?」
3年前という発言に何か引っかかった提督。
大淀「ええ、4年前ですね。」
提督「おい、そりゃあ何かおかしくないか?」
大淀「え?」
特に疑問に思っていなかった大淀。しかし提督は重要なことに気付く。
提督「大佐から中将への昇進だろう?1年前にはすでに中将という事はたった3年であっという間に昇進したことになるぞ?」
大淀「あ...本当ですね、確かにこの昇進スピードはおかしいです...」
提督「という事はそれだけ中将は何か海軍に貢献したという事になる。まあそれにしてもおかしいスピードだがな。」
隊長「...そこで深海棲艦殲滅作戦に繋がっていくのでしょうか?」
提督「それは大いにあり得る。だがなんにせよ証拠という証拠は一切ないんだ...秘匿通信の一つでも記録が残っていればいいんだがな。」
泊地棲姫「4ネンマエナンダロウ?ナラバワレワレノホンブガモッテイルハズダ。」
提督「なにっ!?それは本当か!?」
泊地棲姫「アタリマエデアロウ。イクラシンカイトハイエ、オマエタチノツウシンクライイツデモボウジュシテイル。タダ、オマエタチノツウシンギジュツニイツモマケテバカリダガナ。ロクオンシテイルダケデ、カイドクハイッサイデキテイナイモノガオオイ。」
それを聞いた提督は不敵な笑みを浮かべる。
提督「フフフッ、そうか。その録音は何で録っているんだ?」
泊地棲姫「コレダ。」
そう言うと泊地棲姫は懐から一本のカセットテープを取り出す。
隊長「うわぁ、また懐かしいものを使っているんですね...」
泊地棲姫「シカタナイダロウ、ワタシドモノチンジュフハキホンシンカイニアルンダ。チョットヌレタトコロデホトンドエイキョウヲウケナイ、ジキテープハサイキョウナンダゾ。」
隊員A「それで、これ使えるんですか?自分カセットテープは使ったことが無くて...」
(隊員Aはまだ20代です。)
隊長「なっ...まあ今はデジタル化の波が激しいからな。無線一つとっても今の海軍はデジタル化の傾向がある。電話機で使う秘匿通信だってデジタル通信なんだぞ?」
隊員A「へぇ~」
隊長「まあいい、このカセットは何本分だ?」
泊地棲姫「ソウダナ、ダイタイヒトツキ20ホントイッタトコロカ。ホンブデキコエタモノシカロクオンサレテイナイカラ、ホンスウジタイハアマリナイ。」
提督「となると一年分で240本くらいですね。」
戦艦棲姫「オ、オイ、マサカゼンブシラベルワケジャナカロウナ?」
提督「もちろん、全部調べますよ。中将の尻尾、つかむためにもね。」
中間棲姫「ナントオソロシイオトコダ...」
北方棲姫「アソンデテイイ?」
港湾棲姫「コ、コラホッポチャン!アソブノハアトデデス!」
提督「では深海側の皆さん、お手数おかけして申し訳ないのですがそのテープ、一年分をこちらに持ってきていただけませんか?ステルス迷彩はお貸ししますので。」
泊地棲姫「マアイイダロウ。ヨシ、オマエタチ、ユソウニンムダ。」
続く...
いかがでしたでしょうか。
本年は今回で最後となりますので、次回は来年となります。
来年もこの小説をぜひよろしくお願いします。
それではまた次回。