艤装提督~提督と艦娘の不思議な物語~   作:yrtohoyr

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どうも皆さんこんにちは、作者です。

5月に入りゴールデンウィークも過ぎた投稿日でございます。
皆様お久しぶりです、お元気でしょうか?
新居にもだいぶ慣れてきましたが未だにごみの捨て方にはなれません。
新天地あるあるの一つです。
最近サンスイのTU-5900というオーディチューナーを購入しまして、毎日2時間ほどテレビの代わりに聞いています。
改めてラジオの情報の浸透性といいますか、テレビでは簡単に資格情報を受け取ることのできるものをすべて言葉で表していて、でも確実に伝わる。それってすごいことだと思います。

ということで以前の続きが気になる提督の方々は抜錨を許可します。
難聴にならないように気を付けてお楽しみください。




第三十六話 居酒屋の日2

ヒトナナマルマル、漁師町の居酒屋にある一室にて。

 

菱沼「それじゃあ乾杯!」

 

提督「乾杯!」

カチャン...

 

菱沼「...カァー!これこれぇ!」

最初は一杯の生ビールから。菱沼はグラスに注がれたビールを一気に飲み干していく。

提督は車で来ているのでノンアルコールだ。

 

提督「ふぅ...それで中将、対談というのは...」

 

菱沼「はい?対談?なんじゃあそりゃ。自分はただ提督君と久々に会いたかっただけやぞ。」

 

提督「嬉しいことを言ってくれますね。でもそれでしたら海軍の秘匿通信のシステムを使わなくても普通の電話でよかったんじゃあないですか?」

 

菱沼「いやー、ほら、自分は今中将だろ?何かあってもいいように普通は一人で行動しないんよ。それで一人で行動したいときは狙われないように秘匿通信をして相手に用件を伝えるんだ。」

 

提督「なるほど...」

 

菱沼「...提督君、何か悩んでいることがあるんじゃないかね?」

 

提督「えっ...」

菱沼の顔はもう何かを知っているような、少し哀愁漂うような、心配の顔をしている。

 

菱沼「聞いたよ、中川のことだろ。」

 

提督「なぜそれを...」

少し警戒の顔を浮かべる。

 

菱沼「そんな顔はしなくて大丈夫だ。自分は中川のグループではないからな。海軍は今大きく二つの派閥に分かれておる。中川中将率いる深海棲艦撲滅派と自分が率いる深海棲艦和解派や。」

 

提督「和解派!?そんなのきいたことありませんよ!?」

 

菱沼「ふふ、そんなこと言って君も同じようなことを実際しておるじゃろ。提督君、深海棲艦と実際に会談しているそうじゃあないか。」

 

提督「!?」

予想もしなかった発言に驚く提督。

 

菱沼「どうやら図星のようだな。じゃあ誰から聞いたって?提督君、最近君の鎮守府に異動した奴がおるやろ。」

それを聞いた提督はハッとした顔をする。

 

提督「阿部少佐...」

 

菱沼「そうだ。阿部君は中川の下に就いているが根っからの和解派や。最近それを相談されてな、自分は和解派なのに毎日のように殲滅作戦に駆り出されていて、もう辛いと。」

 

提督「そうだったのですか...」

 

菱沼「そんな時に阿部君が元部下である提督君の下に一時的に就くと聞いてな、それで阿部君とコンタクトを執るようにしていたら提督君が深海棲艦と一部和解をしていたと知ったんよ。」

 

提督「...」

 

菱沼「まあなんだ、そう心配はしないでくれ。誰にもそういった情報は流していないからな。」

 

提督「わかりました、そうして頂いた方がこちらとしてもありがたいです。」

 

コンコン

 

その時、個室をノックする音が聞こえる。

提督「どうぞ。」

 

サー

襖戸が開けられると居酒屋の大将が料理を持ってきていた。

大将「お待たせしました、こちらモモ串のタレと塩10本づつ、ネギマ串のタレと塩10本づつとなります。またなにか注文があればお呼びください。」

 

提督「ありがとうございます。さ、頂きましょう!」

 

菱沼「うむ、そうだな。ではタレから。」

パクモグモグ...

 

菱沼「...!?」

 

提督「どうですか?」

 

菱沼「うまい、うまいぞ!これはまた絶妙な焼き加減に、なんだろうか、タレの濃厚な味わいがマッチしていて最高のハーモニーを奏でておる!」

 

提督「お口に合うようで良かったです。ここの居酒屋は焼き鳥が美味しいという事でこの漁師町の人達からも大絶賛のお店なんです。」

 

菱沼「いやー、これはビールが進むなぁ。」

 

提督「ささ、もう一杯どうぞ。」

そう言いながら菱沼のグラスにビールを注いでいく。

そうして酒も回ったフタマルサンマル。

店内は他のお客さんも入ってきてずいぶんと賑やかになってきている。

 

カチッシュボッキィン...

菱沼「ふぅ...そういえば提督くん、これを見たことはあるかね?」

そういうと左ポケットからなにか金属の塊を取り出す。

 

提督「これは...深海棲艦が装備している主砲の付け根にあるパーツでしょうか?」

 

菱沼「そうだ、流石だな。これはある海域で残骸として見つかったものだ。」

 

提督「残骸...」

 

菱沼「これを海軍の化学班が解析したところ、深海棲艦の艤装ということが分かったんだ。」

 

提督「こう言うのもあれですが、よくあることなのでは?」

 

菱沼「ああ、このパーツ自体は海にいくらでもあるだろう。だがこのパーツだけにしかないものが一つだけ。この艤装、成分解析でとんでもないことが見つかったのだ。」

 

提督「とんでもないこと...」

 

そう言うと、菱沼はある一枚の紙を提督に見せる。

菱沼「これは我々海軍が管理している艦娘用の一部装備と照らし合わせたグラフだ。」

 

提督「フムフム...な、なに!?ほとんど成分表が一致してるじゃあないですか!?」

 

菱沼「ああ。ここまで一致しているとなると、何が起きているのかは明白だな?」

 

提督「武器の横流し...ですか。しかも海軍の厳重な管理下の装備をいったいどうやって深海側に...」

 

菱沼「そこで考えたのが、中川が阿部くんの部隊を酷使していたことなんだ。」

 

提督「...はっ!?まさか酷使して疲弊した艦娘をあえて大破させてパーツを奪っている!?」

 

菱沼「正確には、それを指示する輩が海軍側に居るわけだ。」

 

提督「何て非道な...」

 

菱沼「だが一つ分からないこともある。なぜ海軍の装備なのかだ。武器なんていくらでも深海側は作れるはずだ...」

 

提督「その辺りの情報は私たちも集めておりますので、なにか分かりましたらすぐ報告させていただきます。」

 

菱沼「ああ、よろしく頼むよ。」

 

そんなこんなであっという間に夜も更け、フタフタサンマル。

提督「さて、そろそろお開きにしましょうか。」

 

菱沼「あぁ、そうだなぁヒック」

菱沼は完全に酔いつぶれている。

 

提督「じゃあ大将、お会計をお願いします。」

 

大将「あいよ!お会計五千九百円ね、軍につけとくかい?」

 

提督「ああいえ、私が立て替えておきます。」

 

大将「はいよ、じゃあ五千九百円丁度ね、毎度あり!」

 

提督「ほら、菱沼中将行きますよ!」

 

菱沼「おらー、お前のマークIIに乗せてけー!」

 

提督「元からそのつもりですから!」

なんとか菱沼を車に乗せ、軍御用達のホテルへ送迎した。

 

提督「それでは中将をよろしくお願いします。」

 

ホテルマンA「了解いたしました、さ、菱沼中将お部屋に行きますよ!」

 

菱沼「提督君と寝るのー!!」

ジタバタ

 

提督「馬鹿言ってないで早く部屋に戻ってください!」

そして提督は車に乗り込む。時間はフタサンマルマルになろうとしていた。

 

提督「さーて、鎮守府にもどりますかな。」

キュウィウィウィウィ....キュウィウィウィウィ....

セルは回るがうまくエンジンがかからない。

インジケーターを確認するとエンジンマークがオレンジ色に光っていた。

 

提督「...嘘やろ」

こうして提督は菱沼と同じ部屋に泊まることになってしまったのであった。

 

続く...




いかがでしたでしょうか。
これを書き上げている間に艦これは10周年を迎えたそうです。
もうそんなに経ってしまったんですね。
結婚にこぎつけるまで頑張っていこうと思います。
それではまた次回。
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