東方銀腕録   作:カンパネラ35

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最近pixivの方でもクロスオーバーじゃないタイプの小説を書いてるんですが、エミヤの話を書いたらかなり伸びていて嬉しくなってfateの小説を書きたくなりました。今回はクロスオーバーです。もちろん作品間のカップリング要素もございます。因みにハーレムとかにはしないです。個人的にヒロインは最大で二人までかなと思っているのでそれでやっていきます。それでもよろしければ読んでいただけると嬉しいです。



第一話 獅子王の褒美

 

「…彼らは戻ったか。」

 

そう玉座にかけながら呟くのは獅子王アルトリア•ペンドラゴン。かの有名な騎士王『アーサー王』の成れの果て。聖剣が返還されず死ぬことのできなかった亡霊(ワイルドハント)である。しかもただの亡霊ではなく聖槍ロンゴミニアドを持ち続けた事により、神霊『女神ロンゴミニアド』とまでかした存在である。彼女は今静かに滅びの時を待っている。つい先程、人理焼却を阻止するための組織『カルデア』に敗北し、さらに獅子王自身も聖剣が返還された事で聖槍を失いこの特異点は崩壊へと向かっている。獅子王は英霊ではない故にこの特異点とともに消えゆく定めなのである。

 

「…む?」

 

獅子王は何かの気配を感じ、ふと隣を見る。そこには一つの魂が浮いていた。自らに寄り添うように。それは先程獅子王に聖剣の返還を行った忠節の騎士『ベディヴィエール』のものであった。それを見た獅子王は「ふっ。」と笑う。

 

「貴卿は本当に見上げた騎士だなベディヴィエール。…ふむ、そうだな。」

 

その魂を見て獅子王は考える。ここまで忠義を見せたベディヴィエールに何か褒美を取らせようと。

 

「まずは奴を呼ぶか。見ているだろうマーリン!」

 

獅子王は誰もいない玉座で呼びかける。

 

「お呼びかなアルトリア…それともこう呼んだ方がいいかな獅子王?」

「ふん、やっと出てきたかマーリン。ということはベディヴィエールをこの特異点に向かわせたのも貴様だな?」

「正解だとも。彼は1500年もの間聖剣を持ち彷徨い続けた君に聖剣を返すために。その末にベディヴィエールはアヴァロンにたどり着いた。そんな彼に偽造の魔術をかけてここに送り出した。そして今に至るというわけさ。」

「…そうか。ならばもう一度同じことをしてもらう。」

「それは一体?…なるほどそういうことか。そこにいるのは彼なんだね?」

「あぁ、そうだ。気付けばここにいた。魂だけでも残っているのならば卿に褒美を取らせようと思ってな。」

 

そう言って彼女は笑う。聖剣が返還された影響かかなり表情や感情が豊かである。

 

「因みに褒美とは具体的にはどうするつもりなのかな?」

「強制的に旅行をプレゼントしようと思っている。…私がこの眼を得たときに面白いものが見えた。それは極東の島国存在する結界に囲まれた世界。いまだに神秘が薄れていないそんな場所だ。そこに送る。」

「あぁ、あの場所か。確か『幻想郷』と言ったかな?うん。面白そうだ。私もまた退屈しなくてすみそうだからね。協力しようじゃないか。まずは何をするのかな?」

「まずはこれを。」

 

そう言って獅子王が差し出したのは先程返還された聖剣『エクスカリバー』。それを見てマーリンは得心がいったように頷く。

 

「なるほど、それで私か。もう一度彼に魔術をかければいいんだね?」

「あぁ。これも褒美だ。どうせ私はあと少しで消えるのだから渡したところでどうということはあるまい。」

 

そうしてマーリンは彼女の要望通りに魔術をかけていく。

 

「さて、終わったよ。後はあの場所に送るだけだ。私も手伝うかい?」

「いや、いい。肉体を与え、結界と時間を超えるだけならば私の力でもいけるだろう。要領は召喚する時とそこまで変わらないはずだ。」

 

そう言って獅子王は準備を進める。残された時間はそう長くないため手早く準備を行う。

 

「…マーリン。」

「なんだい?」

「向こうに着いたら卿に説明を。少し真面目に考えすぎて悲観的になりかねない。卿には全て終わったのだと伝えてくれ。」

「あぁ、分かったとも。」

「ではなマーリン。最後の特異点は貴様も手を貸せ。人理を燃やし尽くされては困る。」

「あぁ、もちろん。私はハッピーエンドが大好きだからね。」

 

そう言ってマーリンは姿を消し、同時にベディヴィエールを送る準備も整った。

 

「我が最高の忠節の騎士ベディヴィエール。私は卿を許そう。…とは言っても卿は、背負い続けるのだろう。ならば忘れろとは言わん。当てもなくだが彷徨った1500年分楽しむが良い。」

 

ベディヴィエールの魂が光の中へと消えていく。そうして完全に光に包まれ、その光が消えた時そこには何もなかった。

 

「ふむ、時間か。」

 

世界の崩壊が加速してゆく獅子王は世界の果てをじっと見続けたままその崩壊へと飲み込まれていった。その顔に笑みを浮かべながら。

 




というわけで第一話。fateって難しくて正直解釈合ってんのかな?ってなるんですよね。まぁ、おそらく間違ってるんでしょうけど。二次創作なんで暖かな目で見ていただけるとありがたいです。というわけで次回に続きます。
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