とあるギンガのPartiality   作:瑠和

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最近ペース早くなって調子が戻ってきました。夏休みだからかなw。さて今回は意外な進展があるかも?次回はおそらく来週には出せると思いますご期待ください。あとFGOの小説も書かなきゃなんでもしかしたら投稿遅れるかもです。そっちの方もよろしくお願いします。


第四話 戦記

「はい!わかりました!では結界破壊工作員をそちらに送ります!」

 

108では街中に突如発生した結界の対応に追われていた。ゼロ・サードの発生させた結界だ。

 

「隊長に連絡は!?」

 

「一応回しました!。状況によっては出動するようにと!」

 

「おっけー!あたしが行くわ!セッテ!アキラの部隊の連中呼んどいて!」

 

「はい!」

 

アキラのいない今、一応メグがアキラの部隊の隊長代理を務めている。ちなみに副隊長代理はチンクである。二人は武装隊と結界破壊工作員を多人数乗車型の車に乗せ、現場へ急行した。

 

 

 

ー現場 結界内ー

 

 

 

「でぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!」

 

スバルはサードと戦闘を開始してすでに数分。状況はどちらかというとスバルが押されている。主な原因としてはサードは飛行型で、槍使いなことだ。武器のリーチが違えば、空中での自由度も違ってくる。

 

「サンダー!」

 

「マッハギャリバー!」

 

『all right』

 

そしてサードの雷系の遠距離魔法スバルは回避運動をマッハギャリバーにすべて任せ、何とかサードと互角に戦っていた。

 

「ナックル、バスター!」

 

「ライトニングブラスト!」

 

お互いの魔法が空中でぶつかり合い、爆発した。スバルは発射地点からウィングロードをまっすぐに突き進んで爆煙のなかを突っ切りながらサードに突撃する。

 

「あぁぁぁぁ!」

 

「あなたの本気はこの程度?」

 

スバルの放った一撃はサードの槍に防がれた。

 

「くっ!」

 

「もっと、全力でかかってきなさい!」

 

 

 

ーナカジマ宅(アキラ宅)ー

 

 

 

「…………わかった。なら俺が向かう」

 

通信を受けたアキラは抱きかかえていたアリスをギンガに渡した。ギンガは心配そうな顔でアキラを見つめる。アキラはアリスの頭を優しく撫でる。

 

「そんな顔すんな。ちょっといってくるだけだし、多分巻き込まれてんのはノーヴェだ。他の奴らの話だとスバルも一緒らしいからすぐに終わらせる」

 

ノーヴェに頼み忘れたものを言おうと通信を使ったが、ノーヴェには繋がらず、家に連絡をとっても留守番のウーノしかいなかった。ウーノによればスバルと一緒にノーヴェが出かけたらしいが、スバルにも連絡が取れなかったところで108から連絡があったのだ。

 

アキラは笑顔で今度はギンガの頭を撫でた。

 

「うん、絶対無事で帰ってきてね」

 

「ああ」

 

アキラは戦闘準備をして自宅から発進した。

 

 

ー結界付近ー

 

 

「見えてきた!あそこね!」

 

「はい!」

 

「総員戦闘準備!破壊工作班は先に発進して結界を…」

 

「メグ陸曹長!前を!」

 

メグが一瞬後ろを向いて部隊に命令した時、横に座っていたチンクが叫んだ。前を見ると、誰かが進行方向に立っていた。

 

メグは急ブレーキかけてぶつかるギリギリで止まった。

 

「ちょっと!こっちは管理局の緊急車両よ!今すぐ退かないと公務執行妨害でしょっぴいて……」

 

「べつに構わぬ、もとよりそのつもりだ」

 

車の前方に立っていたのは緑色の髪をした少女。見た目17歳くらいであろうか。その少女はそういいながら手を前に向けると、腕に巨大な盾が装備された。

 

「!?」

 

刹那、メグは魔力を全開にし、自身の魔法「幻影回避(ファントムスッテプ)」を車体全体に反映させた。それとほぼ同時に少女の盾から一本の刃が凄まじい勢いで射出された。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

メグたちの乗った車は何とかファントムステップで避け、直撃を免れた。だが、車は横道へ逸れて反対車線の先の電柱にぶつかって停止した。

 

「避けたか…………」

 

生きているかどうかを確認しようと少女のが近づくと、車からBJを纏い、ロッドモードの陽炎を持ったメグが飛び出してきた。少女はメグの攻撃を避け、後ろに飛んだ。

 

「ほう、お主はもう前線から身を引いたと聞いていたが」

 

「時間稼ぎ位はやってやるわよ…」

 

「そうか……他の者は先に行かせたか…………全員の足止めが目的ではあったが……まぁいいだろう。元騎士団長との一騎討ち、心が踊る!!!我が名はゼロ・ロク!行くぞ!ヴァルチ・メグ!」

 

大きな声で名乗ると、バリアジャケットを身に纏った。和風のBJで、装備の巨大な盾とはあまりあってないように見える。

 

「あんま張り切んないでくれると助かるわ!」

 

メグとロクの戦闘が開始され、付近にいた一般人は逃げ出した。

 

 

ー結界付近ー

 

 

「こちら陸士108部隊、チンクナカジマ!アキラ隊長!聞こえますか?現在事件現場に急行中に謎の人物によって襲撃にあい、メグ隊長代理がその相手をしている!敵は複数いると思われ、申し訳ないが隊長の出撃を……」

 

現在、メグが逃がしたチンクと武装隊のメンバーは走って現場に急行していた。そしてチンクが自分のデバイスでアキラに連絡をとっている。

 

『心配すんな。もう向かってる』

 

「え…」

 

その瞬間、走っているチンクたちの横を、ブラックレイランサーを装備したアキラのバイクが通り過ぎた。

 

「アキラ!?」

 

アキラは結界に向かってブラックレイランサーの魔力砲を放つ。砲撃の反動でバイクが低速しないようにバイクの数カ所からブラックレイランサーによって追加装備されたブースターが火を吹き、移動速度を保つ。

 

魔力砲が結界に命中すると結界の一部だけ効力が薄まり、そこに向かってアキラは突っ込んだ。

 

「貫けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ブラックレイランサーの槍が結界を突き破りアキラは結界内へ侵入した。だがすぐに入った部分は修復される。チンクはそれを見送るとすぐに部隊に命じた。

 

「各員結界の破壊作業にあたれ!戦闘、及び確保隊は結界前で待機!隊長はきたが油断は禁物だ!」

 

「はい!」

 

 

 

ー結界内ー

 

 

 

「マイティギャリバー、モードにて待機」

 

『all right』

 

アキラの手に持っているギンガやスバルのギャリバーズと同型等のデバイスが光り、形状を手を添えて打つ位のサイズの銃に形を変えた。

 

「…………妙だな。静か過ぎる」

 

アキラは何か怪しく思い、バイクを走らせようとしたその時、前方からいきなり雷が飛んでくる。アキラは慌ててガードでそれを防いだ。

 

「どわ!」

 

「あら、誰かと思ったら…………兄様」

 

「あ?」

 

攻撃が飛んできた方を見ると、一人の女性が中に浮いていた。サードだ。そしてその脇にはぐったりとして動かないスバルが抱えられていた。アキラはそれを見た瞬間にライフルをサードに向けた。

 

「お前!そこで何をしてる!こちらは管理局陸士108部隊だ!………脇に抱えている女はどうした!」

 

「ああ、この方ですか。私が…」

 

アキラはゆっくりと引き金に置く指の力を強くして行く。狙いはスバルが抱えられている手。

 

「倒させていただきました」

 

直後、アキラは引き金を思いっきり引いた。銃口から魔力弾が発射され、弾はまっすぐにサードの腕目掛けて飛んで行った。

 

「あら」

 

当然そんな一発は簡単に防がれる。サードは槍を振って魔力弾を弾いたが、アキラはすでに次の手に移っていた。ブラックレイランサーのシステムでウィングロードを出現させ、ブラックレイランサーを装備したバイクでサードに突進していた。

 

「おぉぉぉぉぉ!」

 

「単純な特攻…」

 

すぐに避けようとしたが突然サードの背後に魔力弾が命中し、そこからバインドが発生してサードを縛った。

 

「なっ!」

 

「だらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

サードはブラックレイランサーの槍をもろに喰らい、スバルを手放すと同時に吹っ飛ばされた。アキラは投げ出されたスバルをすぐに救出する。

 

「一体どこから弾丸が………」

 

「俺の撃った弾をお前が弾いてるうちに別の誘導弾を撃った。ただそれだけだ。俺の特攻の直前にお前に弾が当たるように計算してな……………。まぁそんなことはどうでもいい。お前は何者だ………俺の家族に、義妹をひでぇ扱いをした罪は…………償ってもらうぞ…………っ!」

 

「あら………」

 

アキラが銃を向けるとほぼ同時にサードを囲むようにして魔導師が現れた。そしてアキラの張ったウィングロードを伝いチンクが駆けつける。チンク達が結界内に侵入してきたのだ。

 

「アキラ隊長!ご無事ですか………スバル!」

 

「ああ、チンク。ご苦労。ちょうど今この犯人と思しき奴に尋問をしてたとこだ。だが、もう公務執行妨害罪でしょっぴくことは決まってる。スバルは心配すんな」

 

アキラはバイクを近くのビルの上に停め、魔法陣で足場を作ってサードの近くに立つ。

 

そして武装隊のメンバーに確保に移るように命じた。

 

「確保に移れ!」

 

「はい!」

 

アキラの合図でサードバインドで縛られた。

 

「あらあら困りましたねぇ」

 

「動くな!」

 

「観念しろ!」

 

「……………………こんな早期にこれを見せるのは不本意ですが、セカンドを持って帰るためですしね。仕方ありませんか」

 

サードは何か独り言を呟いた後、そっと目を瞑った。その瞬間、アキラは嫌な気配を察する。

 

「システムロード」

 

「離れろ!」

 

アキラの声が響き渡る前に、サードの周りにいた魔導師達は身体の何処かを切り裂かれ、吹っ飛んだ。アキラはギリギリでガードしていたが、再び姿を現したサードと目が合った時。

 

サードはニヤリと笑い、またその場から消えた。

 

(まずい………)

 

迫り来る魔力に意識が反応していても身体が追いつかない。目の前に一瞬サードの髪が見えた。それと同時にアキラは切り裂かれる覚悟だったが、何か軽い衝撃と共に地面に叩きつけられる

 

「!?」

 

「いたた………無事ですか?隊長…」

 

チンクがガードを張りながらアキラの前に立ち、庇ったのだ。

 

「大丈夫かチンク!」

 

「はい、大丈夫です………それより……」

 

チンクがサードに視線を向ける。サードはスバルの寝かされているビルまで行き、再びスバルを回収した。

 

「今のは高速移動?目にも止まらぬ速さだった……」

 

「だが、見たことはあるあれは………」

 

その時だった。子供の泣き声が聞こえた。

 

「!?」

 

「あれは……っ!」

 

後方を見ると、小さな女の子が人形を抱えて泣いていた。結界を張った所に巻き込まれたのであろうか。

 

「あら、邪魔なハエが一匹………」

 

少女の姿はサードも視認していた。だが、その子のみを結界から出そうとするはずもなく、手に雷を圧縮して作った魔力槍を生成して少女に向けた。

 

「!。やめろー!」

 

「なら、止めてみなさいな」

 

そういいながら止める間もなく少女に向けてサードは槍を投げた。アキラは急いで自分が立っている魔法陣から飛び降り、マイティギャリバーに命じる。

 

「マイティギャリバー!ローラー!!」

 

『all right』

 

マイティギャリバーが銃の形から変形し、アキラの足に装着されてスバルやギンガの装備しているローラーブーツと似た形になった。

 

「間に合えぇぇぇぇぇぇ!」

 

「きゃぁ!!!」

 

間一髪、アキラは頑丈な左腕を盾にしてサードの槍を防いだ。しかし、左腕は特殊合金でできているにもかかわらず、槍はアキラの腕を貫通して左肩に槍の先端が刺さった。

 

「ぐぅ………」

 

「隊長!貴様っ!」

 

チンクはすぐさまサードに向かってスティンガーを投げた。だがサードは再び高速移動でそれを回避し、チンクを蹴り飛ばした。

 

「ぐぁぁぁ!」

 

「………」

 

「「ロック!」」

 

「!」

 

しかしサードを蹴り飛ばす為に止まった一瞬を狙われ、アキラとチンク、二人分のバインドで捕獲される。そしてアキラはマイティギャリバーの形態を砲撃型最大出力の「カノン」に変形させた。

 

「非殺傷設定!出力最大、バスタァァァァァァァァ!!!!!」

 

「くっ!」

 

なんとかバインドを解こうともがくが外れず、直撃の覚悟を決めた時、サードと砲撃の間に誰かが割り込んだ。割り込んだ人物は砲撃に向かってる持っていた武器を振り上げる。

 

「一閃!!!!!!」

 

砲撃は二つに切り裂かれ、サードには命中せずに終わった。

 

「遊びが過ぎたか?サード」

 

「いいえ、純粋に油断しただけ。セカンドは手に入ったしさっさと帰りましょ、シックス」

 

「ロクと呼べ」

 

「逃がすかよ!バス……うぐ……」

 

アキラはカノンを構えるが、左腕を貫通した槍のダメージで少し動けなくなってしまう。チンクも蹴られたダメージは相当なものでバインドを使って倒れてしまっていた。

 

「さらばだ、橘アキラ」

 

「違う、アキラ・ナカジマだ。シックス」

 

「ロクだ」

 

くだらないコントを残し、二人は去って行った。アキラは無理をすれば追いかけることはできたが戦力差もあるし、先ほど庇った少女を巻き込む訳にはいかなかった。二人がいなくなるとすぐに結界は消えた。

 

結界が解除されると辺りは結界を封鎖する為の車や管理局員。アキラは少しため息をついて先ほど庇った少女の方を向く。

 

「ちっ……………君、大丈………え?」

 

ここにきてアキラはようやく少女の顔を見たが、その容姿に驚いた。少女はギンガにそっくりな人物だった。ただ、異なる点はある。まず髪の色、ギンガの髪の毛は青の強い紫色なのだが、ギンガそっくりな少女はノ―ヴェやウェンディの様に真っ赤な髪をしていた。そしてなにより、ギンガとの決定的に違うのはその見た目だった。

 

ギンガはもう二十一歳であるが、目の前の少女はヴィヴィオと同い年かちょっと年下な印象を受ける。髪の色を除けば、ギンガの昔の姿、アリスの未来の姿と言っても過言でない少女。その姿に驚いていたアキラであるがいつまでも驚いている暇はない。彼女を抱き上げると急いで救護車が停まっている場所へと向かった。

 

少女を救護車に預けると同時に、近くのビルの影から誰かが倒れるようにして出てくるのを目撃する。アキラは一瞬敵かと慌てたがそれがノーヴェだとわかるとすぐに駆け寄った。

 

「ノーヴェ!大丈夫かおい!」

 

「う…………アキラ………。ワリィ。しくじった………」

 

「何があった!大丈夫か?」

 

「急にスバルと一緒に襲われて、スバルが戦ったんだが、倒されちまって………スバルを倒した奴に散々追いかけ回されて…」

 

「お前だけでも無事で良かった。姉は嬉しいぞ」

 

チンクもフラフラとノーヴェの元にやってきて言った。

 

「とにかく救護車にのれ。話はそれからだ。…………あとは」

 

アキラはギンガそっくりの少女の方を見る。偶然結界に迷い混んだ迷子少女。それだけではすまなそうだったからだ。少し、話を聞く必要がありそうだ。

 

「……………」

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

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