何かに夢中になるということ   作:砂々時計

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作者は野球の知識いまいちなので、間違っているところは指摘してくださるとうれしいです。誤字脱字とかも。



1.転生

私の趣味はアニメを見たり漫画を読んだりすること。ゲームも好き。

といっても、過度なオタクという訳でもなく、浅く広くという感じ。

少女漫画も時々読むが、基本的には少年漫画。バトル系やスポーツ系の話が好き。時々ホラー系の漫画も読む。

ちなみに友達はちゃんといる。親友と言えるのは数えるほどだけど。

交友関係に関しては狭く深くといったところだ。

 

そして私は今日、高校一年生になった。

女子高校生、いわゆるJKになったが、特に今までと変わりはない。

なぜなら私は高校受験をしていないから。まあその代わり中学受験をしたんだけど。

 

なんで中学受験をしたのか、それはたぶん高校受験をしなくていいからだと思う。

あの時は勉強も楽しかったし。

だけど今は勉強は嫌い。

別に親に強制的にやらされたわけでもないし、何か深刻で重い事情があるわけでもない。

ただ単に、勉強よりも漫画読んだりする方が楽しいと思っているだけ。

さらに言えば、遊ぶのが楽しいので学校の宿題をおろそかにしていて、わからない問題が増えてつまらなくなったということ。

私から見ても、第三者から見てもこれは全て私が遊びに夢中になって勉強をサボったための自業自得に過ぎないとなるだろう。わかっていても直せないのがミソなのだが。

今のモットーは、取り合えず何事も必要最低限にしかやらないこと。

遊び以外に楽しさを見いだせない。

部活は、運動する機会を作った方がいいと思って入部しただけ。先輩はうざいし正直部活などどうでもいい。同輩はいい人たちばかりだけど。

世の中の女子の八割がたは弾けるであろうピアノも習っていた。中学に入ってからやめたけど。

まあ音楽はそれなりに好きなので、弦楽器は今でも弾いている。

 

漫画を読むといつも思う。漫画に出てくる人たちは凄いなと。

いくら私が音楽が好きだといっても、それは趣味程度。寝る間も惜しんでやるほど熱中しているわけでもない。

とりあえず全てにおいてやる気が出ない。口癖は「めんどくさい」。

 

そんな私にも、大きくて重要な悩みがある。

いくつになっても聞かれる、将来は何になりたいかである。

前述したとおり、全てにおいてやる気の出ない私に将来の夢などあるわけもない。

正直に言えば、働かないで一生ぐうたらしていたい思いだ。

何か特別な趣味でもあればよかったのだが、そんなものはない。

親に、趣味とかないんだけどどうすればいいのか聞いてみたが、自分で見つけなさいと言われてしまった。

自分で趣味を見つけるという行為にさえやる気を見いだせない私はもう終わってるんじゃないかと思ってしまう。

そしてまた、現実逃避という名目のもとに漫画を読む。

 

最近読み始めたのは「ダイヤのA」。

結構昔から続いている作品なので、今更かもしれないが、ハマった。

最近は連続でスポーツ漫画ばかり読んでいて、たまたま見つけて読んでみる気になったのだ。

私に野球の知識など皆無だが、読んでいるうちに大体わかるし、わからない用語とかはネットで調べた。

丁度夏だったこともあり、高校野球をテレビで見てみたりと、それなりに楽しい。

あとはヒッティングマーチをよく聞くようになった。

 

さて、そろそろ学校に行かなければいけない。入学式なので遅刻は厳禁だ。

規則として以前に遅刻は恥ずかしいし目立つので無理。

高速で歯磨きと着替えをしてまだ眠い目を細めて家を出る。

いってきます。

 

今日は入学式つまり4月なので電車はとても混雑している。

電車に乗ったらリュックの中からスマホとイヤホンを取り出してヒッティングマーチを聞きながら、目をつぶる。眠い。

 

そしてしばらくすれば目当ての駅に到着する。学校は家からそこまで遠くないため十分ほど電車に揺られるだけでいい。

大量の人に押し流されながら改札までいき、カードタッチをして時間を確認。

いつもより余裕の時間だ。

 

そんなときに事件は起きた。

最近の漫画でよく見るような事故。曲がり角の端の方で信号待ちをしているとトラックが突っ込んでくるという事故。

私の体と、同じ場所に立っていた何人かの体は軽く吹っ飛ばされる。

私は頭を打ち付ける。痛い、とても痛い。この感じはもしかしなくても死ぬ。

だるい人生だったけど、死にたいと思っていたわけではないのでなんか悔しい。

そこまで考えて、意識が朦朧としてきた。

 

 

*****

 

 

目が覚めて思ってしまった。そう、思ってしまったのだ。死んでよかったのかもしれないと。

 

私の現状はテンプレ。辺り一面白い空間で、私の体は何というか発光?している。

目の前には天使のわっかを浮かべて大きな杖を持った老人。多分神様。

 

「そう。神様じゃ。あの世界のお主はもう死んでおる。じゃからこれからお主に転生の儀を行う。」

 

やはりテンプレだ。詳しく聞けば、やっぱり間違いで死んだとのこと。

 

「間違いで死ぬというのはあってはならない大変なことなのじゃ。だがそれゆえに取り消しもできん。なので転生する際にお主の願いを3つほど聞き届けよう。」

 

私はしばらく考えて答えを出した。

 

まず、ダイヤのAの世界に転生したいということ。

ちょうど朝読んでいたために最初に思いついたのがこれだったし、ダイヤのAは前の世界とほとんど変わりもないから。

ゲームだってほとんど同じだろう。

ついでに言えば、野球に熱中してしまいたい。これも読んだばっかりで憧れの熱が冷めてないからだけど。

 

二つ目に、今は女子だけど次は男に転生したいということ。

これは単純に野球に熱中したいのなら男子の方がいいから。

 

三つめは、動体視力を物凄く上げるということ。

運動神経抜群とかにしてみたかったが、それ以上に、ほとんどまっさらな状態で努力をしてみたいと思ったから。

ここで決めた設定通りに野球がうまいっていうのは、前の世界と同じでただサボっているのと変わらない気がした。

 

「うむ。了解じゃ。転生したら、前の世界での記憶やここでの記憶はなくなる。それでは、満足に生きるのじゃぞ。」

 

 

*****

 

 

おぎゃあおぎゃあ

 

「無事に生まれましたよ」

 

一人の赤ちゃんが母親と思われる女性の腕に抱えられる。

そして父親と思われる男性が泣きながら入ってくる。

 

 

「お前の名前は湊だ!」

 

 

 

 

 




これから頑張って書いていこうと思います。
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