続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
第十話 委員長決め
戦闘訓練翌日、真司が登校しているといきなり校門前で大勢の人間に囲まれてしまった。
「「「「「オールマイトの授業はどのような感じですか!?」」」」」
「うぇえええ!?いきなりなんなんだあんたら!?」
見ればたくさんのカメラとマイクを持った報道陣の姿があった。
「“平和の象徴”が教壇に立っているということで様子などを聞かせて下さい!!」
「学校でのオールマイトの様子を教えてください!!」
質問の内容で真司はようやく、ある程度の察しがついた。
「あー……オールマイトの取材ね」
今、世間ではオールマイトが雄英高校の教師になったことが話題となっている。
そのこともあって雄英高校の前で生徒達にインタビューを行っているのだろう。
こう見えても前世では真司も一端のジャーナリストであったため、彼らの仕事の大変さや苦労は身にしみて分かっていた。
「えーっと……」
それ故に質問に素直に答えてしまったのがいけなかったのだろう。
十数分後……
「……はい!それはもう!昨日も皆に的確なアドバイスしててさすがだなって!!」
その結果、報道陣の質問に全て丁寧に答えている
「行くわよ、城戸ちゃん」
「あれ!?梅雨ちゃん!?」
するとそんな真司を見兼ねたのか、通りがかった梅雨に強引に連れ出された。
舌で身体を巻き取られる形で。
蛙の個性がフルに発揮された瞬間である。
「あ、ちょっと!?」
真司にインタビューしていた記者が声をあげるが、梅雨は取り合わずそのまま真司を連れて校門へと入る。
「あの梅雨ちゃん!?まだインタビューの質問答え終わってないんだけど!?」
「お人好しにも程があるわよ城戸ちゃん。あと10分でチャイム鳴っちゃうわ」
「あ、本当だ!?」
「やっぱり気付いてなかったのね……世話が焼けるわ全く」
こうして梅雨のおかげで、真司は遅刻せずに済んだ。
◆◆◆
ホームルーム開始のチャイムがなると相澤が教室へと入ってきた。
「皆、おはよう。それと昨日は戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった」
すると相澤は爆豪へと視線を向ける。
「爆豪。お前もうガキみてぇなマネすんな。能力あるんだから」
「……分かってる」
爆豪も自覚はあるのか、相澤の注意を粛々と受け止めていた。
そして相澤は出久にも注意する。
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か。“個性”の制御、いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ通さねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。
「っはい!」
出久にも言い終えると、相澤は本題を切り出した。
「さて、HRの本題だ……急で悪いが今日は君らに……学級委員長を決めてもらう」
「「「「「学校っぽいの来たーー!!!」」」」」
学級委員長決めということで皆が盛り上がる。
すると飯田が声を上げる。
「静粛にしたまえ!!“多”をけん引する責任重大な仕事だぞ……!『やりたい者』がやれるモノではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務……!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら……これは投票で決めるべき議案!!!」
「「「「「そびえ立ってんじゃねーか!!何故発案した!!!」」」」」
飯田が意見を申し立てるが、自分も手を挙げていることを皆から総出でツッコまれた。
結局、相澤の言った『時間内に決めりゃ何でも良いよ』の言葉によって多数決に決まった。
そして飯田発案の自選ありの投票が行われると……
「僕三票―――!!?」
「私も三票ですわ!?」
緑谷出久と
ちなみに真司は八百万に投票している。
理由としては昨日の彼女の戦闘訓練の講評が分かりやすく、頭が良いことから冷静に物事を判断できるだろうと考えたのだ。
その後、出久と八百万どちらが委員長になるか、じゃんけんで決めることになり、出久がこれに勝利。
結果的に学級委員長に緑谷出久、副委員長に八百万 百が就任する運びとなった。
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「真司君、一緒にお昼ごはん食べよう〜」
四時間目が終わり、昼休みの時間帯になると透がお弁当を持って真司の席へとやってきた。
「私も一緒していいかしら?」
すると梅雨もお弁当を持って真司の席へとやってくる。
「二人とも弁当なんだ。じゃあ一緒に食べるか!」
真司は基本的にこの二人といることが多い。
試験会場が一緒だったというのもあり、自然と集まるのだ。
「そういえば城戸ちゃんは誰に投票したの?」
すると梅雨が真司に質問する。
「あ、それ私も気になってたんだ〜」
透も気になっていたのか話に乗っかった。
真司は弁当を食べる手を止めると答えた。
「俺は八百万ちゃんに入れたよ」
真司は理由を説明する。
「八百万ちゃんは頭の回転も早いし、冷静に物事を判断できる。それに責任感もあるから学級委員長に向いてると思ったんだよ」
「そう言われると納得ね。昨日の八百万ちゃんの講評は的を得ていたし」
「百ちゃんリーダーシップ取れそうだもんね〜」
三人がのほほんと会話をしていると、突然けたたましくサイレンの音が鳴り響いた。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください。繰り返します……』
大音量の警報と共に、緊急放送が学校中に響き渡る。
「な、なになに!?」
「セキュリティ3って何かしら?」
二人がをキョロキョロと周りを見回す。
すると真司はあることに気が付いた。
「ん?あー……二人ともあれ……」
「どうしたの城戸ちゃん?……なるほど」
「うわぁ……」
真司がクラスの窓の外を指差すと、二人もつられて見る。
そこから見えたのは、大量の機材をもって敷地内へと入っている今朝の報道陣の姿であった。
「さすがにあれはダメだろ……」
前世では真司もジャーナリストであったが、しっかりと線引き、節度は守っていた。
『OREジャーナル』
前世の世界で真司が勤めていたモバイルニュース配信会社である。
OREジャーナルは、【細かいことにも小回りが良く、お客さんのネタも大事にする】をモットーに真のジャーナリズムを追求するために真司の上司であり、先輩でもある大久保が立ち上げた会社だ。
メンバーは社長兼編集長の大久保大介、敏腕記者の桃井令子、エンジニアの島田奈々子、そして見習い記者の城戸真司の四人。
小さな会社ではあったが、真司はこの会社で記者のなんたるかを学んでおり、メンバー全員が熱きジャーナリズム魂を持っていた。
ちなみにこの騒動は、雄英から連絡を受けた警察が駆けつけたことでマスコミが撤退し、ようやく終息した。
◆◆◆
昼休みが終わり、午後のHRで残りの委員会を決めることになったとき、委員長の出久があることを言い出した。
「委員長はやっぱり飯田君が良いと……思います!」
なぜ出久がこんなことを言い出したかというと、昼休みにあった緊急放送で食堂がパニックに陥ったとき、見事そのパニックを収めたのが飯田であったのだ。
出久は食堂での飯田の姿を見て、自分よりも委員長にふさわしいと思い、飯田もこれを了承。
見事丸く収まったかと思われたが、ここで真司が手を上げた。
「あの、ごめん。えーっと……緑谷が飯田と委員長代わるのは別に良いと思うんだけど、
真司の意見に出久はハッとする。
「あ、そうだよね!ごめん八百万さん、僕勝手に一人で……」
「……いいんです緑谷さん。城戸さん、ありがとうございます」
そして二人の話し合いの結果、ジャンケンで勝った方がクラスの委員長をするということに。
「どちらが学級委員長にふさわしいか……勝負です飯田さん!」
「ああ、受けてたとう八百万君!勝った方が……真の学級委員長だ!!」
そして、激しいジャンケンの激闘を制し、最終的に委員長の座を勝ち取ったのは、飯田であった。
しかし両者共にやりきったような清々しい表情をしていたことから、A組一同惜しみない拍手でもって彼らの健闘をたたえた。
「お前ら……なんでもいいから早く進めろ。時間がもったいない」
だが相澤の一声で場はすぐに収まった。
こうして委員長飯田主導の元、委員会決めが行われることとなった。
彼らの慌ただしい学生生活は、まだ始まったばかりだ。
だがこのときの彼らはまだ知らなかった。
真に
次回はUSJ編。
龍騎と脳無が激突します。
では、また( `・∀・´)ノ