竜騎絶哮アルビオン   作:蒼穹の命

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メリ子がかっこかわいいくて最光だったんで衝動で書き上げました、ハイ


始まりの御伽/蒼光の騎士

 むかしむかし あるところにいっぴきの竜がいました。

 

 その竜は ほしがうまれたときからずっといたとてもすごい白い竜でした

 

 ですが すこしずつひとのせかいがにぎわったことによって げんそうがなくなっていきました

 

 それに気づいた竜たちは、うらへといきました

 

 白い竜は他と違って すぐにはうらへといきませんでした

 

 自分すごい竜だからだいじょうだとおもったのか

 

 あるいはほかにとどまるりゆうがあったのか

 

 いまではもうわかりません

 

 げんそうが終わりかけた時に 白い竜はうらへといこうとしました

 

 ですが、それはかないませんでした

 

 げんそうがおもっていたよりもなくなってしまい

 

 竜はうらへといくことができなくなっていました

 

 でも、白い竜はあきらめませんでした

 

 だいちにもぐり そのままうらへといこうとしました

 

 そのとちゅうで白い竜はちからつきて、しんでしまいました

 

 その白い竜のなきがらは かたちをかえ だいちのなかでねむりつづけついます

 

 でも ひとつだけ だいちのなかになかったものがありました

 

 ひだりうで

 

 それだけが 白い竜のなきがらにはありませんでした

 

 だいちにもぐるまえ 白い竜はくさりかけていたひだりうでをきりはなしたからなのです

 

 ひだりうでは ながいながいときをだいちのうえで だれにもきづかれることなく すごしていきました

 

 そんなあるとき、ひとりのにんげんがひだりうでをみつけました

 

 

 にんげんはひだりうでをなかまたちがいる あるどうくつへもっていきました

 

 

 

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 

さらってきたおさないこどもたちに  ひだりうでのいちぶをうめこみました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いまのにんげんに、ましてやおさないこどもには ひだりうではどくでした

 

 なきながらしにました

 

 いたみにさけびながらしにました

 

 なかにはからだのいちぶをかえながらしんでいった子もいました

 

 それでも にんげんたちは くるったように それをつづけていったのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある日 一人の男の子が いままでのようにひだりうでのいちぶをうめこまれようとしたその時でした

 

 どうくつのなかで ばくはつがおこりました

 

 

 

 

 

 

 にんげんたちはひとりのこらず けしとびました

 

 そして ばくはつといっしょに くろいどろもでました

 

 そのどろのなかに おとこのこは のまれていきました

 

 また そとではときがすこしながれていき

 

 どろのなかからあたらしい竜が生まれました/うまれてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは光そのものだった──と天羽 奏は語った。

 胸から血を流している少女を抱きかかえ、消えかけている命の灯を繋げるためにボロボロの身体を奮い立たせて自らの命を投げ出して唄おうとしたその時に、ソレが来たのは。

 

 

 ソレは地上に舞い降りながら腕の甲に取り付けられている鞘から刃を出して巨大ノイズを一刀両断し、地上の立った瞬間に刃を軽く一薙しただけでノイズの群れの大半が消し飛んだ。

 

 あまりの光景に奏は絶句し、それを起こした者へと視線を向ける。

 背丈は自分よりもかなり低く、全身はメタリックブルーの騎士の様な鎧、顔は鎧と同じ色のバイザーがつけられていて表情が見えなかった。

 

「お前、何者なんだ?」

 

「僕の事はどうでもいいだろ。まずは……」

 

 奏たちの方へ振り向きながら返答している騎士に向かって、上空にいたノイズがドリルのようにその身を捩じりながら落下してきた。

 

「お前! 今すぐよけ……え?」

 

 避けろと言おうとした奏はまたもや信じられない光景を目にして呆けた。飛んできたノイズを後ろに振り向いたまま片手で掴み、そのまま握りつぶし炭化した。騎士はそれが当たり前かのように気にも留めず話し続ける。

 

「こいつらを倒してからだ。すぐに終わらせる」

 

 言い終わった騎士は、夕日に染め上がられた空へと舞い上がり、無数の鳥型ノイズへと向かい、光のような速さで肉薄し、全てを拳を一振りのみで殲滅した。

 

 常人からみれば、山ほどいた鳥型ノイズが最初からそこにいなかったかと錯覚させてしまうほど。

 間近で見ていた奏は騎士の初動は辛うじて見えたが、それ以降は速すぎて見切れなかった。

 そのまま騎士は地面に当たるか当たらないかのスレスレの低空飛行をしながらも速度を落とさずに地上に屯っていたノイズの群れへと突撃する。

 小さなサイズや人型のノイズは鳥型ノイズのように拳で殴り飛ばされ、巨大なノイズは鞘から出現させた刃でみじん切りに。騎士を脅威だと感じたのか、他に残ってたノイズも騎士へと襲い掛かるが、数が増えても騎士の優勢は覆ることなく、ただただ殲滅されるだけであった。

 

「アハハ……夢でも見てんのか、アタシは?」

 

 立て続けに視界に映る小さな騎士が巻き起こしている異様な光景に、奏は思わず笑いが出てしまった。さっきまで命の危機に立たされ、死を覚悟していたのが嘘のように覆されて、まるでアニメや特撮のヒーローみたいに見えてしまう。

 

 いつのまにか、視界が埋まる程の数がいたノイズたちは、巨大ノイズ一体のみを残して全て倒された。

 騎士は残ったノイズにワンアクションも起こさせないために両腕の鞘から刃を抜剣して一気に畳みかける。

 

「これで終わりだ……!」

 

 騎士は2振りの剣を高々に上げ、刃からは蒼き光が迸る。その輝きは清廉たる湖面の如き美しさ。

 

「アロンダイト!!」

 

 振り抜かれた刃は巨大ノイズをX字状に切り裂いた。

 

 ノイズは一匹も残らず炭へと還り、人であったものと一緒に、一陣の風と共に空高く運ばれてゆく。同時に騎士が振るった刃から溢れた無数の小さな蒼光も炭たちを追うように空へと上がっていく。

 その青い光は、死んだ人に死装束を着せるかのように炭たちを縁取っていた。奏にはそれが、ノイズによってこの世を去った人たちへのせめてもの手向けのようにも見えた気がした。

 その場に残ったのは奏と抱えられている少女、遠目から奏と同じく騎士が起こした異様な光景を目の当たりして絶句していた青き少女と──夕日に照らされながら銀色の長髪をたなびかせる小さな騎士のみとなった。

 

「お前は一体、何者なんだ?」

 

 宇宙から地上へと落ちてくる流星の如く、この地に降り立っては瞬く間にノイズを殲滅して自分たちを救ってくれた騎士の一番近くにいた奏は改めて問うた。騎士は首だけを動かして肩越しから仮面のようなバイザーをつけた顔を向け、彼女の問いに答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 胸から大量の血を流し、意識を朦朧とさせながらも、奏に抱かれていた少女──立花 響は聞いていた。

 

 ノイズと戦う双翼の戦乙女たちの歌を。

 

 立花 響はそれを見ていた。

 

 天から地へと降りたち、ノイズを瞬く間に倒し尽くした青い光を。

 

 空みたいな青さと太陽の光を反射してキラキラと光る清らかな湖面、まるで青く美しいものを組み合わせたかのような鎧を着た小さくも強き白髪の騎士を。

 

 立花 響は忘れない。

 

 意識が落ちる直前に聞いた、あの彼の名乗りを。

 

 

「僕の名はランスロット。ノイズや人知を超えし者たちから、戦えない人たちを守る、正義の味方かな」

 

 

(まるで、本物のヒーローみたい……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 病院に運ばれて、リハビリを終えてからも夢に何度も見る程にそこでの出来事を一片たりとも忘れることはなかった。

 あの悲劇の生き残りであったことにより周囲から多大なバッシングを受け、身体的に精神的にもかなり追い詰められた時、青い空を眺めるたびにあの時聴いた歌と助けてくれた騎士を思い出してはもう少し、もう少しだけとギリギリまで踏ん張れる要因にもなったし、半月ほど経った後から落書きされまくっていた机がピカピカに掃除されてたり、家に向かって飛んできた石が突如消えて、なぜか投げられたすべてが投げた者たちへと帰ってきたりなど摩訶不思議な出来事が多々あった。それと同時に、世間でも色々な出来事が起きていた。

 

 だれがやったのかが未だに不明ではあるが、警察の方に匿名の届け出でライブで生き残った生存者たちへの過激なパッシングに関する訴えが何度もあり、それと同時にネットでその過激な光景とその詳細が全世界へとばらまかれて、だれが言い始めたのか「この行為をいつまでも放っておいたら、自分たち人間はノイズ以下だ」とか「なぜ生き残っただけで彼らはこんな目にあわされなければならない」、「家に石投げて窓ガラス割るとか器物損壊してる。私的に裁いている以前に自分たちが罪を犯してるじゃん」、「警察が取り締まったり、法律で裁かれたたりではなく、一般人がこんな私刑をやっていい権利はない」などと生存者側への擁護やバッシングしたものたちの非難などが飛び交ってた事によりネットは大炎上して一時期大騒ぎとなった。

 

 これを機に有志の者たちが集い、ノイズ災害被災者となった生存者たちへのバッシング対策と生活支援をする民間の団体が立ち上がり、その団体にツヴァイウイングの二人が通っているリディアン音楽院の運営陣並びに彼女らが所属するプロダクションなどの彼女たちに関わる企業などもそれに賛同し、全面的に支援すると公に知らされたことでまたもや世間が騒がれたり、ニュースで当時のライブ会場の状況を振り返り、ノイズ対策が不十分であったのも今回のような悲劇が起こった要因の一つとして取り上げられ、二度と起こらぬように対ノイズ災害への更なる対応と設備向上が発表されたりなど……人々は争い傷つけあい、間違いを犯したとしても、その過ちを正していこうとする意志もまた存在するという証明であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とは言え、連徹してまで根回ししたりとかやったから、ちゃんと結果出てくれないと困ります……ガクリ」

「ああ!? セレ……フェアリー嬢、しっかりするであります!今ベッドへお連れするであります!」

「彼女もだけど、あたしたちも中々にハードだったわね……騒ぎが終わるまでは彼が被害者たちの警護やフォローに回っていた分、ノイズや錬金術師たちへの対処は私たちのところに滝の如く流れ込んできたし……」

「その結果、アルクちゃんは後先考えずに飛ばし過ぎたから医務室送りされてますしね。まあ、いままで調整し続けてきたから医務室送りで済んだとおもいますし、パヴァリアから頼まれてた錬金術師たちへのお灸もあらかたやり終えましたから、暫くはノイズ以外ではゆっくりできる時間は増えるかと。あ、そういえば頼まれてたやつレンタルしてきましたよ、はい仮〇ライダーっす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、現代に甦りし白き竜の現し身の騎士となった/なってしまった、かつて少年だったものとその仲間たちの長い長い物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




大分シンフォギアがうる覚えだから短編お試し
思いついて試しに書いてたら、意外といけたからつい投稿してしまったナリ
原作再履修やれたらやって、ふわふわ浮かんでるプロットが形になったら、また次話あげるかも
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