雄英の入学試験に遅刻したのですよぉぉ!orz 作:十六夜冬歌・読9書1
バスを受け止めてお説教された後、これこれこういう事があって遅刻したのですがーーと雄英に電話した所、HAHAHAッと笑う校長先生に受験票と履歴書を持って雄英まで来てくださいと言われたのですよ。
夢の国の使者が来そうな笑い声だったのですよ。
「おぉー、実際に見るとやっぱりでかいのですよ」
目の前にそびえ立つ巨大なゲートとその奥に見える校舎を見てこれがあの雄英高校なのかと感心し、そんな私の周囲を筆記がどうだった実技の巨大ロボットがどうだったとかいう話をしながら少年少女達が通り過ぎていく。
巨大ロボット……かなり気になるのですよ。
「でもそれよりもさっさと書類を届けに行くのですよ」
そうして私は雄英の校舎に入りーー
「お、ようやく職員室発見なのですよ」
ーー少し道に迷いながらも無事職員室に到着した。
「すみませ〜ん、さっき電話した風和・リンディ・メークスなのですけど、どなたかおられますですか〜?」
コンコンコンと扉をノックし呼びかけるとガラッと扉が開き、中から痴女……、もとい18禁ヒーローミッドナイトが出てきた。
事前情報でこの学校に居るのは分かってたですけど何故この格好で公然わいせつ罪とかで逮捕されてないのですよ?
「あなたが風和さんね?話は聞いているわ。さ、中に入って」
「はい、失礼しますなのですよ」
そんな事を頭の片隅で考えながらも私はミッドナイトに誘導されるままに職員室の中に入った。
「今回の件は聞いているわ、災難だったわね。それとバスを止めてくれてありがとう。あなたのおかげで多くの人が救われた事をヒーローとして感謝するわ。でも遅刻は遅刻よ、残念ながらね」
「あはは……。まぁバスの中の人達も子供達も皆怪我無く無事だったので私としては問題ないのですよ。
あとこれ、書類よろしくお願いしますなのですよ」
「はい、確かに受け取ったわ」
「それで私は書類を持って来てくれとしか言われて無いのですけどもう帰ってもいいのですかね?」
「えぇ大丈夫よ。わざわざ来てくれてありがとう。気をつけて帰るのよ」
「いえいえ、それじゃ失礼しますなのですよ〜」
そうして渡す物も渡し帰る為に廊下を歩いていると前方から個性豊かな格好の集団、もとい雄英教師のヒーロー達が楽しそうに話しながら歩いてきてーー
「あっ…!」
ーーその中に会えたらいいな程度に探していた人物を見つけたので私は早速その集団に近づいた。
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「雄英の先生方こんにちは〜なのですよ」
「こんにちは。君は見たところ今日の受験生の様だけどこんな所でどうしたんだい?」
「私はさっきまで職員室に行っていたのですよ。で、その帰りにちょうど探していた人を見つけた所という事なのですよ」
「なるほど。それで探していた人とは?」
「そこにいるガリガリモードのオールマイトなのですよ」
「「「「!?」」」」
私が話しかけると四角い頭の人、コンクリートを操る個性を持つセメントスが反応した。
そして私がガリガリモードのオールマイトを指さしながら言うと他の先生達も一瞬驚いた表情を見せ、その直後一斉に普通そうに見えて私を警戒する姿勢に変わった。
あわあわしまっくってるオールマイトを除いてなのですけど。
そんな状況に対してどうするかと少しだけ考え、さっさと用事を済ませて帰ればいいという結論に達した。
「というわけでオールマイト、あなたにうちの情報担当から苦情のお手紙なのですよ」
私はそう言いながら見つけたら渡すように頼まれていた分厚い封筒を取り出してオールマイトに手渡した。
「え?く…苦情!?とっ…というか私はオールマイトではないよ!?ほらっ、私はオールマイトみたいに筋肉ムキムキじゃないから!?ねっ!?」
「いやいや、流石にその言い訳は苦しいのですよ。あんなに街中で変身しまくってるのに本気でバレてないとか思ってるのですか?この間も普通にコンビニの監視カメラに写ったりしていたのに?」
「・・・・・・・・・」
「そもそも今までオールマイトの正体がこのガリガリのおっさんだと世間に知られずに済んでいるのは裏で隠蔽工作をしてる人達のお陰だと自覚しているのですか?」
「え…あー、その……」
「今後もヒーロー活動をするつもりならしっかりと隠すものは隠し通せなのですよ。またオールマイトがカメラのある所で変身しやがった!とかよく愚痴を聞かされる身にもなって欲しいのですよ」
「はい…、以後気をつけます……」
「それじゃあ渡すものも渡せたので私はここでさよならするのですよ。他の先生方もさよならなのですよ〜」
「あ、うん。さようなら」
「あー、後最後に、もし私がオールマイトを狙うヴィランならまず真っ先に雄英の生徒達を狙うのですよ。私はどういう経緯で先生になったのかまでは知らないのですけれど、それでもオールマイトに生徒という明確な弱点が出来たのは分かるのですよ。
だからオールマイト、先生をやるならしっかり生徒達を守れなのですよ。では今度こそさよならなのですよ〜」
そうして私はひとしきり言いたい事を言ってポカンとなっているオールマイトに背を向けて雄英高校を去ったのですよ。
思ってた事書いたらお説教みたいになっていたのですよ