【朗報】や ま ざ き は い ち ぐ ん に れ べ る あ っ ぷ し た !
【速報】や ま ざ き に と も だ ち が で き た !!
ということで、山崎湊15歳、高校初の友達ができた。
友だちといっても移動教室一緒に行ったりお昼一緒に食べたりする程度なんだが。あ、でも時々話したりもする。
皆様おわかりの通り、友達というのは、倉持と御幸のこと。
一軍に昇格したのが俺と、御幸と倉持だったために必然的に行動をともにすることが増えたのだ。
この間の紅白戦の実力を見て一軍にあげたのだそうだ。結構嬉しいもんだな。
御幸や倉持と友達になった経緯としては、さっきもいったとおり必然的というのが一番だが、他にあるきかっけといえば、夜の自主練で鉢合わせたこと。
やはり一軍に上がったということもあって、三人ともども自主練に熱を入れようと思ったってわけだ。
俺が丹波さんに挨拶して例の重バットを掴んで、いつもの自主練場所に行こうと思ったところで、自主練場所から見える例の自販機のところで見事に鉢合わせしたのだ。
といっても、俺は今からやります状態なのに比べて、御幸は、俺さっき走ってきました状態で、倉持は進行形で筋トレをしていた。
「あ…」
「お、お前らもやっぱ自主練やってんのか」
「ヒャハ、こんなとこで鉢合わせるとはな」
こんな感じ。まさか人がいるとは思わなかったから結構びっくりして、あのときはあんま声でなかった。
まあ其の分二人のコミュ力がめちゃくちゃ高かったので会話に困ったりはしなかったけど。
遭遇したあとは、自主練って何してるかとかを話して雑談してたんだけど、そのときに二人共俺がバットを持ってるのに気づいて素振りを見せてほしいと言ってきたのだ。
理由としては、紅白戦のとき(といっても丁度その日の出来事だったが)の俺のホームランを見て、じゃあ素振りも見てみたい、ということらしかった。
「うーん、ちょっと緊張するけど…失敗みたいになっても文句言うなよ」
「そーいやお前、あの時すげえ震えてたもんな」
「え、俺も近くで見てみたかったーそれ」
そんなやり取りをしつつ俺が少し離れた位置にいって準備をする。
ちょっと、いやかなり緊張してて、一回バットをおいて軽く伸びをした。
それからは、とりあえずバッターボックスを適当に足で書いて、そこに足を入れてバットを持ち、深呼吸。
足を軽く動かして持っていたバットを構え、一点集中、ピッチャーがいる方向を見つめる。
あとは、今回どんなふうにバットを振るかを頭に思い浮かべる。
まあ人に見せるわけだし、とりあえず普通にスピード・威力重視でいこうと決めた。
フーッ
ジャリッ。ブンッ!
俺は丁寧にやる派なので一回の素振りで少し時間がかかる。
チラッと様子を見てみれば、
「ははっ、これは普通にすげえな」
「ヒャハハ、やっぱすげえな」
ということを言われ、正直かなり嬉しかった。
「ていうかさ、お前のそのバット普通のやつと違くねえか」
「確かに俺も思った」
「………じゃあ」
といってバットを差し出す俺。
「!、このバットでさっきの素振りかよ」
「うわ重っ、まあでも、このバットだからこそっていうのもあるんじゃねえの?」
「このバットで練習してれば、金属バットで振り遅れることほぼなくなるから…」
「ヒャハッ、やっぱ一軍に上がるやつはすげえな、俺もだけど」
「俺は天才キャッチャー」
「うわ、俺お前の正確読めてきたわ」
なんて雑談をしてその後は各自自主練を続けることになった。
それからクラスでも前よりよく話すようになって、俺が二人のことをクン付けで呼んだら、呼び捨てにしていいと言われた。
*****
「そういえば、もう少しで夏合宿やるらしいぜ」
三人で昼ごはんを食べているときに、御幸が思い出したように言った。
「あ、俺もそういえば、丹波先輩に、近々合宿があるからあんまり無茶するなよ、って言われた」
「ヒャハッ、増子先輩も、地獄の合宿だとか言ってたなあ」
「……先輩たちがいう地獄ってどれだけ…」
「確かにヤバそうだけど、合宿の最後の方は他校と何試合かやるらしい」
「ヒャハッ、そいつは楽しみだな」
「…守備なんとかしないと、、俺だけ出れないとかはやだ」
「お前球投げるの下手だもんな」
「うっ」
「おまけに、御幸は普通に実践で使われるだろうし、俺も亮さんとのやつがあるから確実に使われるぜ。ヒャハッ、まあ頑張れよ」
「合宿中の成果を見るために普通に全員出されることもありそうだけどな。まあ相手によるか」
(こいつの場合、予選まで隠し玉としてってこともありえるか……、いや、でも実践ほぼ未経験だしそれはねえな)
「と、とりあえず頑張る…」
ライチのときと主人公の口調が結構違うけど、これも性格の一つということで。
夏合宿の練習試合で戦わせてほしいところがあれば、コメントで教えて下さい。
黒士館以外で。
よろしくお願いします。