竜騎絶哮アルビオン   作:蒼穹の命

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お久しぶりです。FGOマテリアルとサバフェス2023で漸くエンジン入りました。夏祭りも良かった
妖精騎士とバサキャス、オベロン最高!!


騎士が夢見るは黄昏色の記憶

 

 

 

 夕日に照らされた学校の教室にただひとり、僕は、■■は外を見つめていた。

 開かれた窓から溢れる夕暮れの赤い光を浴び、共に流れ込んでくる穏やかな風が心地がいい。それに加えて普段の学校じゃあ出来ないだらしがない恰好と体勢をしているのもまた気分が高揚している要因にもなってるだろう。

 学校指定のブレザーとネクタイを近くの机の上に無造作に放り、今日まで僕が使っていた机の上で体育座り。自分の体が周りと比べてあまり大きくない(周りがデカい人ばかりであって小さい訳ではない)身体であったから机上からはみ出す事なく容易に座れてしまった。

 こんなところを誰かに見られたら注意どころでは済まないだろうが、今日は終業式でほとんどの生徒たちは帰宅して春休みを謳歌し始めている事だろうし、先生たちも教室に戻ってくることはないだろうと踏んで、今は空っぽの教室で一人地平線へと落ちていく夕日を静かに見つめていた。気分は孤島で1人夕焼けと風を砂浜で感じているかのようだ。

 

「今日で高校2年が終わり、かぁ……休みが終われば3年生で、また1年過ごせば卒業……」

 

 長いと感じていた時間は、振り返ってみればあっという間に感じてしまう。そう遠くないうちに自分のいる場所は教室から違う場所へと行っている時も、今のように時間の流れに対する思いを零しそうだ。

 

「卒業か……みんなはどうするんだろ……」

 

 この学校には小学生からの知り合った面々が多いため、放課後は一緒に遊んだり食べたり勉強したりなどは日常の一部だった。でも、それもあと少しで終わりを迎える。

 3年になれば本格的に進路についても考えていかないとならない。大学又は専門の学校に行くか、就職するのか、等々……

 誰もが通る道だ。いつまでも学生ではないし、行くべき場所も学校ではなくなる。沢山悩むだろう。厄介な問題が壁になってぶつかってくるだろうし、どこへ向かうにしろ今とは違う環境でやっていくのも苦労は絶えないだろう。

 大変だろうけど、羨ましく感じてしまう。

 

 僕にはもう、なりたいものになろうとする余裕はないのだから。

 中学生の時は色んなものを夢見ていたのが遠く懐かしく感じる。

 やりたいこと、いや、やるべきことは理解している。

 行くべき場所もわかっている。

 それは。今を生きている大切な命が、これからも続いていく未来につながるという事も。

 

「僕が■■でいられる時間も、終わりが近づいてきてる、か……はぁ、嫌だ嫌だ」

 

 本当にそう。世界を救うためとか正義の味方をしたいわけでものないのに何故そんなことをしなきゃいけないのか。やりたいやつにやらせて僕は好きな事を飽きるまでやりつくしたいってのに。そもそも普通の一般人としての感性が出来上がってる10年ちょっとしか生きていない僕に、君の■■は今の■■をしるための■■だったとか、ふざけんなと大声でいいたい。そんな衝撃の事実なんて知りたくなかった。進路は勿論、この先の未来設計なんて塵も残さず木っ端微塵だ、どうしてくれるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 でも、それでも

 

 

 

 

 

 

 コレは他の誰かに任せられるものでもないし、投げ出すのはかっこ悪いし、嫌だ。

 僕がやるのは世界のためではない。どんなに大変でやり遂げるのは困難であったとしても譲れないものがあるからだ。

 傍から見れば小さなものであっても。

 

「はぁ……帰ったら次はどこの言語を勉強しよっか……ドイツか、インドか……」

「ふう、どこにいるのかと思ったらここにいたんですね兄さん」

 

 1人だけの黄昏色に染まる教室に聞き慣れた声が響いた。

 声がした方へ向けば弟の■■がいた。

 色々と思拭けていたせいか、僕よりもすっかり大きくなった背丈を見ると感慨深いものを感じる。

 両手で抱き上げた小さな命だったのが嘘みたいだ。

 

「やあ■■」

「やあ、じゃないですよ兄さん。携帯には出ないし見つけたと思ったらそんなだらしのない恰好をして」

「いやあ、誰もいないし2年最後の日だし少しくらいは……」

「最後だからこそしっかりすべきことはしないとですよ兄さん」

 

 うーむ、やっぱり窘められてしまったか。

 まあそれが僕の自慢の弟だ。

 

「まったく……さあ、帰りましょう。我らが妹の■■に父さんと母さん、それに今夜は兄さんの大好きなおじいさんとおばあさんも来てますからね」

「わかってるよっと……ちょっとまってて、すぐに支度するから」

 

 そうだった。憂鬱な事ばかり考えていたせいでこの後の大事な事をすっかり頭の隅に追いやってしまってた。さすが■■。

 机から降りて、ささっとばらばらに放置していた革靴を履き直してネクタイとブレザーもつけ直して、机の横に立てかけていたバッグを手に弟が待つ教室の入り口へと向かう。

 

「それじゃあ、帰ろっか」

「はい。帰りましょう兄さん」

 

 

 そうして、弟と共に学校を後にした。

 外はもうすっかり赤から夜の黒い帳に包まれ始めていた。

 太陽と共にある青き空と月と共に全てを包み込む黒い夜の間にある境界、黄昏時が終わりを迎えていた。

 いずれは僕自身も、役目を全うすれば夜のとばりに包まれるのだろうか。

 

 

「にいさーん!」

「はいはいわかってるよぉー! あ、そうだ帰りに書店寄らせて」

「またですか。今度はどこの国の言語を学ぶんですか?」

「んー、ドイツあたりかなあ。まあ世界回るならこれくらいしないとね」

「卒業後は世界一周旅行でしたか。聞いた時は驚きましたけど、熱心に勉強している所をみれば本気なのはわかりましたが……」

「僕のやるべき、いや、やりたいことだからね。なりたいものは決まってないけど、行きたいところはどうにかね。とはいえ最後以外はどう国を回っていくのかは決めてないけどね」

「最後はどこに行くんですか?」

「イギリスだよ」

「ああなるほど、兄さんは壁を抜けた先にある赤い汽車や魔法学校が出るあの作品好きでしたね。聖地巡礼も兼ねてですか」

「そうそう、よくわかったね」

 

 ごめんね■■。これだけは君でもいえないんだ。

 旅行だなんて嘘。

 僕が行くのは観光じゃない。巡礼といっても物語に出た場所のモデルになった聖地ではなく、国々を巡る巡礼の旅。

 何年かかるのかわからない暗夜の航路を1人で航海していくようなもの。

 今だって周りの人に僕の本気の嘘を貫き通しながら、旅の準備をしているだけでもしんどいってのに。ほんとやになっちゃう。

 それでも、諦めず、投げ出さずに行く。だから、だからどうか

 

 

 

 

 まだ青みのある黄昏の時間を、僕に味合わせて欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んん……」

 

 目が覚めた。

 何かが欠けた夢を見ていた。

 

「えっとたしか……」

 

 あの後セレナと艦に戻って休んでいたが出動案件が舞い込んできたために中断して彼女と共に現地に直行してサクッと終わらせようとしたが少し手間がかかったしまったけど。そのために移動した艦に帰るよりも近場の簡易なセーフハウスに向かう方が早く休めそうだったから、そこで一緒に眠りについたんだった。

 今現在の僕はセレナの胸元に寄せられて抱きしめられている。嗅ぎなれたいい匂いと柔らかい感触は心地よいし朝は苦手だからこのまま昼までゆっくりしたいけど、あんな夢を見た後だと二度寝する気分にはなれない。

 もぞもぞと彼女の手と胸元から目を覚まさせないようにゆっくりと抜け出してベッドから離れ、閉め切ったカーテンを少し開けて外を見た。

 今僕らがいるのは海沿いの町。まだ日が昇りきってないが港の方には小さな人だかりができていた。

 

「すごいなぁ、漁師の人たちは……」

 

 こんな朝早くに漁に行く準備をして出航だなんて僕じゃできない。

 あの人たちも生きるためにやるべきことをやっているんだ。

 

「僕も、負けてられないな」

 

 これまでやってきた各地で裏で動く聖遺物や異端技術を悪用する連中やノイズの対処などを継続していきながらなぜ響ちゃんがガングニールのシンフォギアを纏ってしまったのか、頻発する日本国内のノイズ出現の原因究明……やるべき事は山積みだけど、やってみせる

 

 

「僕は正義の味方、騎士ランスロット、だからね僕は」

 

 

2年前、あのライブ会場で彼女達に言った事を最期まで貫き通す。

 




ほんとは昨日投稿予定でしたが短くするつもりがこれじゃ足りねえわ執筆継続!とダンバイン最終回まで見た衝撃と寝落ちに負けました。

シーラ様とチャムすこです。

浄化をー!


もちろん、聖戦士ショウ・ザマも……

その怨念を殺す!!

見終わった後だとオーラマシンは生まれるべきではなかったと思うけど、ダンバインとビルバイン、かっこよかったよ……
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