伝説と呼ばれた義足   作:アストラッド

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 投稿してから前書きを編集するやつ

 主人公
 
・白銀 空
 シルバ製薬の次男、幼い頃の事故で両足を失い一時は引きこもりがちになったがご先祖のオクタビオ・シルバの事を知り、憧れを感じる様になる。ゲームプレイ時はお調子者で挑発的、なおかつノリの良い性格をしている。が現実では礼儀正しく、素直で相手を尊重する青少年。義足で生活しているが、知り合いの凄腕メカニックによって本物よりも快適な足を手に入れた。

 プレイヤー名は「シルバリオ・スカイ」
動画サイトでは「アドレナリンズ・オクタン」というチャンネル名で活動しているためにオクタンと呼ばれている。
フレンド登録をしている人間が少ない為に正体がバレる事はほぼ無い。


 ・シノン
 みんな大好きなシノン。空とは同級生、普通に会話するし弁当も一緒に食べる。異性として好きだがそれに気付いていない、彼がオクタンだとも気付いていない。
 彼女の使ったMP7は原作よりも銃身を短くした特注品、マガジンも長めの物を使用しサプレッサーも着けない。

 


伝説と呼ばれた義足

 その男は速さを求めた‥‥…いや、求めた先に速さが

あった。

 

 曰く、認識した頃にはすでに倒されている。

 

 曰く、高笑いが聞こえるが姿は見えず。

 

 曰く‥‥…伝説の頂点(Apex,legends)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おいおい、このSRのデザイン最高だろ?俺のお

  気になんだよ」

 

 その男は嬉しそうに誰もいない空間へ話しかける。

しかし、ただの独り言と言う訳でもない‥‥…この様子

を配信しているのだ。

 

 「センチネルって言ってな、この間のロングボウと

  はまた違うぜぇ‥‥…光学銃と実弾銃、両方の切り

  替えができんだよ」

 

 彼の配信は特殊で、3つのチャンネルで一人称視点

と三人称視点、そして少し離れた所からの引きの視点

が見られる。

 これは彼が、多くの人々の好みに合わせて用意した

"観客席"である。

 

 「今日はこのセンチネルと、P-90で殺ってくぜ!

  最近、砂漠に俺より速い奴が出るって噂があって

  よ‥‥…近々いってみようと思ってな!!

  そいつにはP-90が良いと思ってな、練習がてら今

  日はこいつでいくぜ‥‥…砂漠の奴も生放送するか

  ら楽しみにしててくれよな!!」

 

 彼はセンチネルを磨きながら、ストロー付きのボト

ルドリンクを飲む。

 

 「さーて、獲物が来たぜ。

  瞬きしてたら見逃しちまうぞ」

 

 近くにおいてあった拡声器を拾い上げ、音量を最高

レベルにセット……そして、視界に入ったパーティーに

向けて言葉を放つ。

 

 「すぅ‥‥さぁ、パーティーの始まりだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

・とあるスナイパー少女視点

 

 

 その声が聞こえた時、私は咄嗟に腰に入れていた空

のアンプルに触れる。

 

 [シノン!獲物を横取りされる前に奴を撃ってくれ!]

 

 「言われなくても!」

 

 急いで音の発生源へと愛銃‥‥…へカートを向ける。

そこにはあの憎たらしい、でもどこか愛嬌のあるそ

の鮫の牙のようなデザイン柄のマスク、そしてゴー

グルを着けた顔がスコープに映る。

 

 「今日こそ‥‥…そこよ!」

 

 彼が動き出したと同時に、その進行方向に向けて

私は引き金を引く。

 

 しかし、その弾は彼の遥か後方に着弾する結果と

なった‥‥…私がわざと外した訳ではない、彼が速す

ぎるのだ。

 

 「チッ‥‥…速すぎるのよ」

 

 彼に照準を合わせる為に、乱暴にへカートを向け

直す‥‥…が、遅かった。

 

 [シノン、撤退だ!もう取られた……これ以上は無

 意味だ] 

 

 「ならあんたらだけ撤退しなさい!‥‥…撤退でき

  るんならね」

 

 「ヒャッハァーーー!!

 

 叫び声と共にポリゴン片が舞うのが視界に映っ

た‥‥…もう、私達の取れる選択肢は少ない。

 

 「後ろから殺されるか、正面から戦って殺され

  るか‥‥…今日こそ殺すかのどれかよ」

 

 [畜生!あの薬中野郎め]

 

 ダイン‥‥…通信機の向こうで悪態をつく男を他所

に、私は移動を開始する。

 奴を仕留めるには、更に高所を取りなおかつ一撃

で仕留めなければならない……。

 

 

 「あと何秒持つ」

 

 [くそっ!‥‥…10秒だ!]

 

 「十分よ‥‥…」

 

 建物の一番上にたどり着き、そこからヘカートの

スコープを覗く‥‥…そこには、飛び散るポリゴンと

見据えるべき敵の姿があった。

 

 (いた!‥‥…今、トリガーに指を掛ければバレット

 ラインでバレる)

 

 しかし、時間が立てば不利になるのは自分だ。

パーティが覚悟して稼いだ時間を無駄にする訳には

いかない。

 

 

 「へいアミーゴ!どこにいやがる?

 

 くそっ!

 

 精神が乱される‥‥…あの調子の良い物言いが私の

思考を邪魔する、少しだけイライラする。

 

 「そのふざけた顔……ぶっ飛ばしてやる!」

 

 勝負は一瞬、聞いたことしかない方法を私はやる

ことにした……バレットラインが出るまえに

 

 「すぅ……」

 

 引き金を引いた、弾は真っ直ぐ飛んでいく。

 

 それは標的の頭へ向かっていき

 

 「よっと」

 

 躱される、まるで全部わかっているかの様に。

あいつには見えているの?

 

 「肌がひりつく視線だったぜ!そんな熱烈な

  視線は初めてだよ!」

 

 「ホントに……速いんだっての!!」

 

 私は腰に下げた特注カスタムしたMP7を左手

に取り、右腿に着けたロングナイフを右手に持

つ。

 

 「どっちから来る……」

 

 全感覚を研ぎ澄ませ、あいつが来るのを待つ。

ここで逃げるような奴じゃない、あいつも私も。

 

 「ヒャッハぁー!!」

 

 「だと思ったわよ!!」

 

 あいつが正面からやってくる、その手にP90を

持ち私に撃てるように常に構えられている。

 

 勿論、やられるつもりはない。

左手に持ったMP7をあいつに向け構える……動作

の途中、投げつける。勿論、当たるわけはない。

だが一瞬でも意思気を反らす事が出来れば、こち

らにも勝ちはある。

 

 「よっ」

 

 狙い通りにMP7を避けた……私はすかさず右手

のナイフを握りしめあいつの懐に迫る。

この距離ならあまり速さは関係ない、虚をつきタ

イミングさえ合えば今度こそ仕留める事が出来る

筈だ。

 

 (取った!!)

 

 確信、あいつの喉元を切り裂ける。

そのビジョンまで浮かんだ決死の作戦は、私の右

手に確かな感触をもたらした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さいっこうに惜しかったな」

 

 漏れだすポリゴンは、惜しくもあいつの左手か

らしか出ていなかった。

 私のナイフはあいつの手によって、阻まれてい

た……もう武器はない、ナイフも右手ごと掴まれて

いる。

 

 「俺の勝ちだな、シノン」

 

 腹部に銃口を突き付けられる、私は手慣れた様

に空いた左手を上げ聞こえる様にあいつに言う。

 

 「はぁ、降参……また負けたぁ」

 

 「今回は惜しかったぜ!特に銃を投げるっての

  は驚いた、あと少しだけ俺が遅かったら勝っ

  てたなぁ?」

 

 「がぁぁ……またあんたのチャンネルに黒星を

  あげただけじゃない」

 

 これがいつもの光景、あいつのHPが無くなる

か私が降参するかの勝負。大抵は私が降参して

終わり……詰みになったら降参するのが、このゲ

ームのルールみたいになってる。

 

 私とこいつだけの、特別なルール。

 

 「よーし、リスナーは楽しめたかい?今日は

  ここまでだぜ。またみてくれよな!」

 

 「……はぁ、それで今日は」

 

 「勿論、カフェでパフェだ」

 

 「奢ればいいんでしょ……たく、いつものね」

 

 「よっしゃ!」

 

 二人はその場を後にし、行きつけのカフェへと

足を進める。

 

 これは、とある事件を解決する前の闘い。

これから嵐の中心に巻き込まれる、氷の狙撃主と

義足のイカれ野郎の奇妙で愉快な絆の物語……そ

のプロローグである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 シノンの誕生日に間に合わせる為に多少の無理をした。
誤字があるかも知れないし、拙いしで大慌て。
しかし頑張れプルスウルトラ
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