続き書けたで候。
では、どうぞ∠( ゚д゚)/
「先生!こいつは俺に任せて下さい!!」
「城戸!?」
龍騎は相澤の前に出るが、相澤は態度を渋る。
「だが……」
「……先生は俺達を守るためにあえて不利な状況で戦ってましたよね。だけど……あいつと戦うのは駄目だ」
龍騎の視線の先には、火炎弾を食らったはずの脳無が立ち上がろうとしていた。
「先生とあいつの相性は悪すぎる。だからここは俺に任せて下さい」
龍騎は再度ドラグクローを構え……
「俺は人を守るために、ヒーローになるんです!だったら……ヒーローを守るヒーローになったっていい!!」
勢いよく火炎弾を放った。
「はぁああああ!!!!!!」
龍騎の攻撃が脳無にヒットすると、そのまま突っ込んでいく。
その勢いのまま跳び蹴りを食らわせた。
龍騎は反動を利用して着地すると、様子を見る。
(結構な威力で攻撃したはずだけど……)
だが、脳無は
「頑丈だな……」
(身体が焦げてるから全く効いてないわけじゃないっぽいけど……並のミラーモンスターなら、もうとっくに倒してるぞ……)
ドラグクローから放つ火炎弾、ドラグクローファイヤーは、龍騎が前世にて何体ものミラーモンスターを屠ってきた技である。
その技を耐えるということは、脳無の耐久力がいかに高いかが見て取れる。
「な〜んか気に入らないなあ、あいつ。ボコボコにしてやれ、脳無」
顔に手を模したマスクをつけた青年は、脳無に指示を出す。
「!!!!」
直後、その指示を聞いた脳無が、真っ直ぐに龍騎の元へと突っ込んでいく。
「はやっ!?」
龍騎はギリギリ反応すると、篭手で脳無のパンチをガードする。
後方へ勢いよく吹き飛ばされる龍騎。
彼が防げたのは前世で幾度も戦ってきた経験と熟練の技、変身し強化された身体能力があってこそであった。
「いってぇ〜……なんつーパワーだよ……」
そのまま追撃をかける脳無。
「うおっ!?」
脳無の容赦のない連撃が龍騎を襲う。
「あぶねっ!?」
脳無の放つパンチやキックは空間を震わせ、そのまま衝撃波となって襲いかかる。
龍騎はそんな脳無の攻撃を、ギリギリ受け流していく。
「こんの!!」
時折、反撃するように龍騎もカウンターを入れるが、脳無に効いている様子は全く見られない。
ちなみに言っておくと、龍騎のパンチ力は10t、キック力は20tある。
龍騎は後ろに下がりながら呟く。
「全く効いてねぇ!?」
龍騎の呟きに青年が反応する。
「打撃が効かないのはそいつが“ショック吸収”だからさ。脳無にダメージを与えたいなら、ゆうっくりと肉を抉り取るとかが効果的だね……まあ、それをさせてくれるかは別として」
「“ショック吸収”の個性持ちで、耐久力あって、パワーもあって、その上スピードもあるとか反則だろ!?オールマイトかよ!!!!」
龍騎の文句を言う声に、青年は拍手しながら答える。
「仮面の君……良い線いってるね。そいつは平和の象徴、オールマイト専用に作られた改人だからね、当然オールマイト並のパワーとスピードもあるんだよ」
「くそっ……!!」
龍騎も格闘戦は得意であるものの、パワーが違いすぎた。
オールマイト並のパワーで放たれる攻撃は、一撃の重さがそのまま必殺の一撃となる。
いかに龍騎と言えど、気を抜けばすぐにやられるのは目に見えていた。
だが、だからといって勝利を諦めた訳ではない。
(こいつの個性は“ショック吸収”……だったら、吸収できないほどの衝撃で攻撃したら!!)
「うっ……ぐ、ぐぉおおおおお!!!!」
龍騎は何発かもらいながらも、脳無へと必死に近付いていく。
強力な攻撃の連続に、歯を食いしばって耐えながら、脳無の懐に潜り込もうとする。
そしてついに潜り込む事に成功すると、腹にドラグクローを押し付け、そのまま最大火力のドラグクローファイヤーを放った。
強力な火炎が脳無の腹を貫通し、その身を炎で焼き尽くす。
「零距離で食らえば、さすがに吸収しきれないだろ!!」
龍騎は思わず膝をつく。
彼を守る鎧の所々が
その跡が脳無の攻撃がいかに強力かを物語っていた。
「でもこれで……って、マジかよ!?」
そのとき、龍騎が驚愕する。
なんと脳無の傷ついていた身体が
炎で焼かれた身体も元に戻り、腹に空いていた穴も塞がってしまった。
青年が愉快そうに説明する。
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは“超再生”だな。脳無はオールマイトの100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバッグ人間さ」
「個性の二つ持ち!?」
龍騎は思わず唖然とする。
「さて、そろそろその仮面の奴をやっつけろ」
「やべっ!?」
そして脳無が膝をついている龍騎を倒そうとしたとき……
「グゥオオオオオオオ!!!!!!」
鼓膜を破くかと思えるほど強い雄叫びが聞こえたと思うと、突然脳無が吹き飛んだ。
脳無を吹き飛ばした存在に
「「「「「りゅ、龍だあああ!?」」」」」
それは青年も同様であった。
「おいおい……今度は龍かよ……なんだってんだよ一体」
無双龍ドラグレッダーは龍騎の周りを旋回すると、再び雄叫びを上げる。
脳無は突如として現れたドラグレッダーに警戒しているのか、睨みつけたまま微動だにしない。
一方ドラグレッダーも契約主である龍騎の傍に佇んでおり、まるで龍騎を守るために相手を牽制しているかのように唸り声を上げながら脳無を見つめる。
「サ、サンキュー……ドラグレッダー」
「ガゥ」
龍騎は膝をついたまま、ドラグレッダーにお礼を言う。
ドラグレッダーは一言だけ鳴くと、引き続き脳無を睨みつけた。
すると、その様子を見ていた青年が一言呟いた。
「やれ、脳無」
それを聞いていた龍騎も叫んだ。
「ドラグレッダー!」
直後、命令を受けた両者が動く。
脳無は真っ直ぐにドラグレッダーへと接近していく。
一方ドラグレッダーは口を開け、火球を脳無目掛けて吐き出した。
火球は直撃し、爆発を起こすものの、脳無は怯みもせずにドラグレッダーとの距離を詰めようとする。
ドラグレッダーも一発だけでなく、何発もの火球を吐き出していく。
脳無の身体に傷はつくものの、すぐに再生していく。
そしてついに至近距離まで接近した。
脳無は強力なパンチの連打を放つが、ドラグレッダーは悠々と避け、それらを回避。
そのまま背後に回り込むと、脳無の肩に噛み付き、地面に引き倒した。
だが、脳無もそう易々とやられはしない。
左手でドラグレッダーの体を掴み、自身の肩から引き剥がすと、地面に叩きつけた。
そしてそのまま踏み潰そうとするが、ドラグレッダーは火球を脳無の顔目掛けて吐き出した。
それは見事に命中し、爆発すると脳無は僅かに仰け反り、その隙にドラグレッダーは脳無の腕から逃れる。
両者共にその力は互角であり、人外離れしていた。
すると青年は我慢の限界が来たのか、大声で叫んだ。
「おい脳無!いい加減その仮面をとっとと殺せ!!オールマイトがいない内に、ここにいる生徒全員を死体に変えるんだよ!!!」
「そんなこと……させるかよっ!!」
そのとき、龍騎が勢いよく立ち上がる。
「ふざけるなよ!お前らの好きになんて絶対させるか!!皆は……俺が守る!!!」
「ムカつくなあ!なんかムカつくなあ、お前!!そいつをさっさと殺せ!!!脳無!!!!」
すると命令を受けた脳無が動き出すが、ドラグレッダーの火球によって牽制され、動きを止められる。
その間に龍騎はデッキからカードを引くと、バイザーに差し込み、ベントインする。
【FINAL VENT】
無機質な機械音声が静かに響く。
龍騎は構えと共に身を低く沈めると、深く息を吐き出す。
「はぁあああああ………ダアッッッ!!!!」
そして自らの周りを飛翔するドラグレッダーと意識を同調させ、地面を踏み締め、力強く跳躍した。
それと同時にドラグレッダーも雄叫びを上げながら龍騎の後を追従し、螺旋を描いていく。
龍騎は更に上空へと舞い昇ると、身体を捻り右足を突き出す。
ドラグレッダーの強烈な烈火をその背に受け、隕石の如く紅蓮を身に纏うと、そのまま一直線に急降下する。
「ダァアアアアアアッッッッ!!!!!!」
これこそ仮面ライダーとして、前世で戦ってきた城戸真司が何十体ものミラーモンスターを粉砕してきた必殺の一撃……ドラゴンライダーキック。
脳無はドラゴンライダーキックを防ごうとガードするが、それは呆気なく弾かれ腹に直撃……爆発を起こしながら、
実を言うと、真司のヒーローコスチュームである龍騎のロゴ入り赤いパーカーと、黒いデニムパンツ……あれは、龍騎サバイブをイメージしてますと今更言ってみたり。
次回、事後処理。
追記:最後のライダーキックの場面を『爆発四散』から『そのまま倒れる』に変更しました。雄英の生徒が殺人はまずいのではないか?という意見をいただきまして。まさにその通りだと判断した次第です。
では、また( `・∀・´)ノ